ブログ 鵜飼 丹郁子さんが書いた記事

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挫折、そして超克[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/12/09(金) 15:30

かわはるからバトンをもらいました、4年スタッフの鵜飼です。かわはるが2年前のお正月に家に来てくれて、家族共々とても楽しい時間を過ごさせてもらいました。はしゃいだ私がかわはるを連れ回して疲れさせてしまい、親に怒られたのもいい思い出です。また、私が院試でつらいときには、かわはるの優しさと気遣いに本当に救われました。ぜひ卒部してもたくさん遊んでください。


さて、この最後のリレー日記において何を書こうか非常に迷いましたが、やはり最後は私のラグビー部での4年間を振り返ろうと思います。



1年生。
大学に入学し、アットホームな雰囲気とラグビーというスポーツの面白さに惹かれてラグビー部に入部した。最初は朝練に間に合うように3時台に起きることで精一杯で、練習中はただ突っ立っているだけの指示待ち人間だった。また、1年生の終わりには、スタッフ全体の仕事(=ジェネラル)と対になる、専門性の高い仕事(=セクション)として、マネジメントと分析を選択した。学年内の仕事のバランスを考えてのことだった。

2年生。
相変わらずあまり仕事に気付けないままで、同期との差を感じ始めていたが、できるようになったこともあった。それが、この年の防衛大戦から試合ビデオに追加された「引き寄りビデオ」を撮ることだった。最初はぶっつけ本番であったためにあまり上手に撮ることができなかったが、分析のために勉強していたラグビーの知識も活かしながら、自分なりに様々な工夫をしつつ練習を重ねた結果、見やすい映像を残すことができるようになった。ここで初めて、自分は部に貢献できているかもしれないと思えた。
しかし、ビデオがうまく撮れるようになって少しずつ自分の存在価値を見いだせるようになった一方で、同時に、チームからの疎外感とスタッフからの疎外感という、二重の疎外感も感じるようになった。ビデオは、グラウンド全体を映す必要があることから、グラウンドから物理的に離れたところで撮るものだが、この物理的な距離によって、グラウンドにいるチームのみんなとの精神的な距離を感じるようになった。換言すれば、チームの一員であるという気持ちを感じることができなくなってしまった。さらに、ビデオというのはスタッフの仕事の中では、ジェネラルに分類される、専門性の高くない仕事である。試合中はビデオ以外にもたくさんの仕事があり、その中にはメディカルなど専門性が高く特定のスタッフしかできない仕事もある。スタッフの人員が限られている以上、ビデオの優先順位は低く、引き寄り以外のビデオ(全体を俯瞰する「引き」、個々のプレーに着目する「寄り」)は、プレーヤーが撮ることも多かった。また、スタッフ内で、ビデオはプレーヤーに撮ってもらい、別のところにスタッフを配置する方がいいのではないかという話になったこともあった。それはスタッフの人数が有限であることから生じる“仕方のないこと”であり、それを私も理解しているつもりだったが、やっと自分が部に貢献できていると思える仕事を見つけたのに、それはプレーヤーでもできるような、あるいはプレーヤーがやったほうがいいような優先順位の低い仕事なのであって、やはり自分はスタッフとして存在価値がないのだと思うようになった。ビデオはプレーヤーがやればいいという話のときは、私がやっていることは無価値だと言われているように感じた。それでも私はメディカルセクションに所属していないし、試合中は他に何か専門性の高い仕事ができるわけでもないため、基本的にビデオを撮ることが続いた。その結果ビデオは上手くなったが、疎外感や劣等感も増大していった。

