ラグビー部リレー日記

投稿日時:2024/12/02(月) 18:30

 1年生の河村からバトンを受け取りました、4年の池田怜央です。河村とはあまり喋る機会がなかったのですが、練習で素速いステップを切る姿が印象に残っています。あと3年間、頑張って欲しいです。
 

 今、フランスでこの最後のリレー日記を書いています。

 私は9月に東大教養学部を卒業し、パリの経営大学院に入学しました。東大ラグビー部を離れてもう4ヶ月になります。

 こちらでは、世界各国から集まった同級生に、「学部生の時何をしていたか」と良く聞かれます。正直に答えると、「ラグビー」の一言です。東大では、ラグビーが私の生活の中心で、四六時中ラグビーのことを考えるか、練習するかでした。今は、大学院でしっかり学業に励んでいます。

 

 今年の春シーズンは、自分にとって最後の対抗戦でした。皆でハードな練習を乗り越えて、いい試合を積み重ね、チームが対抗戦に向けて強くなるための、とても良いシーズンでした。東大ラグビー部を離れる前の九州大学戦も最高の経験でした。

 

 ただし、秋の対抗戦に出られないのは、一番寂しく、辛く、悔しいことでした。チームと一緒に最後の対抗戦の舞台で勝利し結果を出すことが、私にとっても4年間の目標でした。自分は遠く離れたフランスから、Youtubeのライブ配信で応援することしかできませんでした。

 

 しかし、東大ラグビー部に入部したことは、一切後悔していません。2020年秋入学後、キャンパス立ち入り禁止だったコロナ禍のもと入部しました。最初は一つ上の代に入り、西久保さんたちとはタメ口でした。数ヶ月後の2021年春に入学した代と一緒に0から部活を経験したかったので、そちらの一員になりました。そして、西久保さん達とは急に敬語になりました。日本語が第一言語ではない私は、1年生の時はSlackとLINEグループの内容を全てDeepLで翻訳して何とか理解していました。朝練、きついトレーニング、日本への適応。最初の2、3ヶ月間は疑いと試練の時期でした。勉強するために東大に来てなんでこんなにきついラグビーをしてるのか、絶対に無理だと何度も思いました。新しい環境で疎外感を感じた時期でした。

 

 でも、今4年間を振り返ると、入部した自分の決断は正しく、私は結局ラグビーをするために東大に来たのだと実感しています。最高の4年間でした。

 

 逆に、入部していなかったら今自分はどこに居て、何をしてるのかよく考えます。その違うマルチバースにいる自分がどんな人間になったのか知りたいです。

 

 フランスに来て、大学院のラグビー部でもプレーをしていますが、東大とは全く違う環境です。よくOB・OGの皆様が言われる「東大ラグビー部の恵まれた環境」でプレーをしていたことに改めて気付きました。素晴らしいグラウンドと施設で、何より最高のサポート体制でラグビーをさせてもらっていました。
 

 

 OB・OGの皆様、青山先生、コーチ陣の皆様、トレーナーの方々、S&Cの方々、ATの方々、先輩方、4年間自分を選手として、人として成長させて下さり、本当にありがとうございました。感謝の気持ちをお伝えします。

 

 同期へ、みんなと最高の時間を過ごせて、日本での大学生活を楽しめた。4年間ありがとう!あと2つの定期戦、思い切り楽しんで!

 

 後輩へ、みんなと部で過ごした時間はとても貴重でした。練習内外の姿を見ながら元気をもらいました。ありがとう。4年間ってあっという間に終わるから、毎日を楽しんで下さい。
 

 両親へ、4年間支えてくれてありがとうございました。遠距離のため、あまり会えませんでしたが、深夜や早朝に生配信で試合を見てくれて、応援してくれて本当にありがとうございます。心配や迷惑をかけてすみません。

 

 次は礒崎にバトンを回します。彼は東大ラグビー部のキーマンです。練習や試合ではあまり声を出さない礒崎ですが、プレーでチームを引っ張ってリードしてくれます。1年生から一緒に多くの試合を経験し、楽しい時間を過ごしました。2年生の時に、私がカナダに交換留学に行った時に、目に涙を溜めて送り出してくれた姿に感動しました。その時、礒崎と東大ラグビー部との強い絆を感じ、今は自分の家族だと思っています。年末に会えることを楽しみにしてるよ、ザキ。

 

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