ラグビー部リレー日記

弱音

投稿日時:2021/08/18(水) 18:00

 いつの間にかフォワードになっていた國枝からバトンを受け取りました。4年の石田です。國枝は僕と違って間違いなく優秀なつかえる人間です。これからの東大ラグビー部に欠かせない存在だと思います。

 夏休みでやることが少なくなったため、ラグビーについて考える時間がかなり増えています。7年間のラグビー人生で一番考えている時期かもしれません。しかし僕は自他共に認める根っからのネガティブで、考え事をしているとすぐ落ち込んでしまうタチの人間です。好きで続けているはずのラグビーについて考えていても、すぐマイナスの方向に振れてしまうのが悩みどころです。
 最高学年になって考えることでもないような気もしますが、未だに「なぜラグビーをするのか」考えてしまうことがあります。こんなに多くの時間を割いてまで心底きついことに取り組み続けて、心身を疲労させることに意味を見出しづらくなってしまうことがあるのです。
 この問いは、高校でラグビーを始めたときから今の今まで、幾度となく反芻し続けていました。高校時代は、「自分で選んだことだから」というのが僕の中での答えでした。小中時代はこれといって長く打ち込み続けられるものがなかったため、高校生活では何かしらの拠り所が欲しいと思っていました。そんな時に出会ったラグビー部はとにかくかっこよくて、15歳の自分は安易に惚れ込んでしまいました。しかし、ラグビーはそれまで大したスポーツ経験を持ち合わせていなかった僕にとってとてもハードで、苦しいものでした。ラグビー自体の楽しさがわかり始めたのは高3になる直前くらいで、それまではただ自分の選択を裏切りたくないという、半ば強迫観念の入り混じった義務感に駆られてラグビーをしていたように思います。
 その義務感は今も多少は残っています。やはり自分で自分を裏切るのは嫌です。でも今はそれ以上に、自分のチームを裏切りたくないという思いも強くなっています。元を辿れば義務感と言っても相違ないようにも思えますが、これは自分以外の他者に対する責任であり、それを果たすための強い意志でもあります。いわば身体を突き動かすガソリンです。これがあるおかげで、チームが勝てた時は心の底から喜ぶことができるのです。
 しかし、僕は弱い。時々ガソリンが切れかけてしまいます。夏は暑くて練習もトレーニングもハードで、心が折れることもないとは言い切れません。弱い自分が本当に嫌になります。でもチームを裏切りたくない。この無限ループです。
 ループを断ち切るには心も体も強くするしかありません。現在行われている強化集中練習は、心身共に強くなる絶好のチャンスです。菅平合宿が無くとも、このチャンスを無駄にしないように全力で取り組み、最後の秋シーズンまで駆け抜けたいと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございます。書き終えてから気づいたのですが、一年前にも同じような悩みをここで書き記していました。ネガティブ加減とメンタルの弱さは相変わらずでした。また落ち込んでしまいそうです。

 次は、抜群のセンスとスピードで上級生にも見劣りしないプレーを見せる奥山です。シニアに合流して早々に怪我で長期離脱をしてしまったのが残念でなりませんが、復帰後の爆発が非常に楽しみです。

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