ラグビー部リレー日記

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リベンジ

投稿日時:2018/10/26(金) 21:20

合宿でおそらく部内一の増量を果たした期待の1年生北野からバトンを受け取りました、2年スタッフの太田です。
本人は気づいていないようですが、北野が増量できたのは僕がライバルとして出現したからです。


私事で恐縮ですが、航空宇宙工学科に進学することになりました。地球以外の星に移住したくて、航空宇宙を選びました。地球外に移住したいといっても、決して宇宙のロマンに魅せられているのではなく、SF映画の見過ぎかもしれませんが、地球は近い将来に寿命を迎えてしまう気がするのです。そう感じる理由は、地球温暖化や資源の枯渇などの問題が全く解決する気配がないからです。これらの問題を引き起こしているのは人間だとわかっているのに、状況を改善するためにエコな生活を心がけている人はどのくらいいるのでしょうか?僕の周りにはほとんどいないように思います。それどころか、諦めている人や自分には関係ないと思っているような人ばかりいます。温暖化による猛暑や異常気象に遭った時には、そのような人たちでさえ一時的に危機感を覚えます。ところが、問題が表出しなくなれば彼らの意識はすぐに元に戻ってしまいます。このままだと地球はいつか終わりますよね。笑

非常に情けない話ですが、かく言う僕も問題を後回しにしたり人任せにしてしまうことがあります。日々の部活動の中で改善すべきところを見つけても見なかったことにしてしまい、誰かに指摘されて初めてその解決に取り掛かることがあります。反省してます。
部としてもその傾向が見られることがよくあります。明らかに部にとってマイナスであることに対して誰も何も言わずに日々活動し、OBやコーチにお叱りをいただいて初めてその改善に乗り出すということが今シーズン何度かあったように思います。さらには、注意されてからしばらくは良い状態が続くものの、またどんどん悪い方向に戻っていき同じことで叱られるという大変情けないこともありました。

 

東大ラグビー部はまだまだ未熟な組織です。しばらく勝てていなかった武蔵一橋に勝利しましたが、まだまだ弱いです。叱られなければ修正できないような弱い組織では、これ以上の成長はあり得ません。僕含め部員全員が甘い心、人任せな心を捨て、東大ラグビー部の弱いところをどんどん変えていかなければなりません。

 

上智戦前に暗めな内容のリレー日記を書いてしまいましたが、僕がこのリレー日記で書きたかったことは、東大ラグビー部にはまだまだ伸びしろがあるということです。今年は様々な変革を起こしたことで確かに強くなりましたが、明学立教には勝てませんでした。やはり大きな壁があると感じた人は多いと思います。しかし、絶対に東大ラグビー部はまだまだ強くなれます。
「失敗は最高の師」
上智学習院成城に勝つことがまず一番の目標ですが、来年の明学立教に対するリベンジも始まっていることを忘れてはなりません。弱い部分から目を背けずに僕個人も東大ラグビー部もまだまだ成長します!!

自分でも驚くぐらいの拙文をお読みいただき、ありがとうございました。
次は、4年山田さんの2倍の手の大きさを持つ1年の吉田にバトンを回します。

不思議な東大ラグビー部

 written by 北野 公一朗 投稿日時:2018/10/23(火) 11:05

僕と原先輩の関係に嫉妬している濃野さんからバトンをもらいました一年生の北野公一朗です。

 

 

 

僕はアメフト部に入るつもりで東大に来た。テント列の時、ラグビー部になんかこれっぽっちも入る気は無かった。そこでのラグビー部の勧誘のしつこさに苛立ちすらも感じていた。その後も興味のなかったラグビー部の新歓を受け続けたのはタダメシを食べるためだけだった。しかし何故か不思議なことに今僕はラグビー部にいる。

 

 

 

僕はスポーツ観戦が大の苦手だ。試合を見て他人のプレーを見ても興味はあまり湧かない。むしろ自分がプレーしたいと感じるだけでただもどかしいものであった。中学・高校とやってきたサッカーの日本代表戦でさえも見ててあまり面白いとは思わない。大学から始めたラグビーならなおさらそうだ。ラグビー理解度を上げるためにプロや大学の試合を見てもやはり面白くない。しかし何故か不思議なことに東大ラグビー部の試合は我を忘れて見入ってしまう。対抗戦はもちろん、ラグビーのルールを全く知らなかった4月の対抗戦セブンズでさえ見入ってしまった。

 

 

 

東大ラグビー部には不思議な力があると僕は思う。 ラグビーに一切興味のなかった僕を魅了し、スポーツ観戦に一切興味のない僕を魅了する不思議な力だ。これが何から来るもので何なのかは僕にはわからない。しかしこの力が僕がラグビーを続けようとする気持ちの源であることは確かだ。左足を骨折し、ほかの一年生が上手くなっていき気持ちが落ち込んだ時でも、走り込みが辛くて休みたい時でも、ウェイトをサボりたい時でもその力は僕を前に突き動かす、何故か不思議なことに。

