ブログ 河野 悠花さんが書いた記事

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羅針盤[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/12/08(木) 17:22

ごたつからバトンをもらいました、スタッフの河野です。練習後に「テーピングのおかげで捻挫しなかったわー」と言われた時には役立っていることが実感できてとても嬉しかった記憶があります。
ごたつは院試は受けていなかったようですが、なぜか来年も一緒に大学で勉強できるみたいです。頑張りましょう。



「テセウスの船」というパラドックスがある。物事を構成するパーツが全て入れ替わったとしても、入れ替わる前と後で同一のものと言えるのかどうかというアイデンティティを問う問題だ。これは以下のギリシャ神話を由来としてプルタルコスが投げかけたものだ。

テセウスがクレタ島(嘘つきばかりだと有名の)から帰還した船は長い間保管されていたが、老朽化に伴って少しずつ新しい部品に入れ替わっていった。その結果、元のテセウスの船の部品は一つもなくなり、全てが新しい部品になっていた。船の形や機能は元のテセウスの船と変わらないが構成する部品は全く異なってしまった。

部活をこのような視点で見てみるとどうだろうか。今の東大ラグビー部と私たちが卒部してからの東大ラグビー部は同じものと言えるのだろうか。外から見たら変わらず「東大ラグビー部」であるけれど、私たちはいないしまだ見ぬ新入生が仲間入りしてメンバーは変わる。そうやって少しずつメンバーが変わりながら100年余りの歴史を紡いできた。

「テセウスの船」の問題はさまざまな観点から議論がなされてきた。
アリストテレスは全ての事物は四原因で説明できると考えた。何でできているかという「質量因」、どんな形をしているかという「形相因」、誰がどのように作ったかという「動力因」、何のために存在するのかという「目的因」だ。
その中でも「テセウスの船」に対しては形相因が重要であるとしたそうだ。

東大ラグビー部においていえば、人々からどう見られるかということになるだろう。確かに代が変わっても同じ東大ラグビー部として認識されるし、登録するチーム名を変えるわけでもない。しかし、東大ラグビー部が存在するということは部員がいるということが必要不可欠であると思う。私たちの代は4年間部活を続けたのは24名だが、途中で辞めてしまった人も数人いる。4年間部活動を続けることは全くもって楽なことじゃないし、だからこそこれまで東大ラグビー部が存続してきて今も在る事は先代のOB・OGの方々の努力と継続の賜物であると思う。そして、これからも東大ラグビー部を続けていくためには今いる部員のみんなが辞めずに続けることが必要なのだ。


「目的因」で部活に関して考えてみる。何のために東大ラグビー部が在るのかということだ。つまり何をもって東大ラグビー部とするかということに終結するだろう。その答えは私たちが1年生の時にチムビのメンバーを中心に全員で考えた東大ラグビー部の理念にあると思う。HPのこのページ(http://www.turfc.com/recruit/mission/)にまとまっているので、1年生など見たことがない人がいればぜひ見てほしい。なぜ東大に入ってまでラグビーをするのか、なぜラグビー部でスタッフとして働くのか、きっかけがなければ考えることもなく無為に部活動の時間を過ごしてしまいがちである。この理念は部活全体のものであるので、個人レベルに落とし込んで自分の中で東大ラグビー部に所属して目指す目的を見つけることが大切になると思う。4年間は意外と長い。楽しいことばかりではなく、部活を続けることが辛くなったり自分の部内での存在意義がわからなくなったりすることもあると思う。その時に自分の中で考えた目的を思い返すことができれば、もう少し頑張ろうと思えるはずだ。


東大ラグビー部に所属している限り、全員が同じ船に乗って同じところを目指すことになる。代によって目指す場所は違うと思うが、全員が同じ方向を見ていなければ、目指す場所が遠ければ遠いほどそのゴールには到達できないのだと思う。全員が同じ方向を見るということが一番難しいということをこの1年で痛感したのだが。

