ラグビー部リレー日記 2021/10

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国歌

 written by 田村 洋大 投稿日時:2021/10/06(水) 18:14

はじめまして。開成高校の先輩の財木さんからバトンを受けとりました、1年の田村です。財木さんとは開成、高校入学組、帰国生、開成ラグビー部など共通する点が多くあり、嬉しいことに先輩方から財木二世と呼んでいただいています。いつか財木さんを「田村二世」にしてみせます!


E Ihowā Atua, O ngā iwi mātou rā

みなさんご存知、世界最強ニュージーランドの国歌の冒頭です。1番のマオリ語と2番の英語で同じような内容を歌っているのですがマオリ語の部分がすごくかっこいいです。特に最後の Aotearoa はマオリ語で「白く長い雲」であり、ニュージーランドのことを表しています。

僕は国歌を聞いたり歌ったり覚えたりするのが大好きです。ベトナムに住んでいた中学生の時に環境的にラグビーができなかった分、世界中のラグビーを観ていた中で試合前に歌う国歌に惹かれました。単純にメロディが好きだったり、歌詞が好きだったり、何を言っているのかわからないがなんとなく好きだったり。初めてのリレー日記では、僕のおすすめの国歌を紹介していこうと思います!

Nkosi Sikelel' iAfrika で始まる南アフリカの国歌は5つの言語で構成されており、言語が変わると曲調も変わり、歌として聞いていて心地よいです。最後の英語の部分で一気に力強くなり、歌が終わるときには全身鳥肌です。何万人もの観客の前であれを歌える南アフリカ人はさぞかし幸せでしょう。

ウェールズの国歌は本当に覚えづらいです。最初の一文が Mae hen wlad fy nhadau yn annwyl i mi なのですが、英語では使われないアルファベットの並びのせいで歌詞を見ても非常に歌いにくいのです。「我らが父祖の地」という割とオーソドックスな内容ですが、この国歌も終盤にかけて力強くなっており、歌いながら涙するのも理解できます。ただ自分で歌っていて間違えても間違いに気づけないです。

あとはフィジー国歌もおすすめです!フィジー人はキリスト教徒が多いので、賛美歌がよく歌われます。あれほどゴツいフィジーのラガーマンたちからは想像もできない美しい歌声で歌う讃美歌は感動的です。そんな彼らが歌う国歌もまた綺麗で聴き入ってしまいます。英語なのでわかりやすく、普通の国歌とは一味違うものを聞きたい人にはぜひ聞いてほしいです。

他にもイングランド、アイルランド、オーストラリアなどなど、色々な国歌をよく口ずさんでいます。(といってもラグビー中継されるような強豪国のしか聞きませんが。) 国歌を覚えることの2大メリットは試合中継を最初から楽しめることと、現地で見た時にその国の人と一緒に楽しめることです。2年前のワールドカップでも、両国国歌を知らなければ黙ってしまう5分間も歌って楽しめましたし、知らないオーストラリア人とも会話できました。歌詞の意味を考えるとその国のこともわかりますし、様々な言語の特性にも少し触れられます。試合観戦に少し刺激が欲しくなったらぜひやってみてください。


次は同期スタッフの凛です。彼女はラグビー歴が9年もあり、1年の中でもトップクラスにラグビー愛が強いです。とても明るく、少し天然なところがありますが、僕たちをいつも真面目にサポートしてくれており、すでに感謝してもしきれないです。

宗教について

投稿日時:2021/10/05(火) 23:40

愛嬌たっぷりな日香ちゃんからバトンを受け取りました財木です。
僕の母親や祖父母も同じ水戸出身ということもあってか、まだ会ったこともない家族からの好感度も高く、母親からは時折にちかちゃん可愛いねとLINEが来ます。
ちなみに母親が安富に触れたことは一度もありません…

「雨季乾季の差が激しく安定した作物が取れない、西欧や西アジア地域を中心に信じられているキリスト教やイスラム教といった宗教は、辛い現世を乗り越えれば幸せな天国へと導いてもらえる、という考えが根底にあるのに対して、四季がはっきりとしていて自然豊かな中国や日本を中心として普及している仏教や神道では、徳を積めば幸せな現世に来世も『戻ってこられる』という考えが根底にある」という主旨の文章を最近読みました。
今回はそれに感化されたこともあるので「宗教」について書いてみようかなと思います。