3年生。
スタッフの先輩方が卒部され、自分たちはスタッフの最高学年となった。それにより、2年生の終わりからはマネジメントの仕事が増えるようになった。マネジメントの仕事では、OB財務やOB名簿の仕事を中心に行っており、その他に会報会計の仕事やスコア管理・会報掲載スコア作成なども行っていた。これらの仕事については、練習中に行うような種類のものではなかったため、基本的に家で部活外の時間で行っていたが、それにより、私はなんの仕事をしているのかよくわからない人になった。当然、なんの仕事をしているかもあまり伝わらない以上、特に評価されることもなく、時には本当に仕事をしているのかという疑念をぶつけられることもあった。自分で選択したセクションの仕事にこそもっとやりがいを感じられなければならないと思う一方、マネジメント系の仕事はコツコツ積み重ねて円滑に部活が運営できることに意味があるのであり、うまくいっていればいっているほど外部に仕事の様子は伝わりづらいため、そこに自分の価値を見出すのは難しいとも感じていた。私はマネジメントの仕事を嫌いだと思ったことはないが、他の同期スタッフと自分を比較しては劣等感を感じるということを繰り返した。このような精神状態であったことで、体調も崩しがちになり、私生活では勉強もすることができなくなり、まさに“どん底”と呼ぶにふさわしい状態だった。22年間の人生でこれほどすべてがうまく行かなかったことは後にも先にもなかった。

4年生。
4年生になってやっと、他人と自分を比べることの無意味さに気づいた。私は私のやるべきことをやっているのだし、ビデオだってやってきたからこそ上達もしたのだと前向きに捉えられるようになった。また、ビデオに関しては、試合中継に対するコメントで評価していただいたり、部内でも見やすいと言ってくれる人たちの意見に耳を傾けられるようになった。いかに自分が卑屈だったかを実感し、反省し、改めて残りの1年間はやれることを全力でやろうと決意した。やるべきことをやることで、少しは部に貢献できるはずだと思えるようになって、どん底からは脱出することができた。櫓の上からビデオを撮っていても、自分がチームの一員ではないと疎外感を感じることもなくなり、やっとグラウンドにいるみんなと同じ気持ちでいられるようになった。チームとしてやりたいラグビーができて試合に勝ったら感動し、やりたいことができずに負ければ悔し涙が溢れた。


ここまで4年間を振り返ってきて、楽しいこともつらいこともたくさんあったが、もし私がもう一度大学入学時に戻れるとしても、また必ずラグビー部に入ると思う。ラグビー部に入るという私の選択は、決して間違っていなかったし、この部活に入って、先輩や後輩、そして同期に出会えて、本当によかったと心から思う。


私はマネジメントの仕事や会報の仕事などを通じて、たくさんのOB・OGの皆様と関わらせていただきました。未熟故にご迷惑をおかけすることも多々ありましたが、皆様のお力添えで、無事に役目を果たすことができました。本当にありがとうございました。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

また、大学に入ったら勉強すると言っていたにも関わらず運動部に入った私をずっと応援してくれた両親にも改めて感謝したいです。朝早くまた夜遅くに送り迎えをしてくれたり、試合の応援をリアルタイムでしてくれたり、両親の協力や励ましがなければ4年間部活を続けることはできなかったと思います。本当にありがとうございました。

そして、後輩のみんなへ。
私はそんなに優秀な先輩ではなく、スタッフをはじめ、みんなにたくさん迷惑をかけたと思います。それでもついてきてくれて、一緒に部活をしてくれて、本当にありがとうございました。私は、この4年間を通して、コミュニケーションをとることがとても大事だということを学びました。ラグビーというスポーツ自体も、部活を運営するにあたっても、コミュニケーションは欠かせません。同じタイミングでラグビー部にいる仲間たちと、たくさんコミュニケーションをとって、お互いの考えを伝えあって支え合ってほしいと思います。コミュニケーションを円滑にするには、相手と自分はあくまで違う人間なんだということを理解して、柔軟な思考をすると良いのではないかなと思います。また、変えられるのは自分だけです。考えをすべて変える必要はもちろんありませんが、物事の捉え方を少し変えるだけで、見えてくるものがたくさんあると思います。もし何かうまくいかないことがあったら、視点を少しだけ変えてみるといいかもしれません。これからみんながもっと東大ラグビー部を良くしていってくれるのを楽しみにしています。

最後に同期へ。
私たちの学年は人数も多く、意見の方向性が合わなかったり、衝突したりもしたけど、いろんな人がいて毎日面白かったし、たくさんの思い出を作ることができました。みんなと出会えたことは私にとって一生の財産です。本当にこの学年でよかった。協調性に欠ける私を受け入れてくれてありがとう。


