主将

東京大学ラグビー部
2015年度主将
森 和宏

ー今ではラグビー部主将としてチームを牽引する森さんですが、ラグビーを始めたきっかけは何でしたか。

 高校の顧問の先生に誘われて始めました。当時ラグビーと言えば危険で怖いイメージを持っていましたが、グラウンドでの第一印象は率直に「カッコいい」でした。不安はもちろんありましたが、自分と同じような体格の選手や中学生が堂々と勇敢にプレーする姿を見て、自分も挑戦したいと決心しました。

ーでは、その「カッコいい」ラグビーの魅力とは何でしょうか。

 たくさんの仲間と熱い思いを分かち合えるところです。ラグビーは15人と大人数でプレーするスポーツで、東大にも現在60人近くの部員がいますが、しんどい練習を共に乗り越え、1つの目標に向かって努力しているみんなは、自分にとって最高の仲間です。そんな仲間と共にプレーするラグビーは最高に熱いスポーツです。試合後に勝って嬉し泣き、負けて悔し泣きはスポーツの世界ではよくあることですが、試合前の円陣から何人もの選手が泣くスポーツを僕はラグビー以外知りません。そしてそれほどまでに熱くなれるということがラグビーの大きな魅力の一つだと僕は思います。

ー今年のチーム方針について教えてください。

 Bグループに降格して十数年一度も達成していない入替戦出場が今年の僕たちの目標です。近年は4勝3敗と上位にいながら入替戦出場を逃すシーズンが続いており、簡単な目標ではありませんが、必死で努力すれば必ず届く目標だと信じています。その目標達成のために必要なこととして、戦術の理解と徹底、AチームもBチームもスタッフも全員が主体的に取り組み、全員が成長することの2点を挙げ、全員で日々努力しています。

ー主将としての抱負を聞かせてください。

全員が主体的に取り組むために、ラグビーを楽しいと思えるような環境作りを徹底し、その環境の中で一人の選手として成長を続け、チームを入替戦出場に導きたいと思います。

ーでは最後に新入生に一言お願いします。

僕が東大でラグビーをすることを決めたのはラグビーが大好きだったからに他なりませんが、今ではそのラグビーと同じくらい東大ラグビー部が大好きです。ぜひ新入生の皆さんもラグビーという最高の仲間が得られる最高に熱いスポーツを、東大ラグビー部という最高の環境でやってみませんか。最高の4年間を過ごせることを約束します。経験の有無を問わず、一度グラウンドに来てください。

ーありがとうございました。



森 和宏(もり かずひろ)
兵庫県私立灘高校出身。切れのあるステップと素早いランで相手校の選手を翻弄し、トライをもぎ取る。今年度主将を務める。
新歓代表

東京大学ラグビー部
2015年度新歓代表
菊地 瞭

ーラグビーというとどうしても危ないスポーツというイメージがあるのですが…。

 まったく危なくありません。というと、嘘になります(笑)。が、ラグビーや格闘技に限らず、スポーツをやる以上、危ないことはあります。特に、受験勉強を終えたばかりで、身体がなまっている新入生にとっては、その危険性は高いかもしれません。ただ、危険性があるからこそ、私たちの部活では、けが予防や体作りを一から教えてくれるトレーナーや栄養士の方、安全なプレーを手取り足取り教えてもらえるコーチング制度が整備されています。

ーラグビー部での活動が忙しそうですが、プライベートは充実しているんですか。

 ラグビー部の練習は基本的に朝練のみです。1限が始まるころに練習が終わるので、練習のせいで授業に出られないということもありませんし、練習が終わってからは自由に自分の時間を過ごすことができます。僕自身は、朝はラグビー、ラグビーが終わると授業、授業が終わるとアルバイトというようにとても充実しています。授業やバイトがない日には、渋谷に買い物に行ったり、飲みにいったりもしますね。ラグビー以外の時間は人それぞれなので、彼女とデートしている人もいれば、ロースクールに向けて勉学に励んでいる人もいます。

ー東大ラグビー部のいいところはなんですか。

 一言で表すなら「人」ですかね。東大ラグビー部は、プレイヤー、マネージャーはもちろん、監督やコーチ、トレーナーの方々、そしてOBの方々など、さまざまな「人」で成り立っています。そして、すべての「人」が東大ラグビー部を強くするために一生懸命です。よく、東大ラグビー部は雰囲気がとても良いということを言われます。真剣にラグビーに打ち込んでおり、その真剣な姿が周りに伝わるのだと思います。周りの大学に比べ、運動経験が決して多くない東大生がどうやって勝利を勝ち取るのか。そのことを日々、真面目にひたむきに考え、努力している「人」、そこから作り出される雰囲気が、東大ラグビー部のいいところです。

ー最後に新入生に一言お願いします。

大学の4年間は本当にあっという間です。しかし、この4年間は社会にでるための最後の準備期間であり、なにをするにしろ一生懸命打ち込めることを見つけるべきだと思います。その場として東大ラグビー部は最高の場です。皆さんの4年間を、ぜひ東大ラグビー部にかけてみませんか?ラグビー場でお待ちしております!

