ラグビー部リレー日記

<<前へ次へ>>

僕の新しいコミュニティ

 written by 木村デイビス 泰志 投稿日時:2022/02/20(日) 19:48

僕のグループの医療スタッフアシャさんからバトンを受け取ることができ、とても嬉しいです。新2年の木村デイビス 泰志です。東京に半年住んでいても関西弁は健在で、同じ関西弁を話すアシャさんともっと会話ができるように日本語力をあげたいと思います。

初めてのセメスターで非常に疲れたので、年末の休みに名張の祖父母の家に帰り、本当に深い休息を取ることができました。東京は世界一エキサイティングな都市ですが、その分大都会のストレスから解放されるために、静かで穏やかな田舎に帰ることが、ますます重要になると感じています。特に、寮に住んでいる大学生としては炊事、掃除、洗濯を考えなくていいというのは最高でした。ばあちゃんが東京に来て、僕の世話をしてくれたらどんなにいいだろうと毎日のように思います。美味しい手料理を食べしっかり休んだので、オールアウトの精神で厳しい練習に臨めています。

ラグビー部に入った当初は、自分の日本語能力が低すぎて、コミュニティに溶け込めるかどうかとても心配でした。でも皆さんが暖かく迎え入れてくれ、特に新シーズンが始まってからは、帰属意識を強く感じるようになりました。

きついトレーニングも皆が励ましてくれるので乗り切れます。そこからお互いに尊敬の気持ちが生まれ チームのつながりが深まっています。朝早く起きて、自分の体の限界までトレーニングをしているからこそ、このような敬意が生まれると思います。チームメイトに毎日会えて僕はトレーニングに行くのがとても楽しみなんです。また、自分の体がエクササイズに順応していることも、モチベーションのひとつになっています。

次は一年上の先輩、橋野さんにバトンを回します。極めて高い身体能力だけでなく、練習における指導力も素晴らしい先輩です。京都戦で橋野先輩がチーム全体を奮い立たす活躍が心に残っています。一緒にスイカのジャージを着てピッチに立つ日を楽しみにしています。

チョコチップスナック

投稿日時:2022/02/18(金) 17:46


 
 オールアウト請負人の内藤からバトンをもらいました、新4年の谷田です。彼は、練習中は愚直にかつ黙々とオールアウトまで自分を追い込みますが、日常ではなつっこい感じでギャップがすごいです。同じ経済学部に入ったおかげもあり、関わる機会が多くてよかったなと感じています。また、最近のかすれた声も特徴的で素敵だと思います。





 どうすれば幸せに人生を終えられるのか。
 これは、私がこの半年ほど直面してきた問いである。

 3年生の夏、進路を考えなくてはならなくなった頃以来、自らの将来像について様々な思いを巡らせることが増えた。将来について考えるというのは私にとっては存外難しいもので、何をしたいとか何が得意だとかは特にないまま21年間を過ごしてきたから、将来のためのヒントが何もない状態だった。何をしている時が一番楽しいか、と聞かれてもよくわからない。ぐるぐるぐるぐる、自分の人生について思い描くと、人生の終わりに後悔している姿がよく浮かぶ。「もっと頑張ればよかった」と、いろんな場面で思ってきた。それが、永遠に続くのではないかという不安に襲われる。

 その不安と向き合った結果、私は、頑張るために生きたいと思っている。「頑張る」という言葉はひどく陳腐だし、偉大な人々が尽く「努力が大切」という内容の言葉を発しているのをみても綺麗事のように感じてしまうかもしれない。自分に対しては使いたくない言葉かもしれない。それでも、頑張ることは大切だと思うようになった。

 こんな感じで言うことだけは立派だが、残念ながら私はどうやら頑張り屋さんではないと日々感じている。何故なら、東大ラグビー部が頑張り屋さんの集まりだからだ。朝早く起きてご飯を1合なんとか食べて、死に物狂いで練習して、また吐きそうになりながらご飯を食べて、午後からはこの世の終わりのようだと伝え聞くトレーニングやウエイトをする。ヘトヘトになって帰っても、その日の疲労を抜くために努力し、そして翌朝の練習に備えてひたすら寝る。ただただハードなルーティンを週に何回も繰り返す。一昨日は、CCまで8分寝られるとグラウンドに嬉しそうに寝転んでいる人がいた。ため息が多過ぎてゼエゼエ言いながら竹を踏んでケアに努めている人もいた。愚痴をこぼしつつちゃんとやる。そして強さを求めてさらに上を見ている。そんなみんなを毎日目の当たりにし、自分の甘さを反省する毎日である。