 

 

 

次はスタッフなのに合宿中に僕に増量勝負を挑んできて完敗するというよくわからない太田さんにバトンを回します。でも最近体重が増えているらしく追いつかれないか心配です。

4年のDNA

 written by 濃野 歩 投稿日時:2018/10/20(土) 21:25


副将としていつもチームを支えてくれているタケルさんからバトンを受けました、3年濃野です。




あと2か月しかない。
4年生から学べるのは、あと2か月しかない。

その事実が近頃の俺のケツを叩いて発破をかけてくれる。



3年生以下と4年生とでは大きく役割が異なる。
3年生以下は次の年度に向けて、4年生という見本を見ながらインプットを重ね、4年生に見守られながら組織運営を手伝う。

だが、4年生を守ってくれる学年なんてない。

それは当たり前のことだが、今年の4年生は特にそうだったはずだ。
というのも、今シーズンはそれまでの体制から大きく組織のありようが変わった。
学生主体を掲げて、自分たちで考え、自分たちで行動してくれた。
部の予算配分や組織構造づくりなど、あらゆるものをゼロから作り直してくれた。
特に、新コーチや新監督などの大人の方との話し合いの前にはかなり神経をすり減らしたと想像する。
大人側には大人の方々の考え方があるし、学生側には学生たちの主張がある。
そして、その中にはお互いに相容れないものもあるかもしれない。
年始1回目の話し合いに向かう4年生たちはきっと心配で仕方なかったと思う。
果たして、自分たちの意見を聞いてもらえるのか。
自分たちの考えを支持してくれるひとはいるのか。
...そんな保証はどこにもない。
でも、石川さんたち4年生はやってくれた。
特に監督の青山先生とは積極的にコミュニケーションを取り、いまでは誕生日を祝ってしまうほどの身近な存在にしてくれた。

4年生は大人たちと半年足らずでこんなに素晴らしい信頼関係を築いてしまった。
もちろん青山先生や深津さんをはじめいろいろな方のご理解ご協力があったことも忘れてはならないが、それを差し置いてもすごい。


内政的にも素晴らしい信頼関係を築いてくれた。
今年は激しく体制が変わって、ぼくたち後輩も少し戸惑うことはあった。
でも鎌田さんを中心とした4年生たちは、後輩の意見を面談などのヒアリングを通してしっかりと吸い上げ、組織運営に反映してくれた。
下級生は4年生に不満を訴えれば改善してもらえた。
そのおかげで今では一切不満はないし4年生に対して全幅の信頼を置いている。

だが、4年生は自分たちの意見を誰かに訴えても仕方がない。
最高学年だから自分たちで改善するしかない。






来年俺たち3年生はそういうポジションになる。





俺は組織論とか好きだし、今までたくさん組織運営に関する書物を漁ったり、チームビルディングのセミナーにもたくさん参加した。
中には、無駄にカタカナ横文字を多用して他の本のコピペばかりの質の低い本もあったし、
「こいつなに言うてんねん、、」って思うような変なおじさんの胡散臭い話も聞いた。
俺は3年間インプットしまくった。いや、高校のころから興味があったから6年間だ。
いっぱい考えた。死ぬほど考えた。
「どう運営すれば、チームは強くなるのか」
「良いチームにはなにが必要か」
「どんなリーダーシップが適しているか」
...
だけどまだ、俺はこのチームでは、現場の生の経験をしていない。
東大ラグビー部では、まだアウトプットを全然していない...
リレー日記にたらたら書き綴ったくらいだ...
経験不足かもしれない…


でも、全然不安じゃない。



今の4年生はシーズン開始当初に
「今後このチームが来年、再来年にも成長できるように下級生へのノウハウの引継ぎもやっていきます」
と、後輩のことも考えていくことを明言してくれた。
だから、練習を考える部門や戦術を考える部門、チームビルディングを担当する部門など、様々な役職に4年生だけでなくて、3年生も2年生も属している。

俺ら3年生は4年生に見守られながら来年を迎えることができるし、
来シーズンは4年生が積んだ経験を糧に運営することができる。

4年生からの、これ以上ない最高の贈り物だ。




あと2か月。
4年生から学ぶ期間は、あと2か月もある。

やってやろうじゃないか。
2か月学びまくって、良いチームを引き継いで、さらに来年昇華させて、またそれを再来年へ贈り...