ーありがとうございました。


菊地 瞭(きくち りょう)
兵庫県私立灘高校出身。アタック面ではペネトレーターとして攻撃の突破口となり、ディフェンス面では果敢で激しいタックルでチームの危機を救う。今年度、勧誘代表を務める。
スタッフ

東京大学ラグビー部
男子マネージャー
藤永 拓也

ーどうしてラグビー部のマネージャーをしようと思ったのですか。

 高校時代運動部に所属していたので、運動会に入りたいと思っていました。その中にマネージャーという選択肢もあり、明るいラグビー部の雰囲気と、練習中の真剣な表情のギャップに惹かれ、マネージャーとして支えたいと感じたのがきっかけでした。

ー実際にラグビー部に入ってみて、どんな大学生活を送っていますか。

 勉強にも部活にも励み、毎日充実した密度の濃い学生生活を送っています。一日の中で自由な時間も多く、その時間で友達と遊びに行ったりバイトをしたりしています。

ーあなたにとってのマネージャーのやりがいは何ですか。

 マネージャーの活躍になかなかスポットライトが当たることはありません。しかし、選手のサポートや、組織の運営によって、チームの勝利に貢献できた時に、他の何にも変えることのできない喜びを感じることが最高のやりがいです。

ー最後に新入生に一言お願いします。

 選手をサポートする楽しさ、チームを運営する喜びを私たちと一緒に感じてみませんか?ラグビー部のマネージャーが皆さんの選択肢の一つとなってもらえれば幸いです。
藤永 拓也(ふじなが たくや)
三重県立津高校出身。


東京大学ラグビー部
マネージャー長
佐野 恵梨

ー具体的にマネージャーの仕事はどんなものがありますか。

 会計や外部との交渉といったチームの運営、テーピング・食事・トレーニングの管理といった部員の補助、練習と試合のプレーの分析といった戦略面でのサポート。これら3方向から部を支えています。昨年から部員が行っていた仕事もマネージャーが行うようになり、同時に新しい取り組みも増え、今まさにマネージャーの組織化が図られているところです。

ーやりがいを感じるのはどんな時ですか。

 スポーツを通した喜びはなにより勝った時に表れると思います。しかし、チームスポーツ故に、その喜びの感じ方はその人の立場によって分かれます。プレイヤーとしての喜び、ファンとしての喜び、そしてマネージャーとしての喜び。マネージャーというと雑用ばかりというイメージが強いと思います。仕事は多岐に渡りますが、実際にそれらに陽が当たることは多くありません。しかし、ケガから復帰した選手が活躍した時、新しい取り組みが役に立った時、部員から「ありがとう」と言われた時、そしてなにより試合に勝ち、全員で喜びを分かち合える時、これまでにないマネージャーとしての喜びを感じられます。

ー最後に新入生に一言お願いします。

大学生活を通して何か打ち込めるものを見つけて欲しいです。私にとってそれはラグビー部でしたが、選択肢はたくさんあります。ぜひ、その選択肢の1つにラグビー部を入れておいてください。後悔させない自信があります。
佐野 恵梨(さの えり)
静岡県私立不二聖心女子学院高校出身。高校時代はバスケットボール部に所属。財務など多方面から部の運営を支え、今年度はマネージャー長としてマネージャー組織を牽引する。
未経験者代表

東京大学ラグビー部
4年 山本 高大

ー中高野球部だった山本さん、大学でラグビー部に入ろうと思ったきっかけは何でしたか。

 上クラと同クラにラグビー部員がいて、その人達に熱心に誘ってもらったのが最初のきっかけです。何回か体験練習に参加しているうちに部の雰囲気にハマってしまい、つい離れられなくなってしまいました(笑)

ー経験者もいるラグビーを大学から始めることに抵抗はありませんでしたか。

 もちろん抵抗はありました。ただ、ラグビーには色々なプレーがあって、そのプレー毎に求められる能力も全然違います。だから、しばらく練習すると、経験者よりも上手くできるプレーが出てきます。そうなると周りからも褒めてもらえるし、何よりやってて楽しくなります。その快感はたまりません!

ーラグビー部に入ってよかったと思うのはどんな時ですか。

 東大ラグビー部には、幼稚園からラグビーをやっていて高校の全国大会にまで出たような人間もいれば、高校までは運動経験すらなかったという人間もいます。そういった様々なバックグラウンドを持った人間が集まって、東大という看板を背負い、勝利のために一つになって突き進んでいく。そういったときに、この部に入って良かったなと感じます。

ー最後に新入生に一言お願いします。

 ラグビーは自分の強みに合ったプレーが必ず見つかるスポーツです。だからこそ、誰もがヒーローになれるスポーツだと思います。そんなラグビーをぜひ一度体感してみてください!