 先日、ハッとする出来事があった。ある幼子が大泣きしていた。どうやら、コロナウイルスのワクチンを打ちに病院へ行くところらしい。お母さんが「頑張ろうね」と懸命に元気付ける。それに対し、「どうして頑張るの」と問いかける幼子。深い意味は何もない言葉だが、一辺倒に頑張ろうと考えている自分には刺さるものがあった。どうして頑張らなくてはならないのか。
 ニヒリズムのように、人生には必ず終わりが来るのだから頑張る意味はない、と諦観した考えもある。頑張ったって頑張らなくたって、どうせ最後には何も残らないかもしれない。

 どうして社会通念上頑張ることはいいことだとされているのか。なんのために頑張るのか、自分の中ではっきりさせておく必要がある。幼い頃は頑張ると親や先生が褒めてくれるから、頑張ることがいいことだと考えるようになるのかもしれない。そのせいなのか、頑張ったあげく評価してもらえないと寂しい気持ちになることもある。すなわちこれは、実は努力=他人に認められることという無意識のうちの他者への依存があるということだ。これはしんどい。他人の評価に依存して頑張っても、報われないことは多々ある。人が、他人を見下したり悪意を持ったりすることは、ごくありふれている。大学に来てからはそれを強く実感している。そんなどうにもならないものをあてにして頑張ったってしょうがない。他者に依存しないで自分を評価することができる唯一の手段が、頑張ることだ。自分を褒められるようになりたいから、私は頑張ろうと思う。

 しかし、やはり頑張るということが難しいことであることに変わりはない。日常の大半で甘えが出てしまい、2021年は大反省の年だった。2022年こそは頑張ろうと思っても、なんだかんだもう2月も後半に入ってしまった。では、頑張るためにどうするか。

 まずは、習慣化することから始めよう。とにかくスタンダードを上げて、負荷なくやるべきことを淡々とやろう。(しんどい時には、頑張らないことを頑張ろう。) これが私の今年の目標である。時間は有限だ。若いうちにできること、若いうちだからこそできることは無尽蔵にある。なんでもかんでも、できるうちにやっておくべきだと思う。今動かず、後悔したくない。

 これは部活に対しても同じことだ。というより、部活での基準を日常にも適用していると言えるのかもしれない。うかうかしていると大事な4年生としての1年があっという間に終わってしまうと感じている。3年生だった去年さえ、過ぎてしまえば本当にあっという間だった。とにかく、動くことだ。幸運なことに、部活動では死ぬ気で頑張っている仲間が無限にいる。彼らを見れば、頑張らないわけにはいかない。できるサポートは全部して後悔が残らないようにしたい。
 12月に回ってくるであろうラストリレー日記を書く時に、この文章を見て絶望しないことを願う。




 最近の自分が考えているありがちなことをつい文章にしてしまいました。ただ、将来について深く考えることができる貴重な時期なので、決意文のようなものとして自分の考えを記録に残しておくのもいいかなと思います。これだけ書けば、頑張らないわけにもいかない気がします。でも、頑張らない気もします。その時は叱咤してください。


 次は、デイビスにバトンを回します。彼はウェールズ出身なので、ザ・日本人気質なラグビー部の文化になじめているか心配していますが、ほんの少しカタコトなタメ口関西弁を話す彼から悩みのようなものを感じ取るのは至難の業かもしれません。その可愛らしさがあまりに主張し過ぎていて、彼の性格をいまいち掴み切れていないので、残り1年で距離を詰めていきたいと考えています。
 

かすれ声

投稿日時:2022/02/16(水) 14:50

同じ会報委員の岩下からバトンを受け取りました、新四年内藤です。常人とは一風変わった彼の今年の活躍に目が離せません。



年末に帰省した。地元の友達と会ったりして楽しかったが、年明けに風邪を引いてしまった。熱が出たわけではないが、ご時世的にも東京に戻る日を遅らせたり、初詣に行けなかったりと、年始からついてないことが続いた。ただの風邪だしすぐ治して充実したオフにするぞ、とその時は意気込んでいた。



自分が風邪を引いて家で寝込んでいる間に、コロナの感染者数がどんどん増えていった。咳も出なくなり遊べるぐらいの体調にはなったが、コロナ禍だし人混みは避けるかと考え自粛していた。結局今年もウエイトをするだけのオフとなった。初詣にもいまだに行けてない。



体調はよくなったと書いたが、声だけは異変が生じていた。小さい声だったら何ともないが、友達としゃべるくらいの声量になると、思うように声が出ない。かすれてしまう。声がかすれるのなんて久しぶりすぎて、最初はその声を楽しんでいたまであった。部活が再開する頃には治るだろうと楽観視していた。しかし、治らなかった。かすれたままだった。練習してる仲間をチアアップしたいのに、思うように声が出なくて辛い。咽頭科に行ったが、時が解決するのを待つしかないようだ。



今自分にできることは声帯のケアだ。ミュージシャンの方々を参考にしたのだが、保湿が重要であるようだ。加湿器があれば解決するのだが、そんなものがない場合は、寝るときにコップにお湯を入れておいておくだけでも結構違うらしい。



