ラグビー部リレー日記

背負うという事

投稿日時:2021/01/05(火) 19:00

 新年あけましておめでとうございます。吉村からバトンを受け取りました、4年の松井です。未経験者として入部した1年目、彼にはラグビーの真髄であるコンタクトプレーを叩き込んで貰いました。なぜか彼と2人きりでコンタクト練習をすることが多く、現実離れしたインパクトを受け続けた結果、ラグビーに大分慣れる事ができました。彼は心優しいし仲間にいると1番頼りになるので、敵対しない事をおすすめします。





 吉村もその1人ですが、様々な方々の支えのもと、最終学年で迎えた今シーズンでは多くの試合でスイカを背負って闘うことが出来ました。今年はこの難しい社会状況でとりわけ沢山の方面からご支援頂きましたが、この4年間を通して関わって頂いた全ての方々への感謝から述べたいと思います。

 はじめに、この社会状況で私達がプレー出来るよう尽力して下さった監督、主務、並びに関係者各位に感謝いたします。

 また、コーチ陣各位にはプレーの指導につづき、ラグビーに取り組むにあたり必要な精神や人間性を教えて頂きました。特に今年はイレギュラーなシーズンに戸惑う我々を導いて頂きました。1年生からラグビーを教えて頂いた森さん、小田部さん、ジュニアコーチの方々、また2年生の時からコーチに就任された深津さんや川出さんには当時から期待して頂き、ラグビーの基礎や規律を学ばせて頂きました。また、今年とても深く関わって頂いた大西一平氏には私のプレーから日常生活まで、これまで培ってきたラグビーに対する考え方全てを劇的に伸ばして頂きました。特に経験したことが無かった13番を与えて頂き、4年生のシーズン終盤まで成長し続け、自分のラグビーを深める事ができました。心から感謝申し上げます。

 先輩方には、何から何まで全てお手本にさせて貰いました。先輩方がいるチームが大好きで、部活に通うモチベーションであると共に、自分もこんな人間になれたらよいなといつも思っていました。有難うございました。

 また、家に帰れば親がおり、自粛中は特に、一つも嫌な顔をせずご飯を作ってくれました。ここまでフィジカルを成長させられたのも両親のおかげです。感謝しても仕切れません。

 そして、対抗戦緒戦に始まり、8週連続の試合という経験したことの無いシーズンは、後輩とスタッフがいてくれたから乗り越えられました。スタッフに関しては試合の運営、広報活動、毎練習毎試合のテーピングなど今年は本当に大変だったと思いますが完璧にやってくれました。とても良い環境でラグビーをする事ができました。有難うございます。



 ただ、対抗戦で良い結果を残せなかったこと、入れ替え戦出場という目標を達成出来なかったことは、本当に申し訳ありませんでした。

 明治学院大学戦を振り返ると、直前は必ず勝てると、心の準備が出来ていた筈でしたが、敗因は他でもない心に在りました。チームの戦術や個人技よりも、ボールを持った瞬間、タックルをする瞬間、セットプレーの瞬間、あらゆる場面で責任感がまだまだ足りなかった為に本来の力を出し切る事ができませんでした。

 しかしながら、この試合を皮切りに責任感という課題に正面から向き合い、シーズンを深めると共に、特に一橋大学との再戦や直近の名古屋戦では素晴らしい成長を感じられ、明学戦に挑んだ我々を俯瞰出来るまでになりました。この成長こそ、チームの大部分を占める3年生以下が自覚を持って取り組んでくれたことで実現出来たものであり、これは4年だけではどうにも出来なかった事です。感謝しています。

 個人的には、下級生が4年、そしてチームを信頼してくれたことが成長に起因しているのかなと思うと、チームビルディング長として安堵の思いです。


 さて、皆様は今年の1月2日に行われた大学選手権準決勝である、明治大学対天理大学の試合を御覧になりましたか。 実はここに僕の幼馴染がスタメンとして出場していました。シーズンを通して責任感を持って闘うという事を少しでも実感できた私にとっては、部員や応援されている全ての方々の思い、チームの歴史や結果全て、桁違いの規模の重圧を背負って闘いながらトライを取っていく彼はとても、とても偉大で、私の誇りです。彼の今後の活躍を期待しています。



  次に、この学年唯ニの未経験者として、これから東大ラグビー部で闘っていく未経験の後輩達にバトンを託したいと思います。東大ラグビー部では未経験者の貢献がとても重要になると思っています。 まずは上手くなりたいと必死になるかと思いますが、真摯に取り組み続ければ、かならず仲間は信頼してくれます。筋トレもラグビーも最初は何もかも出来ませんが、周りは心の底から期待してくれますし、どんなに拙くても自分からの働きかけは必ず評価して貰えます。そして必ず必要とされる瞬間は訪れます。だからこそ、誰も失わず、怪我をせず、全員で支え合いながら経験を積んでいってください。いざという瞬間に力が発揮できるよう、黙々と努力を続けて欲しいと思います。



  最後になりますが、同期とはとても楽しい4年間を共に過ごせて最高でした。彼らとのあらゆる練習や会話が全て今の私のラグビーに生きています。本来はもっと上手くなって驚かせる予定でしたが、皆はそれ以上に成長していくのでいつまでも追いつく事はできませんでした。スタッフの3人もプレーヤーを信じて仕事をしてくれました。尊敬と感謝を込めて、ありがとう。

 シーズン終盤になり怪我による離脱が増えてしまいましたが、皆、1年からめちゃくちゃ努力を重ねてきた奴ばかりです。これまた幼馴染である虎もその1人ですが、最後くらい一緒に試合したかったな。もし京大戦が実施できれば、彼らの全てを背負って地の果てまでボールを追いたいと思います。

 そして主将藤井。彼がいてくれたから、復帰する意思を見せ続けてくれたから私は心折れず闘う事ができました。彼は私達の想像を遥かに超えて悔しい筈です。彼がこのチームにいてよかったと心の底から思い、卒部してもらう事が今の僕の目標です。



 背負うということ。これをこの大学生活で学ぶことができて良かったです。



 このチームが大好きです。最後まで本気でやっていきましょう。





 次はメディカルの分野でとてもチームに貢献してくれた建築学科同期でもある4年の西山にバトンを回します。下級生の頃から何度もテーピングをしてもらい、とてもお世話になりました。

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