ブログ 伊藤 若菜さんが書いた記事

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ありがとうございました。[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/12/17(土) 18:40

ゆきちゃんからバトンを受け取りました、4年スタッフの伊藤です。
ゆきちゃんのリレー日記では私は少々誉められすぎており恐縮の限りですが、一つ言えるのはそうやって人の長所を見つけ、恥ずかしがらずに伝えられるところが間違いなくゆきちゃんの偉大な長所です。そして、家に泊めたことを感謝されていましたが、私もゆきちゃんが泊まりに来ることで助けられていました。ゆきちゃんが泊まると、ゆきちゃんが帰る頃にはなぜか家のあちこちが綺麗になっているのです。お皿が洗われていたりお風呂が掃除されていたり。それで私はゆきちゃんのことを屋敷しもべ妖精みたいだなーなんて図々しくも思っていました。とにかく全く負担ではなかったので、これからも気にせず泊まりに来てくださいね。


最後のリレー日記を書くにあたって、私は何を伝えたいのか、知ってほしいのかとずいぶん考えました。きっと最後の機会だし自分のラグビー部人生を振り返ってみようかとも考えたけれど、いざ振り返ろうとすると、この4年間で経験してきた事や感情はどうしてもひとつながりの読み物としてまとまりませんでした。東大ラグビー部の一員として過ごす中で、個人としてもチームとしても語り尽くせぬほどたくさんの忘れられない体験があったし、その度に考えることや感じることも自分なりにありました。たとえば、栄養の仕事をはじめて任せてもらえて、先輩にも頼ってもらえたときの誇らしさ。担当選手が復帰して試合に出た時の喜びや、反対にDLになって帰ってきたときの無力感。試合に勝った時の嬉しさ、負けた時の複雑な思い。自分の中途半端さに対する自己嫌悪。しかしそれらは、当たり前だけども当時の私にとっては目の前で起こるイベントであって、一定の期間はモチベーションの源や悩みの種になったけれど、一つ一つのイベントが長い目で見た時に自分にとってどんな意味を持ち、自分をどう変えたのかなどは今まできちんと考えることができずにきました。だから、今さらそれらを無理矢理に私の人生というストーリーの中に位置付けようとすると、どこかに嘘やこじつけが生まれて、個々の記憶そのものが改ざんされる気がするので、今はやめておくことにしました。

代わりにこのリレー日記では、やはり部活を通して関わったみんな/皆さまに伝えたいことを書き残させてもらうことにします。私はものすごく筆不精なので、卒部してから色々な人にメッセージや手紙の類を送ることができるとは思えません。しかも人に対して直接ありがとう・ごめんなさい・褒め言葉全般を伝えることを恥ずかしい、照れくさいと感じてしまい、普段は目の前の人に対して思っていてもなかなか言えない人間なので、口頭で伝えることができるとも思えません。そんな面倒くさがりかつ悪い意味で恥ずかしがりな私にとって、絶対に期限内に書かなくてはいけないけれども、自分の書いた文章を意図した人が本当に受け取るかどうかは定かではないリレー日記という場は、私が人に何かを伝えようとするのにこの上なく適しています。今も、読んでほしいような、読まれないまま埋もれてほしいような気持ちで、書いては消し、書いては消しを繰り返しています。



同期たちへ
人数が多い分、色んな人がいて色んなコミュニティがあるこの代で過ごせて日々楽しく、幸せでした。まとまりがないという表現にもなるのかもしれないし、色々な考え方の人がいることは部を動かしていく上で時として障害になったこともあったとは思うけど、一人一人違った方向に個性の強い人が集まるからこそどんな人でも同期として受け入れてもらえるし、そんな懐の深さにもつながる多様性が心地よく、楽しかったです。

