上田北斗 『入替戦で勝つために』

2007/10/02

 
 
 
今年も学習院との試合が近づいてきた。自分は去年は出場できなかったので、2年前の対抗戦以来の試合になるが、そのいずれも学習院に勝利することはできなかった。
 
自分は去年の入替戦を熊谷ラグビー場に行って観戦した。そこには、成蹊のジャージを着てプレーする高校時代の同期がいた。彼のチームは一体となってひたすらディフェンスを繰り返していた。特に後半の終盤の守りは圧巻だった。そして成蹊はついに勝利をつかみ取った。選手もマネージャーもみんな号泣していた。これが自分のことだったらどんなに感動的だろうとか考えたりもした。
 
そして先日、対抗戦Aの舞台でプレーする彼を見た。去年まで自分と同じ土俵の上で戦っていたはずなのに、すごく遠くに行ってしまったように感じた。そして、なんとしても今年対抗戦Aに昇格し、来年もう一度彼と同じ舞台で試合がしたいという思いがより強くなった。
 
そのために自分が越えなければならない壁はまだまだ多い。
A昇格のためには入替戦に出場しなければならない。
入替戦出場のためには学習院戦は落とすわけにはいかない。
そして、何よりもまず自分がそれらの試合に出場するために、試合のメンバーに選ばれなければならない。
 
だが、まず目の前にある壁を越えなければ、次の壁に挑むことはできない。だから、まずは学習院との試合に出場し勝利すること、このために死力を尽くしたい。もし出場することができたら、得点すること、相手の得点を阻止することに自分のすべてを注ぎ込んでプレーする。