ラグビー部リレー日記

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ラグビーと向き合う

 written by 小寺 祐輝 投稿日時:2017/12/04(月) 19:27


 河本にハードルを上げられたせいでなかなかリレー日記が書き出せずに困っています。4年の小寺です。


 昨日成城戦が終わりました。たくさんの方が応援に駆けつけてくださいました。本当にありがとうございました。そして期待に応えることができず、申し訳ありませんでした。自分自身ミスが多く、チームを救うようなプレーはできませんでした。敗戦のショックから立ち直る間もなくリレー日記が回ってきたのでうまく考えがまとまりませんが、最後までお付き合いください。


 ラグビーは残酷な競技だと思います。力の差が如実に点数に現れます。ジャイアントキリングもめったに起こりません。そして自分自身の弱さを鏡のように映してくれます。「ほら、お前は仲間があんなに頑張っているのに体を張れない弱虫だろう?」「しんどいからって楽なほうに流れようとしているだろう?」試合中ラグビーという競技はそう問いかけてくるような気がします。そしてそのたびに弱い自分が嫌になって、強くなろうとして、でも結局できなくて。そんなことを4年間繰り返してきました。


 でもラグビーは不思議な魅力を持つ競技だと思います。もうラグビーをしたくないと思うこともありましたが、怪我やオフなどでしばらくラグビーができないと無性にまたラグビーがしたくなります。五角形のレーダーチャートがきれいな星形ではなくとも、なにか1つ武器を持った15人が集まれば驚くほど素敵なラグビーができたりします。そんな魅力というか魔力にとりつかれて、ここまでラグビーを続けてきたような気がします。


 4年間を振り返ってみると、とにかく自分は怪我の多いプレイヤーでした。思い返せば入学時から怪我を抱え、マネージャーとしてこの部に関わり始めました。けれどラグビーの魅力に負け、もう一度プレイヤーを目指すことになりましたがプレイヤーになってからも怪我は尽きず、四度の手術を経験しました。救急車で運ばれたこともありました。そのたびに多くの方に支えていただきました。怪我のたびに診ていただいた金井さん、少しでも強くなってグラウンドに戻れるよう楽しく鍛えてくださった飯塚さん、本当に感謝しています。OBの方々にも激励していただきました。そしてマネージャーも含め同期や後輩が頑張る姿に何度も励まされました。人に恵まれたおかげでなんとか4年までラグビーができたと思います。


 中学3年のとき、学校のグラウンドで楕円球に出会って以来8年が経ちましたが、今でも練習のたびにちょっとずつですが上手くなっている実感があります。最終戦の京大戦まで3週間を切りましたが、まだまだ上手くなれると思っています。おかげさまでここまで小寺は成長しました、という姿を見せることが恩返しになると思います。明日からまた、駒場のグラウンドでラグビーと真摯に向き合いたいと思います。皆様、引退までもうしばらく力をお貸しください。


 結局河本の言うようなスマートな文章にはなりませんでしたが、次の佐々木に期待することとして僕の最後のリレー日記を終わりたいと思います。ありがとうございました。
 

負けず嫌い?

 written by 河本 皓亮 投稿日時:2017/12/02(土) 16:30

英語の成長著しい森下からバトンを受け取りました、四年の河本です。

 

ついに私にも最後のリレー日記が回ってきてしまいました。いつも先輩達の最後のリレー日記を見て、いい文章書くなあと思っていたので自分も感動の名作を残したいと思います。(安心してください無理だったのでハンカチは必要ありません)

 

