ラグビー部リレー日記 2014/2

両立

 written by 木下 魁 投稿日時:2014/02/26(水) 13:00

同期の立山よりバトンを受け取りました新3年の木下です。
スーパールーキーとの紹介を受けましたが、もともとスーパーな選手ではなかった上に、もはやルーキーでもなくなってしまい、心苦しい限りです。
 
さて、新チームが始動し1か月が過ぎようとしていますが、今年から首脳陣会議に参加させていただき、責任ある立場となった私は今“両立”の難しさ、大切さを感じています。私の中で今必要性を感じている両立には2つの意味があり、1つが学業とラグビーの両立、 2つ目が部内におけるプレーヤーとしての役割とマネージメントする側の役割の両立です。
 
まず1つ目の学業とラグビーの両立は所謂「文武両道」と呼ばれるもので、私自身高校時代から耳に穴が開くほど言い聞かされて意識してきたことでありますが、つい先日初めての専門科目の試験があり、改めて文武両道の難しさを感じました。個人的には東大ラグビー部の価値は文武両道にあるといっても過言ではないと思っているので、これから後期課程に進んだ後もラグビーはもちろんのこと、学業についても手を抜くことなく努力を重ねていきたいと考えています。
 
次に2つ目の両立についてですが、今年から部内での自分の立場が変わり、対抗戦でチームを勝たせるために戦術や練習メニューを考える側にまわったことで、今までの2年間にはない難しさを感じています。私は小学生の時からラグビーをしてきましたが、自分で練習メニューを考えた経験はなく、組まれたメニューに沿って練習してきたため、どのような部分を強化するためにどのような練習を行うのかといったことを考えることは新鮮でもありますが、四苦八苦しているのが現状です。さらにそういった状況下で自分自身のレベルアップも図らなければいけないという難しさもあります。この両立を達成できるかどうかが今年の自らのテーマとなりそうです。
 
今年初めてのリレー日記ということで抱負のようなものを書いてみましたが、2つの両立を成し遂げられるかどうかが今年の自分自身の部活動を左右すると思っています。今シーズンの終わりに良い結果を手にするためにも、この2つの両立を達成するべく努めていく所存です。
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
次は学業とラグビーの両立をスマートにこなす同期の教育学部生、森和宏にお願いします。
 

成長し、勝つための集団へ

投稿日時:2014/02/21(金) 18:58

4年森智章からバトンを受け取りました。新三年の立山です。

新チームが始動して早くも2週間が経とうとしています。現在今年のテーマの一つである個々の強さにフォーカスした練習、WTが行われています。このような練習は地味できついものも多いですが、皆で声を掛け合い半ば狂気にも似た明るさで取り組んでいます。特に未経験者を中心とする昨季ジュニアだったメンバーの成長には目を見張るものがあります。ハンドリングスキルや体付きも明らかに変わり、コンタクトを厭わない者も増えました。心なしか表情にも自信が見え、背筋も伸び胸が張れているように感じます。このように現在取り組んでいる個々の強化はもっともリターンが確実でわかりやすく、モチベーションの維持にもつながり、今後試合に臨むうえで最もファンダメンタルな部分の強化でもあることから松木政権では最重要視し強化に取り組んでいます。

