ラグビー部リレー日記

変身

投稿日時:2015/02/01(日) 23:30

「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
 常々そう思ってきた。
 僕は別に、元々出来た人間ではないし、正確に言えば、強く意識しなくとも、そうであるのかもしれない。
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
グラウンド外では勉強、仕事をテキパキこなし、一度グラウンドに出れば、息を飲むプレーで部員を魅了する、そういう事は僕は出来ない。
どちらかと言うと、否、どちらかと言わなくとも
仕事や勉強は苦手で、ラグビーに関しても、上手いプレーが出来るわけではない。
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
同期から一目置かれ、後輩からの尊敬の眼差しを一手に受ける、僕はそういうタイプでもない。ヘマをしては笑われ、後輩とも馬鹿な冗談を言っては笑い合っている。そういう人間だ。
 
否定ばかりを重ねてきたが、別にこれをどうこう思っている訳では無く、寧ろそれでいいじゃないか、とも思っていた。そんな自分の立ち位置に納得していた。
そうやって卒業してくんだろうなぁ、とボンヤリ感じていた。冗談をよく言う、親しみやすい面白い先輩であれたらいいや、と。
 
だからこそ、
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
と思っていた。
 
しかし、12月23日の京大戦。グラウンドでプレーする先輩は非常にカッコ良かった。
カッコ良い、という表現は野暮かもしれないが、カッコ良かったものは、カッコ良かったのだ。なるほど。これが4年か、と思い知らされた。
 
そしてその時、「カッコ良く」ありたい、と強く思った。グラウンド外ではカッコ悪くてもいい。
しかし、せめてグラウンドでは
泥臭いプレーでもいいから、目立たなくてもいいから、「カッコ良く」ありたい、そう強く思った。
 
そもそも、僕が何で大学からラグビーを始めたか。
よくよく考えたら幼い頃に水泳を習ってはいたが、僕はスポーツというスポーツを、大学までした事が無かった。
中学ではトランペットを吹いていたし、高校では部活をしていなかった。
特に意識はしていなかったが、どこか引け目を感じていたのかもしれない。こういう表現は語弊を招くかもしれないが、《男なのに》スポーツをしていなかった自分に、引け目を感じていたのかもしれない。だから、スポーツを通して男らしくなりたかった。田中の内容と少し被るが、僕も、ラグビーを通じて、漢になりたかった。
 
 
そうだった。危うく忘れるところであった。
 
 
 
「カッコ悪い」から「カッコ良い」へ。
 
 
 
4年目となって、後がない今、僕は最後の大変身を遂げたい。
Reflesh the Worldするような、カッコ良いプレーヤーへ。
最後ぐらい、なり振り構わずガツガツいこう。
そして、
 
 
 
 
「カッコ良い」先輩であろう
 
 
 
 
次のリレー日記は南里にお願いします。
 
 

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