ラグビー部リレー日記

目標

投稿日時:2018/07/04(水) 21:45

 いつの間にかなんとなく関西弁が身に付きつつあるマネージャーの鈴音ちゃんからバトンを受けとりました3年の角田です。

 世の中は今サッカーワールドカップで盛り上がっている。日本はベルギーに惜敗しベスト16となった。私は全くサッカーには興味のない人間なのだが、予選リーグの日本戦は見た。世界レベルにもなると技術を極めた選手ばかりで興味がないとは言いつつも、面白いなと思いつつ見ていた。
 
 そんなワールドカップであるが、日本代表が大きな話題となったのが予選リーグの通過についてである、詳細は皆さんの知るところであると思うので割愛するが、メディア、ツイッターなど意見が二分されていた。
 大まかに言えば、一つは「負けているのに他会場の結果に任せてボール回しに終始したサッカーをした日本代表は見苦しい、面白くない試合だった」というものであり、もう一つは「決勝トーナメントに進むためにあの方法は最善だった。評価する。」というものであった。
 この二つの意見の差は何を目的として試合を見ていたかというところから生まれたものだろう。
 前者の意見を述べた人が重きを置いている点はおそらくどれだけ面白い試合が見られるかという点または日本代表がいわゆる正々堂々と(今回の戦い方がルールに則っている以上正々堂々といえないかどうかは置いておいて)戦う姿が見たいという点である。これに対し後者は日本代表がどれだけこのワールドカップで勝ち進めるのかということを楽しみにしていたと思う。
 西野監督を筆頭とする日本代表はW杯における史上最高となるベスト8を目標に掲げていたのであろう。その結果、会場からのブーイングや多くの人からの批判を受けながらも、最も予選リーグ通過の可能性が高い方法を取る決断をしたのだと思う。
 
 目標が変われば、最適な手段もそれに応じて変わるはずである。
 初心に帰るという言葉があるが、それは初めのうちの目標や心意気を思い出し、そこに立ち返れという意味なのだろう。
 今年の東大ラグビー部の掲げる理念は「東京大学運動会ラグビー部に所属し、ラグビーを通じて目標に向かって真摯に取り組むことで、人生をより豊かなものにすること」である。定期的に自己の行動を客観的に評価する指標として、また、壁にぶつかったときに、どう行動すればいいかを模索する手段として、理念・目標に立ち返ることが必要だと考えさせられた出来事であった。

 あまり直接的に部に関係するリレー日記にはなりませんでしたが、拙文を最後までお読み頂きありがとうございました。次は制服が好きなフィジカルリーダーの藤平さんにバトンを回したいと思います。

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