ラグビー部リレー日記

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Cool Runnings

 written by 宮原 健 投稿日時:2018/04/27(金) 14:37

  
♪み・ん・な 驚くかもね ジャマイカ生まれのボブスレーチーム♪

 野村湧メンバーからバトンを受け取りました、4年宮原です。野村くんは現在怪我で練習ができていませんが、そんな中でも外から大きな声で喝を入れて練習を引き締めてくれるありがたい存在です。感謝しています。

 冒頭に記したのは私の大好きな映画の一つ、「クール・ランニング」に登場する歌の一節です。3月29日の下條くんのリレー日記「映画のススメ」に触発されてこんな内容にしてみました。「クール・ランニング」は常夏の国・ジャマイカの若者4人が冬季オリンピックの種目であるボブスレーでメダルを獲得することを目指す、実話を基にした笑いあり感動ありの名作です。

 ジャマイカの気候では本番さながらの寒さを味わうことができません。ボブスレーに使うソリもありません。オリンピックに挑もうとする4人にはこのように次々に困難が立ちはだかります。しかし彼らは冷凍庫に入って寒さに耐える訓練をしたり、バスタブに入って練習したりと工夫して明るく前向きに困難を乗り越えていきます。

  “We’re different. People are always afraid of what’s different.”

 これは劇中の台詞です。
東大ラグビー部には運動能力が高い選手やラグビー経験の長い選手は少なく、学業との両立で時間的制約のある人が多いです。しかし、それを嘆くのではなく、所与の条件のもとでどうすれば目標に近づくことができるかを考えて全力で取り組み続けていくことに価値があり、その先に勝利があると信じています。

 東大のスタイルで、勝って、驚かせよう。
 
 次は、クールなランニングで魅せる三浦に回します。
  

「当たり前」

 written by 野村 湧 投稿日時:2018/04/25(水) 21:46

いつも楽しそうにラグビーをしている矢野からバトンを受け取りました、3年の野村です。
最近日々思っていることを書きたいと思います。

ある物事について何が「当たり前」なのか、それは判断する個人の価値観や環境によって異なるだろう。自分にとって当たり前のことはある人にとって当たり前ではないかもしれないし、その時の状況や立場によっては自分にとっても当たり前ではなくなる。
例えば、今年の春休み中は工事のため駒場のラグビー場が使えなかった。最近、部室の風呂が壊れた。けがをして試合に出られなかった。
普段当たり前に思っていたことを失ったとき、その大切さを痛感させられる。
そこで改めて、普段当たり前に思ってしまっていることがいかに大切で恵まれているのかを考えた。駒場キャンパス内に全面使える新しい人工芝のラグビー場があること、部室があって風呂にはいれること、忙しい中熱心に指導してくださる監督・コーチ陣、応援し支援してくださるOBの方々、メディカル面での手厚いサポート体制、練習や試合を支えてくれるスタッフ、ともに戦う部員、応援してくれる家族・友人、そんな環境でラグビーができること。普段当たり前に思ってしまいがちなことだが、少し思いを巡らすだけでいかに恵まれているかがわかる。これらを当たり前と思わずに感謝して日々過ごすことがとても大切だと思う。そうすれば、部室やグラウンドをきれいにすること、道具を大事にすること、体調や体重などを自分で管理すること、試合のプレーや勝利で恩返しするために努力すること、周りの人に感謝すること、これらを「当たり前」に心がけられるだろう。
僕はここでラグビーができることに感謝し、その期待や応援に応えられるように日々努力するとともに、この恵まれた環境を大事にしていきたい。部員全員が同じような気持ちを持って過ごせば、東大ラグビー部はもっと強く、愛される良いチームになれるだろう。そして自分たちももっと東大ラグビー部を誇りに思い、愛することができるだろう。

次は、同じロックとして共にプレーし、とても信頼感のある副将の宮原健さんにお願いします。
 

「初」の春シーズン

 written by 矢野 翔平 投稿日時:2018/04/24(火) 10:44

 人間関係で色々と噂のあるやまけんさん(山本)からバトンを受け取った矢野です。今日は春シーズンの途中経過を書いていきたいと思います。

 まず、題名で「初」という文字を強調しましたが、これは一年生の時も春シーズンは経験しているが最初から参加した春シーズンは初という意味で使わせていただきました。また、一年生の時とは全く違う春シーズンであることも含めて初であると言えます。一年生の春シーズンではまだチームの一員であるという自覚が薄く、練習に対するモチベーションもあまりありませんでした。しかし今年は、チーム内でのポジション争いに参加できていることもあり、自分からアピールしていこうと練習に対するモチベーションも上がって来ました。さらに、今年のフィットネスはタイムの見える化が行われているので、昨日より今日、今日より明日タイムをより上げていこうという気持ちになれ、タイムが上がっているのを見るとさらにタイムを上げようとするのですごくいい好循環ができているなと感じます。
 
