ラグビー部リレー日記

和蝋燭について

投稿日時:2026/08/05(水) 20:30

 ゆきちゃんからバトンを受け取りました2年の森保です。ゆきちゃんはいつも明るくて、お喋りさんなので、一緒にいるとこちらこそ安心します。今回も長崎でゆっくりできました。ぜひゆきちゃんにも来てみてほしいです。暑いですけど。

 今回の帰省では少し遠出をして島原まで行ってきました。同じ長崎県といえど、長崎と島原では歴史や自然が随分と違います。例えば、お城です。長崎は直轄領だったのでお城はありませんでした。島原には島原城や、天草四郎が立て籠った原城などのお城があります。特に島原城は、雲仙・普賢岳と有明海に囲まれた素晴らしいお城です。小高い山々が街をぐるりと取り囲んでいる長崎の景色と比べると、その雄大さが際立ちます。さて、今度の旅では島原城などのザ・観光地だけでなく、小さな和蝋燭の工場にも訪れました。かなり勉強になったので、今回は和蝋燭について書きたいと思います。

 島原城から車を北に10分ほど走らせると、本多木蝋工業所というところがあります。工場というより工房のような小さな工業所なのですが、昭和の初めの頃から伝統的な抽出法を守る日本でも数少ない木蝋工業所です。主にハゼの実から取れる木蝋は和蝋燭やハンドクリームなどの化粧品に使われています。皆さんは和蝋燭の灯っている様子を実際に見たことはあるでしょうか。これが、私たちが普段使っている蝋燭とは全く異なる燃え方をするのです。なんといっても灯火の背の高いこと。怪談やお化けを連想する時の蝋燭の燃え方に近いといえばいいのでしょうか。すらりとした炎が、風にも当たっていないのにふわふわと上下に揺れながら周囲を明るく照らします。まさに火が生きているかのようで、なるほど和蝋燭の火を何時間でも撮影するカメラマンがいるという工業所の方のお話にも納得がいきました。

 和蝋燭の原料としては、昔、ハゼだけでなくウルシが使われていたということをご存知の方もいるかもしれません。現在の和蝋燭の原料はハゼ、もしくはハゼと他の植物との混合がほとんどという状況のようですが、ウルシでも作ることはできます。なぜウルシは使われなくなったのか。一つにはハゼが優秀だというのはあります。というのも木の幹は黄染の染料として、枝はよく燃える燃料として使えるだけでなく、ウルシに比べてかぶれの原因となる物質の分泌が一時期に限定されており、扱いやすいという利点があるからです。しかし理由はそれだけではないようで、工業所の方曰く、国が積極的に漆塗りに対して補助金を出すがために、ウルシはそのほとんどが漆塗りに利用され、わざわざ和蝋燭に利用しようというインセンティブがほとんどないということも関係しているようです。他方、和蝋燭は伝統的工芸品としての認知が浅く、その普及には困難が伴います。私たちは何気なく「伝統」や「文化」という言葉を使い、あたかもそれが自然に形成されたかのように錯覚していますが、実際にはそれらは恣意的に形成された概念なのだなと実感しました。

 次は1年のあっきーに回します。彼は抜群のセンスですでにベンチ入りを果たしている逸材ですが、僕はあっきーの落ち着いた性格がすごいなと思っています。川出さんと3人でご飯に行ったことが懐かしいですね。最近は悩みはありませんか?
 

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