主将

東京大学ラグビー部
2014年度主将
松木 秀伸

―現在ラグビー部主将としてチームを牽引する松木さんですが、初めはいやいやラグビーを始めたそうですね。

そうですね。僕小学1年生の時点で体重が30kgあったので親に無理矢理ラグビースクールへ連れて行かれました。最初はもちろん怖かったですよ。ただ、フェイントをすると皆、面白いように引っかかってたまたまトライがとれたんです。そのときラグビーは楽しいなと感じましたね。

―なるほど。ではラグビーを楽しめるようになった今、ラグビーの魅力を教えてください。

 ラグビーは本当に自由度の高いスポーツで、そこが一番の魅力ですね。初心者は逆にその余りの自由さに戸惑うこともあると思うのですが、自分なりのやり方を見つければ誰でも楽しめ、活躍することのできるスポーツだと思います。実際、体の小さな人から大きな人まで様々な人が活躍しています。

―では東大ラグビー部とはどんなチームですか。

真面目でひたむき。これに尽きると思います。だからこそ僕はその努力がもっと報われるべきだと思います。

―主将としての今年の抱負を聞かせてください。

さっきも言ったけどみんなが真面目でひたむきだからこそ、自分がその努力を正しい方向に導き、努力に見合う結果をだしたい。その努力の先には帝京、早稲田といった強豪がひしめく対抗戦Aグループへの昇格があり、入替え戦があると考えています。

―では最後に新入生に一言お願いします。

流行に流されることなく自分の本当にやりたいことを見極めてほしいです。そしてその選択肢の中に少しでもラグビーがあるのなら、一度グラウンドに来てほしい。ラグビーは体だけでなく心も成長させてくれるスポーツです。僕たちと切瑳琢磨しながら成長していきたいと考える仲間を待っています。

―ありがとうございました



松木 秀伸(まつき ひでのぶ)
大阪府私立関西創価学園高校出身。力強いヒットとタックルで上位校の選手もなぎ倒し、チームを牽引。今年度主将を務める。工学部航空宇宙工学科に所属し、成績も優秀。
新歓代表

東京大学ラグビー部
2014年度新歓代表
平松 正大

―平松さんは中学・高校と書道部に所属しており、運動経験はなかったそうですが、なぜ大学から運動会でラグビーを始めようと思ったのですか。

ご飯をおごってもらうことを目的にラグビー場へ遊びに行ったのが最初のきっかけでした(笑)。そのときはラグビーなんてスポーツは全然知らなかったんですけど、部の雰囲気が良かったので体験練習によく行くようになりました。体験練習を通じて先輩とも仲良くなり、自分も先輩と同じように大学生活4年間をラグビーに打ち込みたいと自然に考えるようになり、入部を決めました。

―経験者もいるラグビーを大学から始めることに抵抗はありませんでしたか。

もちろん全員がほぼ初心者から始めるスポーツに比べると、確かに初めからある程度差はあります。でも逆にその経験者に追い付き、追い越せという気持ちがモチベーションにもなるんです。実際に去年の試合を見ても未経験者が同じポジションの経験者を差し置いて試合に出たりしていますし、決してひっくり返せない差ではないんです。

―ラグビー部での活動が忙しそうですが、プライベートは充実しているんですか。

ラグビー部の練習は基本的に朝練のみで、1限が始まる9時ごろに練習が終わるので、練習のせいで授業に出られないということもありませんし、練習が終わってからは基本的にプライベートな時間になります。その時間には部員やクラスの友達とカラオケやボウリングをして楽しんだり、渋谷や原宿に買い物に行ったりもします。僕はよく彼女とデートしてますね(笑)。

―最後に新歓代表として新入生に一言お願いします。

大学4年間を通して本当に一生懸命向かい合えるものを、この新歓期に探して見てください。それは人それぞれだと思うし、自分にとってとても大切な選択になるので慌てずゆっくり決めればいいと思います。ラグビー部は何か熱いことが、運動が好きだ、大学生活を充実させたいと考える新入生を絶対に後悔させない自信があります。ぜひ一度駒場のグラウンドに遊びに来てください。

―ありがとうございました


平松 正大(ひらまつ まさひろ)
京都府私立洛南高校出身。高校時代は書道部に所属。持ち前の明るさとたゆまぬ努力でスイカを着るようになり、早稲田戦ではトライも挙げる。今シーズン、勧誘代表を務める。
スタッフ

東京大学ラグビー部
マネージャー
小川 泰樹

―プレーヤー、マネージャーの両方を経験している小川さんにとってチームの中でマネージャーの位置づけとはどのようなものですか。

僕はマネージャーとはチームの裏だと考えている。試合を見に来ている人にはもちろん表のプレーヤーしか見えないと思いますけど、裏があるから表は活躍出来るし、表がいるから裏も頑張れると思う。そういう意味では表裏一体の関係なのかもしれません。

―マネージャーは普段どんな仕事をしているのですか。

マネージャーの仕事は大きく分けて3つあって、1つ目はチームの会計や外部との交渉といったチームの運営、2つ目は水出しや練習の仕切りといった練習や試合の補助、3つ目はテーピングや食事・トレーニングの管理といった部員の補助です。これら3方向からマネージャーは部を支えています。

―支える側から見たラグビーの魅力を教えてください。

ラグビーの試合時間は80分。その濃縮された80分に最高のパフォーマンスを出せるようにプレーヤーは日々練習やトレーニングをしています。そんなプレーヤーのひたむきな姿は素直にかっこいいんじゃないかと思います。

