ラグビー部リレー日記

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楽しんでる?

 written by 南里 耕大 投稿日時:2015/02/03(火) 22:35

松田よりバトンを受け取りました南里耕大です。


楽しんでる?

一昨年のバックスコーチだった長島修さんは練習中の僕らに問うた。

 

東大ラグビー部はよく真面目な集団だと言われる。

確かにそう思う。

周りの学生が2限の授業にも寝坊してくるのが当たり前のような環境の中、朝7時にはグランドに出てボールを追いかけている。

 

だが、楽しんでいるだろうか。

 

一年生のころはJr.練で毎日が楽しかった。

しかし、学年が進むにつれラグビーをすることが日課になり、うまくなることが課題になり、まとめることが責任になった。

明日練習いくのヤだな。そう思うことも何度かあった。

 

フィットネスをやっていて、みんなゼェゼェ息を切らしている。

真面目にしっかり追い込んでいる。そして「もう無理だ」という。

 

決して追い込んでいる人を批難している訳ではない。

みんなが息を切らしている中、周囲に合わせて辛がっている人が少なからずいるように思う。

そして自分がそういうときが度々あった。

どんなに辛くても「もう無理」とは言ってはいけない。

たとえ追い込みきっても、そこを自分の限界にしてしまう気がするから。

 

だからそういうときこそ楽しもう。

辛いことを達成したときの喜びを噛み締めよう。

「もう無理」ではなく、「ここまでやった、もっと強くなれる」を口癖にしよう。

 

ラグビーの楽しさとは変なプレーをしたり、楽をしたりすることではない。

それでも、ステップで相手を置き去りにする爽快感、タックルで相手に刺さる衝動、サインプレーでラインブレイクしていく快感など、人それぞれの楽しさを持っている。

楽しさを求めることでどんどんラグビーに対して前向きになれるし、より高い次元でプレーしたいと願う。

だから、誰よりも練習して誰よりも楽しんでやる。

 

だってラグビーは面白いじゃないか。

 

 

 

次は持病を乗り越えて復活した同じ機械科の志水にお願いします。

変身

 written by 松田 尚之 投稿日時:2015/02/01(日) 23:30

「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
 常々そう思ってきた。
 僕は別に、元々出来た人間ではないし、正確に言えば、強く意識しなくとも、そうであるのかもしれない。
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
グラウンド外では勉強、仕事をテキパキこなし、一度グラウンドに出れば、息を飲むプレーで部員を魅了する、そういう事は僕は出来ない。
どちらかと言うと、否、どちらかと言わなくとも
仕事や勉強は苦手で、ラグビーに関しても、上手いプレーが出来るわけではない。
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
同期から一目置かれ、後輩からの尊敬の眼差しを一手に受ける、僕はそういうタイプでもない。ヘマをしては笑われ、後輩とも馬鹿な冗談を言っては笑い合っている。そういう人間だ。
 
否定ばかりを重ねてきたが、別にこれをどうこう思っている訳では無く、寧ろそれでいいじゃないか、とも思っていた。そんな自分の立ち位置に納得していた。
そうやって卒業してくんだろうなぁ、とボンヤリ感じていた。冗談をよく言う、親しみやすい面白い先輩であれたらいいや、と。
 
だからこそ、
 
 
 
「カッコ悪い」先輩であろう
 
 
 
と思っていた。
 
しかし、12月23日の京大戦。グラウンドでプレーする先輩は非常にカッコ良かった。
カッコ良い、という表現は野暮かもしれないが、カッコ良かったものは、カッコ良かったのだ。なるほど。これが4年か、と思い知らされた。
 
そしてその時、「カッコ良く」ありたい、と強く思った。グラウンド外ではカッコ悪くてもいい。
しかし、せめてグラウンドでは
泥臭いプレーでもいいから、目立たなくてもいいから、「カッコ良く」ありたい、そう強く思った。
 
そもそも、僕が何で大学からラグビーを始めたか。
よくよく考えたら幼い頃に水泳を習ってはいたが、僕はスポーツというスポーツを、大学までした事が無かった。
中学ではトランペットを吹いていたし、高校では部活をしていなかった。
特に意識はしていなかったが、どこか引け目を感じていたのかもしれない。こういう表現は語弊を招くかもしれないが、《男なのに》スポーツをしていなかった自分に、引け目を感じていたのかもしれない。だから、スポーツを通して男らしくなりたかった。田中の内容と少し被るが、僕も、ラグビーを通じて、漢になりたかった。
 
 
そうだった。危うく忘れるところであった。
 
 
 
「カッコ悪い」から「カッコ良い」へ。
 
 
 
