ラグビー部リレー日記

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あゝ春休み

投稿日時:2022/03/22(火) 22:20

S&Cセクションの長としての風格漂う彬からバトンを受け取りました、新4年の三方です。彬はよく僕の座っている姿を褒めてくれるので大好きです。僕の足が長くならない限り難しいですが、いずれ立ち姿も褒めてもらえるよう頑張ります。

時が経つのは早いもので、僕も遂に大学4年生になります。他の同期も皆言っていましたが、リレー日記を執筆するのもこれを含めてあと3回しかありません。ラグビー部に所属する中で思ったことを書き残していきたいと思います。今日はその一つ、このリレー日記についてです。

リレー日記については同期の杉井やエノキがかつて書いていたと思いますが、僕は高校同期の数人が他大学のラグビー部に所属していることもあり、東大以外の大学のリレー日記を読むことが他の人に比べて多い気がします。その中で思った東大ラグビー部の日記の特徴を何点か述べたいと思います。

①真面目
東大ラグビー部のリレー日記はめちゃくちゃ真面目です。他大学の日記を見る限り、ほんの二、三行で終わる文章も散見されますが、東大では皆構成の練られた素晴らしい文章を完成させています。良い意味で、もはや日記ではありません。
一方、皆真面目に文章を作るので、「笑える」文章が少ないのも事実です。僕が愛読している京大ラグビー部のブログでは、アイドルの握手会のレポートを書いたり、ネット上の定型文に乗せて世の中への違和感を表現したりと、何とも自由で笑える文章が多いです。というのも京大ラグビー部では「ブログがしょーもないと人権が剝奪される」そうで、面白い文章を書く文化が根付いているのでしょう。僕はこれを見習い、毎回面白い文章を書こうと意気込んで執筆に臨んでいるのですが、結局諦めてしまいます。是非東大ラグビー部の皆にも京大ラグビー部のブログを読んで欲しいです。(余談ですが、東大ラグビー部だと2018年度主将の石川さんの文章が群を抜いて面白いです。)

②自分の考え・意見をしっかりと文章にする人が多い
東大ラグビー部には、自分の悩み・考えていることをしっかりとした形で文章に落とし込める人が多い気がします。特に4年生が引退前に執筆するラストリレー日記の読み応えは半端ないです。通常の日記でもそれぞれのテーマに沿った思い思いの文章を出してくれます。僕はそれを見る度に自分の考えの至らなさを猛省したり、明日への活力にしたりしています。他大学の高校同期からも「○○君(僕ではない部員)の日記良かったね」などと言われることもあります。大学受験において、否が応でも国語の長文記述問題に取り組んできた影響が出ているのでしょうか、文章力の高い部員も多く見受けられます。

③更新頻度がマメ
個人的にここが東大ラグビー部リレー日記の一番凄い所だと思います。少なくとも週2回は更新され、1週間更新されないことは滅多にありません。リレー日記に対する意識の高さが伺えます。また最近ではSEセクションの皆様の頑張りのおかげで、HPのプロフィール欄からその人が書いた日記を簡単に検索できるようになっています。このシステム更新はリレー日記愛好家にとっては非常に助かるのではないでしょうか。少なくとも僕にとっては非常にありがたいです。

大学3年間をこのラグビー部で過ごして思ったのは、意外とこのリレー日記を読んでいる人は多いということです。部員や保護者の方々、OB・OGの方々はもちろんのこと、高校や大学の友人にも「リレー日記読んだよ~」などと声を掛けられることもあります。僕が他大学の日記を愛読しているように、他大学で東大のリレー日記を愛好している人も少なくないでしょう。練習や私生活で忙しいかもしれませんが、この文化はこれからも繋げていきたい、繋げていってほしいです。
またラグビー部の部員にも他大学のリレー日記を読むことをオススメします。定期戦や対抗戦で試合する際の一つの楽しみになります。「○○君のリレー日記読んでました!」とアフターマッチファンクションなどで伝えれば、仲良くなれるかもしれません。何事も情報は力です、常にアンテナを張っておきましょう。

冒頭で大風呂敷を広げて置きながら内容は薄いかもしれませんが、この辺で締めとさせて頂きます。因みに最近のリレー日記の状況としては、練習が厳しいこともあり、特にプレーヤーに関しては文章が短い傾向にあります。このようにチームの状況が如実に表れる所もリレー日記の面白さですね。