長文となりましたが、最後までお読み下さり、ありがとうございました。


次は、玉代勢にバトンを回します。
玉代勢は、その穏やかで優しい性格から、みんなに好かれている人気者で、誰とでも仲良くできる、私たちの学年に欠かせない存在です。また、ラグビーにおいても、1年生からスイカを着て4年間チームを引っ張り続けてくれました。パスフェイクがうますぎて、ビデオを撮っている私も騙されかけたことがあります。

I☆YOKOHAMA[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/09/06(火) 14:51

いつも元気に挨拶してくれる金ちゃんからバトンをもらいました、4年スタッフの鵜飼です。
ある日の夜練後、ちょうど帰るタイミングで雨が降りだしたときに、多くの人が部室の傘を借りていく中、金ちゃんが「家近いので走れば大丈夫です!!」と部室を飛び出していくのを見て、すごく金ちゃんらしさを感じました。
金ちゃん含め1年生のみんな初めての合宿でとても頑張っていたので差し入れ喜んでもらえてよかったです!


さて、今回は、私の大好きな野球、とくに応援している横浜DeNAベイスターズについて書きたいと思います。


ほとんどの人は知っている話ではあるが、私は野球を見るのが大好きだ。高校野球なども面白いが、特にプロ野球を観戦するのが本当に楽しい。
横浜DeNAベイスターズを応援しているのは、私も両親も横浜出身だからという単純な理由からである。正直ここ20数年は優勝から遠ざかっており強いチームというわけではない。しかし、ベイスターズには様々な魅力があり、とても応援しがいのあるチームだと思っている。そこで、ベイスターズの"推せる"ポイントをいくつか紹介したいと思う。


①選手がいつも楽しそう
本当にいつみてもベンチの雰囲気がいい。連敗中でも楽しんでいる。味方がホームランを打ったときとかベンチのほとんどが立って待っているし、入った瞬間にみんながニコニコして喜んでいる。特に牧選手・大田選手あたりはいつもベンチの前の方に出て全力で声を出している。勝った日の監督インタビューはロッカールームの前で取材を受けているため、後ろからすごく楽しそうな声がしている。(そしてそれを監督も怒らない。)決して連敗はしないでほしいが、どんなときも雰囲気がいいというのはチームとしてすごく良いことだと思う。

②本拠地横浜スタジアム(ハマスタ)の立地が良い、ご飯が美味しい
まずハマスタは駅からとても近い。中華街からも歩いていけるなど、市街地にあるため横浜観光と両立できる。また、球場では、横浜名物の崎陽軒のシュウマイや、ベイスターズの若手選手が入っている寮の人気メニュー、選手がプロデュースしたご飯などを食べることができる。種類も豊富でどれも美味しい。あとお酒が飲めるならぜひオリジナルビールを飲んでほしい。とても飲みやすくて美味しい。

③選手のファンサが嬉しい
ハマスタは屋外球場(=ドームじゃない)ので、雨が降ると試合が中止になってしまうが、そんなときはだいたい誰かが出てきて大雨の中パフォーマンスをしてくれる。現在キャプテンの佐野選手も、昔雨の中ファンを喜ばせるために踊っていた。YouTubeに動画があるので興味ある方はぜひ。今年だと知野選手が自分の開幕戦でのエラーをセルフパロディしたり、土砂降りの中ヘッドスライディングを決めるパフォーマンスをして、雨の中試合があるかもと待っていたファンのために体を張って盛り上げていた。

④グッズ・インスタ・YouTubeなど広報コンテンツが充実している
広報コンテンツの充実度が本当に高いと思う。さすがDeNAが運営しているだけある。
まずグッズは種類もいろいろあるしどれも可愛い。最近は試合や選手のイラストが人気のイラストレーターさんとコラボしたグッズが出ていて、どれも可愛すぎてすぐに売り切れている。また、鬼滅の刃やSPY×FAMILYなどアニメとのコラボ商品や、ヤクルトスワローズのつばくろーとのコラボ商品などもあり、あらゆる方面とのコラボグッズが人気になっている。インスタも試合後すぐに更新されるし、何か記録を達成した選手がいたら試合中にも更新される。YouTubeもハイライトだけではなくファインプレー集や選手たちがドッキリ企画をしたりふざけていたりするオフの期間の動画など、多様なコンテンツがアップロードされている。コロナ自粛期間中に上がった「突撃!ヤスアキマイク」は選手同士の関係性もわかって特に面白かったのでおすすめしたい。