まずはプレーヤーのみんな。コロナを機に部活外での時間を一緒に過ごす機会はめっきり減っていたけど、その分、練習後に先輩や後輩も交えて喋る時間が大切で、とても好きでした。それと、プレーヤーのみんなは私にはできそうもないこと(毎日が過度な運動の連続であることや、毎日を部活に縛られた生活リズムで生きることなど。食事に関してはうるさくてスミマセン)を4年間続けてきたというだけでも私にとっては本当にすごい人たちでした。プレーヤー側に回ったことがない私にとっては、なんでそんなことができる?と不思議でさえありました。そして4年生になってからは、いつからかみんなの姿がこれまで慕ってきた歴代の4年生と重なって見えて、とても誇らしかったです。雨でも極寒でも酷暑でも全体練がキツくても妥協せずにユニット練をリードする姿や、身体中にガタがきて色々なところが痛くても練習や試合に出ようとする姿勢。練習後には自分の時間を使って後輩のコンタクトやキックの練習に付き合ってあげる姿。そして視点は違うけど、下級生とタメの友達のように仲良くなり、結果として4年生を近しい存在だと思ってもらうのに一役も二役も買ってくれていたこと。グラウンド内外でみんなちゃんと4年生してるんだなあと、ビデオを撮ったりしつつ眺めては思っていました。3年生のころまでは練習とかトレーニングの内容などなどについてなんやかんやと揉めたこともあったし、これまで見てきた4年生が自分の中でとても大きかったから、私たちの代はうまく4年生になれるだろうかと勝手に心配したこともありましたが、今となっては杞憂だったと思います。でも、大人になりきってしまったのかというとそんなことはなく、今でも誰かをおもちゃにしてみたり肘でつつき合ってコソコソと悪い話をしてみたりと悪ガキ感は1年生の頃から変わらないなあと思いますし、4年生になっても変わらない部分もたくさんあることが嬉しいです。

そして同期スタッフのみんな。1年生の頃から部活中の時間のほとんどを共有し、一緒に動いてきたみんなに改めて何を言えばいいのかよく分からなかったのですが、やっぱりありがとうとすみませんでしたという言葉に尽きます。部活外の時間では自分の専門性を存分に磨いて各々の仕事の裾野を広げに広げていくし、仕事は速くて正確だし、部活中には細やかなことにも気が付く優秀なみんなを見てすごく刺激をもらっていました。私は頑張ることを環境にある程度強制されないと頑張れないタイプなので、すぐそばで優秀さ、有能さを存分に発揮し、こうしちゃいられないぞという気持ちに何度もさせてくれたことをまずは感謝します。そして、未熟な私は仕事をしていてもみんなに手助けしてもらうことが多かったです。その節は大変ご迷惑をおかけしました。そしてお世話になりました。時間を共有しすぎて、感謝すべきことをあげたらキリがないし、謝っておいた方がいいことも数えきれないくらいあるから、伝わっていると信じてこのくらいで許してください。とにかく、仕事は遅いわミスはするわでてんでダメな私を仕事仲間として、友人として受け入れてくれたこと、一緒に仕事をしてくれたこと、部活内外での生活のほとんどを共にしてくれたこと、そしてそんな時間の中で私に対してしてくれたこと全てに心から感謝しています。私自身が当初目指していた理想の最上級生スタッフ像に到達することは結局なかったなと思うけど、4年スタッフ全体で見るなら、2年生の終わりに届くはずがないと思って見上げていた4年生スタッフ陣にも負けずとも劣らないパフォーマンスができていた自信があります。優秀な同期に恵まれ、そう思いながら卒部できて誇らしいです。



