ラグビー部リレー日記

はり

投稿日時:2024/06/20(木) 19:00

 辻からもらいました、四年の吉村寿太郎です。リレー日記の順番が持つ不思議な偶然はたまに言及されていますが、辻から何度も回ってくるのも何か表しているのでしょうか?恐らく一つには、僕への憧れがあり、学部どころか大学院の専攻まで寄せてきたときはさすがに驚いてしまいました。頑張ってついてきてください。
 


 今シーズン自分は不甲斐ないことに3ヶ月ほぼずっと腰痛と付き合っている状態であり、チームには迷惑をかけてしまっています。発症した3月から今に至るまでずっと週一で鍼(はり)治療に通っており、今回はその紹介をしたいと思います。


 鍼治療と言うと、やったことのない人からは「東洋医学ね、本当に意味あるの?」などと馬鹿にするような目を向けられることもありますが、無知が故の反応です。施術の内容やその効果について簡単に説明します。


 施術について、まずパンイチで横になり、極めて細いステンレス製あるいは銀製の鍼(長さ約15mm~90mm、太さ直径約0.10mm~0.30mm)が身体に次々と刺入されていきます。鍼管と呼ばれるプラスチック製のストローのような管に鍼を挿入し、わずかに出た鍼の柄の部分を軽く叩くことにより皮膚への鍼の刺入を容易にします。これを管鍼法と言います。皮膚を通過した鍼は該当部位の筋肉まで届き刺激します。臀部などでインナーマッスルの深い筋肉までアプローチするためには指圧マッサージでは限界があり、これも鍼の長所です。鍼が刺入された後は、全身に刺さりっぱなしの状態で15分ほどキープされ、その間自分は一切動いてはいけません。その後鍼が抜かれていきますが、必要に応じて雀啄(じゃくたく)と言って、該当部位で刺さっている鍼を細かく動かして刺激を加えることがあります。


 以上が施術の流れです。痛そうというイメージがあると思いますが、想像するような刺されることによる痛みはほぼないです。素早く刺すことで痛みが少ないようです。ただし特に筋肉が固まっていて悪い部位に鍼が刺入された時や、雀啄をされている時は少しずーんと重い痛みがあります。効果があることが体感できているので慣れると病みつきです。


 次に効果について、鍼によって皮膚や筋肉に目には見えないレベルの微細な傷を作り、それが自然治癒力を引き起こして血液循環を改善したり、筋緊張を緩和したり、中枢神経に作用したりすることで様々な症状を良くします。自分の体感としては治療の直後から明らかに前屈動作が楽に深くできるようになったり、その他の神経痛が出ていた姿勢が自然にできるようになったりします。


 以上が効果ですが、上記のメカニズムはまだ西洋医学の言葉においてあまり解釈できていないのが現状で、血液循環に関してでさえ有意な効果がないとする論文もあります。ただ非科学的で宗教的なものである、という認識は間違いであり、あくまで科学的にメカニズムがまだ分かっていないというだけです。経験則に基づく東洋医学は効果自体は十分に認められています。近年の科学における測定技術の向上によって、鍼治療の効果の機序がやっと少しずつ分かってきている段階です。


 以上で鍼治療の紹介を終わります。身体の不調を持つ人はぜひ検討してみてください。なんでも治ります。必ず救われます。


 (参考文献: https://www.harikyu.or.jp/)


 


次は二年スタッフの広常に渡します。今シーズンはFTや試合前アップを含め多くの役割を担って活躍しています。バトンを渡すにあたり二年の同期に聞いてみましたが浮いた噂が全くないようで残念です。あまりに何もないと凛さんに良からぬ噂を流されてしまうので気を付けてください。

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