次はリレー日記を含めた広報全般を統括する同期のエノキにバトンを回します。エノキは文章力に優れた部員の中でも抜群の才能を誇り、会報の寄稿などでよくお世話になっています。今回の日記でもどんな文章を書いてくれるのか、非常に楽しみです。

泣く子も黙るインドア派

投稿日時:2022/03/21(月) 19:00

修蔵からバトンを受け取りました、4年スタッフの佐藤です。修蔵とは、レンタルカートに行く約束をしているのですが、なかなか予定が合わず行けてないのが残念です。サーキットでは一般道で速度超過することとは違った面白さや難しさがあるので、一緒に練習したいです。


財布を変えたからだろうか、最近、金運がない。高校生のときから使っていた財布は、ボタンが取れる、表面がボロボロになるなど、なかなかみすぼらしい見た目になってしまったので、買い替えた。それ以来、高額な出費が重なる、カードが不正利用されるなどあり、預金残高がみるみるうちに少なくなってしまった。先代の財布に入っていた金運お守りも、どこかへいってしまった。自炊の割合を増やして出費を抑えよう。いっそのこと株でも始めようか。

最近趣味らしい趣味ができた。インテリア選びとD I Y。もともとは片付けとか掃除ができない自分が、無駄な作業を減らすために部屋づくりを始めたのがきっかけだったと思う。鍵やマスクは外出時しか使わないから玄関に近いところに置く。置くための収納スペースを作る。床が見えないような家具があると掃除をするとき移動が面倒だから、床の設置面積が少ない家具を選ぶ。服は畳むのが面倒だから、全部ハンガーに吊るす。クローゼットにしまえるだけの服だけ残す。必要なものだけを残して必要なところにしまう。なるべく簡単に片付けられるようにしたいが、かっこよくなければ片付ける動機がない。機能性とデザイン性が両立できるもの選ぶ。
こだわっていいものを選ぶと、以前からあるものが安っぽく見えてしまう。このテレビ台変えたい。ネットという大海に出る。まずはアマゾンで相場を調べるが、どれも高い。金欠って言ってるでしょうが。困った。YouTubeに聞いてみる。サムネにはおしゃれなテレビ台。どうせ高いんだろうなと思いながら動画を開いてみると、「このテレビ台、自分で作ったんですよ。意外と安く作れました。」作れば安いのか。こうしてD IYをやってみることになった。まだ趣味というには経験不足、技術不足だし、肝心のテレビ台はまだできていないが、先日練習を兼ねて1作目の棚を作った。去年の誕生日プレゼントとしてもらったサボテンを飾る場所として作ったものだ。サボテンだけだと周りが寂しいし、他の観葉植物でも買ってみるか。再び大航海、「観葉植物 初心者」で調べてみる。

「初心者にもおすすめの観葉植物12選!育て方がウンタラカンタラ
(観葉植物っていいですよね的な前置き)、
それでは初心者にも育てやすいおすすめの観葉植物11種を紹介します!」

まとめサイトらしいオープニングだ。12もの選択肢を何もわからない初心者に要求するとは、想定する読者レベルが高い。しかも知らないうちに1種減っている。不安だ。時間もないし、適当に読み流そう。まずは一つ目からか。

「ガジュマル・・・ガジュマルは別名多幸の木とも呼ばれています。風水では全体の運気UPだけでなく、金運に効果があるなどで縁起の良いホニャホニャ」


僕に必要なのは、自炊とかによる節約術とか、投資のための知識とかではなく、ガジュマルだった。



次は三方にバトンを渡します。彼は座っている姿がかっこいいだけでなく、プレゼンが上手で羨ましいです。先日もFWに向けて今年の方針などを説明していましたが、資料と口頭での説明のバランスとテンポがよく、たまたま聞いていた僕も聞き入ってしまいました。
 

名前

投稿日時:2022/03/19(土) 00:30

超ハイスペック大学生のデルからバトンを受け取りました、4年の大山です。パワーがあって高身長イケメンでマルチリンガルなだけでなく、料理までこなしてしまうなんて羨ましい限りです。デルとスイカを着て試合に出られるよう、僕も頑張ります。

 

あっという間に最高学年となり、僕のリレー日記も残すところあと数回となりました。例によって何を書くかかなり迷いましたが、今回は自分自身の名前から思うことについて書きたいと思います。

現役の部員は特にご存知かと思いますが、僕の名前は大山修蔵といいます。苗字は至って普通ですが、下の名前はこの年代にしては珍しめの名前だと思います。そのため、小学生くらいの頃はこの名前があまり好きではありませんでした。しかし、年齢を重ねるにつれて自分の名前を気に入るようになっていったように思います。

