ラグビー部リレー日記

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DLとしてできること

 written by 吉村 佳祐 投稿日時:2018/06/22(金) 21:26

英語がペラペラでびっくりした3年櫻井さんからバトンを受け取りました、2年の吉村です。

最近、僕はケガの連続で思うようにラグビーが出来ていません。今まで僕のプレーヤーとしての取り柄はケガが少ないということと、なりふり構わず相手にあたれるということでした。今シーズンからシニアに上がったので、この2つをアピールとしていこうと思っていました。その矢先に肉離れを起こし、やっと復帰できたら、直ぐに脳震盪、また練習休止を余儀なくされました。久しぶりの練習に興奮し、なりふり構わず当たり過ぎました。このような皮肉な結果になるとは…アピールポイントどころかウィークポイントではないのか、再度おのれに問うてみます。

さてここ2ヶ月くらいはDLとして過ごしています。DLの仕事は主に掃除とフィードバックです。

毎日、部室の掃除をしています。
当たり前のことなのかもしれないのでしょうが、高校時代、空気は澱み、物が散乱していた部室であった僕にとってはとても素晴らしいことに思えます。こういう普段からの姿勢で練習環境が良くなり、練習効率も上がると思います。これからは普段からこういうことを意識して生活していきたいと思います。また、復帰をしたら毎日掃除をしてくれるDLに感謝しながら練習します。

次にフィードバックについて話します。正直、フィードバックが大事なことは分かっているのですが、すごく苦手で嫌いでした。実際にプレイしていない自分が口出ししてもいいのか、自分の判断は正しいのかと悩み積極的になれません。この自信の無さは、自分のラグビー知識の乏しさからくるのだと気付かされました。最近、キャプテンの石川さんが紹介して下さった「もっとも新しいラグビーの教科書」を読んでいます。ただラグビーをプレーするだけでなく、頭をフル回転させながらプレーするともっとラグビーのことを好きになると思います。復帰して頭を使ったラグビーをするのがとても楽しみです。

このようにプレーヤーとしてでは多分気づかなかったであろうことをDL生活で学ぶことができて本当に良かったと思います。

正直、練習に参加できない状況が続くのは悔しいし焦っています。しかし、いまの自分に何が出来るのか考えたいと思います。

ケガする前よりも強く、さらなる飛躍をできるよう日々精進します。

拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

次は本当に頼りになるマネージャー長、4年の城戸さんに回します。

 

ケガしない体とは

投稿日時:2018/06/22(金) 17:45

サンウルブズの仕事で忙しいのか日に日に日焼けしている気がする同期の大石からバトンを受け取りました、3年の櫻井です。

表題の通り通年怪我に悩まされている自分は、怪我をしない体がいかにして手に入れられるのかを日々考えています。怪我をすると精神的にもラグビーから遠のくし、やはり練習にどれだけ継続して参加できるかがラグビーで上達していく上で最も重要であるということはこの1年半程で身に沁みて感じました。
今シーズンのはじめにウイングからフランカーに移行した自分ですが、その前の冬オフではフォワードでも戦える体をつくるためウエイトに励み、体重を10kg増やしていました。が、急激な増量と今年から和田コーチのもと行われた厳しいランメニューの蓄積により腰を痛めてしまい、中々思い通りに行かない春シーズンとなってしまいました。けして和田コーチのせいということではないです。
怪我をしない体は単にウエイトをするだけでは作れないということが今回分かったのですが、大学でプレーできる期間が残り1年半しかない以上、怪我をしない体を今回でなんとしてでも完成させたいというわけです。そこでまずなるべく毎日風呂を炊くようにしています。半身浴ではなく全身浴が腰には良いとの事なので、効果の有りそうな炭酸ガス入り入溶剤を溶かしたお湯にあごひげまで浸かっています。また最近は少しでもいい環境でストレッチをするために24時間のジムを契約しました。(もちろんウエイトできるようになったらウエイトもしますが)周囲の人からすると毎日ストレッチしにだけ来る変な人です。しかし短い大学生活の中での部活のためなら、恥を惜しんではいけないなとストレッチポールの上でこの文章を打つ次第であります。またなるべく外に出て日光を浴びるようにし、精神が低迷しないようにしています。ほかにも怪我しない体作りのためにすべきことがありましたら是非自分に教えていただければと思います。

次は強いコンタクトで練習を盛り上げる2年の吉村にバトンを回します。

 

