ブログ 濃野 歩さんが書いた記事

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マスターマインド[ラグビー部リレー日記]

 written by 濃野 歩投稿日時:2017/10/16(月) 23:01

いつも笑顔が素敵なすずねちゃんからバトンを受け取りました、2年濃野です。

前回はチーム全体のことについて書いたので、今回は自分自身のことについて書きたいと思います。

 自分の特徴を挙げろと言われたら、1番最初に思い付くのが自己主張の強いところです。常に自分なりの意見を持っているし、周りに流されることは少ないです。逆に、全体の方針に不満を持つことも少なくなくありません。一長一短のあるこの性格ですが、自分では気に入っています。やはり性格はプレーにも影響するようで、練習中や試合中も自分にボールが回ってこないと、つまらないと感じてしまうことが多いし、また、ボールが回ってくると自分がゲインを切ってやると意気込んで、思い切りの良いプレーをたくさんすることが自分の持ち味です。
 思い返せば、小さい頃からずっとこの性格でした。小学校では、目立ちたくて1年中半袖短パンでしたし、中学では、周りと自分との間で差を付けたくて、学年で圧倒的な学力を手にすべく努力しました。高校では、出しゃばって、1学年9クラスをまとめる役職に就きました。自己主張が強いことに加えて、新しいもの好きだったので、クラス長などのまとめる役職に就くたびに、それまでの伝統や習慣をどんどん変えていくことに楽しさを覚えていました。実際、ぼくが古い無意味なしきたりを変えたことで良くなったと周りから言われたことがたくさんありました。でも逆に、周りからするとぼくのアイデアが奇策過ぎてついていけないと言われたこともたくさんありました。やはり、何事にもバランスというものが大事だということを、今までの人生を通して感じています。

 今、ぼくは東大ラグビー部にいるわけですが、この組織でぼくは良い役目を果たしていると自分では思っています。ラグビー部はみんな優しくて、友達想いで、良い人ばかりです。伝統を大事にするし、しっかり堅実な思考回路で動いています。ただ、ぼくからすると、なにか物足りなくて、もっとガッツが欲しくて、組織全体としてもっと柔軟だったらいいなと思うことがよくあります。もっともっと、変化に対応できて、勢いのあるチームだったら今よりもっと毎日ワクワクするだろうなとぼくは思っています。ぼくみたいな自己主張の強い人間がひとりいることで、チームに少なからず勢いを加えていると思っています。でも、みんながみんなぼくみたいな思考回路だとまとめるのが大変で、確実にチームは回らなくなってしまいます。やはりチームにもバランスは大事です。
 よく、どんなチームを強いチームというんだろう、とか、理想のチームってどういうことができるチームのことをいうんだろう、といったことを考えています。暇さえあればいつも考えています。自分でも深く考えていますし、他のメンバーにもたまに聞きます。1年生の時からずっと、もっと言えば、高校の時からずっと考えていますが、未だに答えが出ていません。一生懸命自分で考えて、これだと確信した理想像にたどり着いても、他の人の理想のチーム像を聞くと、なるほどなと納得してしまいます。
 今の段階での、ぼくが考える理想のチーム像とは、各個人が考える様々な理想のチーム像を統合、平均して、バランスをとった地点に存在するチーム像がそれです。イメージとしては、各個人の脳をつなぎ合わせて、大きな思考システムを構築し、様々な方向性をもった入力値をその思考システムを通して一つの意思決定に反映する、というような感じです。そこにヒエラルキー構造はありません。年齢差による思考の階級差もありません。つまり各個人が持ち込んだ理想像を等しいウエイトで混ぜ合わせて、バランスの終着点をみんなで一緒探って時間をかけて作り上げたものが、そのメンバーからなるそのチームの、オリジナルの、最もそのチームに適した、理想のチーム像だと思います。
 ぼくが4年になるときには東大ラグビー部がそういうチームになったらいいなと思っています。というよりも、そういうチームを目指しています。あとぼくに残された時間は2年もありません。最高学年になってから、理想のチーム像がどうだ、こうだ、なんて言ってられません。4年になった瞬間にチームコンディションが最高に近い状態で、始動しなければいけません。となると、もう、あと1年ちょっとしかありません。1年なんてあっという間です。
 これからも限られた少ない時間を大事に、チームのために使いたいと思います。