⑤イベント時のユニフォームが可愛い
ベイスターズの試合には、GIRLS☆FESTIVALやYOKOHAMA STAR☆NIGHT、BLUE☆LIGHT SERIESなどのイベントがあり、イベント時は特別なユニフォームを着用する。たとえばGIRLS☆FESTIVALなら、女性向けイベントなので、水玉やチェックなどの可愛らしい柄やピンクを取り入れたデザインになっている。YOKOHAMA STAR☆NIGHTなら、その名の通り星や宇宙をイメージしたデザインが多いが、今年はプロ野球史上初の襟付きユニフォームを採用していた。襟付きということで、ボタンを全開にして着ている人や逆に全部閉める人、襟を立てている人など様々な着こなしがあって個性が出ていて面白かった。ちなみにこの襟付きユニフォームでは今シーズン負けなしなので、特別ユニフォームはいい流れも持ってきてくれるのかもしれない。また、こういったイベントのときは、多くの場合、試合を見に行けばレプリカユニフォームが無料でもらえるのも嬉しい。


ここまでベイスターズの魅力について話してきましたが、これでもポイントを絞ったつもりが、やっぱり長くなってしまったので、このあたりでやめておきます。本当は私の推し選手で、今年ノーヒットノーランを達成した今永投手や、2年目にして4番で結果を出している牧選手のことなど、もっといろいろ話したかったです。
ちなみに余談ですが、ベイスターズにはイケメンの選手が多くいるので、野球をあまり知らない方もぜひぜひホームページなど見てみてください。(個人的には神里選手や森選手、関根選手などが特にかっこいいと思います。)


最後までお読み下さりありがとうございました。


次はラグビー部では珍しくレディーファーストのできるあきおに回します。あきおは優しいので、スタッフが仕事をしているとよく手伝ってくれます。ありがとう。でも、野球に関しては、あきおが応援しているヤクルトには負けたくないところです。なんと言っても村上選手が凄すぎるのですがどうしたらいいのでしょうか。

狂言回し[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/04/20(水) 15:32

本多からバトンをもらいました、4年スタッフの鵜飼です。彼はいつもニコニコしていてとても優しい雰囲気を持っているので、彼を見るとすごく癒やされます。やはり、私の大好きなプーさんによく似ていると思います。ぜひプーさんについて語りましょう!今年は怪我なく試合でたくさん活躍してほしいです。


気づいたら4年生になり、このリレー日記を書くのも残りわずかとなりました。何を書こうかと考えているときに、後輩から、いつも何をしているのかよくわからないと言われることがあったので、私が部活内で何をしているかについて書きたいと思います。

皆さんが "運動部のスタッフ" と聞いたら、どんな仕事をしている人を思い浮かべるでしょうか。おそらく、テーピングを巻いたり、ドリンクを入れたりしてくれる人を思い浮かべるのではないでしょうか。もちろん、そのイメージは間違っていませんし、そういった仕事もスタッフの仕事の範疇です。
しかし、私はいわゆる "メディカルスタッフ" ではないので、テーピングは巻きませんし、怪我したときの病院対応なども基本的には行っていません。(メディカルスタッフに連絡して対応してもらっています。)
では私は何をしているのでしょうか。
私の主な仕事分野は、マネジメントです。マネジメント分野における仕事とは、東大ラグビー部が1つの組織として活動を行うために必要なことを指します。私はそのうちのいくつか、具体的には、OB・OG財務や名簿管理などを行っています。
最近では、OB・OGの皆様方に、東京大学ラグビー倶楽部名簿の改訂作業にご協力いただきました。本当にありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
他にも、分析や会報、スコアやビデオ関連の仕事もやらせてもらっています。(現役部員のみなさんは、昨年末の部内広報を見ていただければ少しイメージが湧くかと思います。)