後輩たちへ

スタッフのみんな。スタッフになりたてで右も左も分からない状況だったみんなをもう思い出せないくらい、みんな一人前になってくれて頼もしい限りです。課題は多少見つかったかもしれないけど試合も下級生だけで回せていたし、日々の練習でも自分のやるべきことを自分で見つけられるし。私は先輩なのに、助けてもらうことが何度もありましたね。個人的には、現状のスタッフの仕事に対していい意味で批判的視点を持てていることにみんなの成長を感じています。例えば、水を補充してほしい人用のカゴを作った方が効率的ではないかと試してみたり、会報の仕事を今一度整理して会報委員の負担を減らしたり。最近では試合でLINE通話による連絡を試してみたり。指示されたことをやるだけではなくて、自分で部にとって必要なことやよりよい方法を考えて動けるようになった証だと思います。自分の成長速度が遅かった分、みんなの成長が嬉しく、眩しかったです。来年からは、これを生かして自分の専門の分野でやりたいこと、やるべきだと思うことにのびのびとチャレンジしていってください。
それと、人数の多い私たちが抜けることへの不安があるかもしれないけど、どうか気負わずに、スタッフの仕事も組織そのものも柔軟に変えていきながら楽しさを失わずに活動してください。私たちの代は人数が多かったから、その分各々が色々な分野に裾野を広げることができたし、結果としてスタッフ全体の仕事量は従来より遥かに増えていると思います。でも、それら全てを絶対に引き継いでやってもらうべきだとは私たちの誰も思っていないはずです(一部の、部の運営のためにどうしても抜かせない仕事を除く)。そんなの人数比的に現実的ではないし。どんな仕事があるのか、仕事の全貌を紹介する義務があるから紹介はするけれど、結局やるかやらないか選ぶ権利は全面的にみんなにあるでしょう。だから時には勇気を持って、今年あった仕事がもう必要なさそうだと思うなら切ってみたり、代わりにもっといいと思えるものがあったら失敗してもいいからどんどんチャレンジしたりして、みんなにとってもチームにとっても最適だと思えるようなスタッフ組織を作っていってください。陰ながら応援しています。


プレーヤーのみんな。今年は春のBBC期間や夏の合宿など、新しくてハードな練習の多い1年間になったと思いますが、まずはそんな中で4年生についてきてくれてありがとう。対抗戦期以降も、メンツとして試合に出てくれた人もA中心になりがちな練習に辛抱強く付き合ってくれた人も、そして怪我をして辛い思いをしながらもチームのために色々と仕事を請け負ってくれていたDLのみんなも本当にありがとうございました。
青山先生からもよく聞いたことだけど、やはり勝つための一番の近道はAチームの練習相手・ライバルたるBチームを強化することやその人数を増やすこと(≒怪我人を減らすこと)なんだと思います。だから、プレッシャーの中で試合に出ていくつもの勝利を見せてくれたメンツはもちろんのこと、Aを食ってやろうと練習を重ねるBチームのみんなや早く復帰しようとリハビリを頑張るD Lのみんな、綺麗事でなく誰の努力が欠けても勝てなかったと思います。シーズン目標達成はできなかったけれども、対抗戦3位という今年の戦績はメンツ・ノットメンツ問わず全員の努力の結晶です。ここまで頑張ってくれて本当にありがとう。来シーズン以降の試合を見に来るのが今からとても楽しみです。(地方で働くことになっても、対抗戦くらいは差し入れを持って観に来ます)
私のラグビー理解度はさして高くないからラグビーに関して語るのは結構気がひけちゃうので、この辺でやめておきますね。



