VOICE:2011年
 
「マネージャーがチームを変えるには」  女子マネージャー長 瀬能未奈都
 

 

 立教戦まであとわずかとなった。練習の辛さを実際に味わっていないマネージャーに色々言われるのは部員からすると嫌かもしれないけれど、せっかくVoiceを書くという機会を与えてもらえたので私が普段思っていることを書いておこうと思う。

 私は部員が頑張っている姿やどんどん成長していく姿を見るのが好きで、そういう姿を見ていると自分も頑張ってこの人達をサポートしようという気持ちになる。逆に練習中だらだらしていたり、ふわふわした雰囲気で練習しているのを見るのはすごく嫌いだ。監督やコーチに何度もジョグバックしろ、と言われるのは正直言ってありえないと思うし、疲れているなんていう言い訳も聞きたくない。以前に比べたらジョグバックしているとは思うし、練習中に良いプレーも多くなって強くなったな、とマネージャーの私でさえ感じている。でも、もっと必死になれると思う。4年生が必死になるのは当然だが、学年関係なく全員がもっと必死に練習できると思う。テンポよく、といつも言われているけれど限られた時間の中で1本でも多く練習しようと思えば自然と練習のテンポもよくなって、もっと密度の濃い練習ができるのではないか。

 偉そうなことを書いてしまったけれど、部員に強くなってほしいというからには、自分もマネージャーとして変わらなくてはいけないと思っている。マネージャーがチームを強くするためにはどうすればいいか。マネージャーをやっていて、今までいつも考えてきたことだ。最近、同期とチームについて話すことが増えてきた。まずは部員の意見を聞くことが大事だと思い聞いてみると、マネージャー目線でいると気がつかないことをたくさん気づかされる。一生懸命考えているつもりだったのに、自分はまだまだ考えが足りないな、と少しショックに感じると同時に、そういうことを言いあえる関係になれたことが嬉しくもある。そういった意見をマネージャーの行動に反映していこうと思って自分なりに動いている。それらのちょっとした行動がどれだけチームの為になっているのかはわからない。それがマネージャーという立場の難しさだと改めて感じている。でも、少しずつでいいから、東大ラグビー部という組織の一員としてマネージャーがもっと勝利に貢献できるように変えていきたい。チームを強くするために。そしてマネージャーをやっていて良かった、と私も後輩も心からそう思えるように。そのために私に残された時間は残り2ヶ月だが、私も部員に負けないくらい必死で頑張る。もっとみんなの意見を聞いて、たくさん考えて、行動する。

 私は同期が大好きだし、先輩方も後輩達も、東大ラグビー部のみんなが大好きだ。だから、そんなみんなが勝って喜ぶ顔が見たい。成城に勝った時、自然と涙があふれて止まらなくなるくらい本当に嬉しかった。あの気持ちをもっともっと味わいたい。私は首脳陣がたくさんの時間を割いてチームを強くするために考えていることを知っているし、部員のみんなが一生懸命練習してきた姿を毎日見てきた。だから私は今年のチームがこれから戦うどんな相手にも勝てると信じている。勝ちたい。チーム全員の力を合わせて勝とう。