ラグビー部リレー日記 2018/7

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小説のススメ

 written by 下條 裕人 投稿日時:2018/07/30(月) 14:32

最近いいことがあったらしい石田からバトンを受けました三年の下條です。

前回のリレー日記では好きな映画について書いたので、今度は好きな小説について書きたいと思います。



大学生くらいになると多くの人は評論とか批評本とかを読む人が多いように感じます(本をそもそも読まないという人も一定数いると思います)。小説をあまり読まない人にとっては、小説はなんか子供っぽくて陳腐な文章、特にミステリーなんかはそう感じる人が多いように感じます。そういう小説もあることにはあるかもしれませんが、僕としては多くの人に小説を読んでもらいたいところです。

ただ小説の何がいいのかというのは難しいです。評論とかその人の考えをストレートに述べている本であれば自分にはなかった考え方を吸収できるというわかりやすいメリットがありますが、小説にはそういう側面は挙げられにくい。しかし小説を読んでいるとふと自分のであったことのない「人」に出会うことが多々あります。自分にはない突飛な行動をとる登場人物だったり自分とは違う考えをする人物が出てくることがあります。そうした時、現実ではいつも決まった人としか会わない自分にとってはとても新鮮で楽しいのです。むしろその人たちに出会うために読んでいるとも言えます。

最近読んでよかったと思った本は「未必のマクベス」という本です。恋愛小説でもあり、ミステリーでもあり、企業小説でもあるという全部盛りみたいな本です。とても面白いので是非読んでみてください。

小説が苦手な人、昔読んでたけど今は読んでないという人、是非本屋に立ち寄って面白そうな小説を手にとってみてください。



次はヘッキャが映える矢野に回したいと思います。

 

大学での部活

投稿日時:2018/07/27(金) 21:55

 部で最も器の大きい男と噂の2年の寶島先輩からバトンを受け取りました。1年の石田です。

 東大ラグビー部のリレー日記は受験生時代にも愛読していたのですが、そのリレー日記で新一年生のトップバッターを任されてしまいました。どんな内容を書こうか思案を巡らせているうちに締切当日が訪れ、急いで仕上げたまとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

 大学生になってから早4ヶ月が経とうとしています。部活が週5になって忙しさが増し、もはや自分は部活をするために大学に来ているのではないかと言う錯覚すら覚え始めた今日この頃ですが、お陰で日々楽しくラグビーとトレーニングに打ち込んでおります。
 一方で、近ごろ中高の同級生たちが華々しく大学デビューを遂げて楽しそうに大学生活を送っている様子をよく目にします。彼らの多くは所謂「ゆるめ」のサークルでのんびりわいわい活動していたり、或いはサークルにも属さずひたすら自分の趣味に没頭したり、今の私とは正に対極をなすような大学生活を営んでいるように思えます。
 そんな葛藤の中で、私がわざわざ忙しい運動部に、ひいては馬鹿みたいに忙しいラグビー部に入部した理由を思い出して綴ってみました。

 私は高校に入ってからラグビーを始めたのですが、体力も技術も伴わず、文武両道という悪魔の言葉に追い回され続けて3年間をやりきるのが精一杯でした。高3の秋に引退した時には「もうラグビーはいいや」とさえ思っていました。
 しかし、いざ部活を引退して受験勉強に臨んでみると、あんなにもしんどかった部活が恋しくなっていました。思い出されたのは、トライの瞬間の喜びであったり、皆でひたすら走らされたランパスであったり、タックル直前の緊張感であったり、同期と練習後に食べに行ったファミレスであったり…知らず知らずのうちに部活が私の中のかけがえのない一部分となっていたのです。
 
 そうして、私は大学でもラグビーを続けることを決心しました。そして東大の合格発表の日、安田講堂前で合格者たちに新歓のビラ配りをしていたスイカジャージの集団に真っ先に声をかけ、他のサークルや部活への道を閉ざすと同時に東大ラグビー部への入部を決めました。
 
 私はこの選択を後悔していません。何か一つのものに只管打ち込むことの大切さ、そして本当の苦楽を共にする仲間の大切さを、私は高校の部活で学びました。それはきっと今でも変わらないはずで、寧ろ大学ではより一層大きなものを得られると考えています。
 私自身はまだまだ体も中身も未熟者ですから、日々の活動の中で仲間と切磋琢磨しながら、これからの4年間で心身共に大きく成長できるよう頑張ります。

 拙文ながらも最後までお読み頂きありがとうございます。
 次は、とんでもないスピードで走る3年の下条先輩にバトンを回します。

慣れと目的

 written by 寶島 立之助 投稿日時:2018/07/27(金) 12:18

髪の毛を切ったことで顔の細さがさらに強調された藤平さんからバトンを受け取りました。2年の宝島です。

春シーズンが終わり、練習のオフ期間が始まると同時に日本各地が異常気象とも言えるほどの酷暑に見舞われ、外に出るだけで汗まみれになる度に夏の訪れを感じています。

今シーズン特に力を入れていると感じるフィットネスやウエイトトレーニングにも春シーズン通してやっているうちに随分と慣れてきました。しかし、オフ期間に春シーズンを振り返ってみると、毎週毎週メニューをこなすだけで満足してしまっていたところがあったのかなと思っています。

思えば高校の時も、今と同じように、毎日のように走り、トレーニングはしていて、それらばかりをしているように感じていたものの、結局秋の最後の試合で負けたときに相手チームに感じたものは、ラグビーの技術でも、チーム力でもなく、一人一人の力の強さでした。高校の自分は日々の練習で繰り返されるランメニューやトレーニングメニューに慣れてしまっていて、これらの本来の目的である、自分の体を強くするということではなく、日々の練習を無難にこなしていくことばかり考えていたような気がします。

