受験生応援企画

控室から舞台袖へ

投稿日時:2020/02/24(月) 00:39

どうもイキリの天才こと財木一多です。笑
ほかの部員に「イキってんな~」と言われるより、普段物静かな内藤に「財木イキっとんな…笑」とボソッとニヤニヤしながら言われる方がよっぽど堪えますが、彼の悪い笑顔はなんだか憎めず、それがより一層腹立たしいです。内藤が親しみを覚えてくれていると好意的に解釈して毎日自分を抑えています。

内藤の紹介通り、僕がこの受験生応援企画の締めくくりを務めることとなりました。
この企画の締めくくりに相応しい風の文章が書けていたら幸いです。
 

受験生の皆様、そして保護者の皆様、まずはこの一年間お疲れ様でした。
この一年間の受験期間もひとまずは明日・明後日の二日間で終わります。

当たり前のことですが、受験期、受験生は皆「学力」という一つの指標でのみ測られてしまいします。
どんなに運動が得意でも、どんなに絵が上手くても、勉強ができなければ意味がない。
勉強以外のことをするにしても罪悪感が付きまとう。
そんな世界で一年間も戦うのは物凄くストレスで(逆にこの上ない多幸感を得る人も一部いるとは思いますが)、ようやくその緊張に終わりが見えた今、少々の高揚感と不安で勉強に手がつかない人が多いのではないのでしょうか。
今思うと、現役の時も、一浪のときも2月24日ほど勉強に手がつかず、ただ机の前で無為に時間を過ごしていた日はありませんでした。
その長く辛かった受験期も、今日を入れてあと三日で終わってしまいます。

受験生活を通じて学んだことの一つに「辛いこともいつかは終わる」というものがありました。
受験期間に入る前、誰しもが一度は「こっから一年も勉強しなきゃいけねえのかよ…」などと思ったのではないでしょうか。
僕自身、浪人が決まったとき、周りはバラ色の大学生活を送るというのに僕はもう一年間も参考書とにらめっこしなきゃいけないのか、と気が遠くなるような思いを抱きました。
今では、勉強以外なにもしなくていいという環境はとても恵まれていたのかな(もう一度経験するのは懲り懲りですが。笑)、とも思えますが、当時の僕にはそんな結論に至るほど余裕が無かったことは言うまでもありません。
辛い時間をも楽しめれば幸せなのでしょうけれど、そう上手く行かないと思います。
なので「終わらせる」ことを第一に残り少し踏ん張ってみてください。


そして保護者の皆様、この一年間、というより、今までの育児生活おつかれさまでした。
明日明後日が無事終わり、春に大学生となると、もう早起きしてお弁当を作ることも、なかなか連絡を返さない子供たちに合わせて夕飯やお風呂を用意したりすることも無くなるかと思います。
大学生活が始まると生活のリズムが変わってしまうため、実家暮らしでも会話は少なくなってしまいます。
一人暮らしを始めてしまったら尚更です。
東大合格が決まった際の、涙ぐんだ母親の、「育児終わっちゃったんだ…」という呟きは今でも痛いほど覚えています。
保護者の皆様、僕が言うのもなんですが、残りあとわずかな時間、最後の子育てを楽しんでいただけたら、と思います。笑


最後に、幸せとは相対的な評価でしかありません。
受験期が辛いのは充実していた自分の高校生活と比較して単調で彩りが無い日々を過ごしたからです。
浪人が辛いのは周りの友達と比較して自分の置かれている境遇が惨めで味気ないからです。
今後の人生においても、受験期の一年ほどモノトーンな日々はそうそう無いんじゃないかなと弱冠二十歳はぼんやりと思っています。笑
そしてこの一年間を乗り越えた受験生であれば明日明後日の試験も、今後待ち受けている色々な試練もきっと乗り越えられるのだと僕は強く思います。

受験生の皆様、明日明後日、最後のひと踏ん張りです。
「百里を行く者は九十を半ばとす」ともいうように最後の最後まで気を抜かず戦ってきてください。
上手くやろうとしてなくていいと思います。いつも通りで。
皆さんが合格し、笑顔で2020年の春を迎えられることを切に願い、
そして皆様のキャンパスライフに僕たち東大ラグビー部が彩りを加えられたらと心から思います。
 

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