その理由として大きいのが、初対面の人にも覚えてもらいやすいということです。そのためか、同年代で僕のことを苗字で呼ぶ人はほとんどいないように思います。しかし、この「覚えやすい」という特性をもたらす要素の9割以上を占めるのは某熱血テニスプレイヤーと同じ読みであるということなのではないかと思います。

ここで時々考えるのが、彼はめちゃくちゃアツいのに自分はかなり冷めているな、ということです。彼はいつだって100%で物事に取り組み、自分にも他人にも高い目標を課し耳が割れんばかりの爆音でチアアップをしています。それに対して僕はある程度の余力を残して物事に取り組むことも多く、自分にも他人にも基本甘めです。もちろんこのことは必ずしも悪いことばかりであるとは思いません。少し冷めているくらいの1歩引いた視線も時には必要ですし、それによって何か新しい気づきが生まれる可能性だってあります。しかし、ラグビー部での最高学年となった今、1%くらいは彼の要素も取り入れてみようと考えています。人生の中で「部活動」というものに取り組むおそらく最後になるであろうこの1年くらいは、自分の中に多少はあるアツく頑張れる人間への憧れを叶えられるよう頑張ってみたいと思います。

とは言いつつも、これ以降も外から見た自分の振る舞いはさほど変わらないように思います。これまでどおり1歩引いた目線は維持していこうと思いますし、他人に情やアツさで何かを訴えることも少ないかもしれません。それでも、自分に対する厳しさだけは少しだけ高めて物事に取り組んでいこうと思います。

珍しい名前の話からありふれた結論となってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

次は、日々S&Cの仕事に全力で取り組んでくれているあきらにバトンを回します。あきらとは意外にも趣味が共通している部分があり、最近では麻雀、少し前はAmong Usと、一緒にゲームをすることも多いため、勝手に親近感を抱いています。

自炊生活

 written by 池田 怜央 投稿日時:2022/03/11(金) 07:00

若菜さんからバトンを受け取りました、2年の池田怜央です。若菜先輩とはまだじっくり話す機会はないですが、いつも優しく教えて頂き感謝しています。

 

この一年間を振り返ってみると、ラグビーだけではなく、自分なりに成長したと感じます。コロナ禍で香港に居る家族とは行き来ができず、東京での一人暮らしはなかなか大変です。それでも最近は、授業、練習、家事をバランスよくこなせるようになり、徐々に慣れて来たと実感しています。そんな中、好きになった物の一つに料理があります。

 

料理をする理由はいくつかあります。まず、体重と体脂肪率が増えたために、みんなから「デル、お腹出てきてる!」などの指摘を受けて、自分の栄養をコントロールしなくてはいけないこと。また、寮の周りには、実家で食べていたような家庭料理は見つからず、自炊をする事でその味を再現したいからです。

 

これから、この一年間の中で特に美味かった料理を三つ紹介したいと思います。

 

まず、チートミールとしてよく作るのは、マッシュルームと鶏肉のクリーム煮込みです。寒い日や雨の日にちょうど良い料理です。キノコ、マスタード、鶏肉、クリームとローストポテトのコンボが最高です!

 

次に、ボロネーゼパスタ。プロのラガーマンにも人気の料理で、幼い頃から食べている一皿です。牛ひき肉、にんじん、セロリ、トマトとハーブを二時間ぐらい煮込んで、パスタと合わせる筋肉飯です。試合前におすすめな料理です!

 

最後に、簡単なジェノベーゼパスタ。フランスでは、定番の家庭料理です。練習後やウェイト後はいつも疲れ切っています。料理が面倒くさい日はこれを作ります。グリルチキンに良く合います!

 

以上、僕のおすすめ自炊料理でした。

 

海外の家族は遠く、一年以上帰省できていませんが、日本には東大ラグビー部という新しい家族ができた事がとても嬉しいです。日々キツイ練習の中、みんなの笑顔と笑い声が一番のモチベーションになっています。今後も毎日の練習に励みます。

 

次はスピード、爆発力とパワーがすごい修蔵さんにバトンを渡したいと思います。去年は一緒に試合に出場できませんでしたが、今年は修蔵さんとスイカを着る日を楽しみにしています!