2018年のNHK調べによると、信仰宗教が無いと答えた人の割合は62%にのぼります。
しかし、同年のデータブックオブザワールドによると、日本人の宗教内訳は神道が84.9%、仏教が68.5%、キリスト教は1.9%で、他の国には無い「二重所属などにより100%を上回る」という表記があります。
僕自身も自分の宗教がわからず、イギリスにいたときに「君の宗教は何なの?」という質問の答えに窮していました。
無宗教と言いたくても、あいにく英語には無宗教なる言葉がなく(正確には通じず)、面倒になると決まって無神論者だと言っていました。
でも祈ることもあるので無神論者じゃないし、事あるごとに神社や寺でお守りは買うし、お正月は思い出したかのように初詣に行ったかと思えば、夏にはお盆休みを享受します。
最近では神道と答えることも多いですが、自分の宗教が何なのかよくわかってはいません。

今思えば、イギリスと日本とでの国民の最大の違いは宗教に対する考えにあったように感じます。
イギリスの公立中学校では「Religious Education」と呼ばれる宗教を学ぶ授業がありました。
その授業の先生は女性で髪を完全に剃っており、カツラをして授業を行っていました。
というのも、その先生は敬虔なユダヤ教徒であったために、婚姻後に剃髪しなければならなかったからです。
日本の小学校で黒髪の女教師しか見ていなかった僕にとって、毎日のように髪色や髪型が変わる先生や、それを当然のものとして受け入れている生徒に違和感しかなかったことは言うまでもありません。
お弁当に唐揚げを入れていくと、イスラム教徒の友達が一口貰う前に、これはハラールか、と聞いてきたし、当時一番仲良かった黒人の友達はいつも十字架のネックレスをしていました。
一学年100人程度の中学校なのにキリスト教由来の名前であるDanielは5人もいたし、イスラム教由来のMuhammadに関しては10人くらいいた気がします。

それまでは教えが厳しく破ってはいけないものというイメージが強かった「宗教」でしたが、それは人によるというのも大きな学びでした。
イスラム教徒の断食月であるラマダンの期間になると、水さえも飲めないからといって学校を欠席(公欠扱い)する生徒もいれば、飲み物は大丈夫といって糖質を多分に含んだ甘ったるいスポーツドリンクを飲むというようなグレーゾーンを攻める友達もいました。
日曜日の教会参列を気分でやめる子もいたし、一日5回の礼拝を全力の一回で済ませる子もいました。

宗教は飽くまでも日常の一部、と宗教学の先生が仰っていたのを覚えています。
日本は宗教が身近ではないというわけではなくむしろ身近過ぎて気が付かない、イギリスでは顕在化しているものが日本では潜在化しているというだけの違いなのかもしれません。
「いただきます」はキリスト教での食事前のお祈りに相当するし、イスラム教もキリスト教も神道も、礼拝はできるときに、という意味ではさほど違いないのだと思います。

ただ遺伝子組み換えなどの是非を問う際に必ずといってもいいほど出てくる「倫理観」については、こと日本に関して、イスラム教・キリスト教・ユダヤ教のような明確な宗教観があるように感じられないため、何を基準にしているのだろうという疑問は少し残ります。


次は同じ高校出身の田村にバトンを回します。
田村は僕と似ているところが多いからか「財木二世」と呼ばれることが多く、少し申し訳なく思っています。
同級生の辻君を正しい道に導いてくれることを切に願っています。
 

きっかけ

投稿日時:2021/10/02(土) 15:40

スタッフの先輩であるゆきさんからバトンを受け取りました、一年スタッフの芳賀日香です。
ゆきさんはいつも優しくて、一緒にいると本当にお母さんのような安心感を与えてくれますし、何でも受け止めてくれそうのでなにか悩み事ができたら一番に相談させてもらおうと思ってたりします。

初めてのリレー日記、スタッフの同期は今までの人生について書いているようだったので私もそれに倣おうと思います。

といっても、私のこれまでの人生で特筆すべきことは特にないような気がします。
18年間、茨城県の中では都会のほうでぬくぬくと育ってきました。茨城県出身です、と言うと8割5分の確率で納豆の話になります。でもほかに何があるかと言われるとほしいもしか思いつきません。茨城県民失格でしょうか。

