ブログ 2014/12

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結果[ラグビー部リレー日記]

 written by 鉄本 大樹投稿日時:2014/12/09(火) 17:26

平松からバトンを受け取った4年の鉄本です。

先日、高校時代の友達とご飯を食べにいった際、「お前は体育会の部活に入ってよかったか?」といった内容の質問を受けた。
元来、自分の過去の選択に対して後悔するような性格ではないため、入らなければよかったなどと深く思ったことはないのだが、改めて考えると少し黙り込んでしまった。それは最近よく自分で考えていた、大学に入ってからの自身の「成長」という内容と通ずる部分が多かったからだ。

2年生の京大戦の後、4年生の先輩が「僕は、自分を成長させるためにラグビー部に入った。」と言っていた。その当時の僕は、そんなわけないやろ、ラグビーがしたいからラグビー部に入る以外に何の理由があんねんと口には出さないものの強く思ったのを覚えている。だが、卒部を2週間後に控えた今、その先輩が言っていた意味が少し分かるような気がしている。東大という様々な選択肢が許される恵まれた環境のなかで、4年間という決して短くない時間を費やす限り、無為に過ごすことは許されないのである。4年間で「私はこのような何かを得た」と言える何かが欲しかった。

4勝3敗。僕たちの学年は結果を残すことができなかった。
運動会でやる限り、結果がすべてである。先ほど何かと書いたが、僕はやっぱり何かではなく結果が欲しかった。
19-31。 勝者と敗者には絶望的な差があるのだと思い知った。あの時ほど負けることの怖さを実感した時はない。ビデオに入るスイカをもらえなかった同期の必死の声援、70人の代表としてグラウンドに立つメンバーとしての責任の意味を考えた。

僕はこの部活で結果を残すことはできなかった。
自身の取り組みの甘さに対する後悔、大事な場面で負けることの怖さ、選ばれることへの責任。これから必ず糧にしていく。
それらを生かしてこれから結果が残せたとき、大学の時体育会に入ってよかったと心から言えるのだろう。
でも今はやっぱり悔しさでいっぱいです。入れ替え戦に出たかった。入れ替え戦までの距離が見えたような気がするが、それは僕が思っているより本当は遠いのだろう。

最後になりましたが、今まで応援していただき本当にありがとうございました。残りは京大戦のみとなってしまいましたが、勝ってこれが今年の松木組のラグビーだと言える試合をしたいと思っています。

次は同期のマネージャーの吉松にお願いします。

 

4年間を振り返って[ラグビー部リレー日記]

 written by 平松 正大投稿日時:2014/12/06(土) 21:16

いつもテーピングを巻いてくれている小川からバトンを受け取った平松です。
 
毎年、先輩たちが「最後の~」というようなリレー日記を書いているのを見てきたが、ついに自分が「最後の」リレー日記を書く番が回ってきた。正直、長い長い4年間だった。
振り返ってみると怪我ばかり。唇が裂けたり鼻を折ったり足首を捻ったり脳震盪になったり頸椎捻挫になったり。上級生になった去年も早々に股関節の手術が決まり、ほぼ1年間リハビリ生活。こんな怪我だらけの3年を過ごし、学年だけ立派に4年になった。
4年になっても怪我は絶えず、春には膝を怪我して夏合宿最後の試合では手術をしていない方の股関節を怪我して。秋には右腕と左手を骨折して、対抗戦最終戦まで練習に参加することさえ叶わなかった。
 
情けないことに、最後の年の対抗戦シーズンは4年連続4回目の落ち葉掃除で終わった。数えてみたらラグビーを始めてから、練習している期間と怪我でリハビリしている期間は同じぐらい。新球がおろされる日よりも新しい箒がおろされる日の方が印象に残っている程である。皆と同じように「ラグビーしんどかった」とか「ラグビーやっていた」など、大きい顔して言うことなんてできない。離脱ばかりして同期には本当に迷惑をかけた。安田中さんや川本さん、片山さんなど、OBの人たちにも応援していただいて、よく声もかけていただいていたのに、こんな自分で申し訳なく思う。
 
