ラグビー部リレー日記

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チームカルチャー

 written by 三浦 太郎 投稿日時:2017/04/09(日) 16:41


同じジムの会員ながらも、なかなか一緒にトレーニングをする機会の少ない同期の文からバトンを受け取りました、3年の三浦です。

わたしはスーパーラグビーの観戦をするのが趣味である。特にニュージーランドカンファレンスのチームが大好きであり、日本の選手よりもニュージーランドの選手のほうがよく知っているほどである。

そんなニュージーランドのチームで、今シーズン優勝候補の筆頭だとわたしが予想しているのが、北島ハミルトンに本拠地を構えるチーフスである。
強力な両ロックをはじめとして、若手とベテランがうまく融合しているチームである。
2012年、13年シーズンで連覇を達成したチーフスが、今年再び優勝を手にするのではないかと期待している。

そんな強豪のチーフスだが、実は資金面などのバックアップ体制は、他のチームと比較するとかなり劣っている。
ハミルトンは決して大きな都市ではなく、限られた環境のなかでチームを運営しているのである。
そのような状況を補っているひとつの要因が、チームのカルチャー、簡単に言えばチームワークである。
それを象徴するようなシーンをチーフスのトライ後に見ることができる。
彼らはチームメイトがトライすると、他の選手が一人残らず駆け寄り、トライした選手を讃えるのである。
そこには若手もベテランもなく、フラットな関係で相手を讃え、チームを愛する姿勢がある。
このようなカルチャーは、チームが強豪である根底を成していると言える。

チームが決して恵まれた環境でないという点は、東大ラグビー部にも言えることである。
幸い人工芝のグラウンドがあり設備面では恵まれている。
しかしそのグラウンドも老朽化が進んでいる。
また、スポーツ推薦がないことや時間的制約など、ないものを挙げればきりがない。
だが、そのような逆境は決して打開できないものではない。
そのひとつの例がチーフスであろう。少なくともわたしにはそう思える。

最後までお読みいただきありがとうございました。
次はこのごろ一緒にプレーすることの多い、2年生の河合に回します。



 

直感

投稿日時:2017/04/06(木) 23:29

 代々木上原に入り浸っている同期の宮原からバトンを受け取りました、3年の文です。4月に入って1週間近くが経った今、授業に新歓にラグビーにと、充実しつつも忙しい日々を部員たちは送っております。新歓期ということもあり今回は新入生に向けたメッセージのようなものを僭越ながら書かせていただきたいと思います。

2年前のちょうどこの頃、大学に入ったばかりの僕は大学生活をどのように過ごすか迷っていた。スポーツのサークルに入るも良し、国際系の団体に入るのも良し、勉学一本に打ち込むも良し、演劇サークルに入団し新しい自分を見つけるのも良しと様々な可能性が目の前には広がっていた。そのうちの一つにラグビーがあった。高校から続けていたということでラグビー部の体験練に顔を出してみると、真摯に練習に打ち込みながらもグラウンド外では笑顔で打ち解け合う先輩方の雰囲気、そこに集まる魅力的な同期の一人一人に惹かれ、気がつけば入部を決定していた。これは色々頭で考えて下した決断というよりは自分の"直感"に従っていた。 ラグビーをして"楽しい"と思えた。
新入生の皆さんはこれからいくつもの選択を迫られることと思います。それはこの先の自分の人生を左右する重大な決断であることが往々にしてあるかと思いますが、人生何があるかわかりません。その時は自分の頭で考えたことよりは自分の"直感"に従って決断下せるといいのかな、と新歓期の今日この頃、2年前の自分を思い出して考えました。といことで新入生の皆さんラグビー部では平日ほぼ毎日ラグビー場で体験練習を行っています!部員が笑顔で対応するので是非お越し下さい!

