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ラグビー部リレー日記
興奮よりも速く、強く
投稿日時:2022/10/05(水) 19:00
天才りさちゃんからバトンを受け取りました、4年の國枝です。
りさちゃんは、同期がジムでトレーニングしている時間、横にあるランニングマシーンで走りこみをするほどストイックで同期愛が強いスタッフです。いつも丁寧に仕事をしてくれていて、いちプレイヤーとして本当に頭が上がりません。いつもありがとうございます。
ラグビーのプレーの中で何をしている時が一番好きか。
部員と面談をする時によく聞いていた質問であるが、自分に問うとなると案外悩ましい質問である。
1年生の時に初めて新歓練習でラグビーをした時は、ボールを持って全力で走る、という本当にシンプルなプレーが最高に楽しくて、直感的に「このスポーツをやりたい」「これしかない」と感じて入部を決めた。
2年生の時もランプレーが一番好きだったように思う。ただ、他の選手と比較して自分が最も自信が持てるプレーはキックであり、飛距離が出て精度が高くなるにつれてキックもランプレーと同じくらい好きになっていったような気がする。
では、今はどうか。
もちろんランプレーもキックも好きではある。
けれども、一番好きなのは、というより最も魂が震えるのはタックルである。
決してタックルが得意なわけではない。むしろ、1.2年生の時はとても苦手だった。
ただ、身体が強くなり、コンタクト練習を重ねていくにつれて、徐々にコンタクトが楽しくなってきた。その中で、タックルで相手を芯で捉えて、仰向けにひっくり返す時の快感、興奮を覚えた。
ただ、試合の中で本当に気持ちのいいタックルができたのは、今年の九大戦の一回限りである。思いっきり走りこんできた相手のBKを芯で捉えて、仰向けにひっくり返した時の身体の衝撃と興奮は言葉では言い表せない。相手はその後、みぞおちでしばらく苦しんでいたが、これが大西さんのいうDominationなのだと、これがラグビーなのだと、自分の体、感覚を通して理解できた瞬間であった。
少し話が変わるが、僕の父親は僕と同じく大学でラグビーを始め、4年間ラグビーに没頭し、社会人になっても数年間、会社のチームでラグビーを続けたらしい。
父親は基本的に仕事人間で僕が小中学生の時はあまり家にいなかったが、家にいる時は大抵の場合、ラグビーを観ていた。
また、秋になると母校である一橋のラグビー部の試合観戦によく出かけに行き、僕自身も小学生のころ、訳も分からないまま父にグラウンドにつれていかれた記憶がある。
僕の知る限り、仕事と家族以外で、ラグビーは父の唯一の生きがいである。
そんな父は、昔から、家族でラグビーを見る際に必ず、「ラグビーはタックルだ」と言っていた。
一年生の頃から、先輩のプレーを見ていて一番かっこいいと思うのは、心が震えるのは強烈なタックルであったし、そういう意味では父の言葉は半分くらい理解できていた気がするが、最近になって、頭ではなくて、体で、魂で、その言葉の真の意味がわかってきたような気がする。
気づけば、対抗戦はすでに2試合終わっており、今週の日曜日は一橋戦である。
とにかく、1つ1つのプレーに集中して、1つ1つのタックルに全身全霊をかけて、血が滾るような試合がしたい。そして勝つ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次は、2年スタッフのりんちゃんにバトンを渡します。
先日、弛まね努力の結果、遂にB級レフリーの資格を獲得したりんちゃんは、いつもレフリーとして僕たちプレイヤーをサポートしてくれています。また、レフリーだけではなくてメディカルや広報の仕事までこなしてくれていて、本当に頼りになるスタッフです。
今度、オススメのグルメ、教えてください。
りさちゃんは、同期がジムでトレーニングしている時間、横にあるランニングマシーンで走りこみをするほどストイックで同期愛が強いスタッフです。いつも丁寧に仕事をしてくれていて、いちプレイヤーとして本当に頭が上がりません。いつもありがとうございます。
ラグビーのプレーの中で何をしている時が一番好きか。
部員と面談をする時によく聞いていた質問であるが、自分に問うとなると案外悩ましい質問である。
1年生の時に初めて新歓練習でラグビーをした時は、ボールを持って全力で走る、という本当にシンプルなプレーが最高に楽しくて、直感的に「このスポーツをやりたい」「これしかない」と感じて入部を決めた。
2年生の時もランプレーが一番好きだったように思う。ただ、他の選手と比較して自分が最も自信が持てるプレーはキックであり、飛距離が出て精度が高くなるにつれてキックもランプレーと同じくらい好きになっていったような気がする。
では、今はどうか。
もちろんランプレーもキックも好きではある。
けれども、一番好きなのは、というより最も魂が震えるのはタックルである。
決してタックルが得意なわけではない。むしろ、1.2年生の時はとても苦手だった。
ただ、身体が強くなり、コンタクト練習を重ねていくにつれて、徐々にコンタクトが楽しくなってきた。その中で、タックルで相手を芯で捉えて、仰向けにひっくり返す時の快感、興奮を覚えた。
ただ、試合の中で本当に気持ちのいいタックルができたのは、今年の九大戦の一回限りである。思いっきり走りこんできた相手のBKを芯で捉えて、仰向けにひっくり返した時の身体の衝撃と興奮は言葉では言い表せない。相手はその後、みぞおちでしばらく苦しんでいたが、これが大西さんのいうDominationなのだと、これがラグビーなのだと、自分の体、感覚を通して理解できた瞬間であった。
少し話が変わるが、僕の父親は僕と同じく大学でラグビーを始め、4年間ラグビーに没頭し、社会人になっても数年間、会社のチームでラグビーを続けたらしい。
父親は基本的に仕事人間で僕が小中学生の時はあまり家にいなかったが、家にいる時は大抵の場合、ラグビーを観ていた。
また、秋になると母校である一橋のラグビー部の試合観戦によく出かけに行き、僕自身も小学生のころ、訳も分からないまま父にグラウンドにつれていかれた記憶がある。
僕の知る限り、仕事と家族以外で、ラグビーは父の唯一の生きがいである。
そんな父は、昔から、家族でラグビーを見る際に必ず、「ラグビーはタックルだ」と言っていた。
一年生の頃から、先輩のプレーを見ていて一番かっこいいと思うのは、心が震えるのは強烈なタックルであったし、そういう意味では父の言葉は半分くらい理解できていた気がするが、最近になって、頭ではなくて、体で、魂で、その言葉の真の意味がわかってきたような気がする。
気づけば、対抗戦はすでに2試合終わっており、今週の日曜日は一橋戦である。
とにかく、1つ1つのプレーに集中して、1つ1つのタックルに全身全霊をかけて、血が滾るような試合がしたい。そして勝つ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次は、2年スタッフのりんちゃんにバトンを渡します。
先日、弛まね努力の結果、遂にB級レフリーの資格を獲得したりんちゃんは、いつもレフリーとして僕たちプレイヤーをサポートしてくれています。また、レフリーだけではなくてメディカルや広報の仕事までこなしてくれていて、本当に頼りになるスタッフです。
今度、オススメのグルメ、教えてください。
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