受験生応援企画 2022/1

大輪の花

 written by 奥山 敦裕 投稿日時:2022/01/26(水) 18:00

同期のニノこと、二宮からバトンを受け取りました奥山です。
ニノも僕も今シーズン頭から、徐々に合流できる練習メニューが増えており、一緒に喜びを嚙み締めているところです。昨年の悔しい想いを今年、晴らしましょう。

僕の受験は、ここまで執筆してきた人たちとは違っていわゆる“逆転合格”です。
8月も11月も冠模試は、実力を出し切って全てE判定。前評判のわりに難化しなかった共通テストも8割ちょっとでした。
なので、今日のブログは頑張ってきたのに今まであまり成果が出ず、不安でしょうがない人に向けて書きます。 順調な人は、どうぞ気を抜かずに最後まで頑張ってください。

僕は、鹿児島のラ・サールというところで中高を過ごしました。
中高一貫というのは、中学2、3年の時に中弛みするとよく言われています。かくいう僕も例外ではありませんでした。中学3年生の時は、大学受験を意識したこともなく、また高校生の練習に毎日混じっていたため体力的にとてもハードで、考査の成績も「東大を受ける」なんて言おうものなら笑われる程のものでした。
しかしながら、中3の時に恩師となる先生に担任をして頂いていました。その先生に、しんどい気持ちを打ち明け、お悩み相談にのって頂いていた時に、
「人間の成長というのは5頑張ったら5成長するものではない。5頑張っても10頑張っても伸びないことは多々ある。そこからめげずに更に頑張り続けて、ある日突然ポンと成長することがある。」
という趣旨の言葉を頂きました。

その時から、その言葉を大切にして日々を過ごすようにし、また、そう信じて受験勉強をしてきました。
今ふりかえると結果的に、部活と勉強を器用に両立していた人間と思われるかもしれませんが、本当に直前まで、目に見える成果を出せていたわけではありません。周囲の友人から、「あいつは頑張っているけど今年は無理そうだな」という目で見られたことも一度や二度ではありません。(僕が自意識過剰なだけかもしれませんが、、)ですが、結果が出なくても、めげずに最後まで自分の学習計画通りにコツコツ頑張り続けて、やっと直前になって‘ポン’と成長することができ、入学を許されました。

この経験から、諦めかけて心の糸が切れそうな受験生の皆さんに言いたいことは一つだけです。
月並みな表現ですが、最後の科目の試験が終わる時まで諦めないでください。今まで、予備校から良い判定をもらえてなくても、それらは過去の遺産です。今日さらには本番の学力とは何も関係ないです。共通テストの点数も合否にさして関係ありません。頑張り続けて、やりきって本番までに‘ポン’と芽が咲き、合格の花が開くことを強く信じ抜いて、残りの日々を過ごしてください。
そして、実力を出し尽くし、これだけやったなら落ちても後悔はないとの想いで、試験会場を後にされることを祈っています。



とはいえ、最後の1ヶ月だからこそ、しんどくて投げ出したくなる日が来るかもしれません。そういう時には、「どうして東大を目指しているのだろう」と一度、そのきっかけを思い返すのもいいかもしれません。
○○の学問を究めたい、○○教授の授業が聞きたいとか。社会的に地位の高い東大に入りたいとか。
動機は様々だと思います。


かくいう僕も、引退後の進路面談でこれもまた恩師となる当時高3の担任だった先生から、
「奥山は東大に行かないともったいない」との言葉をかけられてからの奮起でした。

上では偉そうなことを書いてきましたが、自発的に、高い志を持って東大を目指したわけでは決してありません。
周囲の期待を背負って、それに感謝し応えようと必死になっていたというのが本当のところかもしれません。

でも。

僕は今、東京大学を選んでよかったと心から思っています。
優秀なクラスの友達と出会えたこと。
昨年100周年を迎えた東大ラグビー部の一員になれたこと。
そして、23人の仲間と同期になれたこと。

皆さんも、東大で素敵な友人、先輩、教授にきっと出会えます。
東大ラグビー部には、もっと素敵な充実した日々が送れる環境があります。

最後までやり切ってください。
そして、入学されたら、是非一度ラグビー部の新歓イベントにいらしてください。
ラグビー場でお待ちしています。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次は知性が溢れているらしい同期の雪竹にバトンを回します。