拙文、駄文をお読みいただきありがとうございました。次は宮原健と同じく代々木上原に入り浸る同期の三浦に回そうと思います。

女詐欺師=名将

 written by 宮原 健 投稿日時:2017/04/04(火) 19:39

***
 進学選択を終えた新三年生は1月末に進学先の学部のテストを初めて受けた。これは、そのテストにまつわる話である。

 その女はよく勉強した。周りの者から見ると異常なまでに。多くの部員が冬オフを謳歌するなか、まだテストまで何週間もあるというのに、「やばーい、やばーい」と漏らしながら一日中図書館にこもってひたすら勉強していた。
 テストが近づき、私も図書館で勉強するようになった。昼食時にその女に話を聞くと、睡眠時間を削って勉強しているのに何一つさっぱり分からないとのこと。
 嘘だろうと思い基礎的な事項を尋ねてみたが、本当に全く分かっていないようだった。
 私はさすがに同情した。彼女は高い志を持ち文科三類から経済学部に進み、出席のない授業にも全て出席して板書を取り続け、長きにわたって自分を追い込んでテスト勉強をしているというのにこれはさすがに哀れだ…

 そして迎えたテスト1日目。1つめの科目はミクロ経済学。例年より難化しており私は動揺したが、それなりに解けたので単位は来たと確信できる出来だった。
 教室を出ると彼女に会った。
 「どうだった?」と聞かれたので、
 「そこそこ出来た」と答え、彼女の出来栄えを聞き返すと、
 「全く出来なかった…。わからなすぎて答案をほとんど書いてないから単位が来るわけないわ…。」と青い顔。しまいには涙を浮かべる始末。
 
 その後も多くの科目で失敗したという彼女。最低でも3科目は落としたとへこんでいたので、ふざけて「3科目落としてなかったら焼肉おごって」と言うと、「絶対落としてるからいいよ」と返した。これほど言うということは本当に出来なかったのだろうと思い、またしても同情してしまった。

 1ヶ月後、成績発表。結局私はパッとしない成績だった。まあ、最初のテストだし、こんなところか。
 一方、彼女。90点以上の「優上」を連発、涙を流したミクロ経済学も80点以上の「優」であり、同期の経済学部の中でぶっちぎりに優秀な成績であった。

 私は呆然としてしまった。全く出来なかったなんて大ウソだったのだ。騙された。東大の女の人ってのはこわいなあと思った。それから、彼女とはしばらく距離を置くことにした。
***
 
 最近笑顔が弾ける後輩マネージャーのあや夏ちゃんからバトンを受け取りました、3年ロックの宮原健です。
 
 上記の事件に話を戻します。結果「優」を取ったのだから、「全く出来なかった」という彼女の発言は大ウソだったのだと、当時の私は思いました。
 しかし、最近、彼女は本当に「全く出来なかった」と感じたのではないかと思うようになりました。
 
 つまり、血のにじむ努力を重ねて万全の準備をしたにもかかわらず、本番では悔し涙を流すような「全く出来なかった」手応えに終わった。
 それでも、準備がとても良かったので「優」を取ることができたのです。

 このように思考を転換させた時、とある名将の言葉が思い出されました。ヤマハ発動機ジュビロの監督の清宮克幸氏の言葉です。
 昨年、ヤマハはサントリーと優勝争いをしていました。直接対決に際し、清宮氏は「我々の80%の力が出せればサントリーに勝てるように準備した」と言っていました。

 ラグビーは人間がするものですから、常に100%が出せるとは限りません。様々な条件により充分に力を発揮できないということは誰もが味わったことのある経験です。
 しかし、80%の力が出せれば OKという準備をしていれば、少しくらいうまくいかなくても大丈夫です。例の彼女と同じですね。

 例年、この部で「100%の力を出せれば勝てる」といった言葉をよく聞きますが、これは「100%の力が出せなければ負ける」ということでしょう。
 女詐欺師と名将のように、少しくらいうまくいかなくてもしっかり結果を残せる準備をするというスタンスが大事だと思います。

 さて、ラグビー好きな方なら気付いているかと思いますが、ヤマハはサントリーとの直接対決に敗れ、優勝を逃しました。清宮氏は、60%の力しか出せなかったと言っていました。
 やはり、勝負は難しいものですね。


 駄文を長々と失礼しました。次は、銀座に入り浸る文剛英に回します。
 
 
 
 

新年度

投稿日時:2017/04/03(月) 22:30

4年FWの佐々木さんからバトンを受け取りました、新2年マネージャーの柴﨑です。
  新年度初めのリレー日記ということで新入生に向けて何か書こうと色々考えを巡らせてみましたが、どんな書き出しもしっくりこず、書いては消しを繰り返してしまいました。そこで、今自分が思うことをそのまま書いてみようと思います。