少しずつ良くなってはいるが、まだかすれることが多い。いっそのことこの声が自分の声だと思って生きるのもいいかもしれない。いや、やっぱり元通りになりたい。とりあえず初詣に行って声が治るようにお祈りしよう。



最後までお読みいただきありがとうございます。最近声どうしたと聞かれることが多いので、今回まとめてみました。自分の声に疑問を持った方がいれば、こちらを参照していただけると幸いです。



次はメディカルで最近お世話になりまくりのあしゃにバトンを渡します。部の様々な仕事をこなす彼女には頭が上がりません。

継続は力なり

投稿日時:2022/02/13(日) 18:03

 仕事人気質であることを感じさせる男、平川からバトンを受け取りました、新3年の岩下です。彼は練習中や、アフターなどで集中して練習をした後、無駄なくサクッと帰る姿が印象的です。大学の北門が解放され、さらに帰りやすくなったようで埼玉県民としてはとても羨ましいです。

 最近、長い間通っていた書道教室を3月いっぱいで辞めることになりました。物心がつく前から通っていて、なんだかんだで17年ほど通っていました。書の道を究めたとは口が裂けても言えませんが、手先が不器用なりに少しは上達できたかなとも思います。長い年月を掛けた甲斐がありました。正直だるいなーと思ったことも無くはありませんが、頑張ってよかったです。

 昔自分は公文式で勉強していましたが、公文式では「継続は力なり」というスローガンをかかげていました。当時、素直で純朴な少年だった自分はそれを信じて頑張ったりもしていました。そしてそこで得たものは確かに今でも自分の一部として根付いています。

 まぁどういうことが言いたいのかというとコツコツと積み上げたらちゃんと力になるんだなぁということです。コロナ禍の中で生活するうちに学生生活はもう半分になってしまいましたが、ラグビー部での生活は違います。入部が遅かったこともあって、今までよりもこれからの時間の方が長いです。コツコツ積み上げて試合でそれを発揮できるようにしていきたいものです。以上です。

 次はミスターオールアウトこと新4年の内藤さんにバトンを渡します。前に「サラサラ髪の秘訣は何ですか?」と聞いたら、「特に何もしてないよ」と言われました。癖っ毛に悩む自分には衝撃でした。きっと前世でとんでもない徳を積んだに違いありません。今世でもたくさん徳を積んでそうなので、来世もきっとサラサラ髪間違いなしです。

なるようになる

投稿日時:2022/02/10(木) 11:01

ラグビー部一クールな男、鈴木先輩からバトンを受け取りました、新2年の平川です。鈴木先輩とあまりお話しする機会は少ないのですが、普段見ていて、部活でも私生活でもどことなく華がある人だと思います。

一年のAセメスターも終わって早いものでもう春休み、もう2年生になり教養課程も折り返しに入りつつあります。東京の冬の寒さを日々感じながら、ちょうど1年前にカイロを握り締めながら共通試験の試験会場である鹿児島大学へ足を運んだこと、東京大学本郷キャンパスで二次試験を受けにいったことなど思い出します。受験勉強していた高三の頃の思い出はあまりありません。ただ一つ、僕は七月くらいからダイエットを開始しました。それだけは結構覚えています。部活も引退して運動しなくなると、勿論太ります。僕がそのことを実感したのは勉強しようと椅子に腰をかけた時です。ズボンの上からお腹の肉がはみ出ていました。当然めちゃくちゃ気になります。勉強どころではありません。こうして僕はダイエットを始めました。僕は学校の下宿暮らしだったので、食事で出てくる太りそうなメニューは同じ下宿の友達にあげました。ランニングもしました。幸い近所に公園があったので毎日30分くらい周りを走ってました。入浴前には筋トレもしました。自重でしたが結構追い込みました。その甲斐あってか十月くらいには五キロ近く痩せ、見事細マッチョ目前というところまできました。しかしここで気の緩みが生まれ、リバウンドしてしまいました。

もう一度ダイエットしようと思い立ったのは大学入学後です。僕は大学でラグビーをする気はなかったので、細い体型になろうと思いました。再び過酷なダイエットが始まりました。体重もかなり落ちて目標を達成しつつあった頃、気がついたらラグビー部にいました。ここで僕のダイエット人生は終わりを迎えてしまいます。

僕がこの件で思うことは人生は自分の思い通りには決していかないということです。思い通りにいかなくても別に大したことはないと思います。現にラグビー部に入部するつもりは全くありませんでしたが、今の生活も結構楽しいです。僕はテキトーに生きていく人生も悪くないと思います。

次は髪型を変えて凛々しくなった3年の岩下先輩にバトンを渡します。昨シーズンは怪我に悩まされていましたが、今シーズンは是非一緒にラグビーをしたいです。
«前へ次へ»

2025年8月

アーカイブ

ブログ最新記事