ラグビー部リレー日記

文三のすゝめ

投稿日時:2019/01/29(火) 16:28

 部活こそ違えど高校の同期で何かと縁のある永山からバトンを受け取りました、新二年の石田です。更新が大幅に遅れてしまい申し訳ありません。
 まずは受験生の皆さん、センター試験お疲れ様でした。いよいよ自己採点も終わって志望大学・学部も絞られてきた頃でしょうか。どんな結果であれ、あとは二次試験に向けて勉強するだけなので、ラストスパート頑張ってください。
 これまでの6人が揃いも揃って受験勉強の話だったので、私は少し趣向を変えて大学の話をしようと思います。受験の話にも少し関係してくるのですが。東大を志している皆さんの合格後の生活のイメージに少しでも繋がれば幸いです。

 東京大学の新入生は入学時点で文理合わせて6つに分けられた科類に所属し、3年生になる段階でそれぞれ専門の学部に振り分けられます。ご存知かとは思いますが、この制度は「進振り」と呼ばれており、他の大学にはない東大の大きな特徴の一つです。また、文科一類からは法学部に、理科三類からは医学部に行きやすいというように、科類ごとに各専門学部への行きやすさに差があります。そのため、受験をする際にどの学部を選択するかが専門課程の過ごし方を大きく左右します。
 しかし、科類ごとに合格最低点が違いますし、センター試験の点数のいわゆる「足切り」のラインも科類ごとに異なります。そのため、例えば理二なら受かる点数だったけど理三の合格点には届かず落ちてしまった、というような事態は十分に起こり得るのです。それを避けるため、センターの結果を受けて志望する科類を変えるという判断を下す受験生も少なくありません。かく言う私もその一人で、本来は文二を志望していましたが、センター試験の結果が芳しくなかったため文三を受験することにしました。

 さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。
 先述の通り、どこの科類に入るかは東大に入る上で一つの大きな分岐点になります。科類によっては希望学部への進学が多少なりとも不利となり得るからです。つまり、東大に受かっても行きたい学部に行けるとは限らないのです。これだけ聞くとなんだか進振りがずいぶん淡白で残酷な制度ように思えます。実際そういう一面があることも否定はできません。
 しかしながら、進振り制度は同時に大きなメリットも持ち合わせていると思います。それは、専門課程に進むまでの間に2年間の猶予がある、とも考えられる点です。ここで一度自分に問うてみてください。自分が本当に大学で学びたいことは何か。正直なところ、十数年しか生きていないのに自分の興味関心を決める、というのはなかなか難しいことだと思います。私自身も最近になってようやくぼんやり見えてきたところです。そのための判断材料の一つとして、東大では2年間の前期教養課程が与えられているというわけです。教養課程では、生徒の文理にかかわらず、文は哲学から理は数理科学まで、多種多様な授業を受けることができます。当然東大の教授が教鞭を執るのですから、知的で興味深いものも多いです。よく言う「世界が広がる」とまで言うと少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、あながち嘘でもないように思えます。そういったものを取捨選択する中で、自分が将来何を専攻したいかを十分に考えることができるでしょう。
 長々と偉そうに述べてきましたが、結局のところ何が言いたいのかというと、文三はいいぞ、ということです。私の所属が文三なのもあって文系の話になってしまって恐縮ですが、文三は比較的進振りの自由度が高い科類です。文一や文二のように特定の学部との強いコネクションはありませんが、裏を返せばどの学部へもチャレンジしやすいということになります。巷では「進振り地獄」などと揶揄されることもありますしそれも完全には否定できませんが、文三という選択肢も一つ考えてみてください。入ってみれば意外と楽しいものです。
 また、文三以外を志望することにした皆さんや理系の皆さんにも、東大の教養課程が魅力的であることが伝われば嬉しいです。


冗長で拙い文章になりましたが最後まで読んで頂けたなら幸いです。次は、同期一の巨体と同期一のベビーフェイスを併せ持つ同期一熱い男、吉田にバトンを回します。
 

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