私たちが卒部した後の東大ラグビー部は変わらず東大ラグビー部だけれども、変えるべきところは大いに変えて新しい東大ラグビー部にしていって欲しい。
今年、私は本当に入れ替え戦にいけると信じていた。結果4年ぶり3位という悪くない結果を残したけれども、元々掲げていた目標は叶わなかった。何が足りなかったのか、何が悪かったのか、どうしたらよかったのか。多分足りなかった要素は一つではないのだと思う。
目に見えて改善すべき点だけでなく当然だと思っていることでも、目指すゴールに辿り着くために本当にそのままでいいのかと疑ってかかって欲しい。そしてそれを全員で話し合って伝え合ってベストな解決方法を探し出して欲しい。
今まで見てきた先輩と同様に夢を託す側になってしまったことがとても悔しいが、その分心から新しい東大ラグビー部を応援しています。



最後に感謝の言葉を。
まず家族のみんな。せっかく大学生になって新しいことを始められるタイミングだったのに、我が子が主役にはなり得ない活動をすることに関して、複雑な気持ちを持っていたと思います。私の選択を尊重し、見守ってくれたことに本当に感謝しています。ありがとう。
先輩、後輩の皆さん。皆さんからはとても多くのことを学ばせてもらい、皆さんのおかげで楽しい4年間を過ごすことができました。特にスタッフの先輩には引退を間近に控えた今でも追いつくことができなかったなと感じています。偉大な先輩方でした。本当にありがとうございます。
スタッフの後輩のみんな。来年から人数も減ってとても大変だと思います。ただ、私はみんななら乗り越えられると思うし、乗り越える過程で得られるものは大きいと思います。悩んだりお互いにぶつかり合ったりすることもあると思いますが、力を合わせて悔いのないように頑張ってください。ご飯行くのはいつでも大歓迎なので、声かけてね。バイトしてお金貯めときます。
同期のみんな。人数も多くてまとまりはなかったのかもしれないけど、私はこの代でよかったなと思います。こんな私を受け入れてくれてありがとう。特にスタッフはそれぞれ一人一人からとても刺激をもらい、成長させてもらいました。出会えてよかったです。
最後になりましたが、OB・OGの皆様、日頃から多大なる支援、ご声援をいただきありがとうございました。

東大に入って知らない世界をたくさん見ました。刺激を受け続けた4年間でした。その4年間にはずっと部活がありました。しんどい時でも周りで支えてくれた多くの人がいたからこそ、4年間部活を続けることができました。本当にありがとうございました。ラグビー部に入ってよかったです。



次は鵜飼にバトンを渡します。
鵜飼との思い出はたくさんありますが、1番は2年前のお正月にお家にお邪魔したことでしょうか。弟の受験で帰省できずにしょんぼりしていた私には、鵜飼家の温もりが心に沁みました。鵜飼も院進するので、社会人として忙殺されるであろう他の女子4人に比べたらあまり気を遣わずに遊びに誘えますね。覚悟しておいてください。

TRUST[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/09/16(金) 16:25

あきらからバトンを受け取りました、河野です。はるぴーが私の高校時代のあだ名なんて誰がわかるでしょうか。最近東海オンエアにハマったスタッフもいるので、あきらも沼にハマらせて、一緒に岡崎観光に連れて行きたいと思います。


早いもので引退まで4ヶ月を切り、最後の対抗戦が始まってしまった。入れ替え戦に出場し、歴史を塗り替えられるチャンスは残り1回となった。

振り返ってみると4年生になってから、それまでの3年間に感じたことのない不安を感じていたように思う。3年生の頃から学年ミーティングを重ね、チームづくりに関して全員で話しあっていた。全員で納得して決めたはずのことでも、本当にこれでいいのか、他の選択肢の方が強くなる可能性があるのではないか、とどこか不安に思うことが多かった。

2月頭に國枝組が始動し、昨年は行っていなかったBBCや練習中の間食など、新しく始めたことも多かった。しかし、それらが本当に強くなることに繋がっているのか、週5回の練習で本当に足りるのか、と思うこともあった。3年生までは練習内容や回数をチーム強化につながるかどうかの点から見たことはほとんどなかった。しかし、4年生になり、入れ替え戦出場という目標にチャレンジできる最後の年であるという現実に直面した結果、あらゆることに対して本当にこれでいいのかという漠然とした不安を感じることになったのだろう。


この不安が徐々に晴れてきたのは、やはり春シーズンに試合に勝利し始めた頃だと思う。そこまで単純なことではないと思うが、やはり勝つことができればこれまで積み重ねてきたものが間違っていなかったことが証明される気がする。そして、合宿中の山学との練習試合や慶應戦でのプレーを見て、不安は無くなった。これが対抗戦でできたら本当に入れ替え戦にいけると思った(素人目すぎるので、的外れで失礼であればごめんなさい)。