    私は中高時代、バレーボール部に所属していました。入部当時は地区のトーナメントで一勝できれば良い方というかなりの弱小チームでしたが、顧問の先生やチームメイトに恵まれ、本気で勝ちにいくチームになろうと練習内容から日頃の生活態度に至るまで全てを変えました。高校に上がる頃には地区大会では優勝できるようになり、私たちの代の引退試合では東京都ベスト8に入ることを目標に掲げていました。進学校の母校にとってそれは現実的なものではなく、結局その目標には届きませんでした。今考えてみれば、ただの子供じみた夢のようなものであったのかもしれません。でもその時は皆がそれを達成できると信じて必死で練習していました。どんな基礎的な練習も走り込みも、辛い、やめたいと思うことこそあれど無駄だと思ったことはありませんでした。これを乗り越えたらまた少し強くなれる、昨日の自分より上手くなれると信じて毎日練習していました。
      大変失礼であることを承知の上で書きますが、この一年間ラグビー部のマネージャーとして活動する中で、この仕事は無駄なのではないかと思うことが度々ありました。水につきながら練習を眺めている、その時間を苦痛に思うこともありました。しかし、どんなに単調に見える練習であっても、選手にとっては全てが意味のあるもので、その一瞬一瞬にかけがえのないワンプレーが行われています。その中で選手は日々成長しており、その努力を見守って変化の機微に気づくこともマネージャーの仕事であると思うようになりました。この一年間、そんな大事なことに気づかず無為に過ごしてしまった自分を恥ずかしく思います。

   昨年の11月、秩父宮で試合を見る機会がありました。その日は雲一つない晴天で、秩父宮の芝生は青々としており、ラグビーに無知な私でもそこが特別な場所であるということが見て取れるほど美しい光景でした。「ここでラグビーができたら」直感的にそう感じたことを覚えています。
    今年のチームは入替戦出場という目標を掲げており、選手はそのために日々ハードな練習に取り組んでいます。マネージャーは試合の結果に直接関わることはできません。それでも、一つ一つの仕事に意味を見出し、少しでもチームのことを考え試行錯誤していけば、無駄なことなど何一つないとそう思います。昨年度の自分を省み、新たな気持ちで新年度からの練習に臨みたいと思っています。
   拙文を最後までお読み頂きありがとうございました。次は、フォトジェニックNo.1の3年FW宮原健さんにお願いします。

入部の経緯

 written by 佐々木 一平 投稿日時:2017/03/31(金) 22:44

恵まれた体格を活かして活躍中である新2年の野村君からバトンを受け取りました、新4年の佐々木です。

 

今はちょうど新歓シーズンであるので、3年前にラグビー部に入部した経緯について書いてみたいと思う。

 

3年前僕は諸手続きの後、三鷹寮の入寮手続きがあったためオリエンテーション委員にその旨を伝え、テント列に入らずにそのまま三鷹寮に向かった。そのため、高校の時にラグビー部でなかった僕の情報はラグビー部に知られていず、勧誘も受けていないため本来自分がラグビー部に入るような状況ではなかった。

 

それではなぜ僕がラグビー部に入ったかと言えば、サークルオリの日に自分でラグビー部のブースに行ったからである。自分からラグビー部のブースを訪問したきっかけとしては、中学・高校ではサッカーをやっていたものの小学校の時にラグビーをやっていた時期が少しあったこと、高校の時の友人にラグビー部員がいたことがある。

 

その後体験練習に行き、ラグビーの面白さを7年(中学3年、高校3年。浪人1年)ぶりに思い出すこととなり、ラグビー部に入部した。

 

その経験から新入生に伝えたいことは、自分が興味を持った部活、サークルの体験練習やその他のイベントには一度足を向けて欲しいということだ。なんなら、興味がなくても一度参加してみてもいいかもしれない。参加してみて合わなければ入らなければいいのだから、一度参加してみることはマイナスにならないと思う。逆に食わず嫌いをして敬遠することは自分の可能性を狭めてしまうことにつながる。

新入生には視野を広げて様々な部活、サークルの新歓に行き、その上で各々にとって最善の選択をしてほしいと思う。

 

次は毎日、部の運営や選手のサポートを頑張ってくれている新2年のあや夏ちゃんにお願いしたいと思います。

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