最初に、自分は書かないだろうと思っていましたが、照れ屋の自分は面と向かって言えないに違いないので感謝の気持ちを少し綴っておきたいと思います。入部から今まで本当に様々な人に馬鹿みたいにお世話になりました。ラグビー部に勧誘してくださり扱いづらい後輩に違いなかった私に優しく楽しく接してくださった先輩、1から丁寧にこんなデブの指導をしてくださったJrコーチ、いつも一緒にいた同期、無駄に楽しませてくれラグビーでは仲間として頼もしかった後輩、いつも自分達プレーヤーが練習に打ち込めるようにしてくれたマネージャー、フロント会でご飯を連れて行ってくださるなど支援してくださる大谷会長をはじめとするOBの方々、ラグビー部にために朝早くから駒場まで来てくださり真剣に勝利を共に目指してくださる監督、コーチ、トレーナーの方々、よく話しかけてくださる守衛さんなどの応援してくださる方々、そして無駄に頑丈な体に育ててくれた両親、こんなにも多くの人に言葉では言い表せないほどお世話になりました。本当にありがとうございました。

 

ラグビー部に入りほとんど練習してないにもかかわらず出たとりあえずよくわからないまましんどかった初試合、二年生になりシニアの練習についていけずしんどかった時期、頑張ろうと思っていたらジュニアに落とされしまい挙げ句の果てに怪我をしてしまった二年の夏合宿,桜井コーチや当時のジュニアコーチの下で真剣にBチームへの勝利を目指したBC,三年でスローワーとして出場して責任を果たせなかった早稲田戦,目標に届かなかった四年の対抗戦、死ぬほど嬉しかった学習院戦での勝利など、この四年間は振り返れば色んなことがありました。

 

 つい先日、後輩に「河本さんはBチームにいると生き生きしている。」と言われました。その時はそんなことはないスタメンの座に返り咲きたいんやと思っていましたが、今思うとその発言は自分の本質を突いているかもしれないなと思います。自分はプライドが高いのか低いのかよくわかりませんが絶対に負けたくない相手がいつもいます。例えばラグビー全般ではフロントの同期の宮原や先輩後輩、ウエイトのMax値では松永や昔ウエイトペアだった市場さん、ブレイクダウンでは全員、CチームにいるときはBチーム、BチームにいるときはAチーム,対抗戦では一橋などに絶対に勝ちたいと思っていました。相手に自分より下と思われることがたまらなく嫌で自分の方が勝っているはずと思いたくて、どこかでマウントを取ろうとしていました。今となってどうしようもありませんが、この消極的で小さな気持ちが良くも悪くも今の自分を作っているのだなと少し反省しています。これからはもっと大きなところを目指していきたいと思います。

 

しかし、こんな自分でも胸をはれることが何個かあります。まずはウエイトトレーニングです、特に大きなケガをすることもなかったのでウエイトのみに集中できる時期はオフしかありませんでしたが、ほぼ休みなく1000回近い回数やりきりました。入部時はベンチプレス80㎏スクワット100㎏チンニング0回のただのデブだったのですが、今ではベンチ165㎏スクワット205㎏チンニングは20回近くできる力の強いデブになることができました。ウエイトでつけたパワーは自分のラグビーの中心となっていますし、ウエイトはやればやるほど、食べれば食べるほど伸びるのでとても楽しかったです。後輩たちにも是非この楽しさをわかってもらえればと思います。

 

またそんなに多くないかもしれませんがたくさんラグビーを見ました。練習ビデオは隅から隅まで四年間見続けました。特にモール、スクラムとADはこの時チームとして自分として何をすればよかったか考えながら何度も見ました。自分の出た試合、自分の入部していなかった時期の試合ビデオ、大学ラグビー、トップリーグやスーパーラグビーなども時間があれば見ていました。そのおかげかわかりませんしまだまだですが少しラグビーのことわかってきたような気がします。

 

いろいろ振り返りましたが結局今年は夢である入れ替え戦にはまったく及びませんでした。勝手にライバル視していた一橋は明学を倒しました。来年、後輩たちには是非勝ちまくって勝利の美酒に酔いしれまくって欲しいと思っています。そして自分は残された成城、名古屋、京都戦は悔いがまったく残らないよう暴れまくりたいと思います。

 