先週末、対抗戦初戦となる上智大学戦が駒場で行われ、対抗戦がついに開幕した。試合1週間前からふとした時に動悸がするようになっていた。これまで自分が試合メディカルをすることに対して緊張することはあったが、試合そのものに対してこれほど緊張したことはなかった。これが4年生ということか。
多くのOBさんの声かけにより観客は300人近くを予定し、駒場開催の試合で史上最大規模の人数となった。多くの人に見守られ始まった試合だったが、やはり勝負はそう簡単には行かず、前半は先制を許すなど苦しい展開となった。しかし、私は絶対に勝つと思っていた。4年間ラグビーをしているところを近くで見てきたことから生まれた感情だろう。

多くのサポーターからの期待に応え、無事勝利してくれたわけだが、これは私たちの目標の第1歩にすぎない。私は入れ替え戦に出場できると信じている。残り3ヶ月と少し、悔いのないように自分にできることを精一杯して、勝利に少しでも繋がってくれれば。選手の皆さん、素敵な景色が見たいです。頭の中のことを書いてみたら散漫な文章になってしまいました。


次は1年生のまことにバトンを渡します。彼は新歓の際に担当になった新入生で唯一入部してくれた子なので、元気に部活を続けてくれていることがとても嬉しいです。先日の部内マッチでもFWながら走行距離が一番長かったりと才能を見せているようでこれからがとても楽しみです。
 

愛を込めて花束を[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/05/08(日) 16:32

少し前にパーマをかけて、よりかっこよくなった雪竹からバトンを受け取りました、4年スタッフの河野です。私も笹俣同様、「嘘」を信じ切っていたので、話し合いの場に同席させて欲しいものです。ぜひいつかご飯も行きましょう。


今日は奇しくも母の日なので、最近考えている親孝行について書こうと思う。大学進学を機に上京して親元を離れたことで、自分の中で両親がどれだけ精神的支柱になっていたかがわかるようになった。

今思い返すと後悔しても仕切れず、顔から火が出るほど恥ずかしいが、大学1年生のころ第2次反抗期のようなものに陥っていた。もちろん中学生くらいの時期に人並みな反抗期は訪れていて、その上でさらに褒められたものではない態度をとっていたのだから情けない限りである。父と母がこのリレー日記を読んでいるかわかりませんが、この場を借りて謝らせてください。その節は大変申し訳ありませんでした。


これに限らず、小さい頃から両親には多くの迷惑をかけてきていて、最近までこんな調子だったので、親孝行の第1歩も踏み出せていないのが現状である。では、親孝行はどうやって行えば良いのだろうか。パッと思い浮かぶもので言えば、社会人になって稼いだお金で高級レストランに連れて行ったり、旅行に行ったりすることだが今の私にはしっくりこない。もちろん、先に挙げたようなこともいずれできればいいなと思っているが、このような単発のものでこれまで与えてもらったものを返し切れる気がしないのだ。


私にはまだ子供がいないため、子供から何をしてもらったら嬉しいかは想像することしかできないが、まずは私が心身ともに健康であることが大切なのではないかと思う。昔から学校を休まず皆勤していたことをよく褒められていたのを覚えている。今も電話で話すたびに元気にしているかどうかを聞かれるため、これが第一の親孝行だろう。

そして、近況をこまめに伝えることも大切なのではないかと思う。高校生の時に同級生のお母さんが、息子が学校であったことを全然話してくれないと嘆いているのを耳にした。特に1人暮らしをしていると私が何をして生きているかの情報源はラグビー部の保護者メーリスくらいになってしまう。自分の口から頑張っていることや苦労していることを伝えられると良いと思われる。

直接会うこともやはり大切だと思う。やはり電話で話すのと、食卓を囲みながら会話を重ねたりするのとでは大きな差がある。顔を見て、同じ空間、同じ時間を共有することは直接会うことでしか経験できないことだと思う。ネックなのは直接会うためには大分まで帰る必要があり、それにはある程度まとまった時間が必要になることだ。


