vs学習院大 敗戦

2006/11/15

澄み渡る秋空のもと対抗戦第6戦の学習院大戦が行われた。

両校ともに勝てば入替戦へ大きく近づく試合となるだけに序盤から白熱の展開となった。

開始早々東大は相手のペナルティーからゴール前に進出するものの、思うようなモールアタックができず得点が奪えず。

その後もゴール前に幾度と迫ったが決め手に欠き得点を上げられなかった。

そんな中、前半25分相手のモールから大外に展開された後、裏にキックを蹴られそれを敵WTBに抑えられ先制点を許してしまい、0-5となる。

前半のラスト5分にはゴール前に釘付けにされてしまったが、東大の前に出るDFが機能しなんとか0-5で前半終了となった。

後半になると自陣に閉じ込められるシーンが多くなり、後半10分に相手のゴール前ラインアウトよりモールを組まれ2トライ目を許してしまう。後半20分にも相手バックスにトライを奪われ点差を広げられてしまう。

さらにモールで2トライを奪われ、東大も三上の突破から平岡へとつなぎ1トライを返したものの7-33と敗戦を喫してしまった。

 

《敗戦を振り返る三笠監督》

タックル成功率を上げる、ブレークダウンでのボール保持率を上げる、
ということを目標に準備をしてきて、成果は出すことができた。
しかし、それを前提にした相手の対応(キックゲーム、モール)と、
とるべきところ(モール)で取れなかったのが、最終的な結果となった。
入れ替え戦出場の可能性はなくなってしまったが、
シーズン終了までの残り3試合で、今シーズン実現したかったラグビーの形を作ることが、
今後の東大ラグビー部に対する最大の「形見分け」となる。
まずは、次の対抗戦最終戦を大事にし、いい試合を見せてもらいたい。
 
《最終戦へ意識を向ける寺岡主将》
成蹊戦以後の練習の成果が現れた試合だった。
「キャリヤーが粘り強くドライブする」、「前に出て相手の時間とスペースをつぶす」
2週間ずっと言い続けてきた意識は大きく変わったと思う。
特に前半最後のDFはプレッシャーで相手の選択肢をことごとくつぶすことができた。
それだけにチームに結果を残せなかったのが残念。
具体的な課題は、中盤からの崩し方と、残り5mをいかに押し込むか。
しっかり煮詰めて最終戦に臨みたい。

 

《思い切ったディフェンスを見せた平岡達也》

悔しい。
勝てば入替戦に出場することのできる試合だった。

僕も含めチームはいいパフォーマンスを出来ていたと思う。
個人的には思い切ったタックルもできたし、確かにミスはあったがそれも含めて自分の全てを出すことができた。

しかしそれに対してついてきた結果は負け。

それも完敗。
この負けの示していることは自分の今まで取り組みが甘かったということだろう。

4年間ラグビーをやって、闘った結果として顕れたこの弱い、甘い、という結果を心に刻み込んで残り一ヶ月のラグビー生活を、そしてこれからの人生を歩んでいきたい。

最後の京大戦は地元で戦える貴重な試合なので、せめてそこでは勝利をつかめるようにしたい。

 

《前半最後に好タックルを連発した三上翔太》

チームとしても、自分としても、やるだけのことはやることができたと思います。

前半最後など良いDFができましたし、終盤には、僕が抜けて平岡さんにつなぎ、いい形のトライもとれました。

しかし、結果は負けです。つまり、現時点での実力が劣っていたわけだと思います。
入替戦はなくなってしまいましたが、今シーズン残り3試合がんばって、少しでも成長したいと思います。この敗戦を忘れてはならないと思います。

 

《低いタックルとあたりで敵をおびやかした松林周磨》

ゲームを通して反省すべき点はもうホントにたくさんありますが、悔しさでいっぱいですが、
正直な気持ちとしてこういう大事な試合に、それも全部出ることができてよかったな、という気持ちもあります。
自分は何もできずに終わってしまった去年の対抗戦を考えれば今シーズン自分も成長したのかなあと思います。
とにかく今はまだ気持ちの切り替えが完全にはできていませんが年末の京大戦など、
残った試合に向けまた明日からがんばっていきます。