タンザニアの子供たちへ

2011/02/21


  昨年10月中旬に東京大学ラグビー部では、古くなり現在は使われていないスイカジャージを、JICAの『世界の笑顔のためにプログラム』を通してタンザニアへ郵送しました。そして、青年海外協力隊の服部さんより以下のような現地レポートをいただきました。
 今後も、このような活動を通してラグビーを世界に広める手助けができれば、と思っております。

 

 

東京大学ラグビー部の皆様
  こんにちは。そしてお久しぶりです。
  私は青年海外協力隊 タンザニア派遣の服部貴紀です。
  現在、理数科教師としてムトワラ・テクニカルセカンダリースクールにて活動を行っています。
  日本にいた頃、私は東大グラウンドでの高校生招待試合、そして菅平での練習試合のレフリーを担当しました。
  今回、日本からラグビージャージを送っていただき、大変うれしく思っています。タンザニア国内には4チームしかラグビーチームがなく、私の学校の生徒たち にとって、はじめは見たこともない楕円のボールでした。練習を通してラグビーの形が見え始めた頃、生徒から「試合がしたい、ユニフォームがほし い」という声が聞こえてきました。
  一チームでは試合はできませんので、近隣のサバサバデイ・セカンダリースクールでもラグビーの指導を始めました。そして先日、ムトワラ地区で初めてのラグ ビーの試合が開催することができました。試合内容だけでなく、試合に出ない選手、マネージャーが協力して後片付けをする姿勢など生徒の成長を感じ ることができました。これも送っていただいたジャージのおかげです。ありがとうございました。
  ラグビーは生徒が大人になるために必要なことを教えてくれます。ルールを守ること、仲間と協力すること、目標を持って取り組むこと。これらのことは彼らの 成長に必要であると同時に、タンザニアの発展のためにも必要なことです。彼らが大人になったときラグビーで学んだことを活かし、タンザニアの明日 を、そして世界の明日を築いていってほしいと伝えています。
  部で今後のジャージの使用方法・管理方法を決めました。使用については試合でのみ着用することとしました。またラグビー部の倉庫を新設し保管することとし ました。
  今回、ラグビージャージを送っていただき、本当にありがとうございました。大変感謝しております。今後も、我がラグビー部の活動についてご連絡させていた だければと思います。またタンザニアや、協力隊活動についての紹介など、私がお役に立てることがあれば、何でもご連絡ください。
  来年度シーズンは北部にある他チームとの交流試合を持ちたいと思います。また私の任期も残り1年ですので、コーチ・レフリーの育成、地域協会の立ち上げな ど残された時間で精一杯取り組みたいと思います。そして生徒がラグビーを通して多くを学び、豊かな人生を歩んでいってほしいと思います。
 対抗戦での東大ラグビー部の活躍をアフリカの地から応援しています。がんばってください。
それでは、またグラウンドで会いましょう。
ASANTE NINASHUKURU SANA.
                          
青年海外協力隊 タンザニア派遣
21年度3次隊 理数科教師
服部 貴紀
Mtwara Technical Secondary School
P.O.Box 104, Mtwara, TANZANIA