新入生皆さん、この度はご入学おめでとうございます。皆さんの努力が報われたこと、とても嬉しく思います。
さて、まさに今から皆さんの大学生活がスタートします。少し大袈裟に、そして先輩面をして語らせてもらうならば、この4年間はきっと人生を変えます。社会人ではあり得ない時間の余裕に、多様な価値を追求する学生による刺激に満ちた環境。この二つがそろうことは、この先の人生おそらくありません。自分自身のために投資をする時間と対象が、東大での4年間には揃っているのです。その意味でこれからの学生生活は、今後60年間付き合い続ける自分という人間を大きく変える、最後のチャンスと言うことができるのではないでしょうか。
そのような環境の中で、皆さんは一体どんな価値を追求し、どう自分を育てていくのか。どんな学生生活を選択するのか。それを決定するのはもちろん皆さん自身ですし、その決定はそのまま自分の人生に還元されます。ですから、入学直後のこの時期に、何を選択するのか悩み抜くのは大きな意味があることだと私は思います。大いに迷うと良いのではないでしょうか。
そして、私達ラグビー部も、皆さんに価値を提供することができます。それは、
『真剣勝負の世界で、徹底的に自分自身と向き合い続ける』
という価値です。中途半端に物事に取り組んだって(世の中のほとんどのことは中途半端なのかもしれません)、これは絶対に手に入りません。本気で取り組むからこそ、自分自身の弱さに向き合うことを常に要求される。弱さに打ち勝つための自分との勝負に、いつの瞬間もさらされ続ける。「どこまでこだわるのか?」そこに限界はありません。とても楽なことではないけれど、やり抜いてやり抜いてそれを乗り越えたら、絶対に強くなれる。人間として。間違いなくそれは、人生の大きな財産になる。
東大ラグビー部には、そんな挑戦を可能にする環境があります。人工芝のグランドを主とした充実した設備、目指すべき非常に高い目標、そして何より部員の熱さ。ラグビーという競技自体にも魅力が詰まっています。是非一度、グランドにいらして下さい。部員一同心からお待ちしております。
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