「親孝行したいときに親はなし」と言われるように、お金がないから、部活、勉強が忙しいからと先延ばしにしているといつか後悔する時が来るかもしれない。社会人になったり家庭をもったりすると今よりもっと自由な時間がなくなるはずだ。時間を好きに使える今から親孝行をして行くことが大切なのだと思う。親孝行もスタートダッシュが大切なのだ。とは言っても今は部活でなかなか帰省できないため、狙うは大学院に在籍している間だろう。つまり、私の親孝行への第一歩は院試に受かるということだ。
院試勉強が本当に切羽詰まっているので、この辺りで切り上げさせていただきます。ここまでお読みいただきありがとうございました。


次はわたし的「母性本能くすぐり王子」のすばるにバトンを渡します。練習中に鼻をズビズビさせながらティッシュどこですか、、と聞いてくる姿には複数スタッフがやられているという話を聞きます。一方、ラグビーではキレキレの姿を見せてくれるのでギャップがすごいですね。 
 

Green[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/10/11(月) 16:19

凛ちゃんからバトンをもらいました、3年スタッフの河野です。凛ちゃんはじめ、1年生スタッフは部活に対して意欲があり、今の時期から大変頼もしいです。凛ちゃんがたまに作ってきてくれるお菓子シリーズが大好きなので、密かに楽しみにしています。

私は高校を卒業するまでの18年間、大分県に住んでいた。当時女子高生だった私の目に映る東京はとても輝いていて、違う世界のもののようだった。まさに深海誠監督が映画「君の名は」で描いていた東京の姿そのものだった。大学進学を機に上京してから2年半が経とうとしているが、今は当初の新鮮な気持ちはほとんどなくなってしまった。渋谷や新宿の高いビル群を見上げてきょろきょろしながら歩くこともなくなり、私には敷居が高いとびびっていた表参道や代官山も、たまの散歩ルートとの一つとなった。今の生活で東京がキラキラして見えることはほとんどなくなっていた。

逆に、何もないと思っていた大分には美味しいご飯や広大な自然、人の温かさがあることに気づかされた。


まず、食材の面だ。大分は山がちなだけでなく、海にも面していて、海の幸、山の幸どちらも豊富にある。スーパーには私の大好きなお刺身やお肉が新鮮な状態でいつも並んでいた。今は色々な面から手を出せる食材が限られているということもあるが、帰省した時に美味しいご飯を食べることは大きな楽しみのうちの一つとなっている。

大分には自然もたくさんある。観光名所となるところは自然を楽しむことを目的としたところが多いが、それ以外にも生活の中で自然は近くに存在する。私の実家は程よい自然に囲まれた団地にあり、春には桜が秋には紅葉が見られる。団地内の公園には広い芝生と小さな川が流れており、芝生に寝転がるなどしてまったり過ごしている間は、時間がゆっくり流れているように感じられる。

そして、1番は人の温かさである。6年間同じクラスだったクラスメイトは気の置けない存在であり、会わない期間がいくら長くても会えば自然体で笑いあえる。このような存在はどこにでもあるものではなく、とても貴重なのだと気付かされた。また、以前帰省した時に近所の人に「おかえり」と声をかけられたことがあった。このようにご近所さんとおしゃべりするということは、大分にいた時もよくあったことではあったが、普段東京で生活していて、ご近所さんという概念がなかったため改めて心がほっこりした。

このように、いつも同じ環境にいたり、身近に存在したりしていると、そのありがたみや輝きに気づけないこともあると思う。普段から、与えられている環境を当たり前だと思わずに生活していきたいと思う。

次は、同期の三方にバトンを渡します。三方は1年生の頃から試合で活躍しつつも大きな怪我をせずにここまで来ているので、卒部まで頑張って欲しいです。あとギターが上手いそうなので、いつか教えてください!
 

We can make it ![ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/05/08(土) 15:43

2年生の池田くんからバトンをもらいました、3年スタッフの河野です。池田くんは近くを通るたびに笑顔で挨拶をしてくれるだけでなく、お礼も欠かさない、とてもいい子で私はいつも癒されています。体も見違えるほど大きくなってきているので、とても頼もしくこれからが楽しみだと勝手に思っています。

池田くんから紹介があったように、私はチームのCOVID-19責任者を務めています。その仕事を行っていく中で、個人の行動が全体に与える影響について考えることが増えました。ある一人が行った行動が、その人が所属する組織の評判やあり方に良くも悪くも大きく影響を与えると思うのです。