自分のことを書くつもりでしたが、今回も結局チームのこと書いてしまいました。

次は、黒髪ロングが最高に似合う壇辻さんにバトンを回したいと思います。

トップダウン→ボトムアップ[ラグビー部リレー日記]

 written by 濃野 歩投稿日時:2017/05/04(木) 13:50

 個人的に全幅の信頼を置いている3年鎌田さんからバトンをもらいました。2年「のおの」です。漢字の読みから考えるとのうのですが、戸籍のふりがなは「のおの」になっています。
 前回は同期は大事だという話を書いたので、今回はもう少し広げてチーム全体について書きたいと思います。
 

 先週のミーティングで新制度「スモールブラザーズ」(通称スモブラ)が導入されました。いわば縦割り班で、週に1回各班でトークの時間を設け、週ごとの反省や目標、感じたこと考えたことを学年を越えて共有しようというものです。ポイントはフランクに話すという点で、下級生の抱えている部に対する率直な意見や悩みを吸い上げようという意図があるようです。自分はこの制度に大変賛成です。それまでだとチームを動かしているのは4年生が中心でした。完全にトップダウン型の組織でした。チーム目標も4年生だけで決めて今シーズンのキックオフミーティングで「目標はもう決めたからついてこい」っていう状態でした。
 

 今回のスモブラ導入で下級生の意見が上級生に伝わり易くなったということがチーム全体の強化に直結すると思います。そもそもチームを構成しているのは4年生だけじゃなくて、全学年のひとりひとりです。ひとりひとりがチームの主人公です。脇役は一人もいません。今回の改革で各個人の意見がチーム運営に直接関わってくることになり、ひとりひとりはチームに対して今までよりも大きな影響を与えることになります。個人がさぼれば今まで以上にチーム全体に悪影響が出て、頑張れば今まで以上にチーム全体にいい影響が出ると考えれば、自然と、各個人のマインドチェンジを仕掛けられそうです。ひとりひとりがチームの主人公だという自覚を持てば、爆発的に練習の質もウエイトトレーニングの質も上がると思います。そういった理由から、首脳陣に任せきりなトップダウン型チームより、各個人がチームの主人公として意見を持っていて、それを頻繁に共有してより良いチームにしようと画策しているボトムアップ型チームの方が強いし将来性があるし、何より楽しいと思います。
 

 もう一つこの制度の気に入っている点があります。フランクに話すことを推奨している点がこの上なく好きです。これも間接的にチーム強化につながると思います。練習の質を左右する最も大きな要素はメンバー同士のコミュニケーションです。コーチが全選手のプレーを常に見ることは不可能です。そこで重要になってくるのが、そばでプレーしている他の選手の指摘です。厳しいことを他の選手に言わないといけないシーンが少なくないはずです。その時に少しでも「言い方に気をつけなくちゃ」と思った瞬間に無駄な心配が生じています。それによって指摘すべきタイミングを失ってしまうケースが容易に想像できます。ここで、先輩後輩関係なくフランクで仲の良い関係を築いていれば迷わず指摘できて練習の質を上げられると思います。要するにグラウンド内の練習の質はグラウンド外の時間で決まるということです。まして東大は文武両道で練習時間が他大と比較して少ないかもしれないですが、練習外の部分でチーム強化に気を配ればもっと大きく成長できると思います。信頼関係の強さとチームの強さは強い相関関係があると思います。その第一歩として、学年間の壁を出来るだけ低くすることにチーム全体で取り組み始めたことは間違っていないと思います。
 

 今の東大ラグビー部にはボトムアップ型の方が向いていることやチームには信頼関係が必要不可欠なことは、ちょっと考えればすぐ分かる当たり前のことかもしれませんが、チームの改善点を洗い出し対策を練りそれを具体的な制度として形にできたことはチームとして大きく前に進めた証拠だと思います。中心となってスモブラを導入してくださった4年平田さん樋口さん菅家さんおよび関わったその他の方々には感謝しきれないです。

