定期戦vs慶応大:パワーとスピードに圧倒される

2008/06/13

長年の伝統を持つ東京大学と慶応大学の定期戦は、今年は大差での敗戦となってしまった。

 

前半こそ東大の前に出るディフェンスが功を奏してうまく試合を進めた時間帯もあったが、

後半になると慶応大のパワーとスピードのある攻撃に東大は反撃の機会をほとんど得られず、

また慶応大はキックでの陣地獲得能力も高く、後半は敵陣にとどまることさえままならない状況となった。

結果的に後半に大きく点差を広げられ、7-65での敗戦となった。

 

 

大敗も、東大がゲームを支配した時間があったことを評価する内田監督

 試合の最大のポイントは東大の基本戦術である素早く、低く、激しいディフェンスが試合全時間を通して発揮できるかということである。又、ゲームの入り方も立教戦以来の課題である。

 前半の後20分間(東大7-0)を除き、受身のディフェンスに終始し、いいように抜かれ、ボールを繋がれ大量得点を許してしまった(東大7-65)。又、ゲームの入り方については前後半とも何か気合が抜けているように感じられ、依然として改善されていない。時計が3月に戻ったような感じである。素早く、低く、激しいディフェンスが消えてしまった印象を受ける。

 しかし、この試合でも我々が支配した時間が20分もある。素早く、低く、激しいディフェンスが全く消えてしまったわけではない。フィットネス力が向上すればこの時間を80分に出来るのではないか。

 

「気持ち」で圧倒されてしまったことを反省する川畑(FL)

今日の試合は個人的に憧れる慶應大との一戦ということで非常に思い入れがあり、先週九大に連勝明けの負けを喫した流れを変えるためにも、絶対に勝ちたい試合だった。しかし、セットプレーで優位に立たれ、ブレイクダウンでの激しいコンタクトを前に気持ちで圧倒され、全く攻めることができず、結果的に大差をつけられて完敗してしまった。個人的にもラインアウトでのキャッチミスからゲインを許したり、前に出るタックルができずに受けてしまったり、集散が遅かったりと反省すべき点がいくつもあった。しっかり修正して春シーズン残り2試合には勝って秋の対抗戦につなげたい。

 

練習のような前に出るディフェンスが発揮できなかったと振り返る吉田(CTB)

春シーズンずっと練習してきた前に出るディフェンス。できた場面もあったが、試合の大事な場面でできなかった。キックでのエリアマネージメントもうまくいかなかった。これじゃあ厳しい試合はものにできない。試合の中で修正できなかったのが悔しい。課題はたくさんある。ひとつひとつ潰していくしかない。