VOICE:2011年
 
対抗戦を終えて  4年 堀越大洋
 
 

2011年度の対抗戦Bは11月27日一橋戦をもって終結した。
結果は4勝3敗の4位。目標としていた入替戦出場には届かなかった。しかしながら、完封の試合が2試合あった。昨年降格した立教を除けば、失点0で抑えた試合があるのは東大だけである。これは、落合主将率いる今年の東大ラグビー部の「執念」のあらわれだろう。また、対抗戦4位で終わることで、来年対抗戦では先に5位以下の下位チームから対戦することになる。特に、シーズンが深まるにつれて成長する東大ラグビー部とっては大変有利になることだろう。目標こそ果たせなかったが、来年につながる結果が残せた。



それでは各試合、出場選手のコメントを抜粋しながら、私情を織り交ぜつつ振り返っていきたい。
 



9/11 
初戦  学習院戦 ●17-21


大熊将平(8番,3年)
結果は17-21と接戦になりましたが、前半は明らかに学習院が圧勝する雰囲気であったと思います。その原因は、いろいろな意見があると思いますが、やはり東大の課題となっていた試合開始後の立ち上がりの悪さであると自分は思いました。春から公式戦で一度も勝てていない事から、序盤に弱気になりがちといこともあるでしょう。しかし、もし学習院戦で接戦を制していれば東大に自信と勢いがつき、立ち上がりの悪さも解消されたかもしれません。そう思うと前半の失点を悔やんでも悔やみきれません。


 
佐藤達郎(11番,4年)
まず、最大の反省点は実力的には充分勝利することができる相手でありながら勝利できなかったことだ。ゲームの入りの集中力は春シーズンからの課題であったが、この試合でも開始3分にトライを取られ、入りの悪さを克服することができなかった。一番の問題点はミスが非常に多いこと。セットプレイの精度の低さに加え、ノッコンなどイージーミスが多く、プラン通りにゲームを進めることができなかった。後半はターンオーバーからアタックする機会が多くあったものの、ミスによる自滅でチャンスをつぶしてしまったと思う。ポイントサイドのDF、キックの精度など課題はあるものの、まずはミスを減らさなければゲームを組み立てることができない。
一方、春から磨いてきたターンオーバーを狙うDFはかなり有効に機能したと考えており、今後につながる好材料である。ターンオーバーからのアタックや一つのゲインをトライまでつなげることができ、チームの自信になった。
初戦を落としてしまったことは非常に痛いが、修正点をつぶして成城戦に臨みたいと思う。

豊田広祐(12番,3年)
今回初めて対抗戦のスタメンとしてスイカをもらい、少し緊張しながらも、今までやってきたことを出せれば必ず勝てるとゆう自信を持って試合を迎えた。内容は取るべき点が取れず、守れたはずの点を取られてしまった。自分はせっかくメンバーに選ばれたのに、何度もミスを重ねてチームの足を引っ張る結果となってしまった。勝てると思っていただけに非常に悔しい思いをした。この悔しさを再び味わうことのないよう練習に励み、次の試合に備えたい。

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前半負けて、後半勝った試合。非常に悔しい。自分はこの試合をベンチから眺めているだけだった。春ずっと8番で出ていただけに、悔しい。8番を着て対抗戦に出るため、自分の課題であるフィットネスを向上させるため、全体練習前にフロントロー、ロックがスクラム練習をしている間、バックローを引き連れて走り込んでいた。成果はあったと思う。だけどまだ足りなかった。堀越はスロースターターだという認識がまだ首脳陣にはあったからだと思う。でも、まだ一戦目。必ず8番を着る。そして勝つ。その思いだけでここまでこれた。

ホームで立ち上がりが悪いのはまだまだ気合の入れ方が足りない。どちらも初戦で出足が鈍る中、その一歩が勝敗を分けた。この試合勝っていればという気持ちはチーム全員が今も拭いきれないだろう。

 



 
9/25 
第二戦  成城戦 ○26-22

松永知之(3年,3番)
この試合では、学習院戦に比べ、セットプレーでのマイボール獲得率が改善されていた。また、モールでトライを奪い、相手スクラムをターンオーバーできたので、FWとしては成果が出せたと思う。しかし、まだセットプレーでマイボールを100%獲得できていない。まだまだ成長できるので、次戦に向けてしっかり練習したい。