ちなみに、先ほどテーピングは巻かないと言いましたが、実は全くやらないというわけでもありません。よく、なぜテーピングを巻かないのかという疑問をいただくことがありますが、"巻かない" という強い意志を持っているわけではありません。私の学年は、スタッフが男女合わせて8人と人数が多く、みんなで分業するのが効率的だろうということで、分担した結果、担当しなくなったという経緯があります。今の2・3年生は、私がテーピングを巻いているところを見たことがないと思いますが、実は私も基礎的なテーピングを学んで練習していたことがあります。今ではすっかり巻かなくなってしまったので、もはやできなくなってしまいましたが、一応基礎知識はあります。

さて、少し脱線しましたが、ここまででおわかりいただけるように、私の仕事というのは、基本的にグラウンドでなくてもできることばかりです。なので、私は、練習中に部室の2階で仕事をしていたり、練習後すぐに家に帰って仕事をしたりと、あまりグラウンドに存在していません。また、4年生ではありますが、私はどの仕事分野のリーダーでもありません。その分野の一構成員です。これらがきっと、何をしているかわからない人というイメージに繋がっているのだと思います。

でも、私はむしろそれでいいのだと思っています。私の仕事の中心であるマネジメント系の仕事は、普段うまくいっていれば誰も気に留めないと思います。部員にとって、部が適切に運営されているということは、当たり前のことだからです。反対に、注目されるときは、おそらく何かトラブルが起きたときで、多くの方に迷惑をかけるような場合でしょう。つまり、私が "正直何をしているかわからない" ということは、部がうまく運営できていて、ラグビーに集中できているという証拠です。
私は、授業も忙しい中、ラグビーという厳しいスポーツに全力で取り組み、努力するみんなを応援したくて、支えたくてスタッフになりました。プレーヤーとスタッフに上下関係や優劣はなく、ラグビー部員としての立場はもちろん対等ですが、ラグビー部のメインは、ラグビーをやるプレーヤーです。なので、自分が仕事をした結果、みんながラグビーに打ち込める、そして勝利を掴むことに繋がるということが、私にとっては一番大事なことで、嬉しいことです。

ただ、ひとつだけ知っておいてほしいことがあります。それは、スタッフのみんなは、実は見えないところでもたくさん仕事をしているということです。いつもテーピングを巻いてくれるメディカルスタッフや、体作りをサポートしているS&Cのスタッフ、広報でみんなの活躍を発信してくれているスタッフも、目に見えている活動以外の、もっと細かい手続きや備品の整理、ラグビー部を強くするための知識を得るための勉強など、たくさんのことをしています。
私は、スタッフの仕事の全貌を完全に理解する必要はない(というかできない)と思っていますが、スタッフは様々な面からプレーヤーのみんなを支えたいと思っていることを、頭の片隅に入れておいてくれるととても嬉しいです。

最後までお読み下さりありがとうございました。

次は、3年生の西久保に回します。彼は怪我が多く、いつも心配しています。今年こそ、年間を通じての試合での活躍を期待しています。あと、年始にはたくさん仕事を頼んでしまったので、そのお礼に美味しいものをご馳走したいと思います。

モチベーション[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/08/12(木) 10:06

怪我を乗り越えて試合でも活躍している同期の佐川からバトンをもらいました、3年スタッフの鵜飼です。彼の予想どおり、オリンピック女子バスケの試合は、テレビにかじりつきで見ていました。全員とてもかっこよかったのですが、特に町田瑠唯選手のドライブとアシストがかっこよすぎて大好きです。


皆さんには、自分の人生のポリシー、つまり生活する上で大切にしていることはありますか? 

私はいくつかあるのですが、その人生のポリシーの1つに、"過去は振り返らない"というものがあります。これは、何も顧みないということではありません。成功にも失敗にもこだわらないということです。もちろん、成功したときの嬉しい気持ちを思い出したり、失敗したときに反省したりすることはあります。特に反省は大切です。しかし、大事なのはこれから何をするかなのであって、過去に何をしたかではないと思っているので、できるだけ後悔はしないようにしています。

私がなぜこのような考え方をしているかといえば、もともとすごくネガティブだからです。放っておくとすぐ後ろ向きな気持ちになり、いつまでも前に進めなくなってしまうのです。
よかったことでも悪かったことでも、終わってしまったことに対してできることは何もないのだから、ずっとそれにしがみついていることに意味はないと考えることで、自分の気持ちを前向きにしようとしています。