ホンモノを見る

 written by 芝村 朋宏 投稿日時:2018/06/18(月) 04:10

 先週の試合の後に怪我をした選手に対して医学部生らしいアドバイスをしていた姿が印象的だった荒木からバトンを受け取りました工学部建築学科生の芝村です。

 荒木のリレー日記にある「建畜生」という言葉は、お分かりの通り「建築(学)生」という言葉が元となっている造語で、ヘビーな設計や模型作成やレポートなどの課題の提出期限に追われ度重なる徹夜作業などにもめげずにひたすら戦う建築学科の生徒をさした言葉です。これは東大建築学科ならではというわけではなく多くの大学の建築学科で同じような状況のようです。ちなみにこれには英語版もあって、建築を意味する‟architecture”を元としてそこに拷問を意味する‟torture”が加わった‟architorture”という言葉があり、海外でも似たような状況であることが推測できます。
 そんな私も三年生までに学科生活を頑張りすぎた結果、十分すぎる単位数を取ってしまい、四年生の今年はやるべきことは常にあるものの建畜生と呼ばれるほどの追い詰められている感覚は全くありません。そして最近では寝ているときに見る夢にまで部活のことが出てくるようになり、部畜生とでもいえる者になってきたのかもしれません。
 
 さて、私には一ヶ月ほど前に授業中に聞いて以来ずっと心に響いている発言があるのでご紹介させていただきます。その日の講義は日本マイクロソフト株式会社のChief Security Officerの方がいらっしゃって、利用者のセキュリティやITサービス設計についての講義をしていただきました。その中であったのですが、大量に脆弱性の検知に関する情報を蓄えているとセキュリティの完成度は高そうに思えますが、デメリットもあって、計算が遅くなりリアルタイム性に欠けたり、情報同士を結び付けるキーが作りづらくなったり(なかったり)してしまうようです。そしてもう一つデメリットがあって、情報というのはたくさんあればよいというものではなく、「ホンモノを見ておかないと、ニセモノを何個見ていてもホンモノをホンモノだとは分からない」というものです(セキュリティの言葉に置き換えると危険性があるものとないものといったところでしょうか)。正直講義内容からして別に全く大きい意味合いを持っていたとは言えないし当たり前のように思えますが、その時の私はハッとさせられてしまいました。
 それ以来様々な練習中もしくはラグビーの映像を見る際に私はこの発言を意識し、「ホンモノのプレー」を探そう、一目見ておこう、ということを(改めて)強く考えるようになりました。言葉だけで指示されて試行錯誤したうえで分かったり気づいたりすることだけでなく、実際にやるとどのようなものなのかをはっきりと見る、見させてもらえない場合は依頼もするし探しもするということを心に決めました。そうは言ってもラグビーのプレーに関することであれば当然、というかそれをしないなら他の人を見ても意味はないぞと思われる方も多いでしょう。これからもその学びの姿勢を大事にしていただきたいです。ただ、集団で指導を受けているときの時間の限られたグラウンド内では意外と指示通りやってみてみんなで試行錯誤したり経験したりする中で得た形をホンモノと思い込んでそのまま終わってしまうということもあると感じます。その場では見られないことも多いので仕方がないですが、特別なシチュエーションの練習や特に指導者の場合、ホンモノを見られるチャンスは限られてしまいます。またグラウンド外のことでいうと挨拶や掃除や身だしなみや食生活などどんなことにでもホンモノがあるはずです。もちろん何でもかんでも見て情報は増えても、これがホンモノだ、と検知することはホンモノを見ていない状態の自分にはできなくて、私は指導者もしくはプロでやっている集団を観察してそれをホンモノとしインプットさせるのが最善かなと思っています。そのため、指導者にはいざという時にしっかりとそれを体現できるという能力も必要なのではないかなと感じるし、プロで何かをやっている方々にはホンモノとして様々な部分を見られているぞと思ってほしいものです。試行錯誤してホンモノにたどり着くためには、ホンモノを見てインプットしておかなくてはならないし「真似ぶ」ことも大事になってくるのではないでしょうか。
 
 長文になってしまい失礼しました。また、ですます調の文章は書きなれていないのでミスもあるかもしれません。そして考えがおかしいところがあってもご容赦ください。
 
 次はサンウルブズの一員としてどんどん大人びた立派な存在になっていく、仕事の出来る三年の大石に回そうと思います。
 

成長の実感

 written by 荒木 裕行 投稿日時:2018/06/13(水) 11:40

彼女との1年記念日を同期の家で祝った2年倉上からバトンを受け取りました、4年の荒木です。



小難しいことを書こうとしましたが、文才のなさか言いたいことが自分でもわかってないのか、書き終わった後に訳の分からない文章になってしまったので簡単なことを書こうと思います。