持田公孝(3年,7番)
チームとして2週間徹底してきたはずの立ち上がりのところでミスをしてしまい、
大変申し訳ない。しかしながら最終的に勝ててよかった。いまだにありえないような凡ミスをすることが時々あるが、その原因は基本プレーのレベルの低さにあると思う。セービングしたら立ち上がる、ダウンしたらしっかりかえる等の当たり前のプレーがまだまだおろそかだった。これから基本に戻って練習に取り組みたい。

榊田俊也(2年,14番)

ひとまず勝てて安心した。対抗戦で勝つことはやはり難しいことだと改めて実感した。成城大学とは1年前、僅差で負けた悔しい思いがあったので絶対に勝ちたいと思い試合に臨んだ。この試合は勝ちはしたものの、自分の課題があらわになったと思う。試合後にコーチの方々から指摘されたボールのもらいかた、ハンドリングスキルを意識して練習し、次の明治学院戦までには体に染み込ませたい。

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前半5分で2トライ2ゴールの14点を入れられた。この試合も自分はベンチスタートだったが、その光景に唖然とした。ひどい立ち上がりだった。あれだけ学習院戦の反省で立ち上がりを何とかしようと言っていたのに。何でだ。何でだ。東大サイドのベンチは悪い空気一色だった。ベンチスタートは辛い。最後5分だけ出させてもらった。5分だったら全ポイントオーバーに入ってからバッキングできる、というか必ずやる。走りまくった。タックルした。ポイントにプレッシャーをかけ続けた。本当に勝ててよかった。

公式戦初勝利だが、まだまだ課題が残る。前の試合の反省が活かしきれていない。試合の立ち上がりを制し、心理的に有利にしていくことは大変重要である。
 




10/9 
第三戦 明治学院戦 ●10-45

猪熊裕人(2年,5番)
後半、はじめにトライを取らなければいけなかったのは東大だった。たしかに前半の決定的場面での攻守のミスも敗因である。しかしそれでも3-14という点差にとどめることができていた。前半の入りは絶対に重要であり、今度の試合はそこが徹底できていた。しかしそれではまだ足りない。後半の入り、後半に先にトライを奪い返すことで生まれる、あとワントライで逆転しうるという流れを作りたかった。しかし、それを満足する水準に僕の技術、体力が程遠いということを切に痛感した。これからも練習に邁進していきたい。


合志寛希(5年,6番)
対抗戦に試合メンバーとして挑むのは今年で3年目だ。
明学には昨年、一昨年と、悪くない入りをしながら、地力の差と気の抜ける時間帯があったことでズルズルと離され負ける、全く同じ印象だった。
3回目も同じだった。地力の差は前ほど感じなかったのにも関わらず。
完全な負け犬だが、いまはこの反省はしない。対抗戦が終わって、後の人生のために後で反省する。
いまは明学の「たられば」ではなく、立教に向けての「たられば」を考える。こうしたら、ああすれば、立教に勝てる。皆で考えて、皆で一つになって、ただ望むは皆の前で、皆で勝ちたい。

川島淳之介(2年,10番)
「取らないと取られる」
明治学院戦はそのことを改めて思い知らされる結果となった。前半、相手陣ゴール前でのセットプレーから二度、決定的なトライチャンスを迎えたものの、自分がからむミスで逃し直後の失点につながってしまった。
バックス勝負ならトライをとれるだろうという手ごたえを持って臨んだ後半は相手陣でのセットプレーチャンスはなかった。
格上相手には、逃したチャンスはもうやってこない。またしてもワンチャンスをとりきることが課題に残ってしまったことが悔しい。