4年目となって、後がない今、僕は最後の大変身を遂げたい。
Reflesh the Worldするような、カッコ良いプレーヤーへ。
最後ぐらい、なり振り構わずガツガツいこう。
そして、
 
 
 
 
「カッコ良い」先輩であろう
 
 
 
 
次のリレー日記は南里にお願いします。
 
 

ポジションはロック

 written by 田中 翔太 投稿日時:2015/01/29(木) 15:19

LO/ ロック−ラグビー王国ニュージーランドでは、少年はロックをやりたがる。強くて頼りになる男の象徴的ポジションだからだ
 
  私は1年生の時、検見川で行うOB戦でロックを任された。初めての試合だ。ロックとは何をすればよいか分からない私は試合前夜に「ラグビー ロック」でググってみた。その時、出てきたのが冒頭の言葉だ。なかなかいいポジションをもらったと思った私は、もっと具体的にどんな仕事をすればよいか同じロックの勘太郎さんに尋ねてみた。「ロックってのはな、チームで1番強い男がやるポジションなんだよ」なんとグーグル検索とほぼ同じことを勘太郎さんは言い放ち、満足気にその場を去っていった。私はそれじゃあ答えにならないと少しばかり困ったが、それ以上に素直にかっこいいと感動した。これぞ強い男だと思った。そもそも私は強い男に憧れがあった。だからこそ入部を決めたのだ。強くなるために。
  
 じゃあ強い男ってどんな人間だろうか。そんなの決まってる。ここぞって時にチームのピンチを救ってくれる人間、ここぞって時にチャンスをものにしてくれる人間だ。さらに言えばチームを勝利に、そして入れ替え戦に導く人間だ。この3年間、そんな強い男を目指してきたが、何度も何度も与えられたチャンスをものにできなかったし、チームの勝利にも貢献できなかった。でもいま私は悲観的になっているわけではない。去年の10月から腰を痛めてラグビーができない私は自分の過去の映像をよく見ていた。その時、私はたしかに「俺ってもっともっと強くなれる、まだまだ上手くなれるんじゃないか」と思った。映像を見れば見る程、その思いは強くなった。だから私は今年1年自分の可能性を信じて死に物狂いでやるし、自分自身の成長に期待している。もちろん現在の首脳陣や引退された先輩の中にも私に期待してくれている方はいる。私に現在寄せられている期待はロックのポジション争いに勝つことだ。しかし私は確かに2年前のリレー日記で書いたのだ、周囲の期待を超えるプレイヤーになると。そう、期待を超えて私がチームを入れ替え戦に導くという気概を持ってこの1年私はラグビーをする。もちろんこれは生半可なことではない。でも立山がいる、勝田がいる、森がいる、木下がいる、それだけじゃきっと駄目なんだと思う。東大が入れ替え戦に出るためにはきっと期待を超えてくるプレイヤーが出ないといけない。今の殻をぶち破るようなプレイヤーだ。そんなプレイヤーに私がなってみせる。なぜなら私のポジションはロック、チームで1番強い男がやるべきポジションだからだ。
 
  長々と語ってしまったが、今年1年必ず目標を達成するという「覚悟」をもって臨む。行動と結果の両方でその「覚悟」を示す。有言実行だ。やってやる。
 
 次のリレー日記は松田にお願いします。

答え

 written by 勝田 大智 投稿日時:2015/01/27(火) 23:03


 市場からバトンを受け取った勝田です。暇そうにしているなどと言われてしまいましが、レポート課題に追われる日々です。あえていうのなら、計画的に単位を取得しているため今期はそこまで忙しくない、と言ってほしいものです。

 最上級生になるに当たり、このオフ中に去年1年間自分が節目節目で書いてきたノートを見返してみた。そこにはシーズン当初の決意や試合の反省、さらには個人練習用メニューなど様々なことが記されていた。そう去年は、自分なりに努力してきた「つもり」だった。あの日までは、自分は間違いなく成長している。このまま努力を重ねていけばよいと思っていた。一橋戦に負けたあの日までは。
 ノート表紙には、「9/14を忘れるな」と書きなぐってある。あの試合、明らかに自分のミスで失点を重ねた。何もかもがうまくいかなかった。しかし、今考えても決して準備が足りなかったとは思わない。初戦ということもあって必要以上に相手のビデオを何度も何度も観て動きは確認したつもりだった。しかし、一橋に負けた。敗戦後、ひとりで泣きながら書いたページには「何かを変えよう」と書いてある。あの日から、「何か」を変えようと必死にシーズン終了まで駆け抜けた。しかし、今思い返してみると何が変わったのだろう。僕は、対抗戦に出場しながら明らかに精彩を欠いていた。同じようなミスを重ねた。努力しているつもりでも結果に結びつかなかった。結局何も変わらなかったのだ。