しかし、その考え方をうまく使えないときがあります。特に、失敗したときやマイナスな気持ちを抱えているときに起こりがちです。頭では意味がないとわかっているのに、どんどん後ろ向きな思考に嵌っていき、抜け出せなくなるのです。


最近マイナスな方向に考えが引っ張られてしまったことがありました。
いつの間にか大学3年生になり、部活でも上級生になって、できることが増えたのと同時に責任も大きくなりました。そんなときに、ふと、自分が今までやってきたことを振り返ってしまいました。そこから、自分は部に貢献できているのか、本当に努力してきたと言えるのか、この部に自分の存在価値があるのか、などと考えが進み、自分が東大ラグビー部にいる意味はないのではないか、というところにまで到達しました。

こういう不安な気持ちを持ったのは、今回が初めてではなく、ずっと自分の中にあったものでしたが、今までは考えすぎないようにしてきました。それが、今回振り返ったことで自分の気持ちをはっきりと自覚することになり、まずいと思ったときには簡単には抜け出せないところまできてしまっていました。このような不安定な気持ちを抱えている間、かなり精神的につらい思いをしました。おそらく、私の部活でのパフォーマンスも落ちていたことだろうと思います。それを考えるとますます自分の存在価値がわからなくなって完全に悪循環に陥っていました。

正直に言えば、今でもこの不安が完全に払拭されたとは言えません。今後もなくなることはないと思います。それでも、今は思考の悪循環からは抜け出せたと感じています。そのきっかけになったのはやはり、「これからどうするかを考えること」でした。大事なのは、今まで何をしてきたかよりもこの気持ちをこれからの自分にどう繋げるかだと思えたのが、とても大きかったと思います。


何事もモチベーションをずっと維持するのは本当に難しいですが、気持ちが後ろに引っ張られたときこそ、"過去は振り返らない"というポリシーを思い出して、少しずつでも前に進んでいきたいです。
部活ができるのもあと1年半ほど、コロナウイルスの感染状況によっては、残り全部の期間ずっと部活ができるという保証もありません。
残された時間で部活のために何ができるか、上級生の自覚をもってしっかり考えて行動していきたいと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


次は、1年生スタッフのあすかちゃんにバトンを回します。「もりぞー」の愛称で親しまれる彼女は、最近いろんな仕事にどんどん気づけるようになっていて、朝早い中頑張ってくれています。1年生にはとても期待しています!あと、次はどんな髪色になるのかもいつも楽しみです。

自由と責任[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/04/05(月) 11:24

私を名前で呼ぶ数少ない部員の1人であるいしけんさんからバトンをいただきました、3年の鵜飼です。ご存じない方も多いと思いますが、実は丹郁子と書いてたかこと読みます。仕事人の名にふさわしい人間になれるように、一生懸命頑張りたいと思います。ラグビーについてたくさん教えてください。

 

昨年から猛威をふるっているコロナウイルスの影響で、私たちの生活にはたくさんの制限がかかるようになった。それにより、日々の生活が非常に不自由なものだ、と感じた人あるいは感じている人も多いことだろう。私も、本来であれば友だちとたくさん遊ぶはずだった大学生活が、家でオンライン授業を受けるばかりで、家族以外の人とほとんど会わないという退屈な日々になってしまったため、不自由になったな、と思わずにはいられない。しかし、おそらく多くの人よりは不自由さを感じていないと思う。それはなぜかというと、私のこれまでの学生生活では、ありとあらゆることを制限されていたからである。平たく言えば、校則がとても厳しかったのである。
 

私の母校は、カトリックの女子校で、生徒に修道女のような質素な生活を送らせることを是とする学校である(と少なくとも私は思っている)。したがって、服装や持ち物に対して、他の学校ではないような校則が多数存在する。