 こういう練習ができているのは4年生のおかげだと私は思っています。今年は学生主導でやろうということになっており、練習内容も栄養の取り方も4年生が中心となって考え、そうすることで皆が納得して練習などに取り組むことができ、下からの意見もどんどん吸い上げてチームに還元してくれるので自分の意見を障害なくいうことができるようになりました。これも今のモチベーションの高さにつながっているのだと思います。
 
 もう一つ、春シーズンの大事な要素は勉強です。私ごとですが今公認会計士の資格を取るために勉強をしています。運動会のラグビー部なんだからラグビーに集中しろよという声もあるかもしれませんが、やはりラグビー部であると同時に東大生でもあるわけなので勉強も欠かせません。初の春シーズンはラグビーと公認会計士試験、この二つを両立する戦いでもありました。今年の春シーズンの前半はグラウンド工事のため駒場ではなく本郷で練習することが多々ありました。するとラグビーをやる場所は本郷で勉強とウエイトトレーニングをやる場所は駒場になり移動時間のせいでウエイトが終わると帰らなければいけない時間になり、ほとんど勉強する時間が取れませんでした。なんとか1日4時間ある移動時間を使い少しずつ勉強を進めていきました。そしてついに新駒場ラグビー場ができると、朝7時に練習をし、10時からウエイトをし、飯を食べて2時くらいから勉強をし、6時には大学を出るという完璧な生活習慣ができました。グラウンドのありがたさを今までで一番感じた時でした。

 こんな感じでダラダラと春シーズンについて書いて来ましたが、今年は向上心を持ち続けることと勉強と部活の両立を意識して対抗戦まで頑張っていきたいと思います。今年の目標は4勝ですが、それ以上の結果を望むことができるくらい密度の濃い練習に取り組めているので、個人の中ではノルマは4勝、目標はそれ以上という気持ちでいきたいと思います。

次は、東大一のスペックを持つ3年の野村さんにバトンを渡したいと思います。

ウエイトトレーニング

 written by 山本 健介 投稿日時:2018/04/19(木) 12:01

今年で9年目の付き合いとなる川北さんよりバトンを受け取りました、2年の山本です。
 

1月半ばに冬オフが終わり、ウエイトトレーニングを本格的に開始してから約3ヶ月が経ちました。ウエイトというものが大嫌いでサボり倒していた去年の1年間で、唯一まともにやっていたベンチプレスが相変わらず弱い上に全然伸びていないので、だいぶ凹んでいます。ただ、それ以外の種目は今まで全然やってこなかったこともあって、スタート地点は非常に低いですが伸びを実感しています。
ちなみにウエイト嫌いは全く治りませんでした。数値が伸びたとしても、嫌いなものは嫌いです。
ただ、去年との大きな違いは、「ウエイトは嫌いだからやらない」から「ウエイトはやるけど嫌い」になったことです。
 

この変化の原因を自分なりに考えてみたところ、2つ思い当たることがありました。
1つはゴールドジムに入ったこと。マッチョだらけのジムにこの貧相な身体を投じることは正直全く気が乗りませんでしたが、毎月高いお金を払うことで、「ジムに行かなかったらお金がもったいない」という思考を自分の頭に植え付けることに成功しました。
もう1つは部員全員が真面目に取り組んでいたこと。去年は周りの1年生の中にもウエイトをサボりがちな仲間が一定数いたことに安心感を覚え、ウエイトをサボっていました。しかし今年は、彼らでさえみんな真面目にウエイトをしているので、そうなるとフィジカル弱者の僕がサボる理由がなくなり、ウエイトをせざるを得なくなりました。
 

こう振り返ると、今年から僕がちゃんとウエイトを始めた理由は非常にネガティブな方向を向いています。もちろん、ウエイトをしないままでいるよりははるかにこっちの方がいいのですが、できるならもっとポジティブな気持ちでウエイトに取り組みたいところです。
 

