ラグビー部リレー日記

最後まで意地と我儘を

投稿日時:2016/12/03(土) 21:16

鎌田よりバトンを受け取りました。4年の稲垣です。

 「体を張る」という言葉を今年何度も口にした。4年生として、CTBとしてその必要性を感じ、実践しようとしてきた。単純な言葉の中に覚悟を込めたつもりだった。チームのために勝利のために、とにかく走ってタックルをしてブレイクダウンでファイトする。そうしようとしてきた。
しかし結果は出せなかった。勝利を得られなければチームや応援してくださる方々の期待に応え、責任を果たせたとは、体を張れたとは言えないだろう。 

 ラグビーを始めてからずっと、エースになりたかった。チームの苦境にトライをとり、流れを変えるスーパープレーヤーになりたかった。誰よりも速く、強く、巧く走りたかった。経験を積み、自分はそんなプレーヤーにはなれないとわかり、自分のできることでチームに貢献しようと決意してからも、憧れは消えなかった。きっと「体を張る」という言葉は自分に言い聞かせていたのかもしれない。でもそれすら実現できなかった。
そして、このチームのエースは、トライゲッターたちは、責任を果たしてくれた。数少ない白星をもぎ取ってくれた。苦境で誰よりも体を張ってくれていた。
対抗戦を終え、不甲斐なくて仕方ない。子供のような憧れも、大人になったつもりで負おうとした責任感もどちらも中途半端だった。
 
 そんなことを考えていたここ最近、「体を張ってきてくれた4年生のために」という言葉を聞く機会が増えた気がする。今シーズンついてきてくれた後輩たちから発せられるその言葉がただただうれしかった。敗者の言い訳・きれいごとではあるかもしれないが、記録ではなく記憶に残るチームになれたのかと思い、報われた気持ちになった。自分の向いていた方向は間違っていなかったのだと思った。
 
 残りの公式戦は2試合。悔いてばかりいてはもったいない。最後だからこそ、責任も果たし憧れも追おうじゃないか。最後まで体を張り、4年生としての意地を後輩に見せる。そしてプレーヤーとしても成長し、少しでも自分の理想のプレーヤーに近づく。これまでは同期のことは本当に信頼しているからこそパスを出したし、活躍してくれたのを誇りにも思うが、そろそろ私だってトライをしてみたい。最後くらいトライをとらせてもらう。
 
 最後になってしまいましたが、今まで東大ラグビー部を応援し支えてくださった皆様、対抗戦で結果という形で恩返しすることができず申し訳ありませんでした。残りの2試合、棚橋組として最高の試合を見せたいと思います。今度こそ記憶に残るプレーで恩返ししたいと思います。もう一度、応援よろしくお願い致します。
 
駄文お読みくださりありがとうございました。次は井上にバトンを渡します。
 
 

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