今年の対抗戦では、3戦目が終わった次の練習で骨折してしまい、メンツを外れた。
4戦目。成城戦。勝ってみんなが喜んでいる中、僕は正直、少し寂しい気持ちになった。もちろん、チームが格上相手に勝つことができたのは嬉しかったが、喜びの輪の中にいれないことが悲しかった。
試合後、一人で泣いた。もう、右腕がどうなってもいいとも思った。早く戻ってみんなと一緒に練習して、みんなで勝って、みんなで喜びたかった。心の中でどう熱くなっても、骨がくっつくはずもなく、予定より2週早くギプスを外してみたものの、激痛で練習に参加することは不可能であった。密かに目指していた学習院戦にも当然間に合わなかった。
 
これまで、チームが勝った時に寂しい、という気持ちになったことはなかった。今年の春の防衛戦で、チームが喜んでいる姿を外から見ていても、悲しい、という感情は一切芽生えず、メンツを見ていて、ただただ純粋にみんなかっこいいなぁ、すごいなぁ、と思って勝利を祝福するだけであった。
しかし、今年の春シーズン最終戦である九州戦で、チームが数年振りに勝った時には、勝利の喜びをグラウンドで分かち合えた。あの最後の試合終了の笛が鳴った時、本当に嬉しかった。冗談抜きにして人生で一番嬉しかった。あの勝利の味は忘れない。本当に気持ちよかった。
また、勝ちたい、と感じた。
 
対抗戦最終戦。学習院戦。勝ってみんな喜んでいた。このとき、また、どこか寂しい気持ちになってしまった。熊谷での試合で、自分たちの学年が引っ張るチームが勝利したのに素直に喜べていない自分が恥ずかしかった。グラウンドで体を張り続けた同期が羨ましかった。自分もあの場所にいたかった。
学習院戦での勝利は九州のときの何十倍も何百倍も気持ちよかったに違いない。自分もその勝利の味を味わいたかった。
もう、これ以降、人生でスポーツの勝ち負けにここまでこだわることはないであろう。
 
対抗戦は終わったが、幸い、最後に定期戦が二つ残っている。最近骨折から復活し、名古屋戦のメンバーに選んでいただいた。
 
勝ちたい。勝ってみんなと喜びたい。
 
最後の最後、もう全ての怪我を忘れて思いきりプレーする。対抗戦に出ることができなかった悔しさをすべてぶつける。特に明日は、酒井や江村、和宏や岡本など、同じポジションで試合に出られない人たちの分の気持ちも背負っている。絶対に抜かせない。意地でも止める。何が何でも前に出る。
覚悟をもって名古屋を倒しに行きます。
 
次は今シーズン大活躍の鉄本にお願いします。

ラストスパート[ラグビー部リレー日記]

 written by 小川 泰樹投稿日時:2014/12/04(木) 23:30

こんにちは
ボブこと山田令からバトンをもらった小川です。

とうとう4年の12月になってしまいました。
もう3週間も残っていないという実感がうまく持てず、引退後の予定を全く立てずにいます。

予定といえば、僕の4年間は全然予定通りには進みませんでした。

入学当初ラグビーをよく知らなかった僕は、勧誘の甘い言葉につられ、華々しい活躍を夢見て入部しました。
ジュニア時代は成長の見えない日々ではありましたが、漠然と、4年生にもなればスイカ着て試合出ているはずだと勝手に思い込んでいたような覚えがあります。
ですが、このHPにある僕のプロフィールページに載っている「最近出場した試合」は2011年でストップしています。
1年生の秋に、高校時代に怪我していた膝を悪化させてしまったためです。

この時点から予定がずれていきますが、とりあえずは怪我を治し、復帰するつもりでした。
しかし、トレーナーの印牧さんの指導のもと(本当にお世話になりました)約1年間リハビリを続けるも、最終的にドクターストップがかかって選手を断念することになります。
2年生の夏。ラグビー部以外のコミュニティに属していなかった僕にとって、これは一大事です。
結局(今の段階でもまだこの選択が正解だったのかは分かりませんが)マネージャースタッフとして部に居座ることに決めました。

