ラグビー部リレー日記

筋肉

投稿日時:2014/03/07(金) 21:01

同期の稲垣からバトンを受け取りました、新二年棚橋です。

2014年度東大ラグビーが始動して、もう一ヶ月がたとうとしている。部員それぞれが、始動当初から個の強さを追求する今年度首脳陣のもと、熱心な筋トレに励んでいる。体を強く、大きくするという単純な目標を立て、日々自らの体と向き合っているとふと思うことがある。そのことについて書いていきたいと思う。

昨年までの私は、正直のところ筋トレが嫌いだった。ラグビーで使う筋肉は、ラグビーでつける。そんないささか詭弁じみた考えの下、練習さえまともにしていればうまくなれる、強くなれると思っていた。
が、対抗戦を終えてみればその努力もかなわぬところに戦うべき敵がいるのだと思い知った。フィジカルが違う。重さが違う。呪詛の言葉のように頭の中で繰り返した言い訳。ならば何をしなければいけないのか、私は知っているはずだった。しかし、年明けから怠惰な日々を送り、すべきことから目を背け続けていたのが冬オフだった。

オフ明け、始動日。首脳陣の説明は簡潔で明瞭だった。個を強くする。だから筋トレをする。そして自信がつく。
二人組みで筋トレをする制度は、懈怠を完全に払拭した。体重は見る見る増えた。鏡に映る姿は心なしか厚みと鋭さを増した。

首脳陣の読みは正しかったと思う。筋トレの成果が明確にパフォーマンスに出てきていない現段階ですら昨年の私とは違うものを内に感じている。それは自信かもしれない。
筋トレは半ば苦役に近い。タックルが決まる高揚感も、グラウンドを駆け抜ける爽快感もバーベルの上げ下げには存在しない。たださびた鉄の臭気をまとって、奥歯をかみ締めて、悲痛な呻きを上げながら、ひたすら自らの体を傷つける。
しかし、その苦役は確実に私の中に蓄積していく。私のあらゆる運動の基盤となる体に少しずつ、されど確かに沈殿していく。大きくなった自分、強くなった自分を見ることは比すこともできぬ精神的高揚を生む。今の自分ならいつか吹き飛ばされたあいつを倒すことができるかもしれない。それは紛れもない自信だ。純度の高い自信は、努力の沈殿を含んだ精神の上澄みにしか醸成されない。その努力こそ、筋トレであるといわざるを得ない。

かつて、ラグビー部でない友人に筋トレの話をしたとき、「それは体を作っているんじゃない。壊しているんだ。」と揶揄された。アルギニンやBCAA、プロテイン、様々な栄養素を薬品で補いながら必死に筋肉繊維を傷つける。自然の摂理からはみ出した体を作ろうとするこの行為は一般から見れば異質だ。しかし、それは自己顕示欲から来るのではなく、純粋な勝利への意志がそうさせるのだと今は胸を張って言おう。普通じゃないことをするには普通じゃない体が必要だ。東大が勝つことは普通じゃないことだ。だから私は嬉々としてこの体を壊すのだ。


最後になりますが、この場を借りて二月の中旬から筋トレのご指導を頂いた、立山先輩に厚く感謝申し上げます。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


次は同じ新二年生として熱心に肉体改造に励む梶村君にお願いしたいと思います。

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