vs成蹊大 結果として現われたもの

2006/10/30

ここ3年間の借りを返すべく、成蹊大学との大一番に望んだ。

しっかりと相手を分析し望んだ試合であったが、前半早々から精確なキックで陣地を取られ、

マイボールとなってもブレイクダウンの攻防において成蹊大学の激しさに劣勢に立たされ、

意図した攻撃ができなくなってしまった。

前半こそ5-26と折り返し、後半での立て直しを図ったが、

相手の方が、1枚も2枚も上手であり、大量得点を許してしまった。

 

結果を噛み締める三笠監督

成蹊大の11人のすばらしい正確で激しいプレーとまとまりのあるユニットプレーに完敗した試合。
素晴らしいチーム作りに素直に敬意を表したい。

とにもかくにも、結果は結果である。
敗戦という結果は、信仰心のある人間であれば自らの今までの行動からくる必然的な因果応報であると捉えるべきだし
科学的思考をする人間でも、自分の過去の行動を反映した客観的データとして、敗戦というアウトプットが出た、と捉えるべきである。

成蹊戦の敗戦という結果を、謙虚な気持ちで正面から捉え、
これからどう立ち向かっていくべきか熱く考えること。
謙虚に自分に向き合い、基礎的なレベルアップを重ねること。
論理的思考を重ね、今の自分たちでどう次の対戦相手に立ち向かうべきか戦術的なプランを立てること。
そしてそれを練習で実践し、体に染み込ませ、100%以上の闘争心で日々自分と闘うこと。

まだ我々の目標である「入替戦勝利」への道は幸運にも閉ざされていない。
我々のスローガンである「克勝-意志あるものに道は拓く」を実践する2週間。
自分自身も自分の可能性を最大限追求し、実行していきたい。

 

成蹊戦への思いを口にする鈴木靖人

成蹊に勝つことが僕の今年の目標でした。
思い返されるのは前半半ばの自陣ゴール前でのスクラム。
あれをターンオーバーされてトライされたのが僕の成蹊戦の全てです。
僕は自分の責任を果たせませんでした。

そして、何よりも一つのプレーの重みを本当に思い知らされました。

何よりも自分のために成蹊に勝ちたかった。

 

学習院戦でのリベンジを誓う上田北斗

今回は内容うんぬんよりもまず勝利できなかったということが本当に悔しい。
自分のプレーについて振り返ると、この試合の自分は最悪そのもので、ボールを持てばタッチに出されるわディフェンスに回れば抜かれるわで、何ひとついい部分がなかった。
もう2度と試合でこんなふがいないプレーをしないように、次の学習院戦までの2週間、死ぬ気で練習に取り組まなければならないと思う。

悔しさを噛み締める内田

 

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チームのリスクを指摘する小栗亮

敗因を分析するまでもない完敗だった。LO以外のほぼ全面で上回られては勝つ術も無い。ただ、失点しすぎたのは確かである。このチームはアタックチームであり、受けに回ると弱いという弱点がはっきりと露呈した。
アタックし続けるためにはボールをキープしなければならないが、それができなかったせいでDF場面が多く、大量失点につながった。したがって、次の試合に向けての一番の課題はブレイクダウンである。これが修正できるかに今後の結果はかかっている。
また、エスケープも重要な点である。ボールを保持していても自陣に貼り付けられている限り、一つのミスが失点につながる危険が付きまとう。今一度見直したい。
 
今回の試合は上位チームに比べて認識の甘さを痛感させられるものだった。今後、チーム全体はもちろん、Bチームが一つ上の意識を持って取り組むことが必要となる。