ラグビー部リレー日記

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ぶち抜く

投稿日時:2020/11/12(木) 15:44

 チーム最大派閥の桐光学園出身の今塩さんからバトンをいただきました、2年の野田です。
今塩さんのミスにビビらないアタックの思い切りの良さを見習いたいと常々思っています。

 腰の調子がある程度回復し、最近ようやくコンタクトプレーが本格的にできるようになった。
 ヒットが好きな自分にとっては、やっとラグビーらしいことができるようになり、かなりテンションが上がっている。
そうして自分の好きなプレーができるとなった時に、怪我していたときの積み重ねというのを感じた。

 焦りながらもやった地味な体幹トレやバランストレーニングのおかげで、当たる瞬間に姿勢が前より安定している。
 
 コロナ禍のなかで、ランニングの代わりにやりこんだバトルロープのおかげで、肩のパンチ力がついた。

 夏頃に大西コーチのご指導のもと、土台となる足腰の筋力を鍛えたり、強くて低い姿勢を練習したから、ヒットの時のインパクトが強くなった。
 

 怪我していた一年間もちゃんと前に進めている、そこに気づけてホッとした。だが秩父宮でプレーしているような選手をぶち抜くには、まだフィジカルも技術も足りてはいない。もう一度気を引き締め直して着実に一歩一歩進んでいきたい。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次は、去年の菅平合宿を一緒に帰って、その時に本人同士の知らないところで意外なつながりが発覚した健にバトンを渡します。
去年はお互いDL期間が長かったなか(僕は今もですが)、めげずにラグビー理解度、フィジカル、スキルをコツコツ真面目に鍛え抜いてきた彼ですが、自主練でコンタクト練に誘うと毎回フラれています。

 

四年生

 written by 今塩屋 亮太 投稿日時:2020/11/12(木) 10:36





後輩に心を開くまで時間のかかる山口さんからバトンをもらいました今塩屋です。僕に心を開いているかはわかりませんが、とりあえず美味しいご飯に連れて行ってください。



今回のリレー日記では僕の今年最後の日記なので、特別企画で引退まであと数ヶ月の今の四年生一人一人へ思ってることを綴ろうと思います。



まずはスタッフ陣から



すずねさん  部内で一番僕の怪我を気にかけてくれる人でたくさんいるプレイヤー全員の怪我を把握していると考えるといつも凄いなと思う。



ともかさん 就活が終わったからか、最近キャピ度が増してきた。なんやかんやチームの雰囲気盛り上げてる。 



太田さん 部活ではスーパー出来る人として君臨している。が、実は僕と学科同期であり授業などでは助け合ったりしてる。



そもそもプレイヤーからするとスタッフの人達には感謝しかないです。いつもありがとうございます。



プレイヤー陣



山口さん 冒頭のやつ



矢野さん いっつもマイペースな人、と思いきややっぱ4年生になってチームを引っ張ろうと言う感じが伝わってくる。



宝さん 今の4年生の中で一番最初に話せるようになった人でいい人感がすごい。



拓郎さん 純粋な目をしているが、未だになにを考えているか分からない。



吉村さん 去年までいなかったので接する機会は少ないけど、今の吉村さんを見てると純粋にラグビーを楽しんでいるのが伝わってきてこっちも頑張ろうと思う。



前原さん 笑いにストイックで常に前原さんの周りには笑いが巻き起こってる。頭の中を覗いてみたい。



虎さん 一緒にいる時間が長くて先輩感はない。大体いつも変な事してるけどそんなお茶目なとこも好きです。



やまけんさん ゆるーいひと。僕が入部した時からずっと同じ髪型と眉毛。



倉上さん 1回だけ怒らせちゃったことあるけど、基本底なしに優しい。明るい。



松井さん 関西節を使いこなして笑いをおこし、ラグビー部内のダウンタウン的地位を築き上げている。



藤井さん やっぱり四頭筋がすごい。ちょこちょこわかりやすい習性がある。



と、こんな感じで書いて来たように僕は今の4年生が大好きなので残りのシーズンで今のチームに貢献できるよう頑張ります。



次はもはや人気者の野田にバトンを渡します。

 