長々とまとまりのない文章でしたがお読みいただきありがとうございました。次はスマートな文章を書くであろう、小寺に回したいと思います。

仲間の存在

 written by 森下 幸志朗 投稿日時:2017/11/30(木) 22:09

私と同じ農学部でありながらブラック度が天地ほど違い、部員屈指のラボ畜の菅家からバトンを受け取りました、四年の森下です。菅家の言うように英語に大変苦しめられており、どうして継続的に英語を学習してこなかったのかと後悔しながら単語帳をめくる日々を送っています。

毎年、グラウンドに霜が降りるこの季節になると、四年生一人ひとりの思いを吐露した最後のリレー日記が続々と更新されていきます。私はこの最後のリレー日記を読むのがとても好きで、普段あまり話さないような先輩や、逆に笑い話ばかりしているような先輩が引退を目前にして思いの丈を正直に綴った文章を読むと心が熱くなります。月日が経つのは早いもので、ついに私もその最後のリレー日記を書く時期になったと思うと感慨深いものがあります。諸先輩方のような素晴らしいリレー日記を書けるわけではありませんが、ぜひ最後までお付き合いください。

みなさんは悩んでいることがありますか?恐らく多くの方が大なり小なり悩みを抱えているのではないでしょうか。私も例に漏れず、しばしば悩みを抱えています。年を重ねていくごとに悩みが増えることは当然だとは思いますが、私はラグビー部に入部して、悩むことが格段に増えました。むしろ、この四年間で順調に進んだことのほうが少なく、常に何か問題を抱えていました。

 諸先輩から熱心な新歓を受けラグビーという新たなスポーツに出会い、何とかなるだろうと高をくくっていたものの現実はそう甘くなく、試合に出るどころか怪我でろくすっぽプレーできなかった一年目。
 シニアに上がる際にセンターからロックにコンバートされ、その葛藤を抱えながら、激しいフィジカルに全くついていけず、ラグビーがこれほどまでにきつく、つらいものだと気づき、理想と現実の間で悩んでいた二年目。
 フォワードにも慣れてきて、Aチームとして出場できるようになったものの、早慶明などの定期戦や対抗戦などでヒットやタックルなどの基礎が不足していると痛感するとともに、勝つことの難しさを実感し、どのように勝利に貢献できるかを暗中模索していた三年目。
 ロックからエイトにまたもやコンバートされ、棚橋さんという偉大なエイトの穴を埋めるにはあまりにも心もとなく、四年らしい責任あるプレーができないまま武蔵戦の直前に骨折し、一番しんどい時期の一か月ほど離脱していたプレイヤーにはもうレギュラーの座など残っていなかった四年目。
 その他にも人間関係や勉強、進路などの問題もあり、時にはなにかに潰されそうになるくらい思い悩むこともありました。

解決できるとは限らない様々な問題に悩まされてきましたが、それと同時にそばにいる大切な仲間の存在にも気づくことができました。同期だけでなく、先輩や後輩などとも問題や悩み事について話し合い、時間を共有し、向き合っていくうちに、どんな悩みでも一筋の光明が見えてくるような気がしました。
たしかに、入学当初に思い描いていた大学生活を送れているかと言われるとそうではないし、部活の目標である入れ替え戦出場や対抗戦五勝などは四年間一度も達成することはできませんでした。選手としても、部員の誰からも信頼されるような、きっとあいつならなんとかしてくれるというような、そんなプレイヤーにはなれませんでした。

しかしながら、東京大学ラグビー部での四年間を通して、いろいろな人に出会い、大好きな仲間や家族、友達、監督やコーチの方々、OBの方々、その他様々な人に支えられて生きているのだということに気づかされました。私の足りない部分を補ってくれる人が周りにいるからこそラグビーができているのだと最近特に実感します。
支えてくださっている全ての人に感謝の気持ちを持って、残り一か月、少しでもチームの勝利に貢献できるよう、また後輩に何かを残せるように全力で駆け抜けていきたいと思います。まずは今週末に対抗戦の最終戦である成城戦があるので絶対に勝ちます。

長文・駄文となりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。
次はJK棟での勉強中に大いびきをかきながら居眠りしていたため周りから白い目で見られた同期の河本にバトンを回します。
 