 原因は何だろうか。試行錯誤の末、見つけたのは「今まで誰のためにラグビーをやってきたのか」という点であった。今まで俺は、自分のためにしかラグビーをやってこなかったのだ。どんな練習も自分だけがうまくなればよいと思っていた。ライバルは蹴落としてとにかく自分だけがAチームで出られれば良い、そう思っていた。自己中心的にプレーをしていた。そういったがめつさが必要なスポーツもあるだろう。しかし、ラグビーというスポーツにおいてはそれではだめなのだとようやく分かった。自己中心的にしか考えることができないから、「あいつは強いから」などと心の中で言い訳を作ってしまう。弱い自分と決別することができないのだ。自己中心的にしか考えることができないから、努力した「つもり」になってしまうのだ。結局その練習は体にしみついていないということに気が付かないのだ。自己中心的にしか考えることができないから、自分のミスを他人のせいにするのだ。
今年はチームのためにプレーしよう。そう誓う。自分がこのチームで「誰よりも努力する」といった入部当時の思いに嘘はない。自分はそうやってここまでやってきた。チームのためにプレーするとは、この努力に人をどんどん巻き込んでいくことだと思う。自分の努力を自分だけで完結させるのではなく、チームメイトにも還元していきたい。これが俺が3年間で出した自分なりの答えだ。そして首脳陣という立場にいないからこそわかること、見えることがあると思う。そういった立場を精いっぱい利用して首脳陣をサポートしていきたい。

 ここまで書いて思う。これは結局のところ精神論でしかない、と。大切のは、精神論を雄弁に語ることではない。この精神論を土台にして、実行に移し、結果を出すことだ。入れ替え戦出場という目標が決して甘いものではないことを2年間対抗戦に出場する中で味わってきた。だからこそ、今年は結果を出すために「実行すること」にこだわらなければならないと思っている。
もう3度も、こうやってシーズンの初めに決意を固めてきた。そしてそのたびに挫折してきた。今年こそ必ずやり遂げてみせる。

次は、田中君よろしくお願いします。

不安を潰しながら

 written by 市場 悠稜 投稿日時:2015/01/27(火) 21:31

こんにちは、菊地よりバトンを受け取りました市場悠稜です。

もうすぐ最後のシーズンが始まるが、1年前を思い出してみた。
昨年の今頃も、今年こそ対抗戦で活躍するぞと意気込んでいたのを覚えている。昨年からHOを練習し、春シーズンの序盤こそ順調ではあったが、夏はなかなか上手くいかず、秋以降は腰を痛め、対抗戦の初めの4試合は見ているだけで、その後も腰は思うようによくならず、HOではなくバックローとして復帰した。思い返すだけでも非常にもどかしいシーズンであった。去年の4年生の、1年前の私に対する期待はもっと大きかったはずであり力になれなかったことを申し訳なく思うし、自分も非常に悔しい。

そんな中、今シーズンはプロップとしてプレーする。この状況に対して、いろんな人に「腰は大丈夫か?」や「選手生命にかかわるぞ」などと言われ、自分でも100%大丈夫なんて到底言えないし、不安は大きい。昨年秋に腰を痛めてから継続的に体幹トレーニングやケアに取り組んできたから大丈夫だろうと言い聞かせているだけだ。さらには腰が大丈夫だったとして、プロップとしてしっかりとしたスクラムが組めるのかという問題があり、こちらの方が重要だ。とにかくプレーヤーとして不安なことだらけだが、練習して一つ一つ潰していくしかない。

さらに、4年として勝つチームの雰囲気を作っていかなければならない。昨年までは、自分のプレーのことならまだしも、他人のプレーを気にする余裕など無く、練習の中での話し合いでもあまり話せなかった。昨年の秋に、加藤さんが「語ることを持ち合わせていなくても、何かを語らなければならないときがある。」と書かれていたが、私ももう逃げてはいられず、何かを絞り出さなければならない。また、単純に練習を盛り上げるということも必要だ。今まで避けてきたが、やるしかない。

また、私は今年度主務を務める。よく「主務は大変だ」と言われる。確かに大変な時もあるかもしれないが、数年前に比べると今は多くの仕事をマネージャーが引き受けてくれ、かなり負担が減っている。OBの方も、グラウンド管理をはじめ、本来部員がやるべきであるようなことをやってくださる。このようにプレーヤーとして集中できるように支えてくださる人に感謝しながら1年間戦っていく。

次は、テストがなく暇そうにしている勝田にお願いします。
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