歴代の先輩方へ
先輩方が現役だったころあんなに不出来で未熟だった(今も?)私も、4年生を終えて引退する時期になりました。自分が見送る側だった3年間は、あと○週間で卒部か~とどこかすっきりした表情で言う先輩方を見ては残された練習・試合を指折り数えて寂しい気持ちになり、いよいよ卒部されていく先輩方を未練たらしく見つめるばかりでした。4年生を送る会などなど、泣いているのは現役の方が多かった気もします。でもいざ自分が出ていくとなると、残り1週間になってもまだあまり泣きたいような気持ちにはなりません。遠征を控えて忙しい試合週が続き、まだ卒部するという実感がないだけですか?京大戦を終えたら急に寂しくなるものでしょうか。私には真相はまだ分かりませんが、先輩方が引退を目の前にして感傷に浸っている様子をあまり見かけなかった理由が少し分かった気がします。
長い前置きでしたが、先輩方にはたくさん可愛がっていただいたし、私の部活動にのぞむ活力になっていただきました。そして私自身の目指すべき最上級生像を示していただきました。私が1年生の時、野村組の4年生の皆さんは何もかも分かっていない私にラグビー・部活に対する献身、熱を背中で示してくださいました。当時の私にはそんな4年生の背中はあまりに大きく、1年生なりに憧れていたのを覚えています。2年生、3年生のときには、毎日面白おかしく生きていて(?)私とも変な話しかしないのにラグビーに関しては人が変わったように情熱的で献身的な藤井組、杉浦組の4年生に引っ張られて、そんな4年生になんとか勝ってほしいという気持ちをモチベーションにして部活に臨めました。そして、自分達が4年生になったら、後輩にそう思ってもらえるような代でありたいという目標もできました。私を含む当時の多くの後輩にとって、熱意や親しみやすさといった人間的魅力に溢れた最上級生でいてくださり改めてありがとうございました。卒部されるときには言えなかったし、今更ですがここで伝えておきたかったです。



青山先生、コーチ陣、ご支援・ご指導くださった全ての皆様
まずは今年のチームに大きな期待をお寄せいただいたこと、そしてチームが全勝、入れ替え戦出場を達成できると信じてご支援くださったことに深く感謝申し上げます。今年4年生として過ごす中で、皆様がいかに東大ラグビー部にとって不可欠の存在であるか、そして日々尽力してくださっているかを痛感いたしました。私が携わらせていただいた栄養という範囲に限定しても、皆様のご尽力がなければ実現しなかった取り組みが多数ございます。大西さんに仲介していただいて合宿の食事をラグビー部に適した内容に変えることができたり、青山先生やOBの皆様のご尽力・ご厚意によって多くの食品系企業に協賛していただけたりと、現役部員の体づくりの環境は今年劇的に恵まれていました。これらは全て、学生主体とは言いつつも大人の皆様方のご協力が不可欠でした。
ご期待とご支援に感謝すると同時に、入れ替え戦出場という結果をお返しできなかったことを申し訳なく思います。
来年以降にも意欲に溢れた後輩たちが控えております。私が申し上げることではないような気もいたしますが、来年以降のチームにもどうぞご助力いただきますようお願い申し上げます。




次は同期の杉井にバトンを渡します。杉井と私は不思議な関係性にあるようです。杉井とは電話したことがないのに杉井ママとは30分くらい電話でおしゃべりをしたことがあるし、杉井が話しかけてきたかと思ったら唐突に私服を褒めてくれるし。何を着ていても褒められるので若干の不信感がありますが、今のところは100%の褒め言葉として受け取って喜んでおきます。
そういえばお母さんから紹介されたママ友のお嬢さんとはその後どうなったのでしょう。
 

ちょっとお茶でも[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/07/11(月) 20:55

最近何やら大変そうな平川からバトンを受け取りました、4年スタッフの伊藤です。
自分のみならず私のリレー日記執筆期間までも丸々使った平川くんですが、何千字の力作を執筆中なのだろうかと思ったら「リレー日記書けんけどサイコー」という非常に簡潔な文章で笑ってしまいました。あまり交友がないのですが普段の姿を見る限り非常にマイペースな人だと思います。あまり喋らないのでなんとも言えませんが。


早いもので、リレー日記を書くのもあと2回となりました。最後のリレー日記は多分しんみりした気持ちになってそれらしいことを書くでしょうから、今回はあまり部活には関係のない趣味の話でも書いておこうかと思います。