 
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立ち上がりは悪くなかった。前半折り返した時点で、3-14。まだまだ逆転できる点差だった。これが地力の差というやつだろうか。後半には5トライもさせてしまった。どこかもっと早い段階で得点できていれば相手にプレッシャーを与えられただろう。自分は後半20分を回ってからの出場だった。甘いプレーが多かった。ラインアウトからハーフのパスダミーにひっかかって走られた。力になれなかった。もっと強くなってゲームをひっくり返すプレーヤーになりたい。そう強く思った。
あとちょっとで追いつく。でも引き離される。焦る。いつものプレーが出来ない。相手のペースに持っていかれる。どこかで断ち切るには得点するか、得点されない事が必要だ。それが出来なかったのはやはり実力差。明治学院は今年3位。最低でもこの壁を越えなければ来年入替戦は見えてこない。




10/16
第四戦 立教戦 ●0-89

鈴木悠史(3年,1番)
テンポの良い相手アタックにこちらのDFラインのセットが遅れ、鋭くアップすることができず、甘いタックルはズルズルとゲインを許してしまう。こちらのアタックは立教の激しいブレイクダウンによって悉く阻止された。完敗だった。何もできなかった自分が情けない。
対抗戦もあと3試合。簡単に勝てるゲームは一つもないが、自分たちのラグビーをすれば勝てるのは間違いないと思う。個人として、チームとして、やれることをすべてやって、残る試合すべてで東大のラグビーをしたい。

印藤真嗣(5年,13番)
立教戦、個人的には非常に楽しみであった。しかし結果は大差での敗戦。この負けに意味があるとしたらそれは入替戦のレベルと現状の差を知れたこと。一部を目指すのならばこの負けから学ばなければならないことは多い。個人的には基本の未熟さを体感した。練習で今回得た課題を克服していきたい。
これからは下位校との対戦になる。まず勝たなければならないのは過去の自分。昨日の自分、去年の自分よりも少しでも上手くなる、強くなる。決して後退することなく成長を続ける。そしてその成長を試合で証明したい。


 
岡崎拓也(3年,14番)
力の差を感じた試合であった。
前半と後半の入りでは東大ペースの時間帯もあったものの、相手のDFと自分たちのミスで結局得点できなかった。個人としてはタックスから流れを掴もうと考えていたが、止めることに精一杯になりそれをできず、ズルズル失点を重ねてしまったのは悔しい。前三戦でいい手応えを得たプレーがうまくいかずショックであったが、一方でこのレベルで通用しなければ意味がないと勉強にもなった。
対抗戦もあと三戦、勝利は当然であるが、今回感じた対抗戦Aチームとの差を埋める為にも、相手を圧倒できるよう練習に励んでいきたい。

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やはりAでやっていたチームは違う、と改めて思い知らされた。終始圧倒されながらも前後半ともに立ち上がりで東大のペースがつかめたが、最後の得点力が足りない。自分は後半2プレー目から交代で出場。後半から入ったのにこんなにバテるとは思わなかった。一個一個のポイントで少しずつ負け続け、相手のテンポについていけなくなってしまった。途中出場である自分が走らなければならないのに。途中出場でましてやバックロー。他の誰よりも走らなければ。全然足りない。4年間目指し続けていたところに届かなかった。悔しい。
コンタクトプレーがまだ入替戦のレベルに達していないために、受けに回ってしまった。コンタクトレベルもそうだがそれ以上にコンタクトスキルの差があると感じた。




10/30 
第五戦  武蔵戦 ○22-0

井上拓也(3年,4番)
今回の試合、完封できたことは非常によかった。その要因として今シーズンずっと課題とされてきたゲインを許した後の局面での素早い戻り、セットに改善が見られたということがあると思う。続けてきた練習の成果が出始めており、さらに精度を上げていきたい。しかし個人的には主に自分に任されているラインアウトの出来が非常に悪かったことが今試合で一番の問題点だったと思う。サインが大幅に変わり、整理、活用の認識が不十分であり、また焦りから落ち着きのない空気をつくってしまった。次戦に向け細かい部分もしっかり意識した練習をしていきたい。


 
安井智哉(2年,9番)
今年のチームで目指してきたプレーをしようと臨んだが、この試合ではまだ実現できていない部分が多かったと思う。ボールをつなぐ際の精度が低く、あと1歩のところでトライがとりきれなかった。次の試合までに確実に改善し得点力を倍増させたい。