世間ではもうすぐ国立大学の二次試験です。私も2年前の今頃は机にかじりつき試験に向けて勉強していたと記憶しています。その後こうして東大ラグビー部に入部することになるのですが、入部した私は悪い意味で驚きを隠せませんでした。一番の衝撃だったのは怪我人が多く、選手の体が細いことです。テレビでしか見たことのなかった大学ラグビーの世界に足を踏み入れることに期待と不安を抱いていたのですが、それらはどこかへ消え去ってしまい、別の不安が付きまとうようになりました。目標とする対抗戦の相手校と比べ、我々が身体能力(センス)、ラグビーキャリアで圧倒的に劣っているという点は新入生の私でもわかりました。我々が目標を達成するためには”我々の努力”が”全国から集った優秀な人材が整備された指導体制の下激しい練習を重ね紡ぐ努力”を凌駕する他ありません。量(グラウンド内外)も、質(方向性)も、スタートの差を埋めるためには一時の予断も許されていないことは明白です。体を作るWTがその一つであることは言うまでもないでしょう。この年の対抗戦には到底実力は試合のレベルには及んでいませんでしたが、自分を含め3~4人の新入生がメンバー入りする諸先輩方の言う”スイカの大安売り”となってしまいました。先にも述べましたが、身体能力(センス)、ラグビーキャリアがある”スーパールーキー”が望めない東大にとってこれは由々しき事態であると勝手ながら思っていました(もちろん昨季の主将川島さんをはじめとする例外はありますが)。誤解を招くようなので断っておきたいのですが、’12年体制を批判しているのではなく、私は他大学の進展に取り残された旧態依然とした風潮が蔓延していたことを問題視していたのです。
対して昨季は、NTTcom様、西山、長島、岩崎コーチ、IBMの作田、山田スクラムコーチをはじめとする多くの方々に支援していただき、ようやく組織の”基礎の基礎”ができたと思います。今年はさらに上野、吉住、鈴木OBコーチが頻繁に練習に来てくださり指導体制は益々充実の一途です。ラグビー理解の浅い我々には大きな助けとなっています(もちろん頼り切ってしまうようなことはあってはならないですが)。MGRの協力もあり栄養指導も充実し、WTも印牧トレーナーに年間を通じた強化計画を立てていただきました。環境は充実してきました。あとは我々の努力です。

東大ラグビー部のような即戦力が望めないチームは、試合に出る選手は全員最上級生であることが理想だと私は思います。不断の4年間の努力の積み重ねによって培われた実力には、必ず高校上がりは及ばないでしょう。それができる環境が、今の東大ラグビー部にはあると思います。自分の努力、そして仲間の努力に自信を持てれば自ずと信頼は築かれるはずです。そして東大ラグビー部員であることに自信を、誇りを持つでしょう。もちろん、結果が伴わなければ水泡に帰しますが。

今秋の対抗戦には全員が信頼し合う15人がピッチに立つことを誓います。

最後に、受験生の皆さん、東大合格、そして東大ラグビー部への入部を心から祈念しています。高校でラグビーに打ち込んだ方も、そうでない方も、東大ラグビー部は貴方がラガーマンとして、人として成長できる環境であると断言します。東大ラグビー部での4年間を通じ、挫折の悔しさを、達成の喜びを一緒に分かち合いましょう。試合には、簡単には出られませんよ笑。

最後までお読みいただきありがとうございました。次は貴重なスーパールーキーだった木下魁にお願いします。
 

自信と信頼

 written by 森 智章 投稿日時:2014/02/18(火) 23:25

 

4年の森智章です。

 

先週のキックオフミーティングで今年のスローガンはconfidenceと発表された。
 

それに関連して恩師の言葉を思い出す。
 

 

私の高校時代の顧問の鈴木先生はベンチプレスが大好きだった。還暦を迎えるにも関わらず、100キロ上げる方だった。私はその頃、先生とともにベンチプレスをよくしていたのだが、その先生に

「相手の一番重いやつの重さをベンチプレスで上げろ。そうすりゃ相手チーム全員持ち上げられる」
と鼓舞されたことが記憶に残っている。そんな訳はないと苦笑した。


しかし今になって少しその意味がわかった気がする。先にも書いたが私は先生に鼓舞されながらよく一緒にベンチプレスをしていた。そのおかげもあってかベンチプレスだけは人より強くなった。それがプレーに活きているかと問われればまだ努力不足は否めないが、そのことは私の中で小さいながらも自信となっている。先生はベンチプレスを通じて私に自信をもたせてくれたと今になって感じる。

 

 

自信を育むのは日々の積み重ねである。先生が私をウエイトルームに毎日のように誘ってくださったことで、日々の積み重ねができ、自信がついた。4年になった私は後輩を引っ張る立場になった。当時私を引っ張ってくれた鈴木先生、また去年までの3年間ずっと私を引っ張ってきてくださった遼平さんのように、私自身が後輩を引っ張っぱれる存在になりたいと思う。
 

 

自分自身についても、私は自信がなさそうにプレーをするとよく指摘される。大学生活ラスト1年間になった今、このままではいけない。

練習を積み重ねて、自分のプレーに自信を持 てるように頑張っていきたいと思う。自信を持った精神と怪我をしない身体によって、もう一つのconfidence、チームの仲間からの信頼を得る。

