ラグビー部リレー日記

えにし

投稿日時:2018/12/11(火) 01:18

自己管理に長け、体を張ったプレーで常にチームを引っ張ってくれた川北からバトンを受け取りました、4年スタッフの城戸彩花です。

 

ここ二ヶ月くらい、最後のリレー日記に何を書こうかということが頭の片隅にあり、様々な発想が浮かんでは消え、ついに順番が回ってきてしまいました。引退を前にして思うことを書き連ねていくので、まとまりはないかもしれませんが、お付き合いください。

 

 

 

この4年間、本当に楽しかった。

楽しかったなどという言葉でまとめるには多くのことがありすぎたが、それでも楽しかった。

 

この4年間どんなことがあっただろうか。

 

●1年生。明るく活気があって、練習に真摯に取り組むラグビー部の雰囲気に惹かれ、半ば勢いで入部を決意した。私の大学生活における重要な決断だったが、川北が書いてくれたように、直感でこの部を選んだことは正しかったと思う。

高校ではテニス部のプレーヤーだった私は、マネージャーの仕事を覚えてできるようになるのに必死だった。同期の笑顔や先輩方の優しさを励みに毎日部活に行くうちに、「視野の広い人間が、ラグビーにおいて活躍しているのではないか」と気づいた。私も、少しずつでもいいから視野を広く、部で足りていないことや部員の状況を把握できるようになりたいと思った。

 

試合の中では、秋に行われたBC戦が印象に残っている。このとき、私は特にCチームにいた同期を間近で見て、情熱を持って頑張っていくと誓った。

 

一方で、1年生の後半ごろから、3人の同期マネージャーが他にやりたいことを見つけて1人ずつ辞めていき、最終的には私1人になってしまった。残りの3年間、果たして続けていけるのだろうか、と大きな不安が生じた。

 

 

●2年生。上記の不安はあったものの、一度決めたことは最後までやり通したい、チームの仲間と部活を続けていきたいという思いで前に進んでいた。

仕事を覚え、チームへのコミットメントの度合いが上がると、どんどん部活が楽しくなってきた。自分から動けるようになったり、関わりも増えて思い入れが強くなったりした。

夏合宿の朝日大戦は、途中で雨が降ったり、個人的には試合中にメディカルの仕事で急いでテーピングをしたりと、てんやわんやだったが、先輩、同期の好プレーが多く見られ、2点差での逆転勝利、気持ちが大いに高ぶる試合だった。

対抗戦初勝利の成城戦。これは私にとっては、多分初めて「勝って泣いた試合」だったと思う。ドラマティックな展開だった。チームの一体感を感じられた。

 

 

 

●3年生。上級生として責任のある仕事を任されるようになり、やりがいが増した。その一方で、自分が4年生になったとき(先輩4人が一気に卒部してしまったとき)のことを考えると、新たな緊張感が生じた。とにかく、3年次に、吸収できることは精一杯吸収しようとした。

 

これは悔しい思い出になってしまうが、対抗戦初戦の一橋戦が印象深い。とにかく勝ちたいという強い気持ちを持って、準備して臨んだはずの初戦で全く結果が出なかった時、本当に悔しくて、泣いた。相手が飛び上がって喜ぶ姿を目に焼き付け、来年は絶対に負けないと心に誓った。

 

 

●4年生。過去の多くの4年生が書いているように、本当に濃い1年間だった。「自分たちの代」を1年生の頃から話していた私たちは、3年間で感じてきたことを出し合って、そして、「何のために東大ラグビー部に所属しているのか」という根本の部分から、目的、目標を話し合って、試行錯誤を繰り返してきた。考えてみれば、アップから練習スケジュールから、一つ一つに理由がある。この1年間チームで作り上げたものもたくさんある。

考えていたことを行動に起こして実現できたり、同期の以前にも増す頑張りに鼓舞されながら更なるやりがいを感じて働く一方で、自分の不甲斐なさに直面して、いつもは気持ちの切り替えの早い私だが、落ち込んだり悩んだりすることもあった。自分の思ったことを相手に伝えきることの難しさを感じた。

 

特に心に残った場面。

今年の一橋戦の後半。東大がトライを重ねる中、青山監督が、「4年分だね」と呟いた。私はそれだけで胸がいっぱいになった。

 

学習院戦。やってきたこと、積み重ねてきたことがこうやって形になるんだ、という感覚を得て、試合中にこみ上げてくるものがあった。

 

 

以上に書いたことはほんの一部で、まだここに書ききれないこと、言葉にできない思いがたくさんある。

この充実した4年間は、これからの私の人生を豊かにする大切な「礎」となるものだと思う。

 

今この思いを感じられるのは、支えてくださった方々のお陰に他なりません。

本当にありがとうございました。

私が悩んでいる時、「外野といえば外野だけどスタッフも選手と同じだと思っています」との温かい言葉をかけてくださったり、声に出さずともいつも気遣ってくださったりした、監督、コーチやチームドクター、トレーナーさん。

お食事に連れて行ってくださったり、日比谷会を開いてくださったりしたOBの方々。

いつも、「部活頑張ってね」と声をかけてくれるだけでなく、「彩花のマネージャー姿、見に行くよ!」と言って私がプレーする訳でもないのに試合に来てくれたり、試合後は「ルールは難しかったけど、ラグビーって激しくて面白いんだね!」と言ってくれたりした、高校や大学の友達。

手厚いサポートをしてくれ、いつも私と東大ラグビー部のことを応援してくれた家族。

親身に相談に乗ってくださったり、一緒にバドをして息抜きをしてくださったりした先輩方。先輩方の優しさと気遣いがあったから、途中の苦しい時期もめげずにやりきることができました。

 

 

楽しい会話でいつも私を笑わせてくれた後輩プレーヤー。みんなの物理的、そして精神的成長は、見ていて励まされました。今後の東大ラグビー部を、さらなる高みへ引っ張って行ってください。

人数が少ない中で、率先して仕事に取り組んで、積極的に意見を出してくれた後輩スタッフ。本当に助かったし、その姿に勇気づけられた場面は数え切れません。みんなのお陰で何とかこの1年やってくることができました。頼りない先輩だったけど、ここまでついてきてくれてありがとう。

 

 

同期。とにかくありがとう。ネタ含め言いたい放題のみんなの要望に応えるのに必死で、至らない点もいっぱいあったけど、いつも私に直接意見をぶつけてくれて、厳しさを知り前に進めた。

特に今年、文字通り体を張って戦い抜くみんなは最高にかっこよくて頼もしかった。この代で部活をできて良かった。

 

 

書いていて思いが溢れて泣きそうなほど、私はやっぱり東大ラグビー部、このチームが大好きだったんだと思う。

 

 

自分でも驚くほどの長文になってしまいました。最後までお読みいただきありがとうございます。

次は、4年生の今年に前十字靭帯を断裂し、辛い状況の中でもスタッフを手伝ってくれて感謝するとともに、想像もつかぬ考え方をすることがあるため、リレー日記の内容もとても楽しみな、同期の芝村にバトンを回します。

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