前回の彼のリレー日記では、僕のことを良く書いて頂き、その節はどうもありがとうございました。
 

挑戦、そしてそれに伴う反応としての緊張について

 written by 二宮 樹輝 投稿日時:2022/01/24(月) 14:51

手術明けから全力で大暴れした田村からバトンをもらいました、新2年生の二宮です。11年の経験から繰り出されるタックルには腰が抜けそうになります。田村には圧倒されますが、できることから順に追い付いていきます。


 

 


 

 


 

受験生の皆さんは試験に向けてひたすら勉強を続ける日々を送っていると思います。今年度最後の東大模試の結果を待っているかもしれません。共通テストも終え、質・量ともにもっとも充実した学習ができるようになります。なにかと不安がつきまとう時期ですが、最後には努力への信頼、満足感がやってくるはずです。


 

 


 

2020年度。私は共通テストを終え、ここから追い込むくらいの心意気で取り組んでいました。年末の共通テスト模試の出来はひどく、二次試験を受験できないような点数でしたが、私の頭の中はラグビーでいっぱいでした。


 

 


 

一次試験で足切りされるかも分からないうちに、大学でスポーツを始めようなどと将来を夢想していたのは、「平常心で受験などできない」というあきらめにも似た安心感からでした。


 

 


 

挑戦する人にはみな、決まって不安が伴います。努力を積むほど、それが実を結ぶのか疑問を持つものです。苦手科目ほど研究して弱さを知り尽くせば、つい意識してしまうでしょう。


 

 


 

このブログで口を揃えて不安を振り返るように、受験会場はそんな人ばかりなので、決して一人ではないと知ってほしいです。


 

 


 

高校の同級生と顔を合わせることもなく、毎日机に向かっていると孤独感に襲われてしまうかもしれません。その時に受験生応援ブログが励みになれば嬉しいです。駒場キャンパスのラグビー場でお待ちしています。


 

 


 

 


 

次は同期の奥山にバトンを渡します。手術により昨シーズンにはほとんど練習に参加できなかった奥山ですが、アドバイスや応援という形で入院中にまでサポートしてくれました。私も試合に出られなかったので、今年は一緒に頑張りましょう。

心配ないさ!

投稿日時:2022/01/20(木) 19:36

1年のスター、桑田からバトンを貰いました、1年の田村です。ラグビーのことしか考えておらず、初見では東大生とは思えない彼ですが、実は賢いあたりがやはりさすがです。本番の数学ほぼ2倍差で負けましたし…




受験生のみなさん、共通テストお疲れ様でした!あの独特な緊張感の中2日間戦い抜いたみなさんを労いたいです。結果がどうであれ、残りの1か月でみなさんが納得のできる結果を出せるように応援しています!




僕は高1からそれなりにコツコツ勉強していました。高3の春(2020年3月)の休校期間中にもスイッチを入れて勉強できたこともあり、校内模試や東大模試では自分なりに納得できる結果が出ていました。ただ、この直前期での受験生応援企画で春夏のことを書いても意味ないと思うので、今回は受験直前期の僕のマインドについて書こうと思います。




僕はとても心配性です。受験勉強においてこの心配性は自分でも嫌でした。高3の夏までに勉強していたおかげで、夏模試では合格圏内でした。それでも、追い上げてくる人たちが怖かったですし、入試までに抜かされるのではと不安でした。逆転合格をする人がいれば逆転不合格をする人だっているのです。


 

 



そして冬。実際、結構抜かされました。自分では今まで通り勉強していたつもりだったのに。合格ラインはキープしていましたが、自分の中では成績が落ちていることを感じて不安でした。みなさんも心配に思っていることは多々あると思います。この時期だったら僕と同じように追い上げ勢に追い抜かされることを不安に思ったり、今年特に難化したと言われる共通テストの足切りを心配したり、本番で自分が苦手な範囲がでることを心配したり…




ただ、あれだけ受験が気がかりだった僕が一番皆さんにお伝えしたいのは、心配は良いサインだと言うことです。受験期は本当に毎日緊張して合格するかどうか不安だった僕ですが、結果的に現役で合格できましたし、今振り返ってみるとそれは自分なりに勉強してきた自信が多少なりともあったからだと思います。誰しも自分の努力が裏切られるのは怖いことだと思います。「努力は裏切らない」とよく言われますが、万が一裏切られた時が怖い、そう思っている人もたくさんいるのではないのでしょうか。受験というのは特にその努力が合否という形で如実に明らかになってしまうからこそ、なんの嘘偽りのない真っ当な努力が裏切られるのが怖くなるのではないでしょうか。だからこそ、今合否や周りの人からの追い上げを不安に思っている受験生の皆さんには逆に自信を持って欲しいと思います。