小中の記憶はほぼないので高校の話をさせていただきます。
私は二年生の安富さんと同じく水戸第一高等学校の出身です。茨城では結構有名な高校で、作家の恩田陸さんの母校でもあります。恩田陸さんの直の後輩になるべく、知道編集委員会という学校新聞のようなものを作る委員会に所属していました。ほぼ幽霊でしたが。

部活は軟式テニス部とダンス同好会を兼部していました。
テニス部のほうは私の代の部員が私一人だったので必然的に部長となり、週6でテニスをしながら週3でダンスする生活を送っていました。
この話をするとよく「勉強と部活両立できてすごい」という風に言ってもらえるのですが、すごいのは私ではなくまわりの人たちで、部長なのに「ちょっくらダンスしてくる」と言って自由に練習を抜けたり入ったりする私を支えてくれたテニス部の後輩たちや、ライブ前になって練習にちょくちょく顔を出すと「今日にちかいるの!やったあ!」と言って当たり前のように私を受け入れてくれたダンス部の同級生たちには感謝してもしきれません。
そして両親も私のやりたいことをやりたいようにやらせてくれました。実家にいるときも感謝はしていましたが、離れてより一層ありがたみが分かった気がします。
周りの環境に恵まれて今ここにいられることを嬉しく思います。

さて、私は18年間ラグビーとは無縁の生活を送ってきたので、よく、本当によく「何でラグビー部のスタッフをやろうと思ったの?」と聞かれます。聞かれすぎて自分でもなんでだろうと思うようになりました。
もともとマネージャーとして頑張っている人の力になりたいという思いはありました。でも大学に入った自分はスタッフをやるならラグビー部で、と思っていました。
それはラグビーをやっている人が一番一生懸命でかっこいいと思ったから。
そしてこう思うようになったのは高校時代のラグビー部のお友達の存在が大きいと気づきました。
受験期の彼の机の上には、単語帳でも参考書でもなくプロテインが置いてありました。
私の中で部活を一番頑張っていたのが彼で、その背中を通してラグビーというスポーツに興味を持ちました。
だから今私がここにいられるのは彼のおかげでもあります。
今もたまに連絡を取っていて、お互い応援しあえる仲でいられるのがとても嬉しいです。
今度対抗戦で会えるのを楽しみにしています。私はもちろん東大を応援していますが、怪我だけ気を付けてほしいです。

まとまりのない文章でしたが、東大ラグビー部で素敵な方々に出会えたきっかけすべてに感謝したいということが言いたいのでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次はいつも笑顔で話しかけやすい人ランキング一位と噂の財木さんにバトンを回します。
財木さんは普段はおちゃらけたキャラクターですが、細かな気遣いができる方で、スタッフの同期とよくする「こんなところにキュンときた」エピソードの常連です。今度ごはん連れてってください。

呟き

投稿日時:2021/10/01(金) 06:00

決算作業の際にいつも快く財務の仕事を手伝ってくださる魚住さんからバトンを受け取りました、3年スタッフの中村優希です。いつも色々とお願いしてしまいすみません、本当にありがとうございます。コロナが落ち着いたらまた下條さんのスモブラで一緒にご飯に連れて行って頂きたいですね!

 

 

さて3年生の秋となり、そろそろ本格的に大学卒業後の将来についてを考えなくてはならない時期ということで、今回は私が残りの大学生活の過ごし方を考えたり、就活を始めてみたりする中で感じたことを書かせて頂こうと思います。

 

 

リレー日記で毎回のように書いてしまう気がするのですが、大学生になってから時の流れが本当に早く感じます。
 

やることはあるのに最近はついつい無為な時間を過ごしてしまうことが多いので、できればあと一年半だけではなくてもっと長い間学生でいたい!と思ってしまいます。

もっとゆっくりと色々なことに挑戦し学びたいし、もっと自分のために時間を使いたい、そして社会に出る前にもっと成長して腰の据わった自分になりたいと思ってしまいます。

しかし決してこれまでの2年半を適当に過ごしてきたというわけではなく、その時はその時目の前にあることに必死だったのですが、その先が見えていなかったというか、あの時あれもやっておけば良かったという鈍い後悔が胸の内に燻っています。


 