たとえば、髪型。肩についたら必ず結ばなければならない。(小学校では肩についたら二つ結び、肩より伸びたら三つ編みという決まりだったので、これでもすごく緩い気がしていた。)また、学校指定カバン以外の持ち込み禁止。ちょっと荷物が多いときに紙袋を持っていくのも原則禁止である。そして、携帯電話の持ち込み禁止。これは、他の学校でもありうる規定だが、問題なのは持ち込めるのが学校に届け出を出したキッズケータイのみだという点である。高校生にもなって、連絡先を3件しか登録できないキッズケータイをもたされるというのは、あまりに恥ずかしい。別にそこまでしなくても、学校に居る間携帯電話を預かるといった別の措置をとってくれればいいのに、と在学中何度も思った。さらに、傘や髪ゴムなどの色の指定。原則紺でなければならず、黒か茶でも可。髪ゴムはまだしも、傘で紺色のものを探すのは至難の業である。みんな大体無印○品の男物を持っていた。ビニール傘でもないのに、自分のものがどれかわからなくなることがとても多かった。ちなみに、ビニール傘も禁止である。

ここまででもかなり理不尽であると思われるだろうが、私がいちばん理不尽だと思うのは、マフラーに関する規定である。まず1つめは、マフラーは華美でないものに限り着用できる、というものである。一応、許される色の列挙がその後なされていたとは思うが、あまりに抽象的である。そもそも華美という単語に耳馴染みがないだろう。華美とは、「はなやかで美しいこと。また、はなやかすぎて不相応なこと。また、そのさま。派手。」という意味である(出典: デジタル大辞泉)。つまり、ここで言う華美なものとは、学生の身分に不相応な派手なものを指すと思っていただければ良い。では、“華美なマフラー”とは、どのようなものだろうか。おそらく、普通の中高生が持っているマフラーで、華美に該当するものはほとんどないだろう。まあ、強いて挙げるとするならば、すごい蛍光色の柄物とか、スパンコール付でキラキラを通り越してギラギラしたものとか、そのぐらいのものだろうと思う。いまのところ、そんなマフラーをつけている人を見かけたことはないけれど。しかし、実際には、紺地に赤のチェックが入っているマフラーも華美だとしてこの規定に引っかかる。(これは私の実体験なのだが、この経験を塾で話していたら、他校の学生が一斉に振り返り私のマフラーを凝視していた。)色の指定以外に、マフラーに関する規定はもう一つある。それは、ボリュームのあるものは不可、というものである。またしてもとても抽象的な基準である。この曖昧さにより、同じマフラーでも、先生によって許されたり許されなかったりしていた。さらに、この規定で却下されるのは、スヌードやネックウォーマー、もこもこしたあたたかいマフラーである。つまり、防寒性に優れたものは身につけられないのである。これは本末転倒である。防寒性の低い防寒具により、受験直前にもかかわらず風邪を引くんじゃないか、と高3のときはとても心配していた。やはり、数々の校則がある中でも、マフラーに関する規定が最も理不尽である。

 

ここまで、私の母校の厳しすぎる校則を紹介してきたが(今は廃止された規定もあるかもしれない、あくまで私の在学時の話である)、学校生活は決して悪いことばかりではなかった。いろいろ厳しくされたおかげで大抵の制限には動じなくなったし、礼儀も身についた。良い友だちもたくさんできた。在学中は、自由がなく息苦しさを感じていたが、今になって考えれば、あらゆることを決めてもらっていたことで、それに従っていればよく、とても楽だったと思う。

一方、大学生になり、ものすごく自由になっている。好きなものを制限なく身につけられるだけでなく、授業も自分のやりたいものを選択することができる。ラグビー部でも、自分のやりたい仕事をやらせてもらえている。本当にありがたい話である。しかし、同時に責任も伴う。自分のやることには自分ですべての責任をとらなければならない。自由を得るには責任を果たすことが必要なのである。

 

今年私たちはスタッフの最高学年になる。今まで先輩方に頼ってきたことを、自分たちの力でやり遂げなければならない。しっかりと上級生としての責任を果たしつつ、チームの勝利に貢献できるよう、一人ひとりの個性を活かして自由に活動を行っていきたい。

 

 

長文になってしまいましたが、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

次は、かなり自由なイメージのある麻布高校出身の平岡にバトンを回します。自由な学校というのはどういうものなのかすごく興味があるので、自由だなと思ったエピソードなどあれば教えてほしいです。また、彼は本当にみんなに愛されているので、とても羨ましく思っています。

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