 

次はこれまた個人的に信頼できる先輩で、心地よい兄貴風を吹かしてくれる3年吉村さんにバトンを回したいと思います。

バスケ→ラグビー[ラグビー部リレー日記]

 written by 濃野 歩投稿日時:2016/10/15(土) 21:40

みなさんこんにちは。
時折、体格からは予想できないほど無邪気なことをして笑わせてくれる難波さんからバトンを受け取りました、1年の濃野です。 難波さんの紹介にあったように、自分は今ケガで練習に参加できず毎日悶々と過ごしています。そこでモチベーションを保つためにも、リレー日記を機に初心に帰ってみようと思います。少しお付き合いください。


自分は、大学からラグビーを始めました。大学に入ってラグビー部の新歓を受けるまでは自分がラグビーを始めるなんて想像もしていませんでした。それまではずっとバスケットしかしていなくて、自分自身バスケット以外の競技はやりたくないと思っていました。大学でもバスケットを続けるつもりでした。入学して、偶然、東大ラグビー部に同じ高校の先輩がいらっしゃるというご縁から新歓期に一度体験練習に参加してみました。その時はまだバスケットを続けるつもりでしたが、バスケ部を含めていろいろな部活の新歓活動を受けているうちに、ラグビー部の雰囲気が他の部よりも自分に合っているのかも、と感じ始めるようになりました。その後何度もなんとなくラグビー部の体験練習に参加しているうちに、雰囲気が自分が大好きだった高校の時のバスケ部と似ていることに気づきました。自分の高校のバスケ部は県内屈指の強豪校で特に自分の代は、一年生大会で県優勝するほどでした。結局は、最後の夏の県大会において準優勝でインターハイに行けず、チームの目標には届きませんでした。でも、県大会から東海大会に向けての約1か月間の練習期間に大事なことを知りました。

県3位までが出場できる東海大会は、たとえ優勝してもインターハイにつながらず、いわばエキシビションマッチのようなものでした。つまり県大会に負けた時点で自分らの引退時期は確定してしまいそれ以上伸ばせなくなってしまったということです。でもそれがわかってから急に練習が楽しくなりました。あと1か月しかないと思うと、チームで一緒に練習する時間、言い換えると、チームメイトと一緒に過ごす時間が大切に思えてきてみんなと一緒にプレーすることがとても楽しく思えてきました。それまで一緒に厳しい練習に耐えてきたメンバーだったからこそ楽しかったんだと思います。そんな経験から自分が知った大事なこととは、勝ち負けの向こうにチームメイトがいるということです。一生懸命勝ちにこだわってしんどい練習に耐えて、その先に最高のチームメイトがいることを知りました。それまでもチームメイトみんな大好きだったのですが、県大会以降さらに好きになって練習中もずっと笑顔でいられました。自分はバスケットが好きだから厳しい練習にも耐えられたと思っていたのですが、本当はそうじゃなくてチームみんなで練習するのが好きだったんだなあと思い直しました。それくらいいいチームでした。最高のチームメイトたちでした。それを感じとったときに「バスケやってきてよかったなあ」と思えました。

今度は「ラグビーやってきてよかったなあ」と言いたいです。新歓期の先輩たちの雰囲気を見ているとそう言っている自分が少しだけ想像できたことが、大好きなバスケットを辞めてラグビーに転向した最大の理由です。笑顔が多いし声出てるし練習中も和気あいあいとしてるしグラウンド外でも仲良しだし、自分はラグビー部が好きです。特に同期は、夏合宿が明けてから仲が良くなった気がします。やっぱり厳しい練習を経ると絆って深まるものだなと改めて思いました。ケガで離脱している間、同期も先輩も一生懸命練習に励んでいるので、自分もトレーニングに励みたいと思います。

書きながらモチベーションがかなり上がりました。これで明日も頑張れそうです。


次はその大好きな同期の一人で、根っこからの加虐嗜好を持つ(つまりはドS)ものの、スプーンの持ち方がこの上なくかわいい野村にバトンを渡したいと思います。
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