というのも最近ある企業の1Dayオンラインインターンに参加していた際に、一人の高校同期と遭遇しました。

彼とは受験生の頃、一緒に受験勉強を頑張ろうと意気投合していた(と私は思っていた)のにも関わらず、

私が知らない間に彼だけ早々にAO入試で有名私立大学に合格してしまうという、置いてきぼりにされた少し寂しい記憶があります。
 

そんな彼ですが良い意味でとても自分に自信のある人で、行動力と発言力があります。

そのインターンでも彼は臆せずグループ発表の代表を務め、社員の方に積極的に質問するなどしており、私は素直にとても尊敬しました。

 

高校の頃の私は彼には負けないという気持ちで勉強に励み、結果として偏差値だけで比べると彼よりもレベルの高い大学に入学しました。

しかし就活という同じフィールドで再び顔を合わせた時に、彼に対して素直に胸を張ることができず、発言もせずに出来るだけ目立たないように振舞おうとする自分がいました。


 

 

私は話すよりも聞く方が好きという性格もあり、人前で発言するのが苦手です。

例えばインターンの選考で行われるグループディスカッションも本当に苦手です。

自分の意見がないわけではないのですが、思っていることを口に出すのにとても勇気を必要とします。

一対一の会話であればそれほど大きな障害はないのですが、

複数人での討議の際には、自分の意見を口に出す前にまずそれを聞いた相手がどう思うかを過剰に考えてしまい、その間に発言の機会を逃すということが往々にしてあります(発言した後になってから相手が自分の発言をどう捉えたかを考えすぎることもあります)。

実際にそうなるかどうかは分からないのに過剰にリスクマネジメントしてしまうということです。

私にとっては変な意見を言ってしまい人から良からぬ印象を持たれたり、誤解されたりするリスクを冒すくらいなら人の意見に同調した方が楽なのです。

 

 

しかしインターンやグループディスカッション然り、部活や普段の生活然りなのですが、

自分がどれだけ建設的な意見を持っていても、どれだけ相手のことを大切に思っていても、言葉にしないと伝わりません。

言葉にしてさえ伝わらないことがあるのに、言葉にせずとも相手に感じ取って欲しいというのはやっぱり難しいですよね。

せっかくの良いアイデアや温かい気持ちが相手に伝えられないなんてとても勿体無いなと思います。

「言わない」という選択をしたことによる後悔を無くすために、少しずつ自分を改めていこうと思います。

 


 

理想を言えば、どんな時でも、どんな悩みやコンプレックスを抱えていても、それを跳ね返せるくらいの自信を持った自分でありたいです。自分に自信を持ち、人間関係を大切にして、部活・勉強・アルバイト・インターンなどなど学生生活を彩る全ての物事に熱意と積極性を持って取り組みたいです。

 

そのために、大学生活も半分を折り返して残り一年半、私は

①意見や思いを適切に発言し伝えること(他者からの評価に過度に執着しないこと)

②迷ったら行動に移し、出来るだけ最後まで諦めないこと

③朝型生活を習慣化すること

の3つを心がけていきたいと思います。

(③はこのリレー日記の内容とは関係ないですが私の体に染み付いてなかなか抜けない夜型サイクルから脱却したいという強い思いの現れです。)

 

 

そして一年半後には、笑顔で高校同期と再会できるような私になっていようと思います。

 

 

最後に、全く文脈から外れますが会報委員の編集長として会報について少し触れさせてください。

今号(会報第84号)より、東大ラグビー部の活動をより多くの方に知って頂き、支援して欲しいという思いから、OB・OGの皆様に加え部員の保護者宛にも会報を送付することとなりました(もう親御さんの元に届いているはずです)。

会報は、沢山の方々の協力の下、毎号会報委員がオフを返上して広告集めや編集・校正・発送などの作業を行い作成しているものなので、是非読んで頂けると嬉しいです(今号の目玉は京大戦特集です!)。

特集のリクエストや寄稿・広告掲載のご依頼はいつでも募集中です。

 

 

最後までお読み頂き有難うございました。

 

 

次は一年生スタッフのにちかちゃんに繋ぎます。

にちかちゃんは3年スタッフの若菜ちゃんと一緒に日々色々と高め合っているようで、そんな二人を見ていると微笑ましくていつも心が和みます。無理をしすぎないように頑張って欲しいというお母さんのような気持ちで応援しつつ、これからも温かく見守っていきたいと思います。

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