漠然と、コンタクトスポーツで青春したいぜ!とだけ思って入部した自分にとって、マネージャーとしてやりたいことがよくわかりませんでした。また、正直なところモチベーションが湧かない日々のほうが多かったです。
友人からは、何度も「どうしてマネージャーをやろうと思ったの?」と聞かれます。
「チームが好きだった。リハビリで得たモノを部に還元したかった。」それなりにかっこつけて答えましたが、本当にそう思ってマネージャーになったのか、自分でもよくわかりません。何か意味を持たせたかったので、そう思い込んで信じていたのかもしれません。

そんなよくわからない思いが溜まった結果、3年生の秋シーズン、僕は休部をしていました。
正確には、完全に退部するつもりで部から離れました。
もう、予定もなにもあったものじゃないですね。
ただ、部を辞めている間も、試合観戦には行き、同期や後輩の活躍を目にしていました。
一度遠くから眺めてみると、ラグビー部員は本当にかっこよく見えました。
その分、グラウンドの隅でこそこそ応援している自分が惨めに思えました。

今、僕がラグビー部にいるのは、そんなかっこいい奴らと最後まで一緒にいたいと思い、わがままを言って部に戻させてもらったからです。
決して最高のマネージャー、最高の主務ではありませんでしたが、それでも、この1年で少しは東大ラグビー部に貢献できたんじゃないかなと思います。
胸を張って「かっこいい奴ら」の一員として卒部できるよう、ラストスパートかけていきます。


次は新歓代表として多くの1年生からの支持を集めた平松にお願いします。
 

今シーズンを振り返って[ラグビー部リレー日記]

 written by 山田 令投稿日時:2014/12/02(火) 12:17

こんにちは。
齋藤からバトンを受け取りました、山田です。

先週の土曜日で対抗戦が終了。結果は4勝。うまくいきそうだと思った時期もあったが、結局去年と同じ成績になってしまった。結果的に今年は日体大を除く上位校と実力差はそれほど無く、やりようによっては6勝できたのではないかと思われてならない。そして敗れた3試合に出ることさえできなかったのが悔しい。それでもシーズン始めは何の希望も持てない状況だったことを考えると、これぐらいが妥当な成績だと考えるべきなのだろうか。

今年を振り返ると、春シーズンはとにかく肉体的にも精神的にもつらかった。去年の主力が抜け、そして今年から自分は初めてポジションを変え、チームとしても個人としてもうまくいく未来が全然見えなかった。また、もともと体力がある方ではないため、ラグビー優先のため練習後や試合前は絶対体を休めるようにしていたのだが、今年は単位やら研究室やら院試やらで中々休養できない。どうしても時間が足りず仕方がないので卒論とラグビーに絞って集中しようとしたが、頭の中には結果を残せなかったらどうしようという考えでいっぱいで、結局研究室での作業ははかどらず夜まで残って休めないの繰り返し。しかし、とにかく全力でやってると幸いにも春はそれなりの成績を残せた。多少の怪我はあったが、疲れている状態でも怪我せず練習、試合を乗り切ることができつつあるという感触も掴めた。

夏合宿に入ると、センターの動き方が徐々にわかってきた。ゲインラインを意識したスライドDFやATにおけるボールの受け方のイメージができるようになり、立教相手にいい試合ができ徐々に自信がついてきた。まだまだ改善の余地はあるが、下位校と戦っていく中で修正していければ目標達成できるのではないかと思い始めた。