「1」

 written by 山口 恭平 投稿日時:2020/11/07(土) 19:08

後輩とは思えない威圧感があり、試合中にタッチジャッジに檄を飛ばす姿が印象的だった3年の甲斐からバトンを受けました4年の山口です。


背番号「1」のジャージを受け取るとラグビーの面白さを感じる。背番号「1」番と言えば野球でいえば王貞治など一流選手、サッカーで言えばキーパーが着ることが多いなど、多くのスポーツではチームの花形の選手やエースの選手が背負うことが多いのではないかと思う。


一方ラグビー(ラグビーユニオン)での背番号「1」は左プロップである。試合中にボールを持って走り回ったり、華麗なパスを放ったりすることはほぼない。ほとんどの時間は密集で体をぶつけ合い、顔をしかめながら走り回り、誰かがボールを落とせば身を削りながらスクラムの土台になるという、お世辞にも花形とは言えないポジションだと思う。ラグビーほど背番号「1」が目立たないスポーツはないのではないだろうか。


しかしラグビーをやっていると凄い選手と普通の選手は目立たない所に、違いがあることに気づかされる。倒れた後の起き上がりの早さ、密集への寄りの早さ、デコイのランコース。ラグビーにおいては目立たない所での働きがその後のトライやビッグプレーにつながることが多い。ラグビーでの本当のエースとは華麗なステップでトライを取るウイングや、正確無比なパスを放るスタンドではなく、こうした目立たず泥臭い所に80分こだわり続けることのできる選手なのではないかと思う。


明日の明学戦を皮切りに、ついに2020年シーズンの対抗戦Bが開幕する。4年生として挑む最後のシーズンは、スイカの背番号「1」をエースナンバーにできるように頑張りたい。


最後まで読んでいただきありがとうございます。次は、首相撲で部内最強の3年の今塩屋にバトンを回します。

 

苦手意識

 written by 甲斐 豊 投稿日時:2020/11/04(水) 20:03

2年生になって部員のおもちゃ化が止まらない原くんからバトンを受け取りました3年の甲斐です。裏番長として恐れられていたあの頃の貫禄は一体どこへ消えてしまったのでしょうか。
 

僕は「先輩」というものが苦手だった。これは過去僕が出会ってきた先輩たちが嫌な人たちだったということではなく、僕の方に原因があるものである。
 

そもそも僕は小さい頃から年上の友人が少なかった。兄妹で一番上だったこともあり幼稚園や小学校で遊ぶ相手は同い年か年下ばかりで、同世代の年上の人に対する漠然とした苦手意識はこの頃から少なからずあった。また、小学4年のときアメリカに引越し日本に帰ってきたのが中学2年の12月だったため対先輩デビューが高1と遅くなってしまったことも僕の先輩に対する苦手意識に拍車をかけたと思う。それでも高校ではラグビー部や体育祭のカラーの先輩などと交流があったため高2の終わり頃にはこの苦手意識はある程度克服できたように思っていた。
 

ところが大学に入って僕の先輩に対する苦手意識は自分で想像していたよりもはるかに根深いことを知った。1年生のときはジュニアとシニアで練習が別で先輩たちと接する機会がそもそも少なかったため、なかなか先輩と仲良くなる機会がなかったこともあるが、そこに僕は先輩苦手病を発症してしまい自分から先輩たちに絡みに行くことをあまりしなかったのである。自分からアグレッシブに先輩に話しかけ仲良くなりご飯に連れて行ってもらったりしている同期はすごいな、と思うと同時にちょっと羨ましくもあった。


そんな僕だったが仲良く接してくれる先輩たちやスモブラと呼ばれる縦割り班、そして2年生になり一緒に練習をするようになったことをきっかけにこの苦手意識をだんだんと克服することができた。特に今年はコロナ自粛中頻繁に行われたzoomミーティングや全体練習が再開する前の小グループでの練習などで部員とある意味密に接する機会が多かったこともあり、色々な先輩と仲良くなることができたと感じている。


今シーズンも残すところ3ヶ月ほどとなり、4年生になる時が段々と近づいてきている。最上級生になる。先輩と呼べる人が部からいなくなる。このことに気付いたとき、自分でも驚いたが本気で寂しくなった。あと3ヶ月もあっという間に過ぎていってしまうのだろう。一試合でも多く一緒にプレーできるように、そして一緒に最高の景色を見れるように、怪我に気をつけつつ残りのシーズン頑張って行こうと思う。今週の明学戦、絶対勝ちましょう。
 