私が思い出すのは、高校時代の野球部の方たちの話です。ある強風が吹く朝、通学路の店の看板が今にも飛んでいきそうだったとき、野球部の数人が遅刻することも厭わずに店の方の手伝いをしたのです。彼らは自分たちの名を名乗らなかったそうですが、その時持っていた鞄により高校の野球部生だとわかり、その方が高校にお礼の連絡をくださったのでした。その方は、「この高校、特に野球部の教育は素晴らしい。」とおっしゃっていました。もちろん、私の高校や野球部で、困っている人を助けなさいという特別な指導があったわけではありません。しかし彼ら個人の素晴らしい行動で、その所属する組織のもつ風土や教育までもが絶賛され、その方の中でとても良い印象を与えたことと思います。あり方の面では、そしてそのような話を全校生徒の前でされたことで、他の野球部員についても、より良い行動を心がけるようになっていました。
しかしより重大で深刻なのは、組織に悪い影響を与える場合です。一昨年日本中を席巻した日大アメフト問題はそのことをよく表していると思います。その背景には様々な事情があったことは承知していますが、まさに一人の行動が組織の評判やあり方に大きく影響を与えた例だと思います。一人のたった一回の行動が、所属する部活のみならず、大学全体やアメフトというスポーツにまで、評判を下げるという結果になりました。そして在り方としては、他チームから試合を拒否され、公式戦の出場資格停止処分を受けました。また、創部初の下位リーグ降格が自動決定することともなりました。
このように、たった一人の行動は良くも悪くも属する組織の評判やあり方を左右します。そしてその大きさは、悪いほうに転がった方が大きな波紋を呼ぶことが多いように感じます。

東大ラグビー部においても例外ではありません。私たちは今、コロナ禍という個々人の責任ある行動が求められる時代に、様々な方の支援があって練習できているとても恵まれた立場にいます。
しかし、そのような状況下でも会食に行ったり、マスクをせずに会話をしたりするなどの感染リスクの高い行動を取ってしまっている者もいます。もちろん、Zoomで飲み会をするよりも直接会って飲んだほうが楽しいでしょう。わざわざマスクを取りに行ってからおしゃべりをするのは面倒なこともあるでしょう。しかし、その目先の楽しみを取ったことで濃厚接触者になってしまったり、感染してしまったりするとどうなるでしょうか。濃厚接触者や感染者になった際には2週間分の活動記録を運動会や大学、保健所に報告しなければなりません。それによって会食が行われていたこと、適切な感染対策が行われていなかったことが判明すると、それは「東大ラグビー部が会食を行なっていた」、「東大ラグビー部の感染対策が不十分だった」と判断されてしまいます。バレなければいい、と隠してしまうのは一番問題です。会食は複数人が関わるものであるため、いつかどこかでボロが出ます。また、そのような意図がなくても報告し忘れただけで隠そうとした、と取られる可能性もあります。そうなってしまうと「東大ラグビー部は会食をしていただけでなく、隠蔽しようとした」という風に見られてしまうのです。現在、信頼を元に活動を許可してもらっている状況下で、このようなことが起きるとラグビー部だけでなく、運動会全体、ひいては大学の課外活動の停止といった処分になり、活動自体を続けられなくなる可能性もあるのです。

これまで見てきたように、一人ひとりの小さな行動が、組織に与える影響は非常に大きなものになります。それは、個人だけでなく組織にとってプラスとなることは何かと考え、全員がintegrityに則った規律ある行動をとっていくことによって、東大ラグビー部の社会的イメージを向上させることができることを意味します。それだけでなく、組織にとってマイナスの行動はチームが活動できないという最悪の結果をもたらす可能性もあり、組織のあり方そのものに甚大な影響を及ぼし得るということをも意味します。そのことを組織に属する全員がしっかりと理解したうえで、役職や学年に関係なく、自分にとっても組織にとっても「良い」行動を心がけ続ける必要があるのです。窮屈に感じることもあると思います。簡単なことでもないと思います。そのような気持ちになった時は、何がチームのためになり、そしてそれが結果的に自分のためになるかを考えて、日々を過ごしていきましょう。

次は4年生の今塩屋さんにバトンを回します。2年前、その端正な顔立ちと持ち前のトーク力で新歓期に大活躍していた姿を今年も見られてよかったです。
 
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