個人的には密集でのプレッシャーが少なかった分、今までの試合よりはプレーに余裕が持てた。今後は球捌きでの負担が減った時に、他のプレーでいかに自分の仕事量を増やすか考えていきたい。

豊田広祐(3年,12番)
まず対抗戦で完封で勝てたことは素直に嬉しかった。残り3戦完封全勝という目標に1つ近づいた。しかしながら試合では開始早々にありえないノックオンをしたり、相手の強いタテに受けてしまったりといままで最低とも言えるものだった。また敵陣深くまで攻め込みながらもなかなかバックスで得点出来ないなど勝ったものの課題が多く見つかる試合となった。対抗戦もあと2試合と残りのシーズンも少なくなってきたが、少しでも上のレベルを目指しこれからの試合に全勝することを目標に日々頑張っていきたい。

…………
個人的にはスタメン初出場である。怪我人が出たためではあるが、やっと、やっと、ずっと着たかったスイカの8番をもらえた。いままで選んでくれなかった首脳陣に目に物見せてやる意気ごみで臨んだ。このころから怪我の調子が悪くて左腕の力が一般人くらいしか出せなかった。でも練習した。絶対に、誰にも悟られないように、コンタクト練習も数を減らしながらだが全部出た。ここでやりきらなくちゃ、絶対後悔する。もう内定先決まっているし、卒業単位も揃っている。今年で最後、来年はない。今やる、ただそれだけ。

完封。これに尽きる。ゴール前でのBKミスが多かったのはセットプレーが安定してきたFWとしては残念でならない。誰か、もう怒ってもいいんじゃないかと思ったが、それをしないFWのBKに対する信頼と期待は大きい。BKのワンツーで取る。この共通認識が生み出すチームの団結力と執念が勝利を呼んだ思う。
 




11/13
第六戦 上智戦 ○17-7

灘広至郎(4年,2番)
まずは勝てて良かった。ずっと自陣でディフェンスしながらも失トライを1つに抑えられたことは収穫だった。
ただ、FWとしては、再三のチャンスにも関わらずモールでトライを取れなかったこと、マイボールスクラムで一本プレッシャーを受けたことが非常に悔しい。
次の一橋戦では、結果だけでく内容にもこだわり、今シーズンのベストゲームを目指したい。

持田公孝(3年,6番)

勝ったこと以外はとにかく悔しいの一語につきる。普段より走れなかったし、何度もピンチを招いてしまった。何より悔しいのはチームが続けていた完封を自分が止めてしまったことだ。本当に情けない。このままでは絶対に終われないので、次にチャンスが与えられたら勝利に貢献するプレーをしたい。

川島淳之介(2年,10番)
今年の上智戦は初めて相手チームに高校の同期がいるということで、今年最も楽しみにしていた試合でした。ただ、前半の立ち上がりから二度もタックルミスでピンチを招いたり、後半の失点もダイレクトタッチで陣地を大きく失ったことが原因だったりと反省の残る内容でした。
今週末には再び上智と合同練習があります。昨年は対抗戦では勝ったものの、次週の合同練習では圧倒されました。同じ過ちを繰り返さぬよう、勝ち越しを目指して気持ちを入れ直し頑張っていきたいと思います。

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スタメン2試合目。走らされて、走らされて、試合前半からかなりきつかった。こんなはずではない、という気持ちが焦りを生んだ。ゴール前で粘れたものの、スクラムから相手8番にいいように走られて何度もピンチがあった。エイタンという想定できるプレーに対して、6,8番の十分な準備が出来ていなかった。スクラムを安定させる最後の仕上げとして、バックローのディフェンスとコミュニケーションが課題だ。対面には負けてた。悔しい。走れなかったせいで途中交代させられたのも悔しい。試合の最後までグラウンドに立ってプレーしたい。

厳しい試合だった。アウェー秦野での試合。ラグビー場の標高は約120メートル。この影響も多少はあるかもしれないが、とにかく試合の入りで負けた。キックゲームもBKのキックが安定しなかった。完封を掲げていたが、FWのミスから何度もピンチになり、何度もトライエリアに入られた。とうとうポイントサイドからトライを決められる。もっと自分のところで押し返せれば、もっと早くポイントから抜け出して起きあがっていれば。FW全員がそう思っているだろう。FWは選手層が厚いので、少しでもパフォーマンスが落ちるとすぐ交代させられる。来年はさらにシニアの部員数が増えるので、ものすごい競争になるだろう。さらに強くなるに違いない。

