受験生応援企画

試験で全力を出し切るために

投稿日時:2023/02/08(水) 20:52

 同期の宮田からバトンを受け取りました、新2年の猿渡です。彼は僕と考えを一にする部分があり、信頼できる同い年の部員の一人です。

 私は宮城から上京して東大を受験しましたが、正直苦しい受験でした。模試は基本的にDかE判定で、東大のことを考えただけでとても憂鬱だった記憶があります。特に嫌だったのは、全国の名だたる超進学校の生徒と戦わなければいけないという事実でした。幼少期から塾に通って私立中高一貫に通うなんて、親は医者か社長か政治家に違いない。それなのに大学は私立ではなく東大を受験し、我々公立出身者を蹴落とそうとは、なんと欲深い人々なのだろう、などと当時の私は考えていました。宮城県の県立高校から来た自分が首都圏の超エリートにかなうわけがないと思い込んでいたのです。

 東大に入学した後で同級生になった人たちの話を聞いてみて、やはり超エリート進学校の人に私が学力で勝つのは難しいと改めて思いました。中高一貫校では、高2のうちに高校全範囲の授業が終わり、後はひたすら入試対策が行われることが多いようです。周囲に東大を目指す人がたくさんいれば、当然早いうちからそれを意識して勉強する習慣が付くでしょう。同期の永安くんが白陵中学で高校数学の予習をしていたとき、私は河原で誰が一番大きいタニシを見つけられるか友達と競っていたのですから、私に勝ち目はありません。
 私は幸運にもギリギリで合格することができましたが、やはり超エリートに一矢報いるためには実力を出し切る必要があると思います。そのためには、不安要素・想定外の出来事に対してできるだけ対策し、試験に集中することが重要です。そこで、今受験に向かっている皆さんが少しでも、不安をなくせるよう、私が昨年東大で試験を受けた際に想定外だったことを皆さんにお伝えしたいと思います。

①机と椅子が狭い。
 私が試験を受けた工学部2号館は、前後の机の感覚が狭く、机そのものの奥行きもかなり小さかったです。私は3人掛けの真ん中の席だったので、休憩時間にトイレに行くときなどは隣の人に一度席を立ってもらわなければならず、しかも立ち上がった拍子に後ろの人の筆記用具を吹き飛ばしてしまったりしてかなり迷惑をかけてしまいました。ただ、受験ではまず自分のことが優先なので遠慮はしすぎず、立ちたいときは立ってコンディションを整えるのがよいと思います。

②着席時間が長い。
 東大の試験は試験時間が長いのが特徴ですが、実際に席に座っていなければならない時間は試験時間よりもさらに長くなります。試験開始の30分前に着席するよう指示され、試験終了後も答案の確認が終わるまで20分以上座ったまま待たなければなりません。よって、着席時間は最大で3時間半近くになります。そうなると心配なのがトイレでしょう。私は一度オープン模試のときに危機一髪だった経験があり、受験の日にも着替えを持っていきました。幸い使用せずに済みましたが、やはり備えておいて良かったと思います。もし万が一失敗したとしても大丈夫、という状況を作っておいたことで試験に集中できたと感じています。荷物が増えるのが嫌でも、薄い短パンを一枚持っていれば大丈夫なので大変おススメです。

 受験生の皆さんにとって今は辛い時期かもしれませんが、それももう少しで終わりです。皆様の合格をお祈りしています。

 次は、数学が得意だったという同期の渡辺温人にバトンを渡します。1年前の入試では驚くべき高得点をたたき出したそうですが、今の姿からは全く信じられません。今年も、一緒に勉強頑張りましょう。
 

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