ラグビー部リレー日記

未選択科目のすゝめ

投稿日時:2026/03/02(月) 20:36

久代からバトンを受け取りました。新四年の筑波です。久代はアジリティと強さを両立した、すげえプレイヤーです。ヒットの時の思い切りのよさもFW顔負けです。話したいと言われてめっちゃ嬉しいです。今度、ラインブレイクしたあとのヒットの仕方について教えてください。

 

先日、国公立大学の前期試験が終了しましたが、皆さんも受験の時、理科や社会の科目選択において、自身の関心や進路に基づいた決断をしたと思います。私自身、受験当時は物理・化学を選択し、生物を選択しませんでしたが、いま春休みという時間を利用して、改めて高校生物の範囲を学び直しています。

今回は、特に驚かされた生物のシステムを3選紹介します。


1. 免疫グロブリン

免疫グロブリンは、異物を排除する免疫システムの主役です。2本のH鎖と2本のL鎖が結合したY字型のタンパク質で、先端の可変部で抗原をキャッチします。特徴的なのはその特異的な結合で、数百万種類以上の抗原に対し、可変部のアミノ酸配列を組み替えることで、鍵と鍵穴のようにピッタリと結合します。この可変部が持つ構造的な柔軟性と、未知の異物に対しても適応していく仕組みには、分子レベルの機能性が凝縮されています。この「可変式」というのが厨二心を刺激しますよね卍

 

2. リソソーム

リソソームは、膜に包まれた袋状の細胞小器官であり、強力な加水分解酵素を内包しており、細胞内の万能リサイクル工場といえます。具体的な処理のプロセスとしては、エンドサイトーシス(細胞外の物質を取り込み、リソソームと融合させて分解する作用)やオートファジー(古くなった自身のミトコンドリアなどを膜で包み込み、リソソームと合体して分解・再利用する作用)なんかが行われています。ちなみに2016年にノーベル賞を受賞された大隅先生がこのオートファジーのメカニズムを解明しました。 こいつさえあればどんな異物や老廃物も分解できるという機能の完結性、あとはなんといっても「オートファジー」や「エンドサイトーシス」と口にした後の爽快感がたまりません。

 

3. 精子

ぎょっとする人もいるかもしれませんが精子は、遺伝情報を届けるという単一の目的のために、細胞質を削ぎ落とした極限の移動体なのです。

尾部の断面を見ると、2本の中心微小管の周りを9対の微小管が囲む9+2構造という特殊な配置になっています。モータータンパク質であるダイニンが微小管同士を滑らせることで、鞭毛を波打たせます。この推進機構がめっちゃおもしろいです。また、精子が卵子に到達すると、頭部の先端から酵素が放出され、卵子の保護層を溶かす先体反応が起こります。このプロセスがとてもシステマチックで、神の存在を疑うレベルです。

 

このように自分が一度選ばなかった科目をあえて学び直してみると、当時は気づかなかった学問的な面白さや、自分の専門分野との意外な共通点が見えてくることがあります。皆さんもこの長期休暇の機会に、あえて選ばなかった分野を少し覗いてみてはいかがでしょうか。

 

 

次は野村にバトンを渡します。野村はフィールド内ではその優しい性格の片鱗も見せつけないハードタックラーとして、フィールド外では真面目ながらユーモアを感じさせる後輩です。沼る男ってこういう人なのかなと勝手に思っています。

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2026年4月

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