サイコロ

投稿日時:2022/03/10(木) 06:54

廣瀬からバトンを受け取りました、4年の伊藤です。私は継続的な努力が苦手な人間なので、昨年5月から怪我で長期離脱をし、お世辞にも面白いとは言えないリハビリを毎日コツコツと堅実にこなしてきた廣瀬のことは心から尊敬していますし、このラストイヤーが彼自身にとって満足のいく1年間になることを願ってやみません。



「計画的偶発性理論」という考え方をご存知だろうか。
「個人のキャリアの8割は偶然の出来事によって決定される」とする、この理論の要点は次の3つである。
①予期せぬ出来事がキャリアを左右する
②偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる
③何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える
自分の「やりたいこと」という目的意識に固執し過ぎると、社会情勢などの外的要因によってそれが叶わなくなった時のリスクヘッジがうまくいかないし、目の前に想定外の道へのチャンスがあっても見逃してしまう。だから、今ある「やりたいこと」に縛られずに、予想外の出来事を積極的に探して受け入れ、「やりたいこと」を新発見・拡大していくことが大事であるらしい。

私はこの考え方を最近知ったのだが、自分のこれまでの人生との共通項が非常に多いために、至極当たり前のことをそれらしく言っているだけのように聞こえるほど腑に落ちた。
というのも、私のこれまでの人生では何か明確な「やりたいこと」が先に存在して、それに従って未来を選び取った、という局面がほとんどないからである。代わりに、何をするにもどんな組織に入るにもきっかけ自体は自分の意図しない出来事で、飛び込んでみて続けるうちにそれが自分の「やりたいこと」になっていった、というパターンがほとんどである。例えば、幼少期からの習い事。母のすすめでバイオリンを習い始めた。母に言われるままに気づけば習い始めていたが、続けるうちに楽しさに気づき、結局は自分の意志で10年以上続けた。また、現在はラグビー部に所属しているが、もともとラグビーファンだったわけでもなく、入部はテント列での出会いと新歓という偶然なくしてはあり得なかった。運動部に入ることもスタッフになることも入学当初は全く計画になく、新歓を受けるうちに人に惹かれ、ラグビー部入部という完全に想定外の選択肢を取ることにした。しかしこれも続けるうちにはや最後の年を迎え、大学卒業後も何らかの形でラグビー選手やアスリート全般をサポートする立場にありたいと考える程度には、現在のラグビー部スタッフとしての活動を気に入っている。
偶然の出来事から始めた諸々の活動を自分の「やりたいこと」として消化し、続ける意志を固めるまでにはそれぞれそれなりの紆余曲折はあった。しかし最終的にこれまでの人生を振り返った時、偶然の出会い・出来事に乗っかる形で挑戦してきたことの中で、別の選択肢をとればよかったと後悔しているものは1つもない。何か一つのことを人生を通して貫き通してきたわけではないけれど、どれも当時は楽しんで夢中でやっていたし、フィールドの違う様々な経験ができたことは、今の生活をそれなりに豊かにしてくれていると思う。
と考えると、私はこれまで計画的偶発性理論と親和性の高い人生を送ってきたわけである。偶然にある程度身を任せる楽しさを知ったから、今後も、偶然の出会いやチャンスによる人生の分岐点を大切にしていきたいと考えている。
(就職活動中の今こんな発言をすると、自分のなすべきことを突き詰めて計画的に人生を設計することから逃げているようにしか聞こえないのだが)
これからの人生も偶然を大切にして生きていく上で、これまでの人生の反省から学び・生かすべきことはなんだろうか。それは、計画的偶発性理論の要点の1つである、「何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスを増やす」姿勢である。これまでの自分は探さずとも転がってきた偶然を受け入れるばかりで、偶然を積極的に探すことはしていなかった。今後の人生・キャリア選択においては、偶然に期待し、未知との遭遇を楽しむと同時に、そのような偶然を自ら探しに行くことで、今まで以上に自分の興味分野や「やりたいこと」を広げていきたい。
今はやっと本腰を入れて就職活動を始めたところであるが、すぐに実践できることとしては、現時点で思いつく「やりたいこと」に当てはまらない業界をスルーせずに、時間の許す限りではあるが幅広い業界に触れて、まだ見ぬ面白い仕事を探してみたいと思う。



次は2年生のデルにバトンを渡します。彼は日本での生活にもだいぶ慣れてきたようで、日本語も入部当初よりかなり上手になりました。背が高くて見た目は大人なのに中身は素直で後輩らしいところがチャーミングポイントだと思います。今年は、バトンを受け取った廣瀬同様、デルの試合での活躍も楽しみにしています。

 
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2025年8月

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