小学生の頃、20歳はもっと大人びていると思っていた。大学一年生の頃、4年生は大きく怖く、威厳があった。しかし、どうだろう。20歳になっても自分はあんまり成長していないように思えるし、4年生になっても風格があるようには思えない。



これはあくまで今の感覚の話で、実際のところは小学生の時から見た20歳の自分は随分大人びているだろうし、1年生の時から見た今の自分はある程度風格もあるだろう。



1日1日の成長は微々たるものであり、さらに時には減退することもあるので、なかなか日々成長を実感するのは難しい。長いスパンで見れば確実に大きく成長はしているが、成長した自分からの主観的目線だとその成長はそのままの大きさで感じ取ることはできない。



だから成長を実感するには客観的目線が大事で、数値化できるものならそうすればいいし、できないものならお互いに気づいたら言ってあげるというのがいいだろう。成長を実感することで、更なる意欲が湧き自信が持てるようになる。



対抗戦まで残り90日を切ったが、まだまだ成長の余地は残されている。日々お互い成長を確認し合い、9/9に全員がこれだけ自分たちはやれるようになったんだという自信に満ちて迎えられるよう願い私のリレー日記とさせていただきます。



次は建畜生かと思いきや最近そうでもない同期の芝村に回します。東大ラグビー部の中でも随一の変わった思考の持ち主です。

 written by 倉上 僚太郎 投稿日時:2018/06/10(日) 22:03

「声」



近頃「うーしーさん」から「しーうーさん」へと進化を遂げつつある主務の山田さんからバトンを受け取りました、2年の倉上です。



山田さんが前回のリレー日記で「コミュニケーション」について書いていましたが、私は練習チームとして練習を作り上げて行く中で、まさにこの「コミュニケーション」をとろうと皆に口酸っぱく言い続け、またそのエッセンスを注ぎ続けてきました。そこで今回は、私が練習チームとして、練習を通してどんなチームの姿を目指しているかについて、書きたいと思います。



みなさんは、スポーツにおける「声出し」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか。気合を入れるための、いわゆる「バチコイ」的な声出しを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。私も以前はそうでした。



あれは中学二年生のときでした。私は二年生チームのバックスリーダーを当時務めていて、チームの雰囲気を盛り上げようと、バチコイ的声出しをたくさんしていました。周りもそこそこ反応してくれて、私はこの声出しがチームのためになっていると感じていました。しかしある日の練習で、いつものようにバチコイしていると、監督に痛烈な一言を浴びせられました。

「意味のある声を出しなさい」

意味のある声?なんだそれは。俺の今までの声は意味がなかったということか?非常にショッキングでした。ここで私は初めて、声を出すことそのものではなく、声の内容について考えるようになったのです。



ラグビーは15人という、球技としては最も多くの人数で行うスポーツです。人数が多い分、チーム全員に同じような情報が行き渡り、同じ意図を持ってプレーをするというのは非常に難しいことです。ここで大切になってくるのが、「コミュニケーション」であり、そのコミュニケーションの実体とはつまり一人ひとりの「声」です。あのとき監督が言いたかったのは、もっと内容のある、情報として価値のある声を出せということだったのだと、数年経って気がつきました。中二の頃の僕は、ラグビーが分かっていなかった。ゆえにラグビーにおいて価値のあることも分からなかった。考えれば簡単なことです。



では「声」は、あくまで情報を伝達するツールという意味しか持たないのでしょうか。私はそうは思いません。今日はみんなが声出ているな、気合入ってるなと感じるとき、総じてパフォーマンスも良くなることは事実です。しかしそれは、みんなが「ただ単に」声を出しているだけでは成り立たないことです。みんなが判断をし、ラグビーにおいて意味ある情報を自主的に伝え合うところから始まることです。一人ひとりの発した情報たちが繋がり糸となり、それが重なり布となり、グラウンドにおいて一人では何もできないちっぽけな私たちを包んでいく。それを私たちは雰囲気と呼ぶのだと思います。気合いだ気合いだ!の精神論ではなく、論理的に導いた価値ある情報が雰囲気を作り心を支える、といった意味での精神論です。



私は練習チームとして、練習を通じて、一人残らず意味のある声を出せるチームにしたいと思っています。そして体格やスキルで劣る相手に対しても、情報のクオリティで絶対に負けないようなチームになりたい。「声の力」で勝ちたい。それこそが東大の勝ち方だと思います。これが最近練習チームとして、また一人のプレーヤーとして思うことです。長文失礼いたしました。



次は、五月祭で愛する彼女さんと利き酒を楽しむ様子をツイッターで爆報され話題となった、4年の荒木さんにバトンを回したいと思います。
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