ラグビー部リレー日記

<<前へ次へ>>

面談を終えて

 written by 樋口 潤司 投稿日時:2017/03/07(火) 21:29

 日々チームを支えてくれているあやのちゃんからバトンを受け取りました副将の樋口です。Voiceでも記事を書かせていただいたので、最近思うところを書きたいと思います。
 
 今シーズンが始まって早くも一カ月がたった。首脳陣では、昨シーズンの振り返りと今シーズンの課題の共有のため行っていた面談が先日一区切りついたところだ。各部員と改めて話して思うのは、それぞれに様々なことを考え自分なりに真摯にラグビーと向き合おうとしているということだ。自分の課題をしっかりと捉え、これからどうしていきたいのかビジョンを持っているということがよく分かった。同時に、自分のリーダーとしての責任も痛感する。彼らの熱い気持ちに応えることを行動として示していかなければならない。ただそれは、すべてを上から指示するということではなくむしろチームとしての方向性をしっかりと示し、彼らのラグビーへのモチベーションを発揮できるようにしていくことであろう。
 緊張感や規律、ただそれだけではなく楽しさも重要な要素だと思う。そしてラグビーにおける楽しさとは、誰かに与えられえるものではなく自分で考え行動していくことにあるはずだ。それぞれが考えをもっているからこそ別々の方向を向くのでなく、一つのまとまったチームを皆で作り上げていきたいと強く感じた。

次はバックローの後輩であり、いい意味でネジの外れている中須くんに回したいと思います。
 

新しい春

 written by 大平 綺乃 投稿日時:2017/03/05(日) 19:44

おしゃれなお店をたくさん知っている素敵女子の竹村さんからバトンを受け取りました、新2年マネージャーの大平です。最近インフルエンザにかかったり花粉症に苦しんだりとつらいことが多いので、冬オフ中に行った台湾での楽しい思い出について書きたいと思います。

春節を控えた冬の台湾は、暖かで乾燥しておらず日本より過ごしやすかったです。標識や看板は全て漢字なのでわかりやすく、地下鉄に乗って気軽に移動できます。台湾で特に印象的だったのは食べ物です。漢方のような独特の香りの香辛料がよく効いており、空港に降り立つとどことなくほのかにその香りが漂ってきます。小籠包や火鍋などの定番の中華料理は、日本で食べる高級店以上のものが数百円で食べられます。まるで天国のようでした。中でも私のお気に入りは、「鳥の足」と「臭豆腐」です。鳥の足といっても日本では食べない、ウロコのようなもので覆われた足の部分です。字面だと少しグロテスクな珍味なのですが、せっかくの機会だと思って食べてみると、プリプリした食感で大変美味でした。臭豆腐は豆腐を熟成させた発酵食品です。想像を絶する臭さなのですが、揚げたり辛い鍋の具にして食べると、あっさりしていて美味しいです。どちらも日本では食べられないものなので、とてもあの味が恋しいです。

もうすぐ新歓期を迎えるということで、新入生にどんな言葉でラグビー部の魅力を伝えようか、と最近よく考えます。大学で心機一転新しいスポーツを始めたい人、高校で不完全燃焼だった人、とにかくラグビーが大好きな人。東大ラグビー部はどんな人にも密度の濃い大学生活を約束してくれる環境でしょう。ラグビーのラの字も知らなかった1年前の私にとっては、ちょうど台湾で味わったような新鮮さを持ち、好奇心を掻き立ててくれる存在でした。やっと2年生になりマネージャーの仕事に慣れてきた今でも、日常でありながら非日常であり、新たな発見が多くあります。私自身、エネルギッシュな1年生と沢山お話しできる新歓期をとても楽しみにしています。彼らの選択がいかなるものであれ、新入生の皆さんが後悔のない最高の4年間を送れるように祈りながら、筆を置きたいと思います。

駄文を最後まで読んでいただきありがとうございました。次は、いつも笑顔が爽やかな副将の樋口さんに回したいと思います。

フルスロットル

 written by 竹村 明香里 投稿日時:2017/03/02(木) 13:35

 先日ご飯を食べに行って、コミュニケーション能力不足による失敗談をたくさん披露し楽しませてくれた後輩の下條君からバトンを受け取りました、新4年マネージャーの竹村です。リレー日記を読んで自分たちが勧誘した未経験者がラグビーを楽しんでいる喜びをひしひしと感じています。