ラグビーの様々な練習と同じように、トレーニング系のメニューも、継続して日々続けてこなしていくこともとても大切だと思います。けれども、自分自身の成長を目的として取り組み続けなければ、高校の時と同じように一番最後の大事なところで後悔することになると思うので、忙しい日々の中では忘れてしまいがちなこの目的を意識しながらこれからも取り組んでいきたいと考えています。

よくありがちなことを書いたリレー日記になってしまいましたが、ここまで読んでくださりありがとうございます。

次は、最近ファンキーな本性を表しつつある一年のいしけん(石田)にバトンを渡したいと思います。


 

リレー日記分析

 written by 藤平 遼 投稿日時:2018/07/07(土) 22:31

トレーニングでは着実に成長し、練習外でもいろいろな仕事をしている頼れる3年の角田からバトンをもらいました。4年の藤平です。
 
紹介にもありました通り、今年は身体づくりの部分でリーダーを務めていて、このリレー日記にも始めはその関連のことを書こうかなと思ったのですが、ここに書いてもトレーニング中に「あいつあんなこと書いてたな。」なんて思い出す人はいないのでやめにしました。
 
代わりにと言ってはなんですが、春シーズン私以外の2~4年生がみんなリレー日記を書いたので、このリレー日記の分析をしてみたいと思います。
 
学年を問わず多いのは、「自己紹介型」と「呼び掛け型」です。(命名は勝手にしました。)いくつかライトな記事もありますが、大体はこの二つのどちらかに分類できると思います。
「自己紹介型」は自己の回想から始まり、過去の後悔や現在の苦悩を述べる中で沸き起こってくる思いを胸に未来への決意で締めくくります。これは自分を鼓舞する内容になることが多いです。
「呼び掛け型」は主に外部についての記述から始まります。外部というのは他団体という意味ではなく、東大ラグビー部が目指すべき姿という言わばユートピアのようなものです。これはほとんどがチームを鼓舞する内容になるようです。

構成から考えると「自己紹介型」は下級生が、「呼び掛け型」は上級生が書きそうだと想像するかもしれませんが、面白いのは東大ラグビー部ではこの二つの割合に学年の差が表れないということです。特に下級生に「呼び掛け型」が多いというのがこのリレー日記の特徴のような気がします。下級生が主体的にチームに関わっていることが意識的にか無意識的にか文章に表れているのでしょう。
 
以上、簡単ですが自分なりのリレー日記の分析でした。
各人がこのリレー日記に吐露した気持ちを持ち続けることができれば、チームはさらに成長できると信じています。私も意識を高く持ち続けながら、残された期間全力を尽くそうと思います。
 
お読みいただきありがとうございました。
次はいつも笑顔で楽しそうにしている2年の寶島にバトンを渡します。
 

目標

 written by 角田 慎之介 投稿日時:2018/07/04(水) 21:45

 いつの間にかなんとなく関西弁が身に付きつつあるマネージャーの鈴音ちゃんからバトンを受けとりました3年の角田です。

 世の中は今サッカーワールドカップで盛り上がっている。日本はベルギーに惜敗しベスト16となった。私は全くサッカーには興味のない人間なのだが、予選リーグの日本戦は見た。世界レベルにもなると技術を極めた選手ばかりで興味がないとは言いつつも、面白いなと思いつつ見ていた。
 
 そんなワールドカップであるが、日本代表が大きな話題となったのが予選リーグの通過についてである、詳細は皆さんの知るところであると思うので割愛するが、メディア、ツイッターなど意見が二分されていた。
 大まかに言えば、一つは「負けているのに他会場の結果に任せてボール回しに終始したサッカーをした日本代表は見苦しい、面白くない試合だった」というものであり、もう一つは「決勝トーナメントに進むためにあの方法は最善だった。評価する。」というものであった。
 この二つの意見の差は何を目的として試合を見ていたかというところから生まれたものだろう。
 前者の意見を述べた人が重きを置いている点はおそらくどれだけ面白い試合が見られるかという点または日本代表がいわゆる正々堂々と(今回の戦い方がルールに則っている以上正々堂々といえないかどうかは置いておいて)戦う姿が見たいという点である。これに対し後者は日本代表がどれだけこのワールドカップで勝ち進めるのかということを楽しみにしていたと思う。
 西野監督を筆頭とする日本代表はW杯における史上最高となるベスト8を目標に掲げていたのであろう。その結果、会場からのブーイングや多くの人からの批判を受けながらも、最も予選リーグ通過の可能性が高い方法を取る決断をしたのだと思う。
 
 目標が変われば、最適な手段もそれに応じて変わるはずである。
 初心に帰るという言葉があるが、それは初めのうちの目標や心意気を思い出し、そこに立ち返れという意味なのだろう。
 今年の東大ラグビー部の掲げる理念は「東京大学運動会ラグビー部に所属し、ラグビーを通じて目標に向かって真摯に取り組むことで、人生をより豊かなものにすること」である。定期的に自己の行動を客観的に評価する指標として、また、壁にぶつかったときに、どう行動すればいいかを模索する手段として、理念・目標に立ち返ることが必要だと考えさせられた出来事であった。

 あまり直接的に部に関係するリレー日記にはなりませんでしたが、拙文を最後までお読み頂きありがとうございました。次は制服が好きなフィジカルリーダーの藤平さんにバトンを回したいと思います。

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