今年度から東大ラグビー部のS&Cコーチを務めてくださっている和田さんの前で、ウエイト後のプロテインを飲んでいると、こんなことを言われました。

「不味そうにプロテインを飲むと栄養の吸収が悪くなる。美味しいと思って飲め。」
 

多分、ウエイトも同じです。ネガティブな気持ちで重りを上げるよりも、ポジティブな気持ちで重りを上げる方が筋肉が成長するはずです。
ウエイトは、どんなに嫌いだろうが、強くなるために、そして勝つために必要なことには違いありません。
どうせしなければならないのなら、もっと前向きに、楽しんで取り組んでいけるようになれたらなと思います。


ただただ僕がウエイトが嫌いという話になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
次は独特な「俺」を持つ、マイペースな2年の矢野にバトンを回します。

超変革

 written by 川北 航平 投稿日時:2018/04/18(水) 23:24

 エルゴマシンを愛して止まない石川よりバトンを受け取りました川北です。今回は私の趣味の話から入りたいと思います。

 ラグビー部で私と親しい人なら、私がプロ野球の阪神タイガースの大ファンであることはよく知っている。産まれた時から21年間ずっとファンであり、最近の多忙な毎日の中で試合を全部見ることはさすがに叶わないが、それでも結果は毎試合必ずチェックせずにはいられないほどである。
 12年優勝から遠ざかっている阪神は、昨年セリーグ2位とそこそこ健闘した。金本監督就任から2年目となった2017年シーズンは、1年目に引き続き若手選手を積極的に起用し、彼らが一定の成果を上げたことで2年ぶりにAクラスに返り咲いた。ローテに定着し二桁勝利をあげた秋山、規定に到達し20本塁打を放った中谷、ルーキー大山、小野、糸原の活躍など枚挙にいとまがない。首位を独走した広島には遠く及ばなかったものの、若手選手の台頭とチームの躍進に多くのファンは熱狂したのではないだろうか。
 若手選手だけでなくベテラン選手も活躍した。FA戦士糸井、キャップテン福留、生え抜きスターの鳥谷、大黒柱のメッセンジャー、そして中継ぎ陣。若手とベテランの活躍が上手く噛み合った結果の大躍進といえよう。

 一方で中堅選手の活躍にはあまりスポットが当たらなかった。若手と比べるとどうしても見劣りするし、スター性があるわけではない。またどちらかというと地味なプレースタイルの選手が多く、大衆受けしなかったからかもしれない。
 しかし中堅選手も負けじと活躍した。9年目の上本はキャリアハイに近い好成績でほとんど離脱することなくシーズンを終え、前田大和は若手とレギュラー争いをしながら打撃では自身最高の成績を出した。藤川俊介は逆に若手選手からレギュラーの座を奪い返し、3割を超える打率とパンチ力を見せつけた。彼らの活躍がなかったら、チームや若手の活躍はなかったかもしれない。
 取り上げられることは少なかったが、彼らの活躍が評論家の目にとまることもあった。ほとんどの評論家は彼ら中堅選手の活躍の要因を、金本監督による恐怖政治、そして若手選手台頭によって尻に火がついたからだと分析していた。それはもちろん確かな要因ではあるが、私はなにか別の要因があるのではないかと考えた。

 彼らは過去数年も一軍選手として出場していたが、スター選手ではなかったし飛び抜けた成績を残していたわけでもない。しかしプロで10年前後生き残ってきたわけであるから、少なくともスキルの面では優れたものを持っていたのだと思う。
 金本監督は就任時に若手起用の他にフィジカル面での強化というものを掲げた。本人は現役時代から監督になった後も誰よりもウェイトトレーニングに取り組むほどの筋トレ教であり、球団に設備を整えさせて選手にフィジカル強化を課したのである。
 2年目に入りその成果が徐々に現れてきた。今までスキルしか持っていなかった中堅選手達が、監督の鋼メンタルとフィジカルという武器を新たに獲得した。その結果、一軍で確かに活躍できる選手となれたのである。心技体とはよく言われるが、どれかひとつでも欠けていたら残りの二つを活用することは難しい。昨年の阪神は心技体がすべて揃ったチームだったと言えよう。

  「超変革」、2017年に金本阪神が掲げたスローガンである。このスローガン通りに阪神はかつてない変革をとげた。そして今、東大ラグビー部にも変革が求められている。今年は体制も変わり、部の雰囲気も変わったと思う。あとは我々部員ひとりひとりが、どれだけ変われるか、どれだけ努力できるか。秋に成果を出す道筋は見えている。それに向かって心技体すべての面で努力を重ねていこう。

 私の趣味の話に長々と付き合わせてしまいましたが、ここまで読んで下さりありがとうございます。次は高校の後輩で少し性癖が歪んでいるらしい2年山本にお願いしたいと思います。
 
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