 今回はシーズンが始まって間もないので、今自分が感じていることを徒然なるままに書こうと思います。

 初めは歯がゆかった「4年」という肩書にも慣れ始めたこの頃、折に触れて思うことがある。今経験しているすべての出来事に、「最後の」という言葉がつくことである。初めに思ったのは、2月14日のバレンタインデーだ。男女比ゆえにかなりの資金を必要とするバレンタインデー(3月14日が楽しみです)のチョコを買いながら、「今年で最後だ!」と思った。寒さに凍えそうになる2月が終わり、気温の上昇を感じながら「あぁ、これで一番寒い2月の部活も最後だったな。」そう思った。
 しかし同時に思ったのは、そのような大きな出来事だけでなく、一日一日、同じ日は二度と訪れないということだ。2月は毎週同じような練習メニューが繰り返されていたので、いつからか惰性で明日を迎えてしまったように思う。このままでは、なんとなく日々をこなしているだけで対抗戦を迎えてしまう。

 今年のスローガンは何だ?

 4月になって新歓期や授業が始まると今以上に生活が慌ただしくなり、毎日を大切に過ごすことが難しくなる。日々に忙殺されてしまいそうになることもあるだろう。そんな時こそ、お互いに叱咤激励し合って常に高い水準を保つことが出来る集団でありたい。4年生だけでなく、2,3年生もその学年として迎える今は「最後の」瞬間であることを自覚してほしい。どうせやるなら全力でやろう。その先に在るものを皆で見るのを楽しみにしています。

 自分が無駄に過ごしてしまった2月への反省と自戒をこめて日記を書かせていただきました。次は新2年とは思えない落ち着きと仕事ぶりを発揮している後輩のあやのちゃんにバトンを回します。
 

まだ見ぬ後輩

 written by 下條 裕人 投稿日時:2017/02/27(月) 16:30

 東大ラグビー部で最もW杯に近い男と言われてる前川さんからバトンを受け取りました新2年の下條です。最近考えたことについて書きたいと思います。

 昨日東大入試が終わりました。受験生の皆さんお疲れ様でした。ここ数日国公立大学入試に関するニュースを見ていると、1年が経ったのだなあと感じました。ちょうど1年前の僕の頭の中にはラグビーという言葉はありませんでしたし、きっと華やかなキャンパスライフが待っているにちがいないと勝手に妄想を膨らせていました。
 2月から始まったグラウンドでの練習ももうすぐ1ヶ月が経ちますが、あと1ヶ月もすれば新歓の時期です。自分が新入生に声をかけラグビー部に誘うことなど果たしてできるのだろうかという自分のコミュニケーション能力に対する一抹の不安もありますが、もっと大事なのは何人の人が東大ラグビー部に興味を持ちどれだけの人が入部してくれるかでしょう。経験者の人も大事ですが、特に1年前の僕のように入学するまで楕円の球に触ったこともない人がどれだけラグビーの魅力に気づくかこそ僕が興味を持つことです。ラグビーにあまりいい印象を持たない彼らが振り向くこと、あれ意外とラグビーって楽しいなと思うこと、ラグビーの楽しさが伝播していくこと、それが僕の理想です。そのためには自分自身がラグビーを思いっきり楽しむことが大事だということは自明でしょう。ますますハードになっていくであろうこれからの練習に食らいついていく中でもラグビーの楽しさを日々感じること。そこに新入生を振り向かせる何かがあることを願い筆を置かせていただきます。

 次は後輩を美味しいご飯に連れて行ってくれる(僕もその恩恵にあずかりました、ありがとうございます!)新4年でマネージャーの竹村さんに回します。

開幕戦の魔物退治

 written by 前川 涼 投稿日時:2017/02/25(土) 19:46

あご髭がトレードマークの新2年の佐藤からバトンを受け取りました、新3年の前川です。先日、サンウルブズとの試合に来ていたハリケーンズのオールブラックスのキャップホルダー6人からサインをいただき、テンションが上がっています。