今この時期にはいくらでも不安・心配に思っていいのではと思います。「数列と整数の融合問題が出たらやばい」「源氏物語が出たらやばい」「リスニングで焦って聞き取れなかったらやばい」、このように何か心配なことがあるなら残りの1ヶ月で全力で潰してください。そして、本番の日に、「やってやるぞ!」と思いながら東大のキャンパスに来てください。不安材料を自分ができる限り潰して本番を迎えれば、やることはやったと思えると思います。あと1ヶ月、みなさんが悔いの残らないような毎日を過ごせることを切に願っております。東大ラグビー部で待ってます!


 

 



次は卓越した言語能力の持ち主、同期の二宮です。彼は海外経験がないにも関わらず同期で入試の英語の点数が一番高く、英語成績優秀者のみが受講できる授業も取っていました。(他の授業の単位については触れないでおきます…)

「俺が最強だ!」

 written by 桑田 昴 投稿日時:2022/01/13(木) 18:45

明けましておめでとうございます。新2年の桑田昴です。本年も東大ラグビー部への応援よろしくお願い致します。 

 

 

東大ラグビー部は、本日から二次試験前日の2月24日までの期間で、約10回に渡って受験生応援企画として文章を投稿します。書くのは主に新2年です。受験生のためになるように頑張りますので、勉強時間の合間にでも読んでいただけると幸いです。 

 

 

さて、共通テストまで残り2日となりました。受験生の皆さんは今は共通テストに向けた最終調整を行っている方が多いのではないでしょうか。この直前期にここに勉強法を書くのはもう遅いし、野暮だと思うので、比較的万人受けしそうな何かを書こうと思っていました。しかし、受験の戦い方なんて本当に人それぞれで、境遇も違うことを考えると、万人受けなんて存在しないと気づきました。なので自分は自分で、受験の時思っていたことを書かせていただきます。ラグビー部には色々なタイプの人間がいるので、自分にあったやり方を見つけていただければと思います。 

 

 

前置きが長くなってしまいましたが、私がこの文章で伝えたいことは一つ、「自信を持つ」ことです。自信というと、「勉強量に裏打ちされた自信」みたいなのを想像するかもしれませんが、私が言いたいのはそういうタイプの、いわゆる「根拠のある自信」ではなく、「根拠のない自信」です。もちろん根拠のある自信も大切ですし、結局ある程度の勉強量がないと普通受験には勝てません。しかし、受験期の私は、そういった根拠のある自信は、自分より「強い」人を見たときに崩壊してしまうのではないかと考えていました。実際、自分の周りには一日18時間勉強して、本当にあの年の日本中の全受験生の中で一番勉強してたのではないかと思わせるほどのバケモノがいて、彼の前では私が「勉強量に裏打ちされた自信」を持つことはまず不可能でした。 

そこで私は、自習室で彼を含む集団に混じって勉強しているときに、「俺がこの中で一番いい勉強をしている」と、勝手に自信を持っていました。ここでいう「いい勉強」とは、集中力高く、受験に有用な知識を取り入れている、という意味なのですが、まあ、誰がいちばん「いい勉強」をしているかなんて、当然わかるはずがないです。しかし、根拠がなくてもそう思い込むことで、他の人に比べて自分の勉強時間が劣っているかもしれないことなんて全く気にならなくなりました。実測できる根拠がない自信だからこそ、自分より「できる」人を見たとしてもなんとも思わなかったのでしょう。 

 

実際、受験当日まで私は根拠のない自信を持ち続け、共通テストや二次試験の会場では、「俺がこの中で最強なんだ!」という今考えれば猛烈に恥ずかしいことを考えたまま試験を受けていました。それでも、自分の周りに座っている赤の他人に怯えるよりはいい結果が出るのではないかと思います。 

それでは、長くなってしまいましたが、まずは共通テストまであと2日、自信を持って頑張ってください!東大ラグビー部一同、応援しています! 

 

 

次は、同期の田村にバトンを渡します。彼は「できる」人間なので、自分とは全く違った視点が見られると思い楽しみです。 

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