ラグビー部リレー日記

深化と探索

投稿日時:2021/04/08(木) 10:45

僕の母校とは対照的に中々校則が厳しめな学校出身の鵜飼からバトンを受けました、平岡です。僕の母校の自由エピソードを教えろと言われましたが、正式な校則自体が存在しない学校だったので何でもアリでした。僕の中での一番の自由エピソードは高3の最終授業後に出前をとって教室でピザパーティをした話が浮かびます。

4月に入り、3年の講義が始まった。僕は機械情報工学科といういかにも理系なところに進学したので講義も数学、物理、プログラミングといった、理系要素が非常に色濃くなっている。その中で、設計工学という講義で少し興味を引く話があったので紹介したいと思う。設計工学はその名の通り以下に優れた設計を実現するかという学問である。この設計というのは技術的なアプローチだけでなく、ユーザー側からはあまり挙げられていなかったことに気づく問題設定のアプローチや、全く新しい方法を用いて課題を解決する発想に関するアプローチなど様々な手法が求められている。ここで設計を行う際に大きく二つのベクトルがある。それが「深化」と「探索」である。深化とは一つ一つ積み上げて結論を導くような考え方で、探索とは今までと違うある意味飛躍的に結論を求める考え方である。このこと自体にどちらが良い、悪いということはないのだが、場面場面では結果的にどちらの考え方が正解だったのかということがある。講義中の例で挙げると、ウォークマンという製品は音楽を移動中にも手軽に聞くことができる、という当時はあまり挙げられていなかったニーズを見出してヒットした商品である。ここで面白いのはウォークマンが素晴らしいのは技術の点ではなく問題設定の点だったということだ。ウォークマンに必要な技術自体は既に存在していたのだが、音楽を外で聞くという発想が存在していなかった。仮に家に置くような音響装置をより高音質にしよう、という発想だけで考えていたらウォークマンは生まれておらず、今まで考えられていなかった点に目を向けるという「探索」的な思考が身を結んだ例である。ただし、このような成功例が多くはないのも事実であり、独創的すぎてヒットしなかった、むしろより高性能を求めるような「深化」的思考をするべきだったという事例も当然多い。

自分が今後どのようなキャリアを進んでいくかは分からないし、こんな理系的すぎる進路を取るのかは分からないがこの「深化」と「探索」というのは私生活に目を向けてもどちらも欠けてはいけない要素だと思う。深化ばかりで探索を全くしないのはあまりにもマンネリ化してつまらない生活であるし、逆に探索ばかりして深化をしなければ表面だけ取り繕って何がやりたいか見えてないようなことになりそうだ。ただ、今自分は大学という探索に打ってつけの環境にいながら深化だけをしているように感じる。社会に出てから新しい趣味を見つけたり新しい環境に入ったりというのは可能なのかもしれないが、今とは違って様々な制約があるだろうし時間も多くないだろう。やはり探索をするなら今だと思う。今の時点では何もアイデアはないのだが院生まで残り2年の中で何か1つ新しい価値を自分の中に作り出せればそれは自分の大きな財産となってくれるのではないか。

次は安富と瓜二つな佐川にバトンを渡します。

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