あまり人に言う機会のなかった趣味として、私はお茶が好きです。
日本茶や紅茶などメジャーなものももちろん好きですし、各地で親しまれる目新しいお茶を買ってきては飲んでみるのが大好きです。
参考までに、最近試してみて特に美味しかったお茶をいくつか紹介したいと思います。
①ムレスナティー(バラフレーバー)
バラフレーバーの紅茶です。フレーバーティーは、過去に香料っぽさの強いものに当たってしまってなんとなく苦手意識があったのですが、これを飲んで完全に考え方が変わりました。花屋さんで嗅ぐような本物のバラの香りに限りなく近くて、今のところ私が飲んだことのあるバラフレーバーの紅茶の中では一番美味しかったです。
ムレスナティーは吉祥寺などに実店舗があり、紅茶とともにスコーン食べ放題が楽しめることで有名みたいです。
②LUPICIA テ・オ・ショコラ
これも紅茶で、カカオのフレーバーティーです。
甘みはないのにチョコの匂いはしっかりするので不思議な気持ちになりますが、紅茶とカカオの香りはすごくよく合います。
LUPICIAはお茶の専門店で、デパ地下によく入っているので比較的行きやすいです。これと一緒に購入したシャンパンフレーバーの紅茶も美味しかったです。
③ロータスティー
ベトナムのお茶で、緑茶に蓮の花で香りづけをしたものらしいです。
語彙力がないので香りが良くて美味しい以外の感想がないのですが、エスニックな雰囲気を感じることができて気分転換に良いです。

あとは、ハーブティーもマイブームになりつつあります。母が最近メディカルハーブ検定なる資格を取得するために勉強しているようで、以前は買っていたハーブティーやルームフレグランス用の精油を自分でブレンドするようになったのですが、私にもお手製のハーブティーを送ってくれるようになったのがきっかけです。
母の影響で私もハーブティー作りがしたいという願望が芽生え、時間ができたら家庭菜園でハーブを栽培するところからやってみたいと密かに思っているところです。
(といっても私は極度の虫恐怖症で、夏は家に入ってきそうな位置にいる虫を全て駆除してからでないと家のドアを開けられないため外出時は毎日殺虫剤を持ち歩いているくらいなので、これを克服しない限りは実現しなさそうです)
もし実現したらぜひ味見してください。


次はフロントとして将来を嘱望されている2年生の清和にバトンを回したいと思います。
雰囲気や話す内容が一木と非常に似ており、この前は木曜練のあと、暗闇の中で清和に向かって話しているつもりで10分くらい一木と話していました。清和と呼びながら話していたのに否定しなかった一木も同罪だと思いますが、その節は大変失礼しました。
 

サイコロ[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2022/03/10(木) 06:54

廣瀬からバトンを受け取りました、4年の伊藤です。私は継続的な努力が苦手な人間なので、昨年5月から怪我で長期離脱をし、お世辞にも面白いとは言えないリハビリを毎日コツコツと堅実にこなしてきた廣瀬のことは心から尊敬していますし、このラストイヤーが彼自身にとって満足のいく1年間になることを願ってやみません。



「計画的偶発性理論」という考え方をご存知だろうか。
「個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定される」とする、この理論の要点は次の3つである。
①予期せぬ出来事がキャリアを左右する
②偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
③何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える
自分の「やりたいこと」という目的意識に固執し過ぎると、社会情勢などの外的要因によってそれが叶わなくなった時のリスクヘッジがうまくいかないし、目の前に想定外の道へのチャンスがあっても見逃してしまう。だから、今ある「やりたいこと」に縛られずに、予想外の出来事を積極的に探して受け入れ、「やりたいこと」を新発見・拡大していくことが大事であるらしい。