ーありがとうございました。


山本 高大(やまもと たかひろ)
東京都私立攻玉社出身。未経験者ながらPRとして活躍し、スクラムでは持ち前のフィジカルで相手を圧倒。ひたむきに練習する姿と温厚な人柄により、後輩からの信頼も厚い。
OB/OG

昭和44年卒部
最高裁判所判事
大谷 剛彦

――東大ラグビー部の4年間をどのようなときに思い出しますか?

私は,社会人になってから裁判所という公の組織の中におりますが,その仕事,生活の中で日常的に,一つの,そして大きな経験として思い出しています。ラグビーのフェアプレー,フェアジャッジの精神やワン・フォー・オール精神がベースになっていますし,4年間スクラムのプロップを務め,組織における支柱の役割,個人の力を組織の力にするための姿勢などを参考にしています。

――4年間を一緒に過ごした同期はどのような存在ですか?

今は亡きキャプテンが福島の山中を独力で開墾してミニグランドを造ったことに象徴されるように,同期には経済部門,技術部門,公務部門,文化部門などに個性的というかユニークな友が多いのですが,集まれば「あの頃」の話で盛り上がります。皆「あの頃」を糧にそれぞれの部門で伸びてきました。立場上交際にも気を使いますが,同期は間違いなく最も信頼の置ける貴重な存在です。

――4年間で一番嬉しかった出来事はなんですか?

四年生のときは大学紛争の真只中で練習に集中できず,シーズンの成績は振るわなかったのですが,シーズン最終の伝統戦に秩父宮で快勝し,監督から「終わりよければすべてよし」の言葉をいただきました。それまでの労苦が吹き飛ぶように嬉しく,また,最後まで頑張れば報われることがあるとの教えになりました。
大谷剛彦(おおたに たけひこ)
大学時代のポジションはPR。法学部を卒業した後裁判官としてキャリアを重ね、最高裁判所事務総長、大阪高等裁判所長官を経て平成22 年より最高裁判所判事を務める。


平成6年卒部
OB会強化委員長
金子 浩士

――東大ラグビー部4年間をどのようなときに思い出しますか?

仕事が一段落した、ふとした瞬間に思い出します。あの時何故トライを取られてしまったのか。勝った試合はどうやって勝ったのか忘れましたが、負けた試合はどうやって負けたのか、鮮明に覚えています。根本的に負けず嫌いなので、学生時代の苦い経験を社会人ではしたくないと、潜在的に思っているのかもしれません。

――4年間を一緒に過ごした同期はどのような存在ですか?

一言でいえば戦友。社会に出てそれぞれが勤務している会社、仕事の内容がどのように変わろうと、同期と一緒のときはいつになっても学生時代の出来事が話題になります。一方で、過去だけでなく、今の東大ラグビー部のことや、自分達の仕事のことを語り合い、お互いに刺激し合う良い関係です。

――4年間で一番うれしかった出来事はなんですか?

大学4年の時、それまで2 連敗していた成城大学に完封勝利した時です。先の質問にあるように、どうやって勝ったのかは覚えていませんが、慶応に勝った時よりも気持ちが充実していたことを覚えています。
金子浩士(かねこ ひろし)
大学時代のポジションはFL。大学院に進学した後、株式会社日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)に入行。NY 勤務等を経て、現在みずほコーポレート銀行本社勤務。OB会強化委員長を務め現役を支える。


平成24年卒部
瀬能 未奈都

――ラグビー部の4年間を思い出すのはどのようなときですか?

ラグビー部を思い出すのは、試合で後輩の活躍を見たり、ホームページなどで後輩が頑張っている写真を見る時です。現役時代は自分も後輩達と同じように毎日必死で頑張っていたのだな、と思うと懐かしさが込み上げてきます。楽しい思い出も、辛い思い出も、今では全て笑って語れる良い思い出です。

――4年間を共に過ごした同期はどのような存在ですか?

試合に出られないマネージャーという立場の私にとっては、同期は自分の想いを託すことのできる存在でした。また、同期の頑張る姿を見て、自分も頑張ることができたり、悔しさ、嬉しさを共有できる大切な仲間でもあります。四年間で最も多くの時間を共に過ごした同期は、お互いの性格もよくわかっており、卒部した今になっても会うとほっとできる存在です。

――4年間で一番嬉しかった出来事は何ですか?

一番嬉しかったのは、4年生で公式戦初勝利をした成城戦です。それまでは新チーム発足後、春、夏の定期戦、対抗戦初戦まで全敗。部員の努力を間近で見て、今回こそは勝てる、と信じているのに負けが続き、毎試合後悔しい気持ちでいっぱいになりました。そんな中ようやく手にした成城戦勝利に「やっと勝てた」と皆で泣いて喜んだことは忘れられません。
瀬能未奈都(せのう みなと)
大学時代はマネージャーとしてチームを支えた。工学部電気電子工学科卒業後、東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻修士課程に進学。太陽電池の研究に取り組んでおり、一昨年フランクフルトで開催された国際会議ではPoster Award を受賞した。
 
新歓代表

 菊地瞭(4年)  ryo.recruit.2015@gmail.com

マネージャー連絡先

 佐野恵梨(4年)  eli.s.917@gmail.com


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