ラグビー部リレー日記

ピカソの絵

投稿日時:2019/06/21(金) 19:58

部内随一の行動力を誇り、凄い先輩なのになぜかいつも一部の二年生にいじられている濃野さんからバトンを受け取りました、三年の山口です。



 



 



僕は子供のころ、絵というものが好きだった。おえかき教室に通わせてもらっていたこともあり、もちろん絵を描くのも好きだったが、絵画のもつ不思議な魅力や雰囲気が面白く、絵を見るのもそれ以上に好きだった。



 



そんなこともあって、美術館に行ったり、子供向けのアートブックを買ってもらったりして色々な絵を楽しんでいたが、その中でも少年の頃の僕が好きだったのはピカソの絵だった。



 



カクカクの顔や、へんに散りばめられた顔のパーツ、独特の色使いなどピカソの絵は奇妙なものが多かったが、他の画家とは違う独特さが幼い僕には面白かった。そしてピカソは、僕の中で変てこな絵を描く画家として記憶されていった。



 



それから数年後、たまたま見ていた美術の教科書で久しぶりにピカソに出会った。絵が好きだった子供の頃を懐かしく思いながら作品を見ていると、ピカソらしいあの奇妙な絵に混じり、ピカソらしからぬ写実的な、いわゆる上手い絵が掲載されていた。説明を読むとその時の自分と同じ年齢くらいに書いた絵だという。ピカソは変な絵を描くというイメージとのギャップもあり、このピカソの”普通の上手い絵”は強く記憶に残った。また、普通の絵を描ける上であの奇妙な絵を描くピカソを改めて面白いと思った。



 



そして最近。何事もまず基本がなければ応用していけないと言う、守破離の話を聞いていた時にふと、この”ピカソの普通の絵”を思い出した。ただ変てこな絵を描き続けただけでは、世界的な画家になれるはずがない。ピカソの、他に類を見ないような奇妙で独特な絵というのも、普通の上手な絵を描くことが出来る基礎的な技術力の上にあるものなのだ。



 



春シーズンももう終盤。秋シーズンになったら基礎だけに注力できない時期がくる。一見つまらない基礎練習にこそ未来の成功、オリジナリティにつながる可能性が詰まっているのかもしれない。そう信じて基礎を積み重ねていきたい。



 



最後まで読んでいただいてありがとうございます。



次は最近あまり似ていると言われなくなった二年の杉浦にバトンを回します。



 

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