私はこの考え方を最近知ったのだが、自分のこれまでの人生との共通項が非常に多いために、至極当たり前のことをそれらしく言っているだけのように聞こえるほど腑に落ちた。
というのも、私のこれまでの人生では何か明確な「やりたいこと」が先に存在して、それに従って未来を選び取った、という局面がほとんどないからである。代わりに、何をするにもどんな組織に入るにもきっかけ自体は自分の意図しない出来事で、飛び込んでみて続けるうちにそれが自分の「やりたいこと」になっていった、というパターンがほとんどである。例えば、幼少期からの習い事。母のすすめでバイオリンを習い始めた。母に言われるままに気づけば習い始めていたが、続けるうちに楽しさに気づき、結局は自分の意志で10年以上続けた。また、現在はラグビー部に所属しているが、もともとラグビーファンだったわけでもなく、入部はテント列での出会いと新歓という偶然なくしてはあり得なかった。運動部に入ることもスタッフになることも入学当初は全く計画になく、新歓を受けるうちに人に惹かれ、ラグビー部入部という完全に想定外の選択肢を取ることにした。しかしこれも続けるうちにはや最後の年を迎え、大学卒業後も何らかの形でラグビー選手やアスリート全般をサポートする立場にありたいと考える程度には、現在のラグビー部スタッフとしての活動を気に入っている。
偶然の出来事から始めた諸々の活動を自分の「やりたいこと」として消化し、続ける意志を固めるまでにはそれぞれそれなりの紆余曲折はあった。しかし最終的にこれまでの人生を振り返った時、偶然の出会い・出来事に乗っかる形で挑戦してきたことの中で、別の選択肢をとればよかったと後悔しているものは1つもない。何か一つのことを人生を通して貫き通してきたわけではないけれど、どれも当時は楽しんで夢中でやっていたし、フィールドの違う様々な経験ができたことは、今の生活をそれなりに豊かにしてくれていると思う。
と考えると、私はこれまで計画的偶発性理論と親和性の高い人生を送ってきたわけである。偶然にある程度身を任せる楽しさを知ったから、今後も、偶然の出会いやチャンスによる人生の分岐点を大切にしていきたいと考えている。
(就職活動中の今こんな発言をすると、自分のなすべきことを突き詰めて計画的に人生を設計することから逃げているようにしか聞こえないのだが)
これからの人生も偶然を大切にして生きていく上で、これまでの人生の反省から学び・生かすべきことはなんだろうか。それは、計画的偶発性理論の要点の1つである、「何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスを増やす」姿勢である。これまでの自分は探さずとも転がってきた偶然を受け入れるばかりで、偶然を積極的に探すことはしていなかった。今後の人生・キャリア選択においては、偶然に期待し、未知との遭遇を楽しむと同時に、そのような偶然を自ら探しに行くことで、今まで以上に自分の興味分野や「やりたいこと」を広げていきたい。
今はやっと本腰を入れて就職活動を始めたところであるが、すぐに実践できることとしては、現時点で思いつく「やりたいこと」に当てはまらない業界をスルーせずに、時間の許す限りではあるが幅広い業界に触れて、まだ見ぬ面白い仕事を探してみたいと思う。



次は2年生のデルにバトンを渡します。彼は日本での生活にもだいぶ慣れてきたようで、日本語も入部当初よりかなり上手になりました。背が高くて見た目は大人なのに中身は素直で後輩らしいところがチャーミングポイントだと思います。今年は、バトンを受け取った廣瀬同様、デルの試合での活躍も楽しみにしています。

 

えこひいき[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/07/17(土) 04:15

2年生たちによると「同期唯一のイケメン」らしい部内きっての美男子、陸人くんからバトンを受け取りました3年の伊藤です。モンハンに誘ってもらいましたが、とんでもないところへ連れて行かれそうなのでまずは1人で3回死なない程度に修行してからお供させていただきたいと思います笑

6月下旬から半年ぶりの試合が解禁になり、ようやくこれまでの活動の成果を発揮する場ができて、部内に活気が増してきたように感じます。まずはこのために粘り強く尽力してきてくださった関係者各位に感謝します。
また、ここまで春シーズンを全勝で終えることができ、これまでの活動がしっかりと実を結んだところが見られて、晴れやかな気分で夏オフに入ることもできてとてもよかったなと思います。