最後までお読みいただきありがとうございました。次は僕とは反対に後輩に対してシャイらしい副将の山口さんに回します。去年は夏合宿中僕に絡んだ直後にわざわざ「甲斐のことイジれた」報告を当時の3年生にするくらい僕に対して距離感を感じていたようですが、あれから1年、今はどう思っているのかかなり気になります。

システム

投稿日時:2020/11/02(月) 18:18

プレーヤーとして安定感抜群の藤井さんからバトンを受け取りました、2年の原です。最近、藤井さんの私生活は謎に包まれているって3年の津田さんが言っていて妙に納得しました。

東京大学では2年の夏に進学選択が行われる。この制度が東大の大きな魅力の一つであり、自分もこれを理由に東大を志望したということを覚えている。入学して1年半で大きな決断を迫られるこのイベントは2020年我々にも同じようにやってきて、2カ月前に(第2段階まで行ったものの)無事に終えた。

私の進学内定先は工学部のシステム創成学科になった。リレー日記を回してくれた主将の藤井さんや垣内さん、もっと上の代でも多くのラグビー部の先輩方が所属する(していた)学科であり、同期にも玉代勢がいたり、監督の青山さんもこの学科の教授である。2年のAセメスターから専門科目の講義もはじまり、忙しいながらも多岐にわたる学問を学ぶことができて充実した日々を送れているように思う。

講義の中にシステムについて学ぶものがある。システムとはそもそも何か、システムにはどのようなものがあってどのような挙動をするのか、システム創成学を学ぶとどのような問題が解決できるようになるのか、等のことを学ぶ。そのほかにもカオスとは何か、線型システムの特性など難しそうなことも学ぶ。

システムとは要素の集まりのことである。自然界や社会のものはほとんどすべてがシステムであり、階層構造をもったりシステムの中にシステムが内包されていたりする。

さて、東大ラグビー部はシステムの一つである。選手・スタッフ・コーチなどの要素の集合であり、各要素が秩序をもって行動している。東大ラグビー部の中にはセクションやパートと呼ばれるサブシステムがある。自分はスタッフや練習チーム・マネジメントなどに所属している。立場上、複数のセクションの活動にかかわることが多いが最近はセクション間の関係性が良好であると感じる。戦術チームと分析チームが協力して明学戦の戦術を提案してくれたり、S&CとMEDICALが連携を取り合って怪我人の管理をしたりなどといったことである。自分の知っているだけでも他にもこのような例はあるし、知らない部分でもこのような連携がなされている。また、形骸化しているセクションもないと言っていい。今年のチームはそういった意味でノンストップで走り続けていると感じている。コロナ禍により異例のシーズンではあるがこのままノンストップで走り抜けたい。要素間の関係性により、システムとして新たな機能や特性を示すことがある。これを「創発」というのだが、今年のチームでは創発が起きるような気もしている。

システムは物事の見方という捉え方もあり、要素の挙動に秩序を見出すことでそれがシステムとして見られるようになる。小学生の時に読んだ「スイミー」のような小魚が秩序をもって海の中を泳いでいる様子はシステムととらえられるが、無秩序で大小さまざまの魚が各々の進みたい方向に泳ぐ様はシステムとは言えない。また、同じ現象でも観測者によってシステムとするかどうかは変わってくる。

昨年度から学生レフリーとしてチームに関わらせていただいているが、レフリーという視点を持ったことでラグビーの見方が変わった。つまり、自分の中でのラグビーのシステムが変化した。以前はラグビーの勝敗を決めるのはプレーの精度や戦術といった要素だけだと思っていたが、レフリーへの対応によって勝敗がひっくり返ったり20-0点なら最大で変わってしまうようなことがあり得るのだと実感をもって知った。これを選手にうまく伝えてレフリーへの対応力を高めたり、どんなレフリーに当たっても反則しないようなチームにするのが学生レフリーの責務だ。これから対抗戦が始まっていく。この部分がどう結果として現れるか、不安ももちろんあるが、ワクワクしている部分の方が大きい。今年は対抗戦当日に行けないことが多いが必ずいい結果が聞けることを確信している。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

次は、復帰してスキルフルなプレーで魅了してくれる甲斐さんに回します。対抗戦終了まで甲斐さんがプレーし続けられるのを願っています。
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