受験生応援企画

手違いを起こす方法

投稿日時:2021/01/30(土) 00:15

 こないだ、「東大は100回受けたら95回くらい受かったと思う。」と自信満々に言っていた前川からのバトンが飛んできました、新2年の関戸悠真です。僕はおそらく100回受けたら95回くらい落ちていたかもしれません。実際は合格最低点プラス0.5点でビデオ判定によるギリギリ合格を果たしたわけなのですが、最近は同期の中で「大学側の手違いで入学したキャラ」が定着してきて、いくばくかの手応えを感じております。

 前川も言っていたように、僕の受験は彼のそれとは真反対です。高三の七月までひたすら野球をやり、部活引退後に勉強を始めたものの、文化祭の夜祭で披露する漫才や大喜利のネタ合わせ、ビデオの撮影、出店の準備等色々あって、勉強に本当に打ち込めるようになったのは九月の初め頃からでした。始めた当初の有様はひどいもので、英文法の参考書はまるきり新品で、英単語帳のターゲット1900も200単語くらいしか覚えてませんでした。僕自身、東大を目指す気なんて微塵もありませんでしたし、八月中旬にはドラクエ3を始めました。ですが、勉強を続けるうちに問題が解けるようになってきて東大受験が頭をちらつき始め、東大を受けるんだと心に決めたのは十一月下旬だったと思います。年明けまでは、模試の判定もだいたいEで、D判定も2、3回でした。その後、年末くらいから成績が飛躍し、受験直前にはそこそこの勝負ができるくらいにはなっていたと思いますが、本当にギリギリの戦いでした。

 受験に向けてなかなか感触は良くなってきていましたが、やはり受験期の不安というのは大きいもので、「落ちたらどうしよう」「俺には東大は無理かもしれない」みたいな感情が頭をもたげることもありました。しかし、そんな時は、高三の運動祭で優勝した時に味わった快哉、最後の夏の大会でメンバーから外れ、死ぬほど惨めで辛かった時にチームメイトがくれた励まし、文化祭の大喜利で「老人ホームの運動会で一番盛り上がる競技は?」のお題に「1500m徘徊」と答えた時の会場の盛り上がり、などなど僕の高校生活の様々な思い出が負の感情に潰されそうな自分を支えてくれました。受験の時も、「受験科目がキックボクシングだったら俺は間違いなく合格圏内だ」「俺は部活引退からの半年でここまで成績を伸ばしてきたんだ」のように自分を全力で奮い立たせ、実力を出し切ることができました。

 受験期に、そして受験に負けないためには誰しも何かしらの支えが必要なのかもしれません。それは、高校時代の思い出でも構いませんし、誰かのくれた言葉、恩返しの気持ち、絶対に見返してやるという意地、自分の頭脳への自信、プライド、何でもいいんだと思います。何か支えがあれば、きっとうまくいくはずです。皆さんが、各々の支えと共に受験を乗り切り、来るべき二月二十六日の日に清々しい表情で受験会場を後にされることを願っています。頑張ってください。

 次は、文系なのに、入試の数学で理系の僕より10点以上高い点を取った手島にバトンを献上したいと思います。彼の、灰色の脳細胞と確かな受験知識が織りなす文章を読めば、受験生の皆さんの目から滝のように鱗が溢れ出るに違いありません。

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