春シーズンを振り返ると、全勝でシーズンを終えられたことはもちろんですが、メンツに入る同期が目に見えて増えてきていることが何より嬉しいです。その背景には怪我で出場できていない4年生の存在もあるでしょうから不謹慎だったら申し訳ないですが、やはり、同期たちの長い間の努力がメンツ入りという1つの形を持って実るところを見ると嬉しくなってしまいます。特に、今シーズン初スイカの同期たちがジャージ授与式でスイカを手にして抱負を語る姿は、普段とのギャップとも相まってとても頼もしく、眩しいものでした。私が知っているのはほんの一部に過ぎませんが、彼らがそれぞれの悩みを抱えつつ、それでもこれまで当たり前のことのように日々積み重ねてきた身体作りや練習などの努力が、やっと実を結んだ瞬間に立ち会えたような感慨深さでした。同じ理由で、これは学年を問わずですが、今現在怪我で長期離脱中のプレーヤーや追い上げようとするノットメンツの、地道でひたむきな努力が報われて試合で活躍する姿を見るのを今からとても待ち遠しく思います。


また、今年の試合が始まってから自分の中で試合へのスタンスが変わってきているのも、メンツに同期が増えてきていることの影響かなと思います。去年までの試合では、どちらかというと「勝ってくださいね」とプレーヤーを外から応援するような気持ちに近かった気がしますが、今年になって「勝ってほしい」ではなくて「勝ちたい」にシフトしてきたと感じています。これはきっと、同期(と、一緒にいる時間が最も長い先輩である今の4年生)がたくさん試合に出ていることで「自分たちが戦っている」という当事者意識が高まったというのが一番の理由なのでしょう。
また、同期が大勢出場した試合で連勝できたことで、非常に短絡的かつ気が早いですが、4年生が活躍する今シーズンの夏以降のみならず来年の私たちの代にまでも今から淡い期待を寄せてしまいそうです。


これから怪我人の復帰やノットメンツの追い上げによって、メンツ選考は学年を問わず、3年生の間でもさらに熾烈なものとなるのでしょう。そんな中で、最上級生として思う存分大活躍する4年生や先輩だらけの中でも光る後輩の姿を見たいと思いつつ、やはりメンバー表の中に同期を見つけたらちょっと誇らしいなという気持ちで毎試合のメンツ発表を待とうと思います。




深夜かつテストの合間で頭がぼやけているので脈絡のある文章になったかどうか不安ですが、要するに、気づいたら同期がたくさん試合に出ていて驚いた!プレーヤーたちは一見ちゃらんぽらんに見えて実は陰で地道に愚直に頑張っていて素敵!というようなことを書きたかったのでした。



次はいつも柔和な笑みを浮かべた関西人の津田さんにバトンを渡したいと思います。
ラグビー部にはネイティブ関西人に感化されたエセ関西弁が流布しているため、津田さんのことも二年生の前半くらいまでエセ関西弁を話す関東人だと思っていましたが、それがネイティブ関西人に対する最大の侮辱であることを最近教えられました。大変申し訳ございませんでした。
 

匂い[ラグビー部リレー日記]

投稿日時:2021/03/15(月) 18:00

甲斐さんからバトンを受け取りました、3年スタッフの伊藤若菜です。「怖い」が代名詞の甲斐さんですが、裏では後輩からも甲斐ちゃんと呼ばれているようで(断じて私ではありません)、本当は親しみやすく優しい先輩だと思います笑
その後橋野とは仲良くなれましたか。リレー日記の順番、甲斐さんと橋野との間に挟まれたことに何かを感じずにはいられません。

 


