ラグビー部リレー日記

サイコロジー

投稿日時:2025/03/31(月) 23:27

 同期の武村からバトンをもらいました。新3年のスタッフ二重です。変なこと書かれてなくて安心しました。武村は割と常にニコニコニヤニヤしていて、個人的には1年の頃から話しやすいし、最初からスタメンとして活躍していて尊敬しています。ただ、その笑顔の奥で何を考えているかわからないことも多いです。せっかく同期なのでもっと仲良くしてもらえると嬉しいです。


 もう春休みも気づいたら終わろうとしていて、ついに3年生になってしまいます。自分が1年生のときの3年生を思い浮かべるともっと大人っぽくて貫禄があった気がするのですが、自分がそうなれている気がまったくしないので不思議です。頼れる先輩になるのはだいぶ先になりそうです。どんなに年をとっても大したことないなとか思ってそうで怖いですが、生きているうちには大人になった実感が持てたらいいなと思います。


 3年生というと、進振りを経て新しい学部に進む学年です。実際2年のうちから授業は始まっていたと思うので感覚的にはそこまで大きな変化はありませんが、ゼミが始まったり毎日のように本郷に行くのは新鮮だなと思います。私は文三で入学して、最初のうちは特にやりたいこともなかったのですが、唯一興味がでてきたのが心理学だったので文学部の心理学専修に進学しました。文学部といっても割と理系よりで、文系でぬくぬくやってきた私にとって、2年の後期の毎週の実験レポートは本当にしんどかったです。ただ、やっぱり興味があることを勉強するのはとても楽しいです。


 まだ本格的に勉強していないのですが、今回はちょっとだけ心理学の話をしたいと思います。心理学というと、心理テストとか、相手の心を読む、とかスピ系のことを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、心理学を学んだからといって人の心が読めるようになるわけではないです。ただ、特定の状況における人間の共通した考え方や、感情のメカニズムを知ることで、自分の感情を理解して感情に振り回されることを防ぐことができたり、他人の考え方を推測して円滑な人間関係を築く手助けになったりというように、大きな力ではないけど心にちょっとの余裕を持たせてくれる学問かなと思います。その他にも視覚や注意の向け方、記憶など、人間の体の不思議、みたいなものについて知ることができるのもおもしろいなと思います。


 いままでの心理学の授業で学んだことでおもしろいなと思ったことを紹介したいと思います。(準必修とか教臨心とかで知ってる人も多い気がします)


・単純接触効果
特定の対象に繰り返し接することで好感度や印象が高まる現象を指します。例えば、街中で何度も同じ広告を見かけるとその広告に好印象を抱くようになる、といったものです。マーケティングや営業など様々な場面で応用されています。確かに、初対面ではあまり印象がわからなかった人でも繰り返し会ううちに好印象に変わっていくことはある気がします。ただ、それはその人自身の性格に大きく左右されている気がしてしまうので、ただ接触回数を増やせばいい、というものではないのかなと思います。根本的な話になってしまいますが、この効果を狙うときは、悪い印象を与えない、ということが大切だと思います。

・フットインザドア
交渉や依頼の際に、最初に小さな要求を承諾してもらい、段階的に要求を大きくすることで受け入れてもらえるようにする、という心理テクニックのことを指します。これは、人間の、自信の行動、発言、態度などを一貫したものにしたい、という心理を利用したもので、営業や宣伝の場で応用されています。皆さんも何か交渉するときは使ってみてください。要求を急に上げすぎないことが注意点です。また、逆に、怪しい営業とかで最初は簡単な要求だったのに気づいたら後戻りできなくなっていた、みたいなことがないように気を付けてください。

・バーナム効果
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格を表す記述を自分だけに当てはまる性格だととらえてしまう認知バイアスのことを指します。血液型診断や星座診断はこの効果を利用しています。A型っぽい性格、B型っぽい性格、という認識はある程度共通したもののように感じますが、それもこの認知バイアスが全員に共通して働いている結果だと考えるとおもしろいなと思います。占いでもこの効果はよく利用されているので、信じすぎないように気を付けたいです。


 いろいろ紹介しましたが、どれも無意識のうちに利用したりされていたりすることだと思います。そう考えると心理学は意外と身近で、知っているとちょっと得する、みたいな存在な気がします。ただ、こんなことを書いてたら、常に「これはなんとか効果だ!」とか、「いまこのバイアスが働いてる!」とか考えているような気持ち悪い人間だと思われそうで怖いのですが、全くそんなことはないです。そもそも認知バイアスは無意識のうちに生じるもので、それを起こる前から認識することはできないので、後から考えて客観的に自分を見るのに効果的なもの、ぐらいに考えています。誰目線、とつっこまれそうですがちょっとでも心理学おもしろいなと思ってもらえてたら嬉しいです。他にも面白い知識がいっぱいあると思うのでこれから勉強するのが楽しみです。



 次は、個人的笑顔と真顔のギャップNo.1の、2年の坂田にバトンを渡します。坂田はメンターとして関わらせてもらっているので、他の一年生よりもちょっと話す機会が多いです。実際同い年なのですが、話してる時の雰囲気から、謎に年上のような貫禄を感じるときがよくあって、敬語を使ってもらってるのがちょっと違和感です。頼りないメンターで申し訳ないところもいっぱいありますが、頼ってくれると嬉しいのでこれからもよろしくお願いします。

 

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