二足の草鞋

 written by 菅家 卓哉 投稿日時:2017/11/28(火) 20:46

今年のクリスマスは一味違うと豪語している同期の石川からバトンをもらいました菅家です。

 


部活も研究も妥協しないと決めて始まった部活最後の一年間も残り1ヶ月を切った。中々にハードな日々を過ごして来たが、最近は卒論に追われ今まで以上に追い詰められている。

 


そんな中、東大ラグビー部以外のコミュニティに属する事で気づかされた事がある。それは至極当然のことかもしれないが、「殆どの人は東大ラグビー部に興味がない」ということだ。敗戦の悔しさに苛まれた日も、勝利し歓喜の涙を流した日も東大ラグビー部と関係がない人からしたら同じ日曜日なのだ。



 


それでも部活に身を投じる理由は何だろうか。その答えは十人十色だろう。私の一番の理由は感謝である。

 


ラグビーのルールさえ知らなかった大学一年生の私を指導して下さったJr.コーチ。部活を一年間離れたにも関わらず、復帰を認めてくれた先輩、同期、後輩。試合に勝つために尽力して下さる監督、コーチ、トレーナー、OBの方々。サポートしてくれる家族。挙げればきりがないほど多くの人たちのお陰で今ここにいる。

 


プレーヤーである私がその恩返しとして出来る唯一の事はチームの勝利への貢献だ。今のチームに尽くすのは当然のこととして、来年度、再来年度の勝利につながるものを後輩たちに残さなければならないと思っている。引退まで一ヶ月弱。口だけでなく行動で感謝を伝えられるよう、気持ちを引き締め筆を置こうと思う。

 


まとまりの無い文書となってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。次回は、ここに来て英語に苦しめられている同期の森下にバトンを回したいと思います。

うれしい、たのしい、ありがとう

 written by 石川 貴之 投稿日時:2017/11/27(月) 11:04

マネージャーの壇辻よりバトンを受け取りました、4年の石川貴です。

先日、ラグビー日本代表はテストマッチで強豪フランス代表と対戦し、大健闘の末に引き分けで試合を終えました。私を含め、多くのラグビーファンが日本チームの健闘を称え、また2年後のワールドカップでの活躍に期待を寄せていると思います。

卒部まであと1か月となり、4年間を振り返ることもありますが、皆さんご存知の通りこの4年で日本ラグビーは途轍もない飛躍を遂げました。その影響もあってかあらずか、対抗戦Bでも一橋大が入替戦に出場し、成蹊大が対抗戦Aに昇格するというブレイクスルーを起こしました。

ただ、世間の人はそうした日本ラグビーの急成長についてニュースでは見聞きしていても、いまひとつラグビーに興味のない人がほとんどだと思います。ラグビー部同期と合コンに行っても、いまだにラグビーとアメフトの違いを聞かれるし、結局誰も「収穫」のないまま解散してしまうのはそのせいだと思っています。

しかし逆に言えば、ラグビーの魅力は、実際にラグビーをやってみて初めて気付けるものなのではないかと思います。私も下手なりに4年間ラグビーをしてきましたが、よく言われる「ノーサイドの精神」も含め、ラグビー独特の雰囲気、精神性はやはりラグビーに携わる者しか経験できない魅力だと感じています。

こうして4年間私なりにラグビーに携われたことには本当に感謝しています。そして何よりも、ラグビーの魅力を教えてくれた、こんな私でも温かく受け入れてくれた東大ラグビー部には本当に感謝の思いで一杯です。

東大ラグビー部で出会い様々なことを教えてくれた先輩方、後輩は勿論のこと、東大ラグビー部員を日頃から支えて頂いている近所の定食屋さんとゴールドジムのスタッフ、そして何より「松永組」として1年間同じ目標に向かって苦悶しながら走ってきた同期17人に感謝し、残り1か月さらに邁進したいと思います。

拙文でありますが、最後までご一読下さりありがとうございます。次は、学科の先輩と付き合っていると噂の同期の菅家にバトンを回します。
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2025年9月

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