近ごろ、沈丁花をよく見かける季節になりました。沈丁花は、春になると白と濃いピンクの小さな花をたくさん咲かせる低木です。愛らしい見た目はもちろんですが、私は特に沈丁花の匂いがとても好きです。沈丁花は公園や道端など比較的どこにでも咲いてよく香るので、誰にとっても「春の匂い」の1つとして馴染みのある匂いだと思います。(沈丁花の香り高さは、夏の梔子、秋の金木犀と並んで日本の三大香木とも称されるそうです)


いつか、同期の三方くんが「音楽には聞いていた当時の記憶や思い出を呼び起こす力がある」とリレー日記で書いていました。これに関して異論は全くありませんが、私にとっては匂いというものも、音楽と同じようにいろいろな記憶や感情などを思い出させてくれる大切なものです。
たとえば、実家から届いた荷物を開けた瞬間、段ボールの中から実家の匂いがすると寂しいような懐かしいような、無性に実家に帰りたい気持ちになります。また、久しぶりに母校を訪問したときの下駄箱や教室、職員室の独特なにおいも、当時を鮮明に思い出すきっかけになります。


中でも、「季節の匂い」というものは年に1回決まった時期に必ず香るもので、毎年のその時期の記憶が何重にも塗り固められたものだと思います。前述した沈丁花は「春の匂い」なのですが、私が毎年この匂いをかいだ時に想起する感情は決まって不安と期待です。(匂いが先か感情が先かはよく分からないところではありますが)
正確には、不安7割、期待3割くらいでしょうか。小学校までは転校が多かったので、この時期は必ずお別れと新たな出会いの季節でした。まだ見ぬ友達にわくわくしつつも、新しい学校に溶け込めるかという不安が心の大半を占めていました。中高ではクラス替えや受験と重なり、やはりこの季節は不安7割、期待3割くらいの気持ちで過ごしていました。


そして今。つい1週間ほど前に、今年初めて沈丁花の香りに気づきました。またこの匂いを感じる季節になった今、自分がどのような気分でいるのかを考えてみると、やはり今年も変わらず不安7割、期待3割くらいです。今年から就活や予備試験がだんだんと現実味を持ち始めることに対する漠然とした不安ももちろんありますが、現時点で一番現実味を持って心を占めているのはやはり部活関連のことでしょう。
私たちは今年スタッフの最高学年となりますが、私は幸いなことに優秀でやる気に満ちた同期スタッフに数多く恵まれていますし、彼らの有能ぶりをこれまでしっかりと目にしてきているので、スタッフ組織それ自体に関してはあまり不安はありません。仮に紆余曲折があったとしてもきっと全員で協力して上手く切り抜けていけると信じています。
ただ、私個人に関して言えばそれほど楽観視はしていられません。去年の最上級生スタッフだった3人の先輩方は、私が入部した時には今の私と同じ新3年生でした。しかし、1年生の時の私が見ていた先輩方は、能力的にも人間的にも、そしてそれらが醸し出す雰囲気も、今の私よりもっとずっと「上級生」でした。あの頃の先輩方にもう学年が追いついてしまったことが、考えても考えても本当に信じられません。とは言っても、そろそろ未来の後輩スタッフになるかもしれない1年生たちに対面する日も近づきつつあるので、嘆いてばかりでもいられません。単に学年が上がったからというだけではなく、名実ともに「上級生」になれるように、そして先輩方がいた去年までに劣らない、もしくはそれ以上のクオリティのものを部に対して提供できるように、なおかつあわよくば後輩スタッフの目に「1年生の私が見た3年生」のように映れるように、気を引き締め直して今できることを着実にやっていきたいと思います。
特に、私は何かを少しやっただけで頑張った!疲れた!休憩!(休憩のほうが長い)となってしまう節があるので、今年はより一層自分に厳しく生きていきたいと思います。




次は、2年生の橋野に回します。試合では体がバラバラになってしまうのではないかと思うくらい捨て身の迫力あるタックルをする橋野ですが、普段は天然な雰囲気もあるようでそのギャップが好きです。その後、甲斐さんとは仲良くなれましたか。それだけが心配です。

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