いつか、
最高のチームが出来上がるのを見たい。



そのためにはまず、

「4年生のDNAを引き継ぐこと」

これが、インプットしまくった俺の3年間における最後のインプットであり、
ケガをして今シーズンプレーできない俺の残り2か月の目標であり、
この東大ラグビー部に一番必要なことである。

あと2か月ある。

この事実が近頃の俺の背中を押して勇気をくれる。



次は、髭に栄養が行き過ぎた1年北野へバトンを回します。

 

名詞化

 written by 宮原 健 投稿日時:2018/10/19(金) 09:05

 13画で紹介するとは何ともセンスのいい岩崎からバトンを受けました、副将の宮原です。

 ある有名な言語表現の研究の話。
 人物を紹介される際、「彼は野球をよく見る」と言われるより、「彼は野球ファンだ」と言われる方が野球好きの度合いはずっと高く評価されるというもの。

 こうした表現の違いは認知に違いを及ぼすだけでなく実際の行動にも影響を及ぼす。
 「今度の選挙で投票することは、あなたにとってどれくらい重要ですか?」と聞かれるより、「今度の選挙で投票者になることは、あなたにとってどれくらい重要ですか?」と聞かれた方が投票する可能性が大幅に高くなる。

 各実験の2つの質問は、内容的には同じことを聞いている。しかし、結果に顕著な差が現れる。なぜか。

 キーワードは「名詞化」だ。名詞化することの効果は、グループアイデンティティー(集団的同一性)を呼び覚ますことだ。「野球ファン」と聞くと、甲子園で六甲おろしを大合唱する群衆を想起する。「投票者になる」と聞くと、政治に参加する市民の一員であることを強く自覚し、投票しなくてはと思える。名詞的に表現すると、集団に所属しているという意識が生まれ、認識が強まり、行動が促される。

 つまり、人は誰しも何かに所属する必要性を感じている。何者かになりたくてもがきながら進んで行く。その轍が人生を表すのだろう。


 今週末には私の人生を決める試合がある。

 
 「一橋大学に勝ったチームの一員になろう」


 
 次は3年生でありながらより良い組織になるにはどうすべきか考え行動してくれる濃野に回します。
 

勉強の楽しみ方

投稿日時:2018/10/19(金) 01:27

僕が、ボール欲しさに名前を呼び捨てで呼んでしまう2年の「やまけん」さんからバトンを受け取りました、1年の岩崎です。まもなく成人をむかえるので色々と楽しみです。
 

さて、対抗戦シーズンも始まり、リレー日記も熱い思いのこもった記事が増えてきました。ここで、あえて僕は趣向の異なるものを書いてみたいと思います。

 

 

勉強の楽しみ方とは何か?

 

僕自身の答えは、「意図的に分野を選んで、その中で色々なモノの見方を見つけること」だと思っている。

 

そもそも、こんな問いを立てる人も、それに答える人もおそらくいないだろう。僕自身も勉強は好んでする方ではないし、課題はない方がいいに決まっている。

 

しかし、大学の勉強はこれまでやってきた勉強とは異なっている気がする。特に、履修を自分で組める、つまり、意図を持ってできるということ、自分の好きな学び方ができるということだ。

 

春学期の僕の履修のテーマは「フランス語」・「人間の心身」の二つだった。「フランス語」に関わるものとして、フランス移民の授業・フランス語会話・初修外国語の授業を取った。「人間の心身」については身体生命科学・身体運動科学・現代生命科学・心理の授業を取った。このように、僕は履修を組むときまず、大きなカテゴリーでやってみたい分野を決め、その中から時間割を見ながらいくつか授業を選ぶというやり方をしている。

 

この方法にはメリットがある。1つは、似ている分野を学習するので授業ごとに内容を補い合えることで、これは進振りがある1・2年生にとっては非常に助けになる。もう1つは、進研ゼミのマンガにありがちな、「あ、ここやったところだ」という体験ができることだ。このうち、2つ目のメリットは、 1つ目に比べてはるかに大きい気がする。何より、そんなに勉強してなくても「勉強してる感」が出るのは結構お得感があるし楽しい。そのうえ、同分野内の違う授業を取っていれば、アプローチが違う可能性があるので、「やったところ」に対する違った見方を獲得することができる。

 

これはとても大切なことだと思う。単純に考えて、ある一個のモノを見るときに色々な景色・見方があったほうが楽しい。逆に一個のモノを起点として得た知識は結びつき、頭に残っていつか役に立ってくれる。

 

ここまで、ダラダラと僕の勉強の楽しみ方とそのメリットを書いてきたわけだが、これはあくまで僕が、「モノの比較をするのがとても好き」という点と「方法論自体が好き」という点に依存したもので、かなり偏っていると思われる。

 

しかし、費やす時間と学費のことを考えると大学の勉強も楽しめるようにするのはとても大切だ。ぜひ、みなさんも一度自分の勉強の楽しみ方について考えてみるのをオススメする。

 

 

ここまで、長々と、そして理屈っぽくて偉そうな拙文をお読みいただきありがとうございました。

次は、新歓で目にした瞬間、僕の頭に「漢」という文字が浮かんできた、4年で副将の健さんに回したいと思います。

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