このことを今年度のスタートにあたり抱負としたい。



次回は立山にお願いします。

勝つために

 written by 江村 俊彦 投稿日時:2014/02/16(日) 02:05

大川君と同じく、副将を務めます江村です。
 
今週末もまた雪が積もってしまいましたが、ウェイトトレーニングに励んでいきます。
 
さて、首脳陣として今年のBKについて書きたい。中心となってきた4年生が引退してしまい、経験値としては浅い選手が大半である。しかし飛び抜けた能力を持つプレーヤーがいなくとも、全員が水準以上のスキル、フィジカル、運動量を持ち、誰かに依存せず意図をもってプレーできれば昨年より強い、勝てるBKにできると思う。
 
そこでまずこの時期に取り組むのが、基礎スキルの精度とフィジカルを最低限のレベルに引き上げる事だ。どんな戦術を取るにしてもミスせず速くボールを運べるスキル、簡単に倒れない•怪我をしないフィジカルは必須だ。過去2年の対抗戦を通じてこれらは試合のフィールドに立つため、信頼を得るための「資格」のような物ではないかと考えるようになった。残念ながら私にはその資格はなかったと言わざるを得ない。資格がないままプレーしていたため、テーピングぐるぐる巻きになり、最後はケガで離脱を余儀なくされた。
 
これらはもちろん継続的に取り組まないと、十分な効果が得られないものであるが、集中してできる時期は限られており2月、3月で特に取り組みたい。基礎スキル、フィジカルの強化で個々人の得意プレーもより生きてくると思う。
 
次に少しだけ、なぜ私が今ラグビーをしているかについて考えてみる。部室には「達成の喜び」と書かれた色紙が飾られている。その文脈はわからないがこの言葉を拝借させていただくと、目標とする試合に勝ち「達成の喜び」をチームメイトと共有するためにラグビーをしているのだと思う。人間として成長したり、問題解決能力が高まったり、苦難を耐え抜く力がついたりするのは、目的を達成するために必要だったり、その過程で身に付けることができる大事なものではあるが、目的そのものではないと私は考える。
 
私はラグビーを高校で始めてから、目標とする試合に勝って喜んだことがない。今年はラストチャンス。上位校を倒して、入れ替え戦に出て、チームメイトと勝利の味を噛みしめたい。チームメイトが注いだエネルギーが無駄にならぬよう、首脳陣として勝つためにできることを常に探し、実行していきたい。そして何より、プレーヤーとして大きく成長し、勝利に貢献したいと強く思う。
 
以上です。次は同じく4年BKの森智章にお願いします。
 
 

スタート!

 written by 大川 充穂 投稿日時:2014/02/12(水) 21:35

リレー日記をお読みの皆様へ。

今年度副将を務めます東京大学ラグビー部4年の大川充穂です。

今年度もリレー日記がスタートします。部員それぞれが考えていることを、ここから発信していきたいと思います。
よろしくお願いします。

先日2月9日にキックオフミーティングが行われ、主将松木率いる新チームがスタートしました。
昨年までのような目立ったキープレイヤーは存在しませんが、全員でしっかりと団結して頑張っていくことを確認し、いいスタートが切れたように思います。

同じく2月9日の夕方からは、昨年度の納会が行われました。そこには内田前監督をはじめとして、非常に多くのOBの方々にいらっしゃっていただき、自分たちはこれだけ多くの方々に支えられているのだ、ということを強く感じました。皆様のご期待に応え、私たちの目標が達成できるよう、これからも努力を重ねていきたいと思います。

私自身、副将として、今年から首脳陣の一人としてチームをまとめていく立場になったわけですが、なってみて初めてそのむずかしさというものを痛感しています。今までの大して何も考えずにラグビーだけをしていればよかった3年間とは大違いです。この1年間は果たしてこれまでの3年間のようにあっという間に過ぎてしまうのか、それとももがきながらやっとというような長い1年間になるのかはわかりません。それが実際にはどうだったかは、今年の私の最後のリレー日記のときに振り返ってみたいと思います。
一つだけ確実に言えることは、この1年間を大学生活4年間を捧げたラグビーの集大成として、胸を張れるものにしたい、ということです。

まとまりのない文章になってしまい申し訳ありませんでした。
次は、口下手なもう一人の副将、江村君にお願いします。

2014年2月

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成長し、勝つための集団へ
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自信と信頼
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勝つために
2014/02/12(水) 21:35
スタート!

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