けれども秋の初戦の直前で怪我をしてしまい、チームも初戦を落としてしまった。なんとか気持ちを切り替え、復帰後3試合に出て勝利できたが、3試合目に疲労で体が思うように動かず膝をひねってしまい、そのまま復帰できずに対抗戦終了。結局疲れてくるとすぐ怪我してしまうのは克服できなかった。まだまだうまくなれるという実感があったのにこんな結果に終わり、正直やり直したい気持ちだ。こんなことになるなら院試に受からず留年でもよかったし、その分しっかり休養してラグビーに専念したかった。大学を卒業すればラグビーをやることなど絶対にない。勝利することを絶対の目的にしなければやる価値などないし、それができるのは大学までである。院に行けばいくらでも勉強するので今はラグビーに集中させて欲しいと何度も思ったし、あまり勉強しなくてもいい私立のラグビー部を正直ずるいとも思った。特に何か努力していることがあるわけでもないのにダラダラ勉強している奴には苛立ちすら覚えた。しかし以前日記に書いた通り、勉強とスポーツの両立ができてこそ東大生がラグビーをする意味が生まれると思うので、結局勉強面も含めて実力が足りなかったのだなとは思う。

最後に、夏に入るあたりで私は首脳陣入りしたが正直DFの指導はうまくいったとは言えなかった。結局私自身ある程度指導してもらえたのは大学に入ってからであり、基本的には経験をもとに得た感覚に大きく依存してプレーしている。そのためどうしても表現の仕方が感覚的なものになることが多かったし、自分が意識しているポイントを伝えることはできても、意識してもできないとなった時にとにかく数をこなせとしか言えなかった。なのでなるべく自分が手本となるようなプレーをし、それを見て何か掴んでもらえればと思っていたのだがそれすらもできなくなってしまった。試合に出るのはもう不可能だが、残りのシーズンもなるべく自分の感覚は伝えていこうと思うので、来年以降に少しでも役立ててもらえればと思う。

最後までお読みいただきありがとうございます。
次回は主務の小川にお願いします。

あと1か月[ラグビー部リレー日記]

 written by 斎藤 将投稿日時:2014/12/01(月) 00:29

こんばんは。真理子ちゃんからバトンを受けた齋藤です。

先日、対抗戦の学習院戦が行われた。学習院は昨年苦杯をなめさせられた相手でもありみなリベンジを誓って先週までの練習に臨んでいた。試合は自分たちの思ったような形ができずに接戦となったが、内容はどうであれ最後の対抗戦を勝って終われたことを大変うれしく思う。

僕は今年の対抗戦に出場することはできなかった。その事実に対してははっきり言って悔しい気持ちすらなく、「自分はどうしようもなく下手なんだな」という自己否定感と一体何をやっているんだろうという気持ちしかない。4年生になればある程度うまくなってなんだかんだ試合にも出れるだろうとぼんやり考えていた1年生の頃の自分に今の自分を見せたら何と言うだろう。

最近同期に僕のパフォーマンスはかなり波があるという話をされた。良い時は良いし、悪い時はプレー気持ちを感じないというようなことを言われ、かなりショックだった。自分ではいつも同じような気持ちで臨んでいるつもりだし、同じようなプレーをしているつもりだからだ。
対抗戦は終わり、チームは最後のボーナスステージに進んでいる。あと1か月、やるなら全力を出してプレーしたい。「どうせ自分は下手だから」なんて気持ちを消して、下手なら下手なりにいいパフォーマンスを発揮し続けたい。入学時の自分に耳触りのいい言葉でごまかすのではなく、胸を張ってラグビー部に入ってよかったと言えるように、最後の1か月全力でプレーします。

次はボブこと山田令くんにお願いします。
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京大戦前夜
2014/12/22(月) 10:00
team2014
2014/12/19(金) 22:44
副将として
2014/12/15(月) 19:08
今思うこと
2014/12/12(金) 21:42
マネージャー長として
2014/12/11(木) 13:55
来期首脳陣による練習
2014/12/10(水) 10:53
あと少し
2014/12/09(火) 17:26
結果
2014/12/06(土) 21:16
4年間を振り返って
2014/12/04(木) 23:30
ラストスパート
2014/12/02(火) 12:17
今シーズンを振り返って
2014/12/01(月) 00:29
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