―最後に新入生に一言お願いします。

ラグビーはグラウンドにいるプレーヤーがもっとも多いスポーツです。グラウンドに立つ15人の後ろには控えがいて、更にベンチ入りさえ出来ないメンバーもいます。それらのプレーヤーたちを更に後ろから支えるのがチームスタッフです。それらの大人数からなる組織をいかに効率的に動かしていけるかということも大学スポーツでは非常に重要になってきます。そういったスタッフの仕事に興味のある東大生は是非一度グラウンドに足を運んでみてください。

―ありがとうございました。


小川 泰樹(おがわ たいじゅ)
国立筑波大学附属駒場高校出身。高校時代はハンドボール部に所属。プレーヤーとしてCTB,PRで活躍していたが、ケガを機にマネージャーへ転向。練習の運営やテーピングなどメディカル面でも部を支え、不可欠な存在になっている。
OB/OG

昭和44年卒部
最高裁判所判事
大谷 剛彦

――東大ラグビー部の4年間をどのようなときに思い出しますか?

私は,社会人になってから裁判所という公の組織の中におりますが,その仕事,生活の中で日常的に,一つの,そして大きな経験として思い出しています。ラグビーのフェアプレー,フェアジャッジの精神やワン・フォー・オール精神がベースになっていますし,4年間スクラムのプロップを務め,組織における支柱の役割,個人の力を組織の力にするための姿勢などを参考にしています。

――4年間を一緒に過ごした同期はどのような存在ですか?

今は亡きキャプテンが福島の山中を独力で開墾してミニグランドを造ったことに象徴されるように,同期には経済部門,技術部門,公務部門,文化部門などに個性的というかユニークな友が多いのですが,集まれば「あの頃」の話で盛り上がります。皆「あの頃」を糧にそれぞれの部門で伸びてきました。立場上交際にも気を使いますが,同期は間違いなく最も信頼の置ける貴重な存在です。

――4年間で一番嬉しかった出来事はなんですか?

四年生のときは大学紛争の真只中で練習に集中できず,シーズンの成績は振るわなかったのですが,シーズン最終の伝統戦に秩父宮で快勝し,監督から「終わりよければすべてよし」の言葉をいただきました。それまでの労苦が吹き飛ぶように嬉しく,また,最後まで頑張れば報われることがあるとの教えになりました。
大谷剛彦(おおたに たけひこ)
大学時代のポジションはPR。法学部を卒業した後裁判官としてキャリアを重ね、最高裁判所事務総長、大阪高等裁判所長官を経て平成22 年より最高裁判所判事を務める。


平成6年卒部
OB会強化委員長
金子 浩士

――東大ラグビー部4年間をどのようなときに思い出しますか?

仕事が一段落した、ふとした瞬間に思い出します。あの時何故トライを取られてしまったのか。勝った試合はどうやって勝ったのか忘れましたが、負けた試合はどうやって負けたのか、鮮明に覚えています。根本的に負けず嫌いなので、学生時代の苦い経験を社会人ではしたくないと、潜在的に思っているのかもしれません。

――4年間を一緒に過ごした同期はどのような存在ですか?

一言でいえば戦友。社会に出てそれぞれが勤務している会社、仕事の内容がどのように変わろうと、同期と一緒のときはいつになっても学生時代の出来事が話題になります。一方で、過去だけでなく、今の東大ラグビー部のことや、自分達の仕事のことを語り合い、お互いに刺激し合う良い関係です。

――4年間で一番うれしかった出来事はなんですか?

大学4年の時、それまで2 連敗していた成城大学に完封勝利した時です。先の質問にあるように、どうやって勝ったのかは覚えていませんが、慶応に勝った時よりも気持ちが充実していたことを覚えています。
金子浩士(かねこ ひろし)
大学時代のポジションはFL。大学院に進学した後、株式会社日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)に入行。NY 勤務等を経て、現在みずほコーポレート銀行本社勤務。OB会強化委員長及びコーチを務め現役を支える。


平成24年卒部
東京大学大学院修士2年
瀬能 未奈都

――ラグビー部の4年間を思い出すのはどのようなときですか?

ラグビー部を思い出すのは、試合で後輩の活躍を見たり、ホームページなどで後輩が頑張っている写真を見る時です。現役時代は自分も後輩達と同じように毎日必死で頑張っていたのだな、と思うと懐かしさが込み上げてきます。楽しい思い出も、辛い思い出も、今では全て笑って語れる良い思い出です。

――4年間を共に過ごした同期はどのような存在ですか?

試合に出られないマネージャーという立場の私にとっては、同期は自分の想いを託すことのできる存在でした。また、同期の頑張る姿を見て、自分も頑張ることができたり、悔しさ、嬉しさを共有できる大切な仲間でもあります。四年間で最も多くの時間を共に過ごした同期は、お互いの性格もよくわかっており、卒部した今になっても会うとほっとできる存在です。

――4年間で一番嬉しかった出来事は何ですか?

一番嬉しかったのは、4年生で公式戦初勝利をした成城戦です。それまでは新チーム発足後、春、夏の定期戦、対抗戦初戦まで全敗。部員の努力を間近で見て、今回こそは勝てる、と信じているのに負けが続き、毎試合後悔しい気持ちでいっぱいになりました。そんな中ようやく手にした成城戦勝利に「やっと勝てた」と皆で泣いて喜んだことは忘れられません。
瀬能未奈都(せのう みなと)
大学時代はマネージャーとしてチームを支えた。工学部電気電子工学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻修士課程に進学。太陽電池の研究に取り組んでおり、昨年フランクフルトで開催された国際会議ではPoster Award を受賞した。
 
新歓代表

 平松正大(4年)  hrmt.mshr@gmail.com

マネージャー勧誘担当

 栗原菜緒(3年)  nao7rn@yahoo.co.jp


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