2018年 定期戦vs京都大学の映像を公開しました

2022/02/21

2018年度石川組。対抗戦で4勝3敗勝ち越し、対抗戦Bグループ総合3位と、近年の東大ラグビー部の中で好成績を残した代として知られています。
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東大ラグビー部は2021年に創部100年を迎えました。2021年度杉浦組は、対抗戦で4勝3敗 勝ち越しという戦績を残しました。勝ち越し・4勝達成は石川組以来であり、エネルギッシュな4年生たちが楽しみながらラグビーに向き合っていたさまもまた、どことなく石川組を彷彿とさせるところがありました。

そんな杉浦組の数々の試合の中でも印象に残るのは、秩父宮ラグビー場で開催された定期戦vs京都大学です。東大の100周年記念試合として秩父宮ラグビー場で開催されたこの第99回定期戦では、試合後半に両者逆転に逆転を重ね、ノータイムになってからの逆転トライで東大が劇的な勝利を掴みました。

東大ラグビー部と京大ラグビー部の交流の起源は1922年に遡ります。それから100年。大正天皇が崩御された1926年、太平洋戦争が激化した1944年、コロナ禍により遠征ができなくなった2020年の3回をのぞき、毎年定期戦を開催してきました。
本定期戦を語る上で避けて通れないのが、1943年10月14日に行われた試合です。当時太平洋戦争は激烈となり、様々な用語が日本語化される中でラグビーも「闘球」と名を変えました。1943年10月、文科系学生の徴兵猶予停止が発表され、両校の部員も出征することとなりました。両校の部員は、出征前に試合をして一生の区切りをつけたいという思いを抱えていましたが、当時の戦時下の状況では遠征は許されません。そこで両校の部員が話し合った上で、東大の部員がこっそりと京都に遠征し試合を行うことになりました。大学のグラウンドを会場に使うのは問題があり、三高のグラウンドで開催されました。

この「秘密の定期戦」のエピソードは2019年放送のNHKのドキュメンタリードラマでも取り上げられ、そこには2018年の試合の様子も盛り込まれました。

このたび、2018年石川組の定期戦vs京都大学の試合の様子、アフターマッチファンクションの様子のダイジェスト映像を公開しました。

100年の歴史の中で紡がれてきた京都大学ラグビー部との絆が、次の100年でも受け継がれることを祈念いたします。

2018年 定期戦vs京都大学の試合記録はこちらからご覧いただけます。