 




11/27
最終戦 一橋戦 ○34-0

大熊将平(5番,3年)
今年の一橋戦はいつも以上に勝ちたいという気持ちを持って試合に臨みました。去年が対抗戦3勝で、今年はそれを超えたい、超えなければと思っていたからです。
そして、試合が始まり一橋の気迫のあるプレーに苦戦しながらも、相手のペナルティを誘発し、PGを決め、それをきっかけに東大が波に乗ってトライをとりはじめました。後半は東大のペナルティが続き、少しペースを崩す場面もありましたが、点を相手に与えず、望み通り一橋に勝つことができました。今年の対抗戦で一番嬉しかったといっても過言ではありません。しかし、反省すべきとこもあります。まずはキープレイヤーであった一橋の10番を上手く抑えることができなかったことで、2回ほど大事な場面で抜かれてしまいました。そしてスクラムでかなり足を引っ張ってしまったことです。細かいところを言えば他にも反省点はありました。ここは、勝って兜の緒を締めよ、という言葉にしたがって浮かれずに、来年の対抗戦5勝を目指したいと思います。

松木秀伸(7番,1年)
下っ端の一年生に勢いが無くてどうすると思い、とにかくブレイクダウンの局面で思い切ったプレーをする事を心掛けた。まだまだ甘いタックルも多いし「コンタクトが好きです」と言うにお粗末なプレーばかりだったが、相手の出に合わせてプレーをしていた上智戦と比べれば納得の行くプレーが出来たと思し、チームの勝利に貢献できたと思う。勝った事は何よりも嬉しいし、0点に抑えた事も嬉しかった。ただ直接点数には表れていないもののペナルティの多さが気になったので、その部分を修正し残り二試合も頑張りたい。


印藤真嗣(13番,5年)
5年間にわたりたくさんの対抗戦に出させてもらった。その一つ一つの重要性や対抗戦に懸ける想いは変わらないが、この5年間の全てを発揮する最後の対抗戦だった。今まで積み上げてきたものに対して自信はあったし、誰にも負けるわけないと思っていた。試合の中で自分の成長を感じることができた場面もあった。同時にダメなところもあり、もっとできるはずという思いもあった。しかしこれは正確に自分の到達点を示しているのだと思う。そしてチャンスがあるのならば、最後の最後まで自分の可能性に挑戦したいと思った。
最後になりましたが、今まで支えてくださった皆様、ありがとうございました。残り少ない時間ではありますが、引き続き応援を宜しくお願いします。

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完封二戦目。ただし課題は残った。ペナルティが多いこと、そして相手キープレーヤーに対してプレッシャーをかけられなかったことだ。一橋のプレッシャーのためラインアウトもあまり安定しなかった。もう対抗戦は終わりだが、もっとやれることがあると思う。今年は朝練のため、全員まとまってで相手の試合ビデオを見るということをしなかった。見るだけでも多少は頭に入ってくるが、来年は時間があればチーム全員で共通認識を生む機会を作ることもやったらどうだろう。
個人的にはバックロー陣が出揃った状態でスタメンに選ばれ大変、大変うれしかった。試合前日、これが対抗戦最終戦だと思う気持ち、相手にとっては泣いても笑っても最後の試合なので死に物狂いでくるだろう予想、スタメンに認められたプレッシャーなどで珍しく緊張していた。試合直前の円陣では大半が涙ぐんでいたし、なにより灘が一番涙もろいので、自分は絶対泣いてはいけないと思って、笑うようにした。試合では交代が早くて、まだまだ自分のパフォーマンスに納得できない。怪我も引きずったままで、アームカールは5kgを20回やるのがやっとで、重いおもりは全く上がらない。でも、まだ時間はある。回復もするし、まだまだ自分は伸びると信じている。最後2試合、死に物狂いで勝利をつかみにいく。