今週、スーパーラグビーが開幕しました。
6ネーションズを見ている方はお分かりだと思いますが、今シーズンは危険なタックル特にハイタックルの厳罰化が行われています。また、オンプレーの時間を増やすという趣旨の下多くの試験的ルールやルール改正が実施されています。2019年に向けてルールが大きく変わろうとしているので、今シーズンのスーパーラグビーはその点でも注目すべきであると思います。

しかし、開幕戦はなかなか難しいもので、今年のスーパーラグビーでも、どのチームもいまいち合っていないという印象があります。東大ラグビー部は近年対抗戦の開幕戦で勝てていません。一説には魔物が住んでいるらしいです。昨年もターゲットにしていた一橋との開幕戦に敗北してしまいました。 
なぜでしょうか。

僕なりの結論ですが、修正能力の不足が大きな部分を占めていると思います。
開幕戦においてチームが合わないのは当たり前です。練習試合をたくさんやって開幕戦に臨んでも、シーズン中の試合と練習試合は意味合いが全く異なるので、必ず、うまくいかなかったり想定通りにいかないことがあります。それはスーパーラグビーのチームも、対抗戦のチームも変わりません。そのうまくいかないときにいかに立て直すかが開幕戦のキーポイントになると考えています。そこで大切になってくる修正能力が不足していることが東大ラグビー部が開幕戦で勝てない理由の1つであると思います。僕はその修正能力にも2種類あると考えています。

1つには東大ラグビー部はレフェリーとうまくコミュニケーションが取れていません。確かにレフェリーはグランド内では絶対であり、それに対して文句を言わずに従うことはラガーマン、そしてアスリートとして素晴らしいことです。しかしレフェリーに対して文句を言わないことと、反則の内容や理由、さらにそれに対してどう改善していくべきなのかを聞くことは全く別問題です。僕はレフェリーと選手は主従関係ではなく、ともに素晴らしいゲームを作り上げる同志であるべきであると思うのです。東大ラグビー部員は試合になると概して大人しく、素直すぎるように感じます。この大人しさ、素直さが仇となって試合中レフェリーに合わせられず、何が反則とみなされているのか、レフェリーはどういうことを求めているのか十分に理解しないままダラダラと試合を続けてしまい、気づいたら取り返しのつかないことになっていることが多いと思います。レフェリーもただ罰しようと思って反則をとっているのではなく、次に反則が起こらないようにするために反則をとっているのです。

もう1つは、対抗戦の初戦の段階で自分たちが窮地に立たされた時に、これだけは頼りになるという戦法が確立されていない、そしてリーダーたちも混乱してしまうということです。好例として、2007年ワールドカップフランス大会の準々決勝の南アフリカ対フィージーがあげられます。この試合、南アフリカ(結局この大会を優勝する)は後半に連続してトライを取られ、フィージーに追いつかれました。その時インゴールの円陣でかの有名な南アフリカのキャプテン、ジョン・スミットは「単純に考えればいい、自分たちのすべきことはコーナーにめがけてボールを蹴ることだ」というようなことを言ったそうです。彼は混乱している自分たちの現状と自分たちの強み(敵陣にはりつき強いディフェンスとフォワードを使って相手を制圧する)と、相手の弱みを冷静に分析して極めて単純な言葉で選手たちに伝えました。そのあと2トライを奪い返し、南アフリカは勝利しました。毎年初戦の時点では東大ラグビー部にはこのような窮地に追い込まれた時に頼れる大きな武器と偉大なリーダーが欠けているのだと思います。

これから春シーズンが始まります。今年の対抗戦の初戦で勝利するためには、春の定期戦の中で、自分たちが絶対的に頼れる武器と、レフェリーと上手なコミュニケーションが取れ、チームのピンチに冷静に状況を分析し、端的な言葉でチームに還元してチームの方向性を修正できる、そのようなリーダーを作っていくことが大切だと考えています。
これができれば、東大ラグビー部の開幕戦に住む魔物は退治できると僕は信じています。

駄文を最後までお読みいただきありがとうございました。次は冬オフでベストボディチェンジ賞を受賞し、フィジカルリーダーからエネルギーゼリー1個をもらった下條にバトンを回したいと思います。

 
«前へ次へ»

2025年9月

<<前月翌月>>
2025/09/12(金) 23:38
好きなバンドの話
2025/09/07(日) 08:00
メリーアン
2025/09/06(土) 07:30
合宿

アーカイブ

ブログ最新記事