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ラグビー部リレー日記
ポルトガル
投稿日時:2023/11/14(火) 17:47
いつも仕事が速いみくちゃんからバトンを受け取りました3年の倉橋です。どれだけ速いかというと、写真のアップロードが「史上最速か!!」と思うほど(僕の体感)速いです。しかし彼女は仕事が速いだけでなく話しかけてみるとなんとなく面白いので、まだ仲良くなりきれていないプレイヤーのみなさんは是非話してみるといいです。
優しい素敵な先輩という紹介を頂きましたが、このような紹介はこれで2回連続なので僕はおそらく本当に優しく素敵な先輩なのでしょう。このようなことを書いてくれるような仲間たちに囲まれているなんて僕は幸せです。
さて、いきなりですが僕は今年の春から新たな趣味ができました。ポルトガル語です。僕がポルトガル語を勉強しているというと「それ意味あるの?」とか「ああそれやめた方がいい」とかいろいろと心ない言葉をかけられてしまうことがありますが、そういう人に限って英語すらできない人が多いのでそういう人たちにはポルトガル語のことを悪く言う前に英語を勉強してほしいです。今回はそんな人もそうでない人にもポルトガル語とその母国であるポルトガルの魅力についてたっぷりとお届けします。
まず、ポルトガル語はどんな言語なのか。ポルトガル語は言語学的にはロマンス諸語に分類されます。要はラテン語から派生しているわけですが、ローマ人が来る前のイベリア半島にはケルト人はいて、その後もイスラム勢力に支配された時期もあったので、それらの影響も強く受けてます。同じ背景を持つスペイン語とはだいぶ似ているのでスペイン語に触れたことがある人にはポルトガル語は理解しやすいでしょう。
その後ポルトガル語はポルトガルの大航海時代の反映によって世界中に普及しています。現代では英語が国際的な共通語の役割を果たしていますが、この時代ではポルトガル語が異国間の交流で使われていました。結局は現在がそうであるように英語が世界的に普及しますが、ポルトガルの植民地では引き続きポルトガル語は使われ続け、現在に至ります。ポルトガルが旧宗主国というような国ではブラジルが一番有名ですが、実はブラジル以外にもアフリカやアジアなど世界中でちらほら使われています。そんな国に行くことがあったら僕を通訳として連れて行くことをおすすめします(自分や自分に近い人がギニアビサウや東ティモールに行く未来は見えませんが)。
ポルトガル語と一口に言っても実はポルトガルとブラジルでは大きく違うようです。それもイギリス英語とアメリカ英語やスペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語が違うのとはわけが違うくらい違います。発音や言葉遣いが異なるのはもちろん、文の構造までもが違ったりするようです(詳しくはまだわかりませんが)。また、ポルトガルではそんなことないのですが、ブラジルでは書き言葉と話し言葉が違いすぎて大学入試では書き言葉をちゃんと読むことができるかを見る試験があるほど。ブラジルのサッカー選手などで文字が読めない人がいる話を聞いたことありますが、こんなに複雑だったら文字を読めない人がいても不思議ではありません。
最近勉強していて少しおもしろいと感じたのはポルトガル語では1週間の曜日を数詞を使って表すことです。なんとヨーロッパでこんなことをしているのはポルトガル語だけなんです。他はみんな天体にちなんで月火水木金土日なのにポルトガル語だけ日曜日、23456日目、土曜日というふうに表します。こっちの方が自然な気もしますが。日曜から金曜まではキリスト教における天地創造の日にちから来ていて土曜日だけヘブライ語の安息日から来ています。もともと月火水木金というのは古代ローマで使われていた呼称なのですが、キリスト教世界になったときにキリスト教風に数字で表したのがなぜかポルトガル語だけで残ったようです。
ポルトガルでスポーツといえばサッカーですが、ポルトガルのサッカーの魅力は僕が説明するまでもないので、今回はラグビーについて紹介します。もしポルトガルのサッカーがクリスティアーノロナウドだけだと思っている人がいたら後で個人的に僕に聞いてください。
ラグビーの代表の愛称は’Os Lobos’、「狼」。今年は2007年以来のワールドカップ出場ということで脚光を浴びました。さらに最終節でフィジー相手にワールドカップ初勝利をあげたことが話題になりました。しかしフィジー戦までにもウェールズやオーストラリアに善戦をし、ジョージアとは最後のプレーまで激闘を繰り広げていたので、フィジー戦の勝利はおかしなことではないと感じました。それもボールを展開し、どんどん前に出て行く観客を魅了するようなラグビーをするので、見ていて楽しかったです。
驚きなのは彼らの多くはアマチュアやセミプロでやっていることです。キャプテンがリスボンの歯科医であるだけでなく、他の選手でもパン屋や肉屋など副業をしながらラグビーをやっている選手が多いです。そのようなチームが世界的な選手たちが揃うチーム相手と対等に戦えているのを見ると勇気をたくさんもらえます。
数年前までは欧州ラグビーチャンピオンシップ(シックスネーションズの一つ下のカテゴリー)の下のカテゴリーにいたのに急激に力をつけてきたのは感心しました。この躍進の裏には若手の存在が挙げられます。2007年にポルトガルが初めてワールドカップに出場したときの代表チームを子供の頃に見た世代が影響を受けてラグビーをやってきたのです。そして彼らの多くはまだ20代前半なのでこれからの躍進にも期待していきたいです。
こんなにポルトガルの話をしていたらポルトガルに行きたくなってしまいました。そのうちラグビー部を卒部して暇な時に同期を何人か連れて行ってみたいです。全員で、と言いたいところですが、静岡に行った時でさえみんなバラバラに行動をしてしまったので、ポルトガルに行ったらバラバラになるだけでなくそもそも日本に帰って来れなくなっちゃう人が続出しそうで怖いです。それまでは神泉や代々木八幡にあるポルトガル料理を玉代勢さんと楽しみたいと思います。予習も兼ねて。
次は同期の塩谷にバトンを渡します。
彼は背中が大きいです。そして、強いです。3年前にお互い新歓をされている時に新歓飯を(なぜか)二人で食べに行ったのですが、スタッフになることに興味があると言っていました。プレーヤーになってくれてよかったです。
優しい素敵な先輩という紹介を頂きましたが、このような紹介はこれで2回連続なので僕はおそらく本当に優しく素敵な先輩なのでしょう。このようなことを書いてくれるような仲間たちに囲まれているなんて僕は幸せです。
さて、いきなりですが僕は今年の春から新たな趣味ができました。ポルトガル語です。僕がポルトガル語を勉強しているというと「それ意味あるの?」とか「ああそれやめた方がいい」とかいろいろと心ない言葉をかけられてしまうことがありますが、そういう人に限って英語すらできない人が多いのでそういう人たちにはポルトガル語のことを悪く言う前に英語を勉強してほしいです。今回はそんな人もそうでない人にもポルトガル語とその母国であるポルトガルの魅力についてたっぷりとお届けします。
まず、ポルトガル語はどんな言語なのか。ポルトガル語は言語学的にはロマンス諸語に分類されます。要はラテン語から派生しているわけですが、ローマ人が来る前のイベリア半島にはケルト人はいて、その後もイスラム勢力に支配された時期もあったので、それらの影響も強く受けてます。同じ背景を持つスペイン語とはだいぶ似ているのでスペイン語に触れたことがある人にはポルトガル語は理解しやすいでしょう。
その後ポルトガル語はポルトガルの大航海時代の反映によって世界中に普及しています。現代では英語が国際的な共通語の役割を果たしていますが、この時代ではポルトガル語が異国間の交流で使われていました。結局は現在がそうであるように英語が世界的に普及しますが、ポルトガルの植民地では引き続きポルトガル語は使われ続け、現在に至ります。ポルトガルが旧宗主国というような国ではブラジルが一番有名ですが、実はブラジル以外にもアフリカやアジアなど世界中でちらほら使われています。そんな国に行くことがあったら僕を通訳として連れて行くことをおすすめします(自分や自分に近い人がギニアビサウや東ティモールに行く未来は見えませんが)。
ポルトガル語と一口に言っても実はポルトガルとブラジルでは大きく違うようです。それもイギリス英語とアメリカ英語やスペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語が違うのとはわけが違うくらい違います。発音や言葉遣いが異なるのはもちろん、文の構造までもが違ったりするようです(詳しくはまだわかりませんが)。また、ポルトガルではそんなことないのですが、ブラジルでは書き言葉と話し言葉が違いすぎて大学入試では書き言葉をちゃんと読むことができるかを見る試験があるほど。ブラジルのサッカー選手などで文字が読めない人がいる話を聞いたことありますが、こんなに複雑だったら文字を読めない人がいても不思議ではありません。
最近勉強していて少しおもしろいと感じたのはポルトガル語では1週間の曜日を数詞を使って表すことです。なんとヨーロッパでこんなことをしているのはポルトガル語だけなんです。他はみんな天体にちなんで月火水木金土日なのにポルトガル語だけ日曜日、23456日目、土曜日というふうに表します。こっちの方が自然な気もしますが。日曜から金曜まではキリスト教における天地創造の日にちから来ていて土曜日だけヘブライ語の安息日から来ています。もともと月火水木金というのは古代ローマで使われていた呼称なのですが、キリスト教世界になったときにキリスト教風に数字で表したのがなぜかポルトガル語だけで残ったようです。
ポルトガルでスポーツといえばサッカーですが、ポルトガルのサッカーの魅力は僕が説明するまでもないので、今回はラグビーについて紹介します。もしポルトガルのサッカーがクリスティアーノロナウドだけだと思っている人がいたら後で個人的に僕に聞いてください。
ラグビーの代表の愛称は’Os Lobos’、「狼」。今年は2007年以来のワールドカップ出場ということで脚光を浴びました。さらに最終節でフィジー相手にワールドカップ初勝利をあげたことが話題になりました。しかしフィジー戦までにもウェールズやオーストラリアに善戦をし、ジョージアとは最後のプレーまで激闘を繰り広げていたので、フィジー戦の勝利はおかしなことではないと感じました。それもボールを展開し、どんどん前に出て行く観客を魅了するようなラグビーをするので、見ていて楽しかったです。
驚きなのは彼らの多くはアマチュアやセミプロでやっていることです。キャプテンがリスボンの歯科医であるだけでなく、他の選手でもパン屋や肉屋など副業をしながらラグビーをやっている選手が多いです。そのようなチームが世界的な選手たちが揃うチーム相手と対等に戦えているのを見ると勇気をたくさんもらえます。
数年前までは欧州ラグビーチャンピオンシップ(シックスネーションズの一つ下のカテゴリー)の下のカテゴリーにいたのに急激に力をつけてきたのは感心しました。この躍進の裏には若手の存在が挙げられます。2007年にポルトガルが初めてワールドカップに出場したときの代表チームを子供の頃に見た世代が影響を受けてラグビーをやってきたのです。そして彼らの多くはまだ20代前半なのでこれからの躍進にも期待していきたいです。
こんなにポルトガルの話をしていたらポルトガルに行きたくなってしまいました。そのうちラグビー部を卒部して暇な時に同期を何人か連れて行ってみたいです。全員で、と言いたいところですが、静岡に行った時でさえみんなバラバラに行動をしてしまったので、ポルトガルに行ったらバラバラになるだけでなくそもそも日本に帰って来れなくなっちゃう人が続出しそうで怖いです。それまでは神泉や代々木八幡にあるポルトガル料理を玉代勢さんと楽しみたいと思います。予習も兼ねて。
次は同期の塩谷にバトンを渡します。
彼は背中が大きいです。そして、強いです。3年前にお互い新歓をされている時に新歓飯を(なぜか)二人で食べに行ったのですが、スタッフになることに